空餓屍鬼

製作者 判事
出場大会 第七回大会
経歴

設定

空餓屍鬼[クウガ シキ]

最近のゾンビの扱いの酷さはおかしい。
何故かウイルスとかが原因だし、汚いし、アホだし、トロいし、
結局強いのが変異した化物。ゾンビどこいった。
しかもなんでただのカメラマンに無双されたりするんだ…。
こうなれば私がこのゾンビに対するイメージを払拭せねばなるまい。
ゾンビの良さを分からせて人間にゾンビになりたい!と思わせてしまおう。
とりあえずそうだな、まずは手始めに妖怪達に屍人の凄さを知ってもらおうか。
近々、大会やら何やらあるらしいしな。
ノンフィクションゾンビの凄まじさを見るがいい。


【設定】
彼女は妖怪「日本屍人(ニホンシビト)」
屍人とはいわゆるゾンビのことで、本来屍人は妖怪ではないが、
長い時を経ることによって妖怪化したものはこう扱われる。
性格は非常に楽天的で享楽的。基本的に良い人。
時たま人間に紛れて生活をしており、人間の知り合いも居る程度に人間に近い妖怪である。
屍人であることは良い事だと思っており、何かと人を屍人にしようとする。
底なしの食欲を持ち、人間、妖怪も含めありとあらゆるものを喰らうるが、
自制はしっかりしているので別段、問答無用に相手を喰らったりするわけではない。
彼女と呼称しているが実際は性別はどちらともつかない。
どちらかといえば女性的なので基本的にそう扱われる。

『日本屍人』
日本に存在するありとあらゆる屍人を包括する語だが、
今回の場合は彼女達の分類、
古代日本の神により戦争ゲームのために戯れに作り出されたものを指す。
戦争ゲームというのは言わば人間のやる将棋やチェスの規模が
大きくなったようなもので、そんなにシリアスでも大層なものでもない。
とどのつまり元々彼らはその遊びのための駒なのである。
彼らの最たる特徴は"初めから死んでいる"ことにある。
彼女を始めとしてこの神に造られた屍人は死者を屍人に変えたものではなく、
最初から命を持たざる者として造られているのである。
なので元より"感情"も"意思"も"生きていた頃"というものも無い純然たる非生物である。
現在、意思を持つに至っている者は主に妖怪化による。
そういう点ではアンデッドというよりゴーレムに近いかもしれない。
故に蘇生魔術などを用いても特に何も起こりはしないし、
回復魔法でダメージを受けるとかそんなこともないのである。

『屍人の分類』
この日本屍人はゲームの駒らしく複数の分類分けが存在する。
この場では特に彼女、空餓屍鬼の分類についてのみ解説する。
彼女は
"日本屍人"という大枠の中の
"怪奇屍人(カイキシビト)"という分類の
"聖邪屍人(セイジャシビト)"と
"亡淵屍人(ボウエンシビト)"の
二種の特性を持つ
「亡淵聖邪屍人(ボウエンセイジャシビト)」
という種類である。
これは全ての駒の中でも最強の部類に入る。
怪奇屍人は日本屍人の中でも特殊な力を持った屍人の総称。
聖邪屍人は聖気と邪気を同時に持ちそれを操る屍人で、
亡淵屍人は無を内包し、あらゆるものを飲み込む屍人である。
亡淵聖邪屍人は当然ながらこの2種の特徴を持つ屍人である。


