◆生産

生産系スキルをセットしているプレイヤーは素材をもとにアイテムの《作成》を試みる事が出来る。
《作成》においてメインとなる素材を《心材》、纏める素材を《基材》、付け加える素材を《添加材》と呼ぶ。

例えば《木工》で細工物を作るなら《心材》は使用する木材、《基材》は接着剤や釘、《添加材》は塗料やニス、飾り用素材になる。
《料理》でシチューを作成するなら《心材》はメインの具、《基材》は水と出汁とルウ、《添加材》はその他の具、野菜など。


◇職人用アイテム

生産系スキルを使用する際に必要になる職人専用の道具類。
装備(使用)可能か否かは職人アイテム毎に設定された要求熟練度を生産スキル熟練度の値が満たしているかで決まる。
職人用アイテムのグレード、要求熟練度は50毎に存在する為、使用している道具が職人の熟練度の目安になる。
適正なグレードの職人用アイテムを使用する事で生産品の品質が良くなる確率が上昇する、と言われている。

・適正なグレードの(熟練度との差が50未満な)職人用アイテム使用した場合、最終的な生産品の《品質値》上限無し。
・不適正な(熟練度との差が50以上の)職人用アイテム使用した場合、生産スキルのスキル熟練度が幾ら高くとも、
 職人用アイテムの装備条件である要求熟練度の値が最終的な《品質値》の上限になる。

※装備品扱いの職人用アイテムの武器としての性能はその武器種における最低ランクしかない。

職人用アイテムは道具を扱うNPCショップで購入出来るほか、《鍛冶》スキルなどでの自作も可能。
スキル熟練度×100の値がNPCショップでの販売価格になる。

▽職人用アイテム例

《鍛冶》――スミスハンマー(片手戦棍扱い)など。
《裁縫》――ソーイングシザー、ソーイングニードル、編み棒など。
《革細工》――ラウンドナイフ(短剣扱い)、キリ、ニードル、木槌(片手戦棍扱い)など。
《木工》――ウッドクラフターソー、ノミ、木槌や金槌(片手戦棍扱い)、鉋など。
《彫金》――鏨、鑢など。
《調合》――撹拌棒など。
《料理》――包丁(短剣扱い)、お玉、フライ返しなど。
《大工》――カーペンターソー、ノミ、木槌や金槌(片手戦棍扱い)、鉋など。
《石工》――鋸、ノミ、木槌や金槌(片手戦棍扱い)など。
《陶芸》――へらなど。
《音楽》――作成出来るのは音声データが主だが、実際に演奏可能な各種楽器類は職人用アイテム扱い。
《絵画》――ツール環境はデジタルだが筆、刷毛、ペインティングナイフなどの職人用アイテムや、
       カンバス、イーゼルなどの準職人用アイテム類(後述)などを使用してアナログ風に作業する事も可能。
《釣り》――釣竿、魚網など。釣餌で魚を絞り込み、釣竿で釣る。木製(木工)、金属製(鍛冶)、化繊製(錬金術)の釣竿が存在する。
《畜産》――フォーク(両手槍扱い)など。
《農耕》――備中鍬や平鍬(両手鎌扱い)、鋤、鎌(片手鎌扱い)など。
《収集》――つるはし(両手斧扱い)、まさかり(両手斧扱い)、草刈鎌(片手鎌扱い)など。


◇準職人用アイテム類

使用条件として生産スキル熟練度が要求されない職人用アイテムを準職人用アイテム類と定義する。
要求熟練度が設定されていない為、生産スキルをセットしていないプレイヤーでも機能の一部を利用できる場合があるのが特徴。

要求熟練度という形のグレードは存在しないが、価格に応じた性能差、機能差などは存在する。
風車や水車といった動力を利用可能な品や、大型で一度に扱える数が多く効率的な品などもNPCショップ等で購入可能。
現代日本にも実在する道具や設備である場合、価格は現代日本の物価を参考に1円1コル換算で設定する。
高機能なものや高品質なもの、デザインに優れているものなどは程度に応じて割増しする。
現代日本に実在しないなどの理由で参考価格が調べられない道具や設備の場合、コンマ判定を利用して設定するなどしても良い。
通常よりも効率が良く有利な道具や設備の場合、通常の価格を効率の良さの二乗倍した価格を目安に設定する。
効率2倍で価格4倍、効率3倍で価格9倍、効率4倍で価格16倍、など。

