
設定
とある研究所、無生物進化研究室。
薄暗い部屋の奥には、怪しく光る試験管がずらっと並んでいる。
そこには男が1人、不敵な笑みを浮かべ、呟く。
神様も粋なことしてくれるじゃないか…
これほどの大規模な生物実験が行えるなんてなぁ?
―――さて、この舞台。
最も美しく、そして可憐に舞えるのは、誰なのかなぁ?
名前:ウィルス・アンティビオディ
▪経緯
ウイルス研究の第一人者であり、生物兵器開発の長でもある天才科学者。
生物兵器実験の事故により、ウイルスを自らの体に共生させ、操作できるようになる。
政府はこの能力を恐れ、同時に欲した。
このまま殺してしまうは惜しい。
そこで政府は、研究所という名の檻に軟禁し、彼を監視した。
黙々とウイルスを開発しては自らの体に投与する。そんな生活が続いた。
しかし、彼は仮にも研究者。ウイルスの効果を試したくてならなかった。
そこで、彼は監視カメラに向かって問いかける。
私の研究は、実験で立証して初めて成立する。
1人でいい。私に、実験体をくれ。
彼が喋り終えた直後だった。
天から謎の声が聞こえた。
「よーし、決めよう!この並行世界、この時代で誰が一番強いのか!!」
声が聞こえなくなった途端、研究室のドアが開き、スピーカーからは
問いかけの答えが返ってきた。
聞いた通りだ。私たちからは、人の被験者を出すことは許されない。
しかし、それは“この世界”の話だ。
この世界以外の生物ならば、いくらでも殺していい。
思う存分暴れてくることだな。
彼はニヤッと笑い、何やら独り言を呟くと、研究所をあとにした。
▪能力
▶接触感染
相手に触れることで強酸性のウイルスに感染させ、触れた部分の
皮膚などを溶かすことができる。
▶空気感染
ウイルスを含む息を発し、相手がその空気を吸うことで感染させる。
腹痛・頭痛・喘息・めまい・嘔吐などの効果があるが、1度に発病させられるのは2種類まで。
即効性のウイルスだが、対抗力も弱いため効果は1分間。
体内のウイルス量を保つため、1試合5回までと制限している。
▶血液感染
口から血液を吹き、相手の粘膜・傷口などから感染させる。
効果として、相手の生体防御の能力を低下させ、ウイルスへの
抵抗力を弱める。空気感染の効果を二倍にすることができ、
相手の顔に吹き付け、ひるませることで相手の攻撃を防ぐこともできる。
基本使用はほぼ無制限だが、5回以上使用するとめまいなどの貧血症状が現れ、戦闘に支障をきたす。
▶パンデミック・フルー
全身からウイルスを放出し、相手の毛穴などから侵入。
高熱を発させ、最終的に出血による死を起こさせる。
ただし、血液感染を成功させていないと発病しない。
▶がん化
自らの体に腫瘍ウイルスを感染させ、細胞を不死化させる。
切り傷をつけられても即時回復するが、自らの脳にも感染させるため、
正常な判断力・思考力・記憶力など消え、暴走。
5分間暴れ、死亡する。この能力を使用すると確実に死亡するので、
最終手段として使用を控えている。
▪弱点
物理技など外部からの干渉に弱い。
また、殺菌効果のあるもの(高温・高圧電流・オゾンなど)を嫌う。
補足
最終更新:2014年06月14日 23:01