H3・5-85

「ちゃんと付けたから大丈夫だと思うけど……」

友奈ちゃんは凄く不安そうに呟いて
自分の下腹部を優しく撫でる
夕方、私の家に来てから早くも数時間
外は暗く、早く寝ろと言わんばかりに風が窓を叩く

「友奈ちゃん、20回よ」

唐突に出した数字に
友奈ちゃんはきょとんとした可愛らしい表情で首を傾げる
数えてるわけないよね
自分が何回御手洗いに行ったのか。なんて

「友奈ちゃんが私の家に来てから御手洗い行った回数よ」

衝撃的だったのか
友奈ちゃんは暫く呆然としていたけれど
すぐに顔を真っ赤に染め上げて、目を反らす

「そ、そんなの数えないでよぉ………」

普段明るく元気な友奈ちゃんの
弱気で、恥ずかしさを感じる今の姿は
私の心を昂らせる
そもそも
数えないでとは言われても
来てから何度も何度も離席されて居たのだから
数えられても文句は言えない

「とにかく、それだけ行けば空っぽよ」

そう言うと
友奈ちゃんは目を見開いて、頬を膨らませる

「も、もぉっ! 止めてよ東郷さんっ」

羞恥心を刺激されて
顔真っ赤な友奈ちゃんはとても可愛くて
時間と共に流れていく空気は
とても優しくて、温かい

「ふふっ、ごめんね」

温かいからこそ
優しいからこそ
黒く染まった私の心には猛毒で
とても痛くて、苦しくて
思わず胸元を強く押さえ込む

「東郷さん……? 大丈夫?」

友奈ちゃんの心配そうな顔に笑みを浮かべて
大丈夫だよ。と、言葉を返す

「そろそろ寝よう。友奈ちゃん」

もう後戻りなんて出来ない
ここまできた
ここまでしてしまったのだから

「「おやすみ」」

様々な思いを抱えながら
私は掛布団の中へと隠れて時を待つ


長い長い夜が始まる


いつものように東郷さんの家に遊びに来た時
つい惡戯心で驚かそうと思ってしまった

そっと部屋の前まで来て中を覗くと東郷さんはベッドに寝ていて
顔は見えなかったけど最初は普通に寝てるのかなと思った
けど、それは直ぐに違うと分かった

「……んっ、ぁっ」

東郷さんの手がスカートの中に伸びているのを見てしまった
肩を少し震わせて、太ももを擦り合わせている

そこまで理解した時点で気づかれないように帰ればよかった
これは見たらいけない事
見られたら凄く恥ずかしい事だって分かったから

私だってたまに、する
一人で部屋にいると悶々としてくる事があって
相手が誰とか想像した事は無いけど
東郷さんと同じ事をしてる

「……んっ……はぁ……んんっ」

(ごめん、東郷さん……)

これ以上いけない
今見た事は忘れようと部屋を離れようとした時

「……友奈ちゃん……友奈ちゃんっ」

(ーーっ!?)

見つかってしまったのかと心臓が止まりそうになった
けど東郷さんの声はここにいる私に向けられたんじゃなくて

「んぁ……友奈ちゃん……好き」

(……え、東郷さん?)

かすかに聞こえたその言葉に
私は動く事も、視線を逸すことも出来なくった

東郷さんは……私の事を考えてシテル?

「……ぁっ……んくっ……ゆーなちゃんっ」

さっきまでは聞こえなかったくちゅくちゅとした水音もはっきり聞こえてきた
指の動きもさっきより大きい、気がする

(東郷さん、私の事を想って……してるの?)

同年代の子の自慰なんて他に見たことも無いし
クラスの他の友達とも、一番親しい東郷さんともそういう会話はした事が無かった

その東郷さんが……私でオナニー、してる

「友奈ちゃんっ……もう、だめっ……」

(あっ、東郷さん……イッちゃうの?)