準職人用アイテム類は携行型と設置型に大別される。
携行型と設置型、両方存在する準職人用アイテム類の場合、以下の様な違いがある。

携行型はプレイヤーハウス以外でも利用可能だが、アイテムの作成や機能に一部制限がある。
設置型は大型の機材や設備である為、プレイヤーハウスでのみ利用(設置)可能。
レイアウトに制限がある借り部屋物件では設置出来ない。

設置されているギルドショップ等の施設に足を運べばレンタルという形で設置型の準職人用アイテム類を利用可能。
必要なレンタル料は1時間につき100x階層数コル、施設内の職員NPCに最低1時間分から任意で先払いして利用する。
時間内であっても支払ったプレイヤーが施設を出るとレンタル状態が解除され他プレイヤーのレンタルが可能になる。
支払った分の時間未満でレンタルを止めてもレンタル料の払い戻しはされない。
作成中にレンタル時間が過ぎたり施設から出るなどしてレンタル状態が解除された場合、
作成中のアイテムは失敗扱いになり作成に用いられていた素材がその場に残される事になる。

作成所要時間の短縮、スキル熟練度ボーナスなどの特殊なプロパティが付加されている品も存在するが、
入手方法(供給元)はモンスタードロップかチェストドロップのみである為NPCショップ等では購入できない。
本来生産スキルが必要とされるアイテムを簡易かつ確実に作成出来る準職人用アイテム類は購入できない中でも特に稀少。
もし《料理》スキルをセットしていないプレイヤーがインスタントのスープを作るような気安さで具材入りのスープを作成していた場合、
特別な準職人用アイテム類か特別な消耗品を使用したか、あるいはその両方である可能性が高い。
どちらも極めて稀少なレアドロップアイテムである為、ご馳走になる前に代金の支払いについて明らかにしておくのが望ましい。

▽準職人用アイテム類例

《鍛冶》――金床、炉(携行型、設置型)、ふいご(設置型の炉で使用)、やっとこ、砥石(《修理》での耐久度回復用)など。
《裁縫》――トルソー、糸車(携行型)、紡錘機(設置型)、織機(設置型)など。
《革細工》――革漉き機(設置型)、なめし用張り枠(設置型)など。
《木工》――万力(携行型、設置型)など。
《彫金》――金床、炉(携行型、設置型)、ふいご(設置型の炉で使用)、やっとこなど。
《調合》――乳鉢などの基礎的な化学実験用道具、加熱用ランプなど。
《料理》――まな板、鍋、フライパン、かまど・オーブン(携行型、設置型)、ビルトインキッチン(借り部屋物件やプレイヤーハウス備え付け)など。
《陶芸》――焼成窯(携行型、設置型)、ろくろ(携行型、設置型)など。


携行炉(ポータブル・フォージ) 3万コル 5kg 耐久値500 ――《鍛冶》スキルや《彫金》スキルで用いる携行型の炉。
  道具を扱うNPCショップ、《鍛冶》や《彫金》関連ギルドショップ等で購入可能。
  金属材や貴金属材を《心材》に用いて作成する際に必要になる。
  設置型(後述)の炉と異なりプレイヤーハウス以外でも利用可能だが、5分で所有権がクリアされる、
  時間経過と共に耐久値が減少する、などの理由から《ベンダーズ・カーペット》と併用するのが一般的。
  一度に溶かせるインゴット数は2つまでな為、射程の長いポールアームや《盾》、《軽金属防具:腕》以外の金属防具は作成出来ない。
  また一度に溶かせる強化素材数にも限りがある為+20までの強化しか行えず、《製錬》(鉱石から地金や板金への加工)も出来ない。

大型炉(フォージ) 30万コル 500kg 耐久値 - ――《鍛冶》スキルや《彫金》スキルで用いる設置型の炉。
  職人用プレイヤーハウスのオーナー専用カスタマイズメニューから購入可能。
  《鍛冶》や《彫金》関連ギルドショップ等でも購入可能ではあるがそもそもプレイヤーハウスにしか設置出来ない。
  金属材や貴金属材を《心材》に用いて作成する際に必要になる。
  NPC鍛冶屋が使用していたり、ギルドショップ等に設置されているレンタル可能な炉がこのタイプ。
  携行炉(ポータブル・フォージ)と異なり、作成や強化を行うにあたっての使用できる素材数等の制限が無い。
  また《鍛冶》スキルや《彫金》スキルが無くとも《製錬》(鉱石から地金や板金への加工)が可能。
  ふいごを用いて手動で加熱する。

