魔神降誕

表向きはベルジック家の国に対するコンティ家による一連の侵略行為というイベント。
実際のイベントの期間は「いつ」からというと明確ではないが、実際の戦争状態と言う意味では軍勢襲来に対して反応し812話でターニャの砦に集結した時、もしくは基本的に本営を置いていたサニアの町魔人によって非常事態となった876話またはサニアの町奪還の軍勢がせまった943話あるいは実際に軍勢がぶつかった1045話からイベント終了インフォが流れた1090話までと考えられる。
もちろんNPCの3つの国の戦争という姿の裏にある魔神たちの動きこそが本当のイベントであり、イベントの名前にあるようにコンティ家,ファルネーゼ家両国において新たな魔神を作り出す儀式がキーとなっている。
その意味ではコンティ家については1052話で蔦の砦においてドラゴーネが新たに魔神となった儀式、ファルネーゼ家については1069話で闘争の聖地において2人の王女が魔神になろうとした儀式および1083話でファルネーゼ家の国そのものが消滅した儀式こそがクライマックスともいえる。
とするならば、実際にそのイベントを見たのはキースのみであり、他プレイヤーはそれを伝聞で知っただけということになる。
そして戦闘行為としては各段階、各地での魔人勢力の掃討やその時点での各拠点の防衛ということ以外では、943話から1047話でサニアの町をめぐるコンティ家の軍勢とその国の冒険者に対する戦いくらいしか全体としての動きはなかった。
そしてイベント終了をはっきりと象徴するクライマックスも感じられないままインフォが流れるという形となった。その後は魔人勢力は姿を消した。

しかし一方でプレイヤーにとってはアナザーリンク・サーガ・オンライン,ホーリーランド・オンライン,アナザースカイ・オンライン3つのゲームの接触と言う意味で非常に大きな意味を持っており、それについては解答が出ないままイベント終了となったため、運営に対する不審が少なくとも一部のプレイヤーにはっきりと生じたイベントとなった。

結果としてはコンティ家魔神は実際に降誕し、ファルネーゼ家魔神の降誕は阻止したということになる。
キースはこのイベントでボーナスポイントに16点、エクストラ評価で20点を手に入れたが、途中でゲルタを通じてギルドから出されたはずの防衛依頼などに対する報酬は全く音沙汰が無いままとなっている。

今回の魔人勢力は、今までの軍勢の他に高位の天使、悪魔、堕天使、使徒や、ボイドドラゴン,ユニバーサルドラゴン,アストラルドラゴン,アダムカドモンなどの今までプレイヤーが遭遇してこなかった強力なモンスターが、特に魔神の儀式後に登場し、一部のプレイヤーを除き混乱と多数の死に戻りが出ることとなった。
その一方でイベント名にも出ている魔神自体を目にしたものがほとんど無く、掲示板を通じての伝聞のみという結果であった。

VRMMOというゲームのイベントとしては、発売後かなりの時間が経過しプレイヤーのレベル的な分布と場所的な分布の双方がかなり広がっており、1つのイベントをその全ての者達が楽しむということが難しくなっている中、場所としてもかなり広範囲の複数個所に敵を襲撃させ、レベル的にも高位のNPCと協力して敵を撃退という形をとって対応しようとしたと考えられる。