いつの間にか私の身体も東郷さんのように火照っていて
無意識に太ももを擦り合わせているうちに
下着の中が湿ってべっとりしてきてしまっていた

今、東郷さんみたいにあそこに指を入れたらどうなるのかな
"ここに東郷さんの指が……入ったら"

「んっ……あっ、あっ……んくぅっーーーー!!!!」

ぷしゅっ!という水音が聞こえた気がした
東郷さんは手であそこを庇って飛び散らないようにしてたけど
指の隙間から透明なとろっとしたものが一杯垂れてるのが見えた

(いま……東郷さんどんな顔してるのかな?)

ぼーっ、とそんな事を思っていた時
肩で息をしていた東郷さんがティッシュを取ろうとしたのに気づいて
私は慌ててようやくその場を後にした

襖の隙間を閉めるのも忘れて
下腹部が濡れてむずむずするのを堪えながら

「あれ……隙間、開いてたかな?」




後ろで、そんな声が聞こえた気がした


友奈ちゃんが寝息を立て始めてから2時間程度
ゆっくりと布団から這い出して、そっと隣に並ぶ
寝息は乱れることなく穏やかで
表情も起きている間の不安感は一切感じない可愛らしいものだった

「さぁ、起きて……えっちな友奈ちゃん」

脱がすことは簡単だけど
脱がしては下着やパジャマに影響のない不自然なお漏らしになってしまう
だから
パジャマと下着
そして生理用品を軽やかに避けて
友奈ちゃんの秘部へと手を忍ばせる

「んっ…………」

人差し指、中指、薬指
この三本で友奈ちゃんの恥丘を覆って
中指を慎重に蜜壺に浸し、
指のお腹で友奈ちゃんの内側を擦りながら
人差し指と薬指で友奈ちゃんの敏感な所を摘まむ

「っ」

びくっとした友奈ちゃんは少し不快そうに声を漏らす
けれど、体は正直に赤みを帯びて、熱くなって
蜜が密かに溢れ出す

「んっ……ふ……」

友奈ちゃんはえっちな声を出し始めて
下着の中は蒸れて暑く、婬猥な音も段々と大きくなっていく
眠っているという無意識な状態でこんなに早く感じ始めるなんて

「友奈ちゃんはえっちなイケない子ね」

蜜壺をかき回し
陰核を磨り潰して、つねる
その度に友奈ちゃんは小さく嬌声を上げて身を捩る
心は恋愛にさえ疎くて、
恋文にでさえおろおろしてしまう純粋さでありながら
体だけは快楽を覚えて
無意識の中にその味を刷り込んでいく

「んっふ……ぁっん……っ、んぅっ……」

友奈ちゃんの声の間隔が狭くなっていく
声よりも呼吸が強く、荒く、熱っぽい
きっともうすぐなんだろう
ゴールが見えてきたのだろう
腰が僅かに浮き始めて、絶頂の姿勢に入る

「えっちでイケない子は、我慢しないと駄目」

そう囁き、友奈ちゃんの蜜壺から指を引き抜いて
刺激を完全に取り除く

「んっ………ふ………」

びくびくと友奈ちゃんの体が震えて布団の中へと落ちる
果てたかった?
解放されたかった?
その気持ち、痛いくらいに解る
もうすぐなのに、あと一歩なのに
それが出来ない

「苦しいよね、辛いよね……」

だから、果てさせてあげる
最後の一歩の為に、背中を押してあげる

「っ、あっ……んっ……んんっ」

愛撫を再開して、抽送を再開して
友奈ちゃんの敏感になった秘所を弄ぶ
ぐちゅぐちゅと、ぬちゅぬちゅと、艶めかしい音がする

淫猥な女の子の匂いが鼻腔を突き、
食欲をそそられたわけでもないのに唾液が溜まって生唾を呑む
空いた自分の手を自分の恥丘へと宛がおうとして……首を振る
今、果てるべきは私じゃない

「えっちなえっちな友奈ちゃん……淫らに、よがって見せて」

蜜壺へと忍ばせた中指の腹で友奈ちゃんの内側を撫でまわして
ゆっくりと、じっくりと
削りだすようにして中指を引き抜き、入り口付近で弓のように、撓らせて
勢いよく陰核を弾いた瞬間
友奈ちゃんはびくんっと体をはねさせて

