オープニングモノローグ
西暦2054年 7月
地球は謎の異星文明同士の
戦闘に巻き込まれました
私達の技術水準をはるかに超えた兵器による戦闘
その理由も知らされないまま
地球は蹂躙され 大地は焦土と化しました
事前に地球圏への戦闘の波及を察知していた
統合政府は 地球種汎移民計画 を発動
世界の主要都市からは数多の
恒星間移民船が飛び立ちました
45億年の間
生命を育んでくれた故郷からの脱出
ですが 移民船の多くは重力圏脱出の最中に
撃ち落とされ 無事脱出できた船はごく僅か
私達の乗る 白鯨 はそのうちの一隻でした
地球を後にし 放浪の旅に出て二年
地球圏での戦闘から幸運にも
生き残ることが出来た私達でしたが
ついに異星文明の追撃部隊に
見つかってしまったのです
軍の決死の応戦と 一人の英雄の活躍によって
追撃部隊は退けられましたが
激しい戦闘で白鯨の主機関も大破
航行能力を失った白鯨は
未知の惑星の重力に捉まり
船体を崩壊させながら墜落していきました
そして 二ヶ月が経ちました
NLA到着後のモノローグ
こうして
地球人類最後の一人を仲間に迎えた私たちは
この未開の惑星ミラで
生きていく決意を固めました
光に包まれ 消えていった故郷の星
地球――
戻ることも叶わない 永久への旅
晴れ渡ったニューロサンゼルスの空とは裏腹に
私達の未来は
未だ深い霧に包まれたままでした
それでも私たちは――
最終更新:2014年06月29日 20:39