凌駕さん的にはいつものこと
もっともっと見ていいよ……さっきは、あたしがのしかかっちゃったから、
凌駕、何にも見れなかったよね。だから、全部見ていい………
だって、凌駕はあたしの初めての人だもの………
ジュン√序盤……何故か心の内に流れ込む、己がよく知る二人の女性の思い出の光景。
物質の働きだけでは説明できないような不思議な感覚に戸惑いつつも、それを穏やかに見つめる凌駕。
そして次第に……
片方の、穏やかな風のような女性の像が薄れ、代わりに
ジュンの像がより鮮明に映し出されていき―――
目を覚ました少年は、背に伝わる柔らかなベッドの感触と―――
「にゃふぅぅ……ふへへへぇ、すぴぃ……」
今も自分の体に布団のように覆いかぶさっている、一糸纏わぬジュンの肢体だった。
ふやけたような笑みを浮かべて眠る彼女を見つめながら、本能に従い女の肉体を貪った己に頭を抱える凌駕。
「そうだ、そうだよ……やってしまったんだよ、俺……」
彼女の部屋に入った瞬間から、気の合う友人としての感じ方とは違う、強く雄として惹き付けられる雰囲気があって……
まるで経験を重ねた女性のように、言葉や仕草で興奮させられ、あれよあれよという間にキスして扱かれ……
甘ったるい空気の中、精も根も尽き果たしてしまった自分。
女性に対する免疫のなさはもはや呪いなのではと、真剣に考え込み……
「……待て、待て待て、もしかしてこの体勢は」
「は、ぁ……あんっ、ん……やぁ、ぁ………」
加えて自分達の置かれた現状が、あまりにも生々しい情交の過程をさらけ出し過ぎであり。
接合部を放し、とりあえず常の冷静な考えができる状態に持っていこうとする度に、
また知らない少女のような甘い声を上げて身をよじるジュンに心を搔き乱され……
「───邪魔するぞ、凌駕」
瞬間、凌駕はこの世に神がいないことを思い知った。
苦闘の結果もむなしく……
何も知らずに入ってきた妹よりも幼い自分達の司令官に、一切を見せつける形となり……
「肌で直接抱き合うのって気持ちいいねぇ……癖になっちゃうかも」
「はふぅ………凌駕の匂い、すごぉい………」
未だ現状認識の出来ていない、ちょっと素直になった少女は、凍り付いたマレーネの見つめる中
十数秒後、絶叫を上げることなど知らずに、手に入れた幸福な感覚に身を委ねているばかりだった―――
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... |
(秋月凌駕君をよく知る同級生J氏の証言)
「やっぱりカレンさんの言う通り、男をゲットするには押し倒すのが一番でしたっ。
───逃げ道塞いで逃がさないぜぇ? このぅ」
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- なんつーか、色々な意味で不憫だよなマレーネ…… -- 名無しさん (2019-04-10 09:27:05)
- シリアスな台詞かと思って開いたら、180度違った -- 名無しさん (2019-04-10 11:19:23)
- ゼファー「そうだ、そうだよ……ヤってしまったんだよ、俺」 -- 名無しさん (2019-04-10 12:42:52)
- ↑君たち二人は幼女とヤらなきゃ世界を救えないんだよ -- 名無しさん (2019-04-10 19:12:12)
- でもロリに手を出したり、ソ連の軍人に手を出したり、県下一のお嬢様を孕ませるよりは一番ご両親の胃に優しいルート -- 名無しさん (2019-04-10 20:59:01)
- ↑それだけ見るとまるでエロゲの主人公みたいだな、凌駕さん -- 名無しさん (2019-04-13 08:49:13)
- 主人公だよね? -- 名無しさん (2019-04-13 10:27:35)
- ↑5そうだ、そうだよ……ヤラれてしまったんだよ、俺の間違いでは? -- 名無しさん (2019-04-25 22:09:02)
- light作品の神はだいたいはいても役に立たないか煽ってくるかの二択なんだよなぁ… -- 名無しさん (2019-05-06 07:54:55)
- ↑5 やーがて、こしをふーるー、こしをふーるー(棒 -- 名無しさん (2019-12-24 08:46:52)
- 尻掘られたのかと -- 名無しさん (2020-04-30 20:52:10)
- p.n.終焉竜さん「そうだよ…やってしまったんだよ、俺……」 -- 名無しさん (2020-05-28 21:57:42)
- 「そうだよ…やってしまったんだよ、俺……妹と……」 -- 名無しさん (2020-07-05 23:33:20)
- ↑凌駕さん(ただし幻覚の中で)でも某吟遊詩人さんでもどっちもあてはまるな! -- 名無しさん (2020-07-05 23:34:31)
最終更新:2020年07月05日 23:34