「んんぅっっっ!」

ひときわ大きい嬌声を上げて、蜜を吹きだす
せっかくの生理用品も
ただの水分だけではないそれを吸いきるには時間がかかるらしい
友奈ちゃんの恥丘は擦れば擦るほど、えっちな水音を強くして

とめどなく露を漏らす

「んっ、あっ……はっ、はっ……ぁっ、んぅっ……んっ!」

愛撫し続けていると
二度目の絶頂が訪れて、生理用品を押し退けて
下着にまで届き、シミを作っていく

「……もっと、もっとよ。友奈ちゃん」

それでも私は友奈ちゃんに快感を与えるのを止めず
快楽の海に押し込み、溺れさせていく
びくびくと友奈ちゃんの体が震え出し、
目を覚ましてしまうんじゃないか。という危険な領域で休憩を挟んでは、また責める

気づけば友奈ちゃんの体は汗だくで、呼吸は乱れて息苦しそうで
下半身に至ってはパジャマにまでシミを作り、わずかながら布団にまで届くほどの濡れ具合
パジャマの中、下着の中は酷く性的な匂いがして
頭がどうにかなってしまいそうなほどだ

「……ふふっ」

友奈ちゃんの蜜に塗れた手を舐めて
そっと友奈ちゃんの唇に塗りたくる
ツヤツヤとした唇は
熱っぽい呼吸や赤い頬と相極まって、色気を漂わせる

「もう、友奈ちゃんの体は……この感覚を忘れられない」

記憶になくても
心が何も知らない無垢なものだとしても
体は快楽を求めて疼くだろう
友奈ちゃんはきっと、それに戸惑い、苦しみ、悩む

それを何とかしてあげて
友奈ちゃんの心に頼られ始めたら……真実を伝えて
絶望させて、友奈ちゃんの心を私の心の隣に並べる

壊れたものは壊れたものとしか結ばれない

「……2人揃って壊れていれば、常識なんて関係ないものね」

あと少し
もう少し
終わりが見えてきているのに……どうしてだろう
どうしてこんなに、嬉しくもない涙が……溢れてくるのだろう
私にはその意味が――理解できなかった


「ごめんね……ごめん……本当に、ごめんなさい……」

朝、起こしてから
友奈ちゃんは何度も何度もごめんなさいと謝って
恥ずかしさを感じる隙間もないのか
悲しさと申し訳ない気持ちしか感じられない

「このくらい全然平気よ」

故意にお漏らしをして
わざと迷惑をかけているのなら折檻ものだろうけれど
故意にお漏らしさせられているだけなのだから
友奈ちゃんはなにもわるくない

「東郷さん……」

自分への失望
止まらない絶望
泣き疲れた友奈ちゃんの瞳にはそんな暗さがあって
私の白々しい優しさによる光りがより強く輝く

明るく元気な友奈ちゃんのそんな表情に
私の体は申し訳ない気持ちを抱くどころか、
心地よさを感じてぞくぞくと震える

「私は友奈ちゃんの味方だから」

体に快楽を刷り込み、心に優しさを刷り込む
それによって、遠くない将来
友奈ちゃんはきっと私の優しさにすがって
快楽を求めてくるだろう

「私、病気なのかな……」

友奈ちゃんは不安そうに溢す
それもそのはず
ついこの前まではお漏らしなんてまったく無かったのだから
病気を疑うのは当然と言える

けれど、どれだけ精密な検査をしても
友奈ちゃんの体に異常が見つかるわけがない
だって、病気じゃないんだもの

「……とにかく、本当にごめんね、東郷さん」

友奈ちゃんはもう一度謝って
準備しなきゃだよね。と、部屋を出ていく

友奈ちゃんは今日からオムツ生活するらしい
中学二年生でオムツなんて恥ずかしいと思う
けれどお漏らししてみんなに見られたり、迷惑かけるよりはずっと良い
だからオムツをする。と、友奈ちゃんは照れ臭そうに言っていた