主な経過
  • 隣国の魔人討伐を名目とした派兵に対抗するため、812話の時点でドラゴン系バオバブエントダークエルフバードマンドラゴニュートらも含めた戦力がターニャの砦に集結した。
  • 対するコンティ家を擁する隣国の軍勢は法騎士を含めた軍勢に、プレイヤーの属する冒険者ギルドとは別組織のギルドに属すると考えられる冒険者たちが加わった布陣。
  • その後勢力を北東に伸ばしていく行動に出て行く。
  • 876話の時点サニアの町テレポートで転移できなくなっていた。
  • 877話の威力偵察の時点で5体のキムクイガーティアン・スレイブに囲まれて、魔法円や魔方陣が展開されて完全に魔人の勢力下に入っていた。住民の姿は見えなかった。
  • 忘却の砦にいたフォレストドラゴンは地脈の乱れを感知していた。
  • 878話においてついにいつもの潜入破壊工作を開始。5体のキムクイガーティアン・スレイブの頭上の魔人と、町の中心部で名持ち魔人であるバリアッチオ,ドットーレ,ザンニ,パンタローネを暗殺。しかしお目当ての魔神には遭遇しないまま撤収しようとした。その際、住民が家の中から恐る恐る、外の様子を見ているのを確認した。
  • 879話では撤収しようとした町の外で3人目、4人目、6人目の魔神と、予告どおり辺獄から舞い戻った5人目の魔神に捕捉され、武技と魔法を封じられた状態で5人目とのタイマンデスマッチに突入。
  • それを楽しみつつ耐えていた所、2人目の筋肉バカ魔神が3人目、4人目、6人目の魔神への報復に乱入し、そのまま戦いはお流れとなった。戦いに水をさされ、さらには2人目との対戦も相手にされなかったキースは、その後狂気を鎮めるため朝まで我を忘れて暴れまくった。
  • 夜が明けて880話では町が一転戦場になっていた。いつものサモナー勢で乱入。その後フィーナからの援軍も到着する。
  • 881話で町を奪還し、ボーナスポイントに2点、エクストラ評価で2点が加点された。どうやら法騎士と従者が魔物を引き入れたらしく、町民に私刑された。コンティ家とは袂を分かつようだ。ただし、すんなりベルジック家の下に入ることにはならなかった。(911話)
  • ポータル機能は失った模様で町の半分程度は南にある村に避難するらしい。
  • 復興クエストでポータル機能は戻ったが、932話あたりから放火などの動きが出始めた。
  • 943話でいよいよ法騎士が率いる戦力が迫ってきた。年末年始の休みにあわせて大規模イベントが動き出した。
  • 944話では天馬騎士の軍勢も東から合流、サニアの町返還のための交渉を要求。サビーネ,ジュナ,ゲルタが到着
  • 945話で決闘の結果キースにとって痛恨な事に法騎士たちは撤退してしまった。
  • ベルジック家の下には入らないはずが、水晶竜サビーネが常駐したり第七回闘技大会の無差別級の会場となるなど状況は変化している。
  • 1045話でついにコンティ家勢力に動きがあり、町の周辺で遭遇戦が勃発。雨に乗じてN5E19,N5E20,N4E20三方向から接近の模様。キースは早速一番突出しているN5E19の機動部隊に偵察を仕掛け、当然の如くセンチネルゴーレム参式の勢力に襲い掛かった。
  • 1046話ではプレイヤーを救出しつつ偵察し、N5E19の南端もしくはN4E19に入った所でセンチネルゴーレム参式2体,センチネルゴーレム伍式1体,センチネルゴーレム弐式2体を撃破し秩序法典3冊を手に入れた。しかし見敵必殺なので、偵察結果としての「今」どれくらいの敵部隊が展開しているかの情報は皆無。
  • 1047話では『えー、皆さんにお知らせがあります。朗報であり、悲報にもなります』『先行して南下する戦力を迎撃する予定でしたが不要となりました』『我々が迎撃する予定だった戦力は既にいません。全滅しました!』との知らせが出た。
  • 当初と異なり迎撃部隊はN4E20の勢力を相手することになり、キースと愉快な仲間たちは遊撃として、N5E20の敵本体の足止めをすることとなった。
  • 師匠の悪影響を受けたサビーネも前線に出ることになり、ゲルタの雷が落ちた。サビーネファルネーゼ家天馬騎士の合力も得てN4E20の敵を追い返し、サニアの町に帰投した。それで満足したのか、撤退するならそれでいいなどというキースの教え子としてはあるまじき考えとなった。
  • 1049話のキースの「偵察」により、総司令官が法騎士ドラゴーネN4E20方面の部隊から逃げ帰った指揮官が法騎士ルッジェーロと判明した。