【戦闘能力】
『大きさ』
非常に背の高い人間程度。
体の中は空っぽなので見た目より遥かに軽い。

『特殊能力』
亡淵:その身の内に無を内包しており、それを制御することができる。
身体の中は完全な無で満たされており、骨も内蔵もなく外殻だけの空洞である。
そのため非常に身体が軽く、柔軟。変形すると形容できるほどに身体は曲がるし潰れる。
目や鼻、耳も外見場存在するが意味がない。
無に侵入するとどんなものであってもエネルギーに分解され無に飲み込まれる。
その為、食べたものは即座にエネルギーに変換されるし、噛み付かれるとその部分がすっかり消滅してしまう。
弾丸や矢などは体内に侵入した瞬間にエネルギーになるので寧ろ餌を与えているに等しく攻撃にならない。
同様に剣や槍を突き刺したりしてしまうと刺さった部分が失われる。
しかし、例外的に彼女だけは無の中を自由に行き来し、
分解されたエネルギーを取り出すことができる。彼女はこのエネルギーで動いている。
更に分解されたものを再構築することもできるので四次元ポケットよろしく色んなものを腹の中に収納している。
無はそれそのものを身体の中から動かすことは出来ないが、周囲に存在するエネルギーや、
空気や水などの抵抗のない物質は吸引することが可能。
その為ほぼ常にエネルギーの供給が行われているが何故か食欲旺盛。
因みに性質上長いこと密閉空間に入れておくとどんどん真空に近くなるので取り扱い注意。
一応、これは本人の意思で止められる。
また、通常身体の中から動くことのない無だが、一つだけ例外があり、
閉鎖された亜空間や他の無に取り込まれた時だけ途端に膨張を始め、
それを外殻部分まで完全に飲み込むまで止まらない。
自信が取り込まれることを容認しない無なのである。
終わると普通に戻る。

聖邪の呪気:聖気という邪気を相反する気を同時に操る。
普通の気も扱えるし、妖怪化によって妖気も扱えるようになっている。
気というのはあらゆるものの根源的な力のことで、妖気、聖気、邪気は、
名が表すとおりの性質を持つ気である。
妖怪なら妖気、聖なるものなら聖気、邪悪なるものは邪気を持つ。
妖気はともかく聖気と邪気は本来相反するもので共存できないが、
どういうわけかというか神の御技というか聖邪屍人はそれが可能である。
聖気と邪気は同時に触れるとまともなものであれば拒絶反応を起こす程だが、
彼女はそれを更に呪気として激烈な威力を持つものに変えて用いている。
この呪毒の強制力は通常の呪毒が効かない相手に効く呪毒が効かない相手に効く
呪毒が効かない相手に効くくらいには強力。
基本的に彼女の身体は常にどっぷりとこの呪気が含まれており、
戦いの時は爪に針に更に濃密な呪気が溢れ、
周囲に呪気を環流させることにより自分に有利な場を形成する。
また、彼女の身体をそもそも動かしているのがこれら気の操作によるもので、
いわば血液であり、筋肉であり、骨格でもあるので無くなるということはない。
仮になくなるとすればそれは彼女が活動を停止するときである。

自己再生:無が外殻を修理しようとする作用で、本人の意思と関係なく行われている。
元々、治す部分も少なく、スカスカなので破壊されてもほぼその瞬間に回復する。
無の中にあるエネルギーを用いて行われるが、活動に支障をきたすレベルに達しそうになると、
この自己再生機能は停止する。
動きこそしないが無がむき出しで放置されるのでやや危険。

空を飛べる:妖怪なんだから空を飛べるに決まっているじゃないか!

『攻撃力』
素手の打撃力:人間の体なら一撃で全身の骨を砕き内蔵をズタズタに破砕する程度。
これは攻撃の際に浸透する気の影響で攻撃した点より広い範囲を破壊できるからである。
また、聖邪の呪気の影響で攻撃後も継続的に損害を与えられる。
基本的に彼女の近接攻撃は気の操作で唐突に腕が伸びたりして、
見た目よりリーチがかなり広くなるので避けづらい。

爪:ダイヤモンド以上の高度を持つ物質を赤ん坊の力でも切り裂けるほどの鋭さを持つ。
濃密な呪気を孕んでおり、およそ素手で触れられる5倍はある。
非常に丈夫でまず折れたりしないが、万が一壊れても再生能力により壊れた刹那に元に戻っている。
また、これは射出することも可能で、ライフル弾程度の威力と速度で発射される。
有効射程は500m程、単純な最高到達距離は2000m程である。
出し入れ自在で邪魔になる時は仕舞っている。