「友奈ちゃん、今日も泊まりに来ない?」

土曜日の勇者部部活動が終わった帰り道
私は昨日と同じように友奈ちゃんを誘って
そして予定通りに断られて……首を振る

「じゃあ、友奈ちゃんの家に泊まっても良い?」

執拗に食い下がって
それでもごめんね。と、友奈ちゃんに断られて……諦める
私の家は迷惑をかけるだろうから断ると解ってた
友奈ちゃんの家であっても
醜態を晒したくないから断ると解ってた

「……そっか、じゃあ頑張ってね」

お漏らししないように応援していると見せかけながら
絶対に果てる事が出来ない体に告げる
夜中や、朝
快楽に浸る事が習慣になっている友奈ちゃんの体は
私がいないせいで疼いたままになる

「うん!」

友奈ちゃんの笑みに微笑みを向けて
私達はそれぞれの家へと帰っていく
頑張ってね、えっちな友奈ちゃん
溜めに溜めた快感をあとで纏めて解放してあげるから


翌朝、友奈ちゃんの部屋へと入ると
案の定と言うべきか
蒸されたえっちな匂いが溢れだし
私まで気分が高揚して……体を震わせる

「……凄い匂い」

慣れないオムツを履いたことで
敏感な所が程よく刺激されていたのだろう
パジャマの上から軽く押してみると
微かにぬちゅりと音が漏れる

果てない程度の優しい刺激
きっと私の教育がなければ、ただくすぐったいだけだったと思う
でも……
友奈ちゃんの体は快楽を学び、浸ってしまった

「友奈ちゃんは本当に……えっちな子ね」

呆れたように喜びながら
カーテンを開け、窓を開け放って換気しつつ、
友奈ちゃんの体を揺する
今日はなにもしてない
だからそう、今この状態こそが
友奈ちゃんの体の真実

目を覚ました時
ただの汗だと言うだろうか
最近では軽い尿漏れだと喜ぶだろうか

「友奈ちゃん、朝だよ」

様々な想像をしながら覚醒を促すと
友奈ちゃんは小さく唸ってゆっくりと瞼を開く
寝起きのぼうっとした友奈ちゃんの表情は可愛らしくて、愛しくて
私の体は柄にもなく……どきどきとする

「東郷さん……私……」

自分の下腹部が蒸し暑いのを感じたのだろう
友奈ちゃんはぽろっと涙を溢して……笑う

「またお漏らししちゃったみたい……」

昨日より酷い失望感
きっと今日こそはと……意気込んでいたんだろう
そしてそれは容易に、砕かれた

「東郷さんに頑張ってねって言って貰えて……」

東郷さんに失望させたくなかったのに
東郷さんの喜ぶ顔がみたかったのに
頑張ってねって言って貰えたのに……

「っ…………」

友奈ちゃんが並べた言葉の一つ一つが私の心に突き刺さって
痛くて、苦しくて、辛い……なのに涙は出てこない
涙が光る友奈ちゃんの笑顔をみても
申し訳ないとは思えずに、悦楽を感じて居るだけ

「ごめんね……東郷さん」

どうして友奈ちゃんが謝るの?
どうして友奈ちゃんは泣いているの?
どうして友奈ちゃんは悲しんでいるの?

「……ううん、気にしないで」

貴女のせいで、謝っているの
貴女のせいで、泣いているの
貴女のせいで、悲しんでるの
全部、全部……貴女のせいで

私が私を責め立てる
壊れたはずなのに
消え去ったはずなのに、罪の意識が私を抉る

「そうだわ、友奈ちゃん」

それらを払拭して、
苦渋の選択をするかのように悲しい表情で、言う

「友奈ちゃんがお漏らしをしたら、私がオムツを付け替えすることにしましょう」


不意を突いた提案
当然、友奈ちゃんは数秒間唖然として
付け替えを想像してしまったらしく、顔を真っ赤に染め上げて首を振る
汚いよ、恥ずかしいよと、友奈ちゃんは言う
けれど……

