H2・899

まただ
また、お漏らしみたいな事をしてしまった
これが始まったのは数日前
最初はお股の所が少しぬるぬるするなーって程度だったのに
今では下着にしっかりと染みを作ってしまう

「どうしちゃったんだろう……」

お漏らしをするようになってから
下腹部の内側がムズムズとしていることが多く
体が熱っぽい事まである
今日に至っては、デリケートな所が凄く切ない

「ちょっとだけ……」

理解出来ない謎の感覚や、現象
その渦中のデリケートゾーンに触れた瞬間

「ひぅっ!?」

底知れない心地よさが体を駆け抜けて
私は思わず変な声を上げてしまった
でも、なんだろう?
気持ちが良い
もっと触っていたい

心は緊張して、感覚に怯えて
痛いくらいに激しく鳴っているのに
体は触る事を求めて止まず、手が恥ずかしい所に伸びていく

「んぅっ!」

人差し指で割れ目をなぞり、
ちょっとだけ指を中へと忍ばせる
したことないはずなのに
何故か体は覚えている事みたいに、躊躇いなく動く

「っ、ん……あっ……な、なにこれ……」

割れ目の入り口
その内側をなぞっているだけで
ビリッビリッっと刺激が体を迸る
それにあわせて半透明な液体が漏れだしてきて
弄るたびにぐちゅぐちゅと、ぬちゅぬちゅと
なんとも言えない音を響かせる

「はぁ……あっ、ゃんっ……ぁっ……んっ」

お腹の中がジンジンと凄く熱くなって
何かが這い上がってくる
気持ちいい
恐い
気持ちいい
恐い

「なんか、なんか、きちゃうっ……!」

恐いのに手が止まらない
心地よくて仕方がない
這い上がってきたものが渦巻いて
溜まりに溜まって
一気に出口を目指して降りてきた瞬間

「や、やだぁ!」

何しているのか解らない恐怖
何が出てくるのか解らない恐怖
おトイレするような感覚
それに心地良さは払い除けられて
這い上がってきたものはゆっくりと
波が引くように下がっていく

「はぁっ、はぁ……っ……恐いよ、なんで……私……」

荒い呼吸が収まらない
ジンジンとした感覚も中々引かない
触って欲しい
体が心とは正反対の要求する恐さに
私は自分の体を抱き締めて首を振る

「助けて……恐い……」

でもこんな事誰にも言えない
言えるわけがない
デリケートな所を弄くって気持ち良くなろうとしちゃうなんて
おかしいよ……絶対

「……着替えなきゃ」

誰にも……そう、親友の東郷さんにでさえも
私はこの事を話すことなんて出来なかった

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最終更新:2015年06月09日 10:41