アントニオ

製作者 ずっきぃ
出場大会 第三回大会
経歴  

 

 

 

 

 

「この世界は間違っている・・・私がこの腐った世界を変えてみせる・・・!」
スラム出身の少女はこの世界が、この社会がおかしいことに気が付いた
政府の陰謀を世に知らしめるため、自身を戦慄と狂乱の世界に投げ込む決意をする


◆惑星「フラウ」について
銀河系のはずれにある貴重鉱石資源の豊富な惑星フラウ
過去、近隣の惑星から資源獲得を目的とし何度も侵略戦争を仕掛けられてきた
その度に惑星フラウの人類種、フラウホミニナーの高い身体能力と科学力を使い撃退してきた

そういった攻防に業を煮やした侵略惑星の一つ、マスキオはフラウホミニナーを打倒するべく
致死性の高い生物兵器を侵略戦争に投入する
前線で戦っていたフラウホミニナーの男性の九割が死滅
防衛にあたっていた残りの兵士や避難していた女子供までも命の危機に陥った

そんな中、マスキオが撒いた生物兵器のワクチンを開発することに成功する
ワクチンは即効性があり、生物兵器に対抗出来うるものであったが
致命的ともいえる副作用があった
それは染色体異常が起こり、男が生まれないことであった

生物兵器による劇的な死か、ワクチンの副作用による緩やかな死か

フラウホミナーは決断した
緩やかな死が待っていようとも足掻いてみせる
ワクチンを投与し、みごとマスキオを撃退せしめたのである

そして、惑星フラウは、フラウホミニナーは女性だけになってしまった


女性だけになってしまったフラウホミニナーの次の課題は
どのようにして種の絶滅、緩やかな死を防ぐかであった

そして遺伝子学の発達により女性同士であっても子供を作り、子孫を残す方法が発見された

しかし、まだ問題もあった
ワクチンの副作用における染色体異常が原因で
フラウホミニナーの女性は妊娠することができなかった
もし懐妊したとしても母子ともに危険な状態に確実になってしまう

フラウホミニナーの研究者は、この問題を外部妊娠という方法をもって解決した
つまりフラウホミニナーは試験管ベイビーという形で子孫を残す方法を編み出したのだ

惑星フラウの統一政府が管轄する公共外部妊娠施設「ベイビーセンター」で当面の問題を解決することができた

・・・かのように見えた

◆人類種「フラウホミニナー」について
惑星フラウでもっとも繁栄している人類種
惑星内に置いて戦闘力・生存能力が高く、また知能も高いため高度な社会的生活を営んでいる
平均寿命が150~200歳と長いがそのぶん成長速度が遅い
長命であるがために1代でも飛躍的な科学技術の向上が望める

外見的特徴
・肌が褐色であるが、髪の毛の色素が薄い
・大きな耳を持っており視覚だけでなく聴覚を用いて周囲の状況を把握することができる
・手や足、また首が比較的長く手先が器用である
・足は逆関節的なシルエットとなっており、走力や跳躍力が高い

過去の侵略戦争の影響で現在は女性しかおらず、また高い科学力を使った同性で子孫を残す方法を持っている
また性差という概念が薄れており、女性らしさ、男性らしさというものがなく
名前も一般的には男性名と思われるものを付けることもある


◆問題化する格差社会
ベイビーセンターでは公共事業としてほぼ無料で“子供を作る”ことを請け負っている
しかし、ベイビーセンターは持っている高い遺伝子関連の技術を応用し
生まれる前から任意の優れた特徴を選択できるサービスを始めることとなった
つまり親が子供を作る際、外見から能力から自由に選択しコーディネイトすることができるようになったのだ
しかし、遺伝子関連の技術がまだ一般普及していないこと、遺伝子解析や遺伝子“生成”にかかるコストなどが相まって
フラウホミニナーの上流階級の者しかこのサービスを受けることができなかった

このコーディネイト・フラウホミニナー(コーディネイター)と呼ばれる新人類は当然のように社会的に成功し
そしてより優れたコーディネイターを生み出すことができた

そのため貧困層であるナチュラルボーン・フラウホミニナー(ナチュラル)との社会的・経済的格差が
より一層広がる結果になった

またコーディネイターは自身らを優勢種と認識しており、ナチュラルを劣等種であるとして差別・迫害しており
高等な学校や医療機関などコーディネイターが関わっている機関ではまともにナチュラルの相手をしないことも多々ある

◆統一政府の陰謀
フラウホミニナーには男性は生まれない
そう認識されているが、実は先の戦争で使われたワクチンの副作用はほとんどなくなっており
男性のフラウホミニナーが生まれることは可能であり、女性も妊娠しても命の危機に陥ることはなくなっている

このことは政府によって伏せられている
理由として、ベイビーセンターで培った遺伝子学の技術がほかの惑星との外交において重要な要素となっており
またコーディネイター関連の利権が大きく、それが手放せなくなっているためである
また政府が出生を管理することで一種のディストピアを形成しており、政府の威厳や国家権力などを守るために隠ぺいしている

また先の戦争の影響もあり民族強化を目標に
遺伝子学の研究を元に、より優れた種、より進化した新たな種である
エボリューショナル・フラウホミニナーを作り出す研究も秘密裏に行われている

今回のアンドロメダリバティの主催する大会にも
表向きは来賓として
実際にはより優れた遺伝子的要素を持つサンプルを得るために
惑星フラウ統一政府高官が出資者として参加している

◆キャラクター説明
キャラクター名:アントニオ
年齢     :60歳(人間でいうところの20歳くらい)