「私は友奈ちゃんの為ならオムツくらい替えるわ」

それに
罰が私にも手をかけさせることなら
きっと我慢出来るはずよ。と
建前を並べて友奈ちゃんの腰回り、オムツのマジックテープに触れる

「……お漏らしするから迷惑かける……それが嫌なら我慢する」

友奈ちゃんはそう呟きながら
意を決したように生唾を呑み込んで、首を振る

「解った……東郷さん……お願い……絶対、今度こそ。我慢するから」

友奈ちゃんの瞳に強い光りが灯る
飴と鞭
友奈ちゃんの心に絶望させ、希望を与えて
また絶望させる

これで最後
友奈ちゃんにお漏らしをさせる
何度も何度も何度も
目を覚ましそうになっても、目を覚ましても

「うん。頑張ろうね。友奈ちゃん」

そう言いながら、笑みを浮かべる
何を頑張れと言ったのだろう?
もしかしたら、私は友奈ちゃんが壊れてしまわない事を……

首を振って考えを掻き消す
実行犯が何を言っているのか
実行犯が何を考えているのか
壊したいから……こんな事をしているのに

ーー愛したいからじゃ、ないの?

誰かがそう言った
振り返っても誰もいない
友奈ちゃんの声でも無かった
思わず見開いていた目を閉じて、息をつく

今さら、後に退けるわけがない
けれど
だからこそ、私は友奈ちゃんに
頑張って欲しかったのかもしれない


「おはよう、友奈ちゃん」

起こす気のない声は小さく
友奈ちゃんに届く事なく霧散する
充満するえっちな匂いを肺一杯に取り込みながら深呼吸
けれど、心が落ち着く事はない

「もうすっかり、えっちね」

友奈ちゃんの下着などを避けて恥丘に直接触れると
ぬちゅりと卑猥な音が溢れて
私の手はべっとりと濡れる

昨日はそのままにした分
今日こそはと、友奈ちゃんの体は昂っているのだろう
軽く愛撫するだけでびくびくと反応して
自然とやり易いように股が開く

「んっぁっ……ふ……んんっ」

友奈ちゃんの顔が上気していく
婬猥な水遊びはねばつくような音から
くちゅりくちゅりと、滑らかになって
友奈ちゃんの体は浮いたり、捩ったりと忙しない

「あっ、んっ……んぅっ」

忍ばせた中指で蜜壺を激しくかき回し
敏感な淫核を弾いて摘まんで捻る
それだけでは止まらずに
友奈ちゃんの慎ましやかな胸に触れて
可愛らしい小さな突起を押し潰す

「んっ、あっ、んぅっ、あっはっ……んんっ!」

秘所を弄ぶ右手の平に噴出したえっちな露を
そのまま蜜壺へと戻すように抽送をより激しくする
たった一度
ほんの少しの果てでは止めない

「もっと激しく、もっと強く」

友奈ちゃんの唇にキスをしながら
人差し指と薬指で恥丘を押し広げ
中指で肉壁を引っ掻き回す

友奈ちゃんの吐息が過呼吸に近づいて
閉じる余裕のない口からは唾液がだらしなく流れる

「乱れてる友奈ちゃんも可愛い」

だらしない顔でも可愛らしい友奈ちゃんのほほを撫でて
すくいとった涎をぺろっと舐める
だらしないのは友奈ちゃんだけれど
圧倒的に下品なのは間違いなく、私だろう

「んっあっぁっんんんぅっ!! はっ、はっ……けほっけほっ」

果てに果てた友奈ちゃんは
息苦しさに咳き込んで、ゆっくりと目を開ける
ついに知って貰うときが来た
体だけでなく心に教えてあげるときが

「……東郷、さん……?」

自分の体の状態
そしてそれに触れている私
そんな異常を目の当たりにした友奈ちゃんは
戸惑い、困惑して呆然とする
だから……蜜壺に入ったままの中指で
力強く、友奈ちゃんの肉壁を突き刺した