  • 1050話の時点でN4E20から撤退してきた部隊を吸収し、サニアの町を見ることなくN6E20方面に移動を開始した。魔人関係の姿も見当たらず、また、撤退であれば前にしたように中枢部隊だけでもテレポートで離脱するということをしないなど、意図がわからない動きをしている。
  • 1051話では秩序法典が最近粗製濫造されていて、法騎士が増強されていることが判明した。が、その傍からキースによって法騎士が激減してしまい、その情報はいきなり古くなた。
  • 1052話では蔦の砦にてドラゴーネが自らと遠征軍を生贄にして魔人勢力へと生まれ変わらせた。キースが暴れまくったのも助けになったらしく、キースにとっても温い敵がグリゴリの転生者や堕天使たちに変化してくれたため、まさしくWin-Winな関係となった。軍属ではない傭兵たちの死体が変化したかどうかは不明。
  • 1056話では魔神たちの動きが判明、蔦の砦にて七人目を作り出していた。しかし二人目の魔神アルテミスらからの干渉も受け、思い通りには行っていない様子も見られた。
  • 堕天使を含めた強力な敵に生まれ変わったため、プレイヤーにも死に戻りが多数出た。プレイヤーは態勢を立て直すこととなり、それと共に1057話時点で名持ちドラゴンらとエルダードラゴンの長老がサニアの町に終結し、NPCも態勢を整えた。魔人の出現パターンに関してもキースは何か引っ掛かりを覚えていた。
  • 各地に展開した魔人勢力は何故か一当てすると撤退し、姿を消すようになった。さらには存在する数自体も激変。異常を感じて一度N4E19に戻り北側境界付近で誘引を試すと、各地の囮に引っかかっているプレイヤーの裏をかき、隠密状態でサニアの町に迫る大軍勢が姿を現した。が、おいしくいただかれてしまった。
  • 1059話ではN4E20の東側でもテイラー発光を使用しての掃討をする。
  • 1060話では港町サリナスにも軍勢が接近していることが発見された。が、それに対しては督戦隊によって死に物狂いで戦う対水中特別部隊が睡蓮洞において結成され対処することになった。
  • まずは各地に押し寄せた軍勢を押し返し、周辺の掃討戦に移行したが、ファルネーゼ家の勢力地にも魔人勢力が展開していることが判明し、かなり広範囲に魔人勢力が広がっているのが確認された。(1063話)
  • 掃討しつつ反撃のはずが、ある特定の人物の配置を東側にしたのがまずかったのか、本来の相手であるコンティ家の本拠地がある北側方向でなく、友軍であるはずのファルネーゼ家の方角である東側に突出して勢力が伸びていくこととなった。
  • 1069話で闘争の聖地においてファルネーゼ家王女アンリエット,ルイーズらが魔神となろうと儀式を挙行したが、キースによってつぶされ、捕虜となる。
  • 地上部隊の掃討は順調に進んでいくが1072話では白の洞窟港町サリナス、それにレジアソルトロックの海方面に魔人の別働隊が隠密行動もせずに接近してきた。
  • 本格戦闘開始後は、他ゲームのプレイヤーとは情報交換のための接触ができていない模様(1076話)
  • 1077話時点で魔人勢力も東側で体勢を立て直すことにしたのか、N4E24からは一旦撤収する代わりに闘争の聖地を取り返し、N4E25にて軍勢を再編成後に改めて西への侵攻をうかがっている模様。
  • 1083話で聖霊城においてエンリコⅡ世とともにファルネーゼ家の国が消滅。
  • キースを東に向かわせたことで案の定一気にファルネーゼ家の本拠地N2E28まで勢力が一気に伸びた。どうやらファルネーゼ家の国は魔人に飲まれたらしくアナザースカイ・オンラインの「世界」も危ぶまれる。もうじきアナザーリンク・サーガ・オンライン本サービス開始1年であり、タイミング的に「地球滅亡まであと364日」のヤマト的スケジュールであったと思われる。
  • 1088話の時点でコンティ家には停戦を模索する動きがあることが判明した。
  • 結局各拠点の防衛は成功しつつ、ファルネーゼ家は滅亡の上、港町クーリエ,聖霊城という新たな拠点を得た段階で終了。
  • コンティ家については蔦の砦,デニアスの町ラインまで押し上げ停戦ということになる。

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最終更新:2016年06月28日 12:57