針:身体の全ての場所から鈍い銀色の針を出することが出来る。
この針の大きさは調節が効くが大体長さが20cm程。爪と同程度の呪気を孕んでいる。
非常に硬いためあらゆるものに突き刺さり、多少厚い鉄板程度なら
平均的な成人男性くらいの力で振るって余裕を持って貫通する。
射出する事も出来る、というより基本的に射出して使う。
射出する際はライフル弾程度の威力と速度で発射される。
有効射程は500m程、単純な最高到達距離は2000m程である。
普段はエネルギーの状態で無の中に存在しており、
瞬間的に再構築されて打ち出される、数量制限はほぼ無い。
不意打ち、カウンターに向いている。

呪気環流:周囲の空間に聖邪の呪気を還流させて有利な場を形成する。
呪気は彼女に近くなるほどに濃く、離れるほどに薄くなる。
あくまで環流させているだけなので消耗はほとんどしない。
この流れの中にあるあらゆる物質や力は散らされていくので、
それを吸収することにより寧ろどんどん回復していく。
妖術の力なども僅かだが散らされて減衰するようだ。
平常時は半径30mに及ぶ程度の範囲。
呪気の中ではどんどん侵食を受け、能力の低下を招く。
これは時間が経てば経つほど深刻になり、
もちろん彼女に近ければ近い位置にいるほど進行が早い。
一般的な妖怪などは30mギリギリの地点に60分程いると完全に行動不能となる。
10m地点くらいで呪気の濃度はその2倍になり、
彼女のすぐ近くの濃度は更にその2.5倍程になる。
更に直接触れられた場合その10倍程の呪気が流れ込んでくる。
また、範囲は最大で半径1000mくらいまで広げられるが
広げれば広げるほどその分濃度はどんどん薄くなる。
逆に言えば狭くすればその分濃くすることも出来る。
基本的に彼女はインファイターなのでこの範囲を広げることは少ない。

呪言:5秒程度の詠唱の後、爪の2倍くらいの呪気を相手に直接送り込む。
この攻撃は必中で詠唱が完了してしまえば回避は不可能。
しかし、詠唱が完了しない限りはなんの効果もないので、
途中で攻撃を受けそうになれば直ぐに切り上げてしまうので発動できない。

聖邪の剣:空餓屍鬼の切り札。普段は体内に仕舞っている。
爪とは比較にならないほどの切れ味を持ち、纏う呪気は素手の50倍程にも及ぶ。
緊急時には針と同じように突出させることができる。
この剣が出現すると周囲の呪気の濃度が一層高まる。

『防御力』
表皮は非常に柔らかく打撃では中々破れないが斬撃、刺突では容易に破れる。
直ぐに再生するが限界はある。しかし、周囲のエネルギーを常に吸収し続けているので、
生半可な攻撃力と継続性のない攻撃ではいつまでたっても倒すことはできない。
また、戦闘不能にはなるが既に死んでいるので死にはしない。

【長所】
長期戦になればなるほど強い。
そのうえ耐久力が高いのでほぼ必ず長期戦になる。
呪気環流によって戦いが長引くほど相手は消耗し不利になる。

清潔でいい匂いがする。

【短所】
装甲が紙。
その分攻撃を受けても消耗が少ないが大体の攻撃が有効。
服装に無頓着でいつも作務衣しか来ていない。

【戦法】
呪気環流は常時発動。
聖者の呪気の効果を最大限に発揮するためインファイトに持ち込み戦う。
普段は爪を主体とした攻撃を行い、いざという時に聖者の剣を取り出し戦う。
敵にどうしても近づけない場合は呪気環流の範囲を広げたり、呪言を用いる。

補足

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最終更新:2014年10月21日 10:44