「ん゛!?」

体だけでなく、心まで無防備だった友奈ちゃんは
声は押し殺したものの、
快感を直撃させられて、大きく体を仰け反らせて露を迸らせる

「ぁ……はぁ、はぁ……ぁ……」

理解が追い付いていないのだろう
焦点の定まらない瞳で天井を見つめる友奈ちゃんは
また刺激を与えられる可能性があるのに
無防備に開いたままだった

「おはよう、友奈ちゃん」

いつも通りの優しい声で
いつも通りの言葉を投げ掛ける
これが日常であるはずかないにも関わらず。だ

「はぁっはぁっ……東郷さん……」

友奈ちゃんの顔は真っ赤なまま
形だけは真剣なものへと切り替わって……

「東郷さん……なに、してるの……?」

70 :【報われない愛に救いの哀を】:2015/06/13(土) 09:02:41 ID:jlAe3KcQ

友奈ちゃんは悲しそうな声で問う
だから私は満面の笑みを浮かべて、教えてあげる

「友奈ちゃんの体がお漏らしするように、教育してるの」

友奈ちゃんの目が見開かれて
自分の繊細で大切な場所へと動いて
そこに潜り込む腕を伝って私の瞳で止まる

友奈ちゃんの瞳から涙が零れ落ちていく
なにも言葉にはしていない
けれど、どうして? と、聞かれたような気がした
酷いよと、言われたような気がした

「東郷さんんっ! ぁっ、ん、ぁっゃ、やめっ、止めて、止めて東郷さんっ!」

友奈ちゃんへの教育を再開する
どれだけ泣き叫んでも、私は友奈ちゃんに快感を与え続ける
止めてと言いながら
体はしっかりと、快楽によがって婬猥な露を下着の中、オムツの中へと撒き散らす

「やだ、怖いよっ、嫌だよ! また、また……漏らしちゃう……」

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
友奈ちゃんは果て続ける
体は汗とえっちな蜜にまみれてべとべとで
部屋は吐き気がしそうなくらいにえっちな匂いがする

「なら、しちゃおう?」

友奈ちゃんの下着を剥ぎ取り、
もはや蒸し器のオムツを外して、友奈ちゃんの腰を持ち上げて
自分の恥丘が見えるようにする

「お願い東郷さん……やだ、こんなの……止めて」

友奈ちゃんは恥ずかしさに顔を隠すのが精一杯で
抵抗する素振りは全くない
友奈ちゃんの懇願に対して、私は快感を返す
何度感じたか解らない友奈ちゃんの体の震え
友奈ちゃんの心に深い傷をつける最後の終点……快感の果て

「んっ、ぁっ、やだ、また、くるぅんっ、ぁっ……んーー」

友奈ちゃんの体が硬直しかけたのを見計らって、手を止める
散々果てさせて
懇願を無視しながら続けた愛撫と抽送を止めて笑みを浮かべる

「ごめんね、友奈ちゃん。もうしない」

これは救いなんかではなく、魔の一声だ
快感を知り、快楽に浸り尽くした体に極限での終了宣言
その瞬間
友奈ちゃんの瞳に戸惑いの色が浮かぶ

心は嫌だ嫌だと言いながら、体は果てたくて仕方がなかった
だから
私の強引な行いに、心だけは救われていたのだ
果てたくないけれど、東郷さんが無理矢理するから
果てても仕方がないよね。と、言うように

