
設定
彼は、惑星「グレイヴァ」出身の兵士である。
惑星グレイヴァは非常に過酷な環境で有名な星である。
大気はごく薄く、嵐が吹き荒れ、土壌は乾き、まれに降る雨は強酸性、放射線量も極めて高く
普通の生物ではとても生きられないような地である。
その為、この星の住民は必要に応じて体を変化させる能力『アダプティシオン』を長い年月をかけて獲得した。
ごく一部にシェルターがあり、
その中で食物の生産や、一部の住民が暮らしている。
シェルター内で生活出来るものは上流階級のみであり、
外で生きるものは皆、苛酷な環境に適応する能力を否が応でも鍛えられ
適応できないものは容赦なく死んでいく。
『アダプティシオン』能力の高いものは国軍最高組織「セントラル」へ召集され
訓練によってさらに能力に磨きをかけ、兵士として国を守る任務に就く。
カンビオもシェルター外のスラム出身であった。
家族で身を寄せ合うように暮らしていたが、能力を見込まれ訓練兵となった。
高温の中や液体の中でも生命活動を維持するための訓練をはじめ、
体の部位を変化させ武器として扱う訓練などを経て、能力を開花させた。
カンビオの才能は確かなものであり、兵士の中でもエリートへとのし上がっていった。
ある日、カンビオは国王直々に召集を受ける。
どうやら「アンドロメダリバティ」で行われるバトルトーナメントを知ったようだ。
グレイヴァは元々資源の少ない惑星なため、常に資金不足である。
王も現状を嘆き、シェルターを増やし、より多くの命を繋ぎ止めたいと常々考えていた。
そんな中大会で莫大な賞金が出ると知り、
「セントラル」の中でも最高の兵士、カンビオに白羽の矢が立ったのだ。
「見世物にされるために行けというのは心苦しいが…国民を助ける為と思って、行って来てはくれまいか?」
「他の惑星の方々に好奇の目で見られるのは慣れております。お任せください。」
カンビオはそう言い、大会へと赴いた。
想いは王と同じである。
少しでも多くの国民が生きられるように。
安心して生活できるように。
昔の自分のような者を、少しでも減らせるように。
■能力『アダプティシオン』
身を置かれた環境によって身体を変化させ、適応させる能力。
基本的に国民みんなが持っている能力ではあるが、才能や訓練によって度合いが異なる。
鈍く輝く肌は鋭い武器にもなり、身を守る盾にもなる。
水の中では呼吸し泳げるように変化させ、空には羽ばたいたり滑空したりできるようにし、
火や攻撃には肌を鋼鉄のように硬くし跳ね返す。
必要とあれば柔らかくなり隙間を抜けたりもできる。
その応用で身体の一部を硬く鋭利にし武器としたり、
鋼のように硬くした拳で相手を砕く。
基本的に武器は己の肉体である。
あらゆる場面を想定した実技訓練をつんでいる戦いのエキスパート。
※あくまでも体を使うものであり、質量が増えたり減ったりはしない。
(攻撃の補助として投擲用ナイフやカランビットナイフのような小型の武器を所持。)
実際は決まった形態を持たない生命体であり、能力が高いほど他生物に近い形態をとることができる。
惑星グレイヴァ外に出るときは、イラストのような人に近い形態をとることにしている。
グレイヴァ人を初めて見る人を驚かせないための気遣いである。
■性格
正義感が強い真面目な好青年。
家族想いであり、少し体の弱い母のことが気がかり。
『アダプティシオン』の能力が低く亡くなった弟もいる。
身の回りでもそうやって亡くなっていく人たちをみてきたので、
強い人だけでなく、弱い人たちも安心して暮らせる国にしたいと願っている。
決めた目標にまっすぐに向かっていく。
補足
最終更新:2014年06月20日 07:50