惑星フラウのスラム出身の少女
出自自体はナチュラルボーンではあるが、偶然的にコーディネイターをも凌駕する優勢種として生まれた
外見から始め、身体能力、学習能力などほぼ理想形・完成形に近い形で生まれたが
出自がナチュラルであるという理由で迫害されており、まともな学校へは通ったことはない

しかしスラムに住む高齢者は長い人生における知識や知恵を持っており
学校に行かずともある程度の学力を身に着けることはできた
特にアントニオの祖母の知り合いであるドクターと呼ばれる女性がさまざまなことを教授してくれており
役に立つかわからないが、という前置き付きで戦闘についても学んでいる

実戦経験は少ないが、天性のセンスで何事もそつなくこなすことができる

祖母からは先の戦争が起こる前の話を昔話として聞いており
昔は男性がいて、平和で平等で、といった夢物語のような世界にあこがれを持っていた

あるとき、祖母が病気で倒れしまう
病院に連れて行ったがナチュラルであるという理由で受診を断られ
「もし診てもらいたいなら」と法外な医療費を請求されることになる

本来なら治せるはずの病気だったが、適切な処置もされず
この病気が原因で結果、アントニオの祖母は亡くなってしまった

このことをきっかけに社会に対して疑問を持ったアントニオは
自分なりに調べた結果、この世界が間違っていることに気が付いた
そしてその原因が政府にあり、政府の陰謀にも気が付くことができた

このままでは自分たちは幸せにはなれない
祖母のような犠牲者をまた出してしまう

祖母に聞いた昔の平和で平等な世界を取り戻すため
アントニオは政府を打倒すべく旅に出ることを決意する

◆大会への参加理由
旅を続けていく中で同志を集め、力を身に着けていくアントニオ
しかし、政府打倒の決定打をいつまでも見いだせずにいた
そんなおり、耳に飛び込んできたのはアンドロメダリバティ主催の大会であった
この大会は全宇宙で同時生中継されている
この大会で優勝し、すべてのカメラ、すべての視線が自分に向いた瞬間に
政府の陰謀を暴露すれば、もみ消す間もなく政府打倒のきっかけになると考えたのだった

◆戦闘方法など
アントニオは強化外骨格スーツを身にまとい、主に肉弾戦にて戦闘を行う

この強化外骨格スーツは先の戦争でフラウホミニナーが実際に使っていたもので
フラウホミニナーの身体能力を補助し
手先の巨大マニピュレーターで重い重火器などを扱うことができた
防御力も優れており全身をしっかりガードしていれば大抵の物理的ダメージを無効化できた

アントニオが着ているものは先の戦争で打ち捨てられたものを改修して使用しているため
パーツが継接ぎであったり足りない部分も多い
そのため本来の機能を完全に引き出せてはいないがそれでも十分な補助になっている
重火器自体は改修もできない状態だったためしかたなく肉弾戦を行っている

攻撃方法としては高い身体能力・跳躍力・走力を使って翻弄し、物理で殴る
また巨大な岩などを投げつけるなど

また外骨格スーツの機能として空を蹴ることができ
所謂二段ジャンプを行ったり空中で方向転換などができるようになっている

これは着用者が蹴る動作を行う瞬間、脚部・足裏の部分から斥力を発生させ
あたかもその場所に床などがあるような状態を発生させより跳躍することができるというものである

ただし空中に浮いているというわけではないので長時間滞空するためには常に跳躍し続ける必要がある


◆異質なコーディネイターからの崇拝
コーディネイターとは自分たちをより理想的なものに進化させることを望んでいる
そんななか、アントニオはほぼ理想形・完成形というものを具現化した存在である
コーディネイターの中には迫害・差別の対象のナチュラルである彼女を特別視し
崇拝にも似た念を抱いているものがいる
本人たちも他のコーディネイターも劣等種のナチュラルを崇拝しているという矛盾に
悩まされることもあり
またアントニオも自分を差別的に扱うはずの
また自分が崩壊させようとしている
存在に崇拝されているということに複雑な感情を抱いている


デザインなどイラスト関連

 

デザインを考えていた時に描いたラフ

強化外骨格のデザイン

惑星フラウの人々


「―わたしは、このスラムに住むみんなが強く生きていければそれでいい」

ドクター
スラムに住む高齢な知識人
アントニオちゃんや他のスラム住人に勉学や護身術などを教授した人物
アントニオちゃんが問題が発生したら前提から覆そうとするタイプとすると
ドクターは前提は前提のままで、その中でどうするのかを考えるタイプの人物です
なのでスラムの悪環境の中でいかに生きていくかを常に考えていたのでしょう
アントニオちゃん発起後はアドバイザーとして助言なんかしてるんじゃないでしょうか?
 


「―あら、こんな特等席で見られるなら安い入場料ですわよ?」

惑星フラウ統一政府高官
設定上にある大会に出資することを提案した人物
コーディネーター部門の最高責任者であり自身もコーディネーターである
大会にはサンプルを見定めるために来賓として参加している人物です
ちなみにこのキャラクターは当選した暁には生中継カメラの目の前で首根っこつかまれて押さえつけられる役をやってもらおうかなとか考えてました

あとコーディネーターはコーディネート作業の弊害で体のどこかに文様みたいなのが浮かぶ(政府高官だと右目の下あたり)設定になっていて
コーディネーターの証である反面、完全を目指すコーディネーターの不完全な部分でもあるみたいな設定です


「―あたいは好きなことやっていたい性分なんだ」


ジャンク屋少女
スラムに住むジャンク屋の少女
普段はジャンク品や鉄くずを集め売りさばいたり
使えそうなものは修理して生活の一部に取り込んだりして
生活している様子
アントニオちゃんの来ている強化外骨格スーツを修理したキャラクターです
所謂ギーク設定


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


以下広告

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年06月13日 23:05