「止め……るの……?」

友奈ちゃんは切なそうな声を漏らす
体が疼いて仕方がないのだろう
快感を得たくて仕方がないのだろう
求めているような瞳に、私は頷く

「友奈ちゃんがして欲しくないみたいだから」

それはつまり
して欲しいと言えば、果てさせて貰えるということ
けれど
心が確実に言う事を拒む
でも、体は切なく疼き、求める

相反する自分自身に神経を磨り減らす友奈ちゃんは
自分の胸元に手を当てて、俯く

「東郷さん……」

友奈ちゃんがゆっくりと口を開く
拒絶や侮蔑の言葉がくるのか
それとも、友奈ちゃんの体の言葉がくるのか
私の心臓が激しくなっていく

頑張って、頑張って……友奈ちゃん
私ではない私が祈り、願う
負けないで、壊れてしまわないでと、叫ぶ

そして、友奈ちゃんは一言
たった一言を私へと……伝える


「……して欲しい」

友奈ちゃんらしからぬか細い声で、願う
続けて欲しいと
快感が欲しいと
快楽に堕とされた友奈ちゃんは
我慢できなかったらしい

当たり前と言えば当たり前
そうなるように、教育して来たのだから

「……解った」

私の望みが叶った
教育が無駄にならなかった
友奈ちゃんの心を折ることができた
なのに……なぜ、私は

「っ、東郷さん……?」

足を持ち上げて、
友奈ちゃん自身で自分の恥丘が見えるようにする

「ちゃんと見てて」

両手で顔を隠そうとした友奈ちゃんに
優しさのない声色で言う
戸惑い、畏縮する友奈ちゃんは顔を隠すのを止めて
真っ赤な顔で秘所を見つめて目を剃らす

「っ……は、恥ずかしいよ……」

そんな友奈ちゃんの仕草は可愛らしかった
けれどどうしようもなく、心が痛くて
友奈ちゃんの足を握る手に力を込める

「弄って欲しいなんて言うえっちな子がなに言ってるの?」

刺そのものの言葉を突き刺して
快感を与えないように
産毛に触れるかどうかという絶妙な距離感で友奈ちゃんの恥丘を撫でると
くすぐったさに身震いする体を蜜が伝っていく

「東郷さっ! んぅ゛!?」

快感への覚悟を持たせる間も与えずに、中指と人差し指を蜜壺へと突き刺す
指を開いて押し広げて
肉壁を指の腹で撫で回し、爪で削る
友奈ちゃんの待ってという叫びが聞こえる
けれど私は止めることはない

「んっぁっ、痛っ……んぅっ、んっとうっんぁ、あっんっ」

ぐじゅぐじゅと激しくスレる音がする
友奈ちゃんの顔も恥丘も真っ赤に染まっていく
友奈ちゃんの瞳から涙が溢れだして
蜜壺からは赤みがかった露が漏れだす

これは罰なのよ、友奈ちゃん
我慢できないえっちな友奈ちゃんへのお仕置き

「ゃ、やだ、こんなっんっあっんっ、っ ぁぁぅぁぁぁあっ!!」

友奈ちゃんがぎゅっと目を瞑った瞬間
悲鳴にもにた嬌声が上がり、蜜が友奈ちゃんへ降り注ぎ
そして……脱力した友奈ちゃんに本当のお漏らしが飛び出していく


「あっ……ぅ……」

酸性のきつい臭いにまみれた友奈ちゃんは
とても汚ならしくて、下品で、えっちなイケない子には相応しい姿だった
絶望に染まった友奈ちゃんを見つめる私は
自分のほほを何かが伝うのを感じて首を振る

友奈ちゃんを壊した
だから自分の所有物に出来る
なのになにも満たされない
空っぽのままだった

「……違う」

求めたのはこんな繋がりだった?
違う
求めたのはえっちな友奈ちゃんだった?
違う
求めたのは悲しい表情だった?
違う
求めたのは
違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う……

「私はっ! 私はただッ!」

友奈ちゃんが綺麗だと誉めてくれた髪を掻きむしり、
激しく頭を振り回す
それでも誰かの声は止まない
ずっとずっと頭に響いて心を磨耗させていく

「ただ……友奈ちゃんの笑顔が……」

ベッドの上に仰向けになったままの友奈ちゃんは
きっと、もう二度と、私が恋した眩しい笑顔を見せてくれないだろう

「ぅああぁぁぁああああああッ!」

誰かの悲鳴
それが自分のものだと解ったとき
私の心は本当にーー砕け散っていった

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最終更新:2015年06月15日 01:00