大型自動過熱炉 40万コル 500kg 耐久値 - ――《鍛冶》スキルや《彫金》スキルで用いる設置型の炉。
  風車や水車付きの職人用プレイヤーハウスでのみ利用可能な大型炉。
  動力を利用して炉を加熱するため、ふいごを用いて手動で加熱する手間が省ける。

焚き火 燃料の価格や種類は多種多様 ――《料理》スキルで用いる他、環境温度の調節や照明代わりに利用する事も出来る。
  薪や木炭などの燃料として使用可能なアイテムと火種を用いて火を熾す事が可能。
  所謂焚き火だけでなく熾した火を直接利用する竈、炉、暖炉なども含む。
  《圏内》《圏外》問わず燃料として使用可能なアイテムやイベント等で燃える事が求められるアイテムや状況以外では燃えない。
  建築物やプレイヤーハウスなども通常は《破壊不能オブジェクト(Immortal Object)》のため火の不始末で火事になる事はない。
  ケトルや手鍋等、適切な準職人用アイテムを併用することで《料理》スキルをセットしていなくとも湯を沸かす事が出来る。
  専用の茶葉類やポット、茶漉しなどを用意すれば沸かしたお湯でお茶を淹れる事も可能。
  また食材をそのまま炙り焼きにして温めるだけという極単純な調理までなら《料理》スキル無しでも可能。
  ただし生産スキルの保障が無いため加減を誤る(失敗する)とあっさり焦げて食材ではなくなる。
  その場合生産スキルを用いて作成する際には基本的に発生しない使用した素材のロストも発生しうる。
  勿論《料理》スキルを使用して料理を作成する際の熱源としても使用可能。

その他多種多様なため、個別の詳細は必要に応じて随時追加する。


◇生産の手順

装備品ではないアイテムを《作成》する場合、作成したいアイテムがより強力で高度なほど高いスキル熟練度が求められる。
目的のアイテムを作成するのにスキル熟練度が足りていると判断された場合は、材料となる素材を決定する。

材料となる素材は実際に現実で作るのと同様に考える。
化学的な素材が必要な場合は《錬金術》スキルによって作成された中間素材として扱う。

材料となる素材が決定したら、入手先を決める。
モンスタードロップ素材の場合は後述の【モンスターランダム作成表】を使用するなどしてドロップするモンスターを決定する。
ほぼ全てのアイテムはプレイヤー間での取引が可能なので、素材を買って手に入れる事も出来る。
お金(コル)で解決する場合、必要な素材アイテムが売られているか、売られているのを見つけられるか等は、
活気を参照した二桁(00~99)判定やSensitivity(知覚力)を《目標値》にした一桁(0~9)コンマ判定などを使って解決する。

必要な素材が揃ったら各生産スキルごとに設定されている《職人用アイテム》のうち使用するものを揃えて《作成》(判定)する。

生産スキル熟練度に難易度や友好度などの補正を加えた値を《目標値》に二桁(00~99)コンマ判定、《目標値》以下なら成功。
《目標値》以下が出せなかった場合や特殊失敗(99)の場合生産失敗。生産失敗による素材のロストなどは無い。

生産されたアイテムの品質や耐久値は《成功度》の値が多い程優れたものになる。


◇生産の所要時間

《品質値》(後述、品質の程度を表す値)が高い程生産する過程に時間がかかる。
これは生産品の品質の高さに比例して槌で金床を叩く等の生産に必要な作業回数が増加していくため。

★《品質値》÷50+5の値(小数点以下切り上げ)=経過時間(単位は分)

例:鍛冶で生産を行い《品質値》1000の業物が完成しようとしている場合、1000÷50+5=25で25分間、槌を振い続ける事になる。

【鋳直し】【分解】等の生産品から素材を取り出す行為の所要時間は、システム的にはほぼ一瞬だが、
生産品を職人用アイテムにセットし操作するというプレイヤーの動作分だけ僅かながら時間がかかる。

耐久値を回復させる《修理》等は、1分辺り熟練度の値分回復させる物として所要時間の参考にする。

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最終更新:2017年04月08日 22:28