竜の基本性質
そもそも竜は、現界の管理を行うものとして天界の神が作った生き物である。
その際、「傷つかずいつまでも美しくあれ」という定義づけがなされたため、竜はとても丈夫で
ある程度の年齢まで成長すると外見が変わらなくなる。
それぞれ竜としての姿と人間としての姿を個体毎に持っているが、その大きさや外見はそれぞれ全く違う。
また、人間としてはの姿は現界において活動しやすいように、体格のバラツキを抑えて平均化した
ものだが、文化的な生活を送るのには竜の姿より人間の姿の方が都合が良いため
最近は竜としての姿よりも人間の姿をとっていることの方が多いようだ。
因みに、人間の姿をとっているときの衣服は鱗が変化したもの。自分の意志で形を変えられる。便利。
よって、竜宮には服屋というものが無い(例外はあるが)。
属性の概念
竜は必ず 水・炎・風・土・闇・光の6属性のうち一つを宿している。また、追従属性として氷・鉱・雷・花があるが、これらを
メインに宿している竜は「亜種」と呼ばれ、なかなかのレアものらしい。亜種の集落があったりなかったり。
ただ、これは差別などではなく生活に都合が良いという話(例:花竜は日光が不可欠)である。
王家やそれに準ずる竜は必ず混じりっけ無し100%の単体属性持ちになっている。
竜宮では違う属性同士の竜の交配などが禁止されていないため、王家以外の竜はほぼ属性が交ざっている。
属性の交ざり方は、数字にすると必ず合計値が100になるようになっており
たとえば王家の竜は、一つの属性が100を占めているということになる。
他にも、水、風、炎で60/25/15など、100を各種の属性で分配しているという考えが出来る。
また、追従属性を二つ以上備えているものも珍しいようだ。
結種(むすびのしゅ)
竜は個体につき一種類ずつ守護している動物が居り、それを結種と言う。属性毎に傾向があり
水:水棲生物
炎:哺乳類
風:鳥類
地:は虫類・両生類・節足動物
のようだ。光・闇は概念のため、幻想動物が結種とされている…らしい。
結種の性質を受け継いでいる場合が多く、余計な体質・習性をも持っていることも。
結種の動物とはある程度意思疎通が出来るので、近くに呼び寄せることも出来るが
近くに居ない場合は当然ながら来ない。
手合わせ
竜は基本的に争いを好まない平和種族だが、闘いを好む者は多く存在する。
そんな者達が行うのが「手合わせ」というものである。ぶっちゃけポケモンバトルみたいなもの。
町中では危ないことこの上無いので、町の外れであったりあちこちの施設で行うのが基本。
1対1、もしくは団体戦だったり、ルールは自由。反則的なことを行った者はとても不名誉な扱いを受けることになる。
各竜の特徴…
・水竜 ヒレのような耳と、薄い鱗を持つ。体の色は青や紫が多いが例外も多い。
結種の大きさの振れ幅が大きいので、竜化した際の体の大きさの差がすごい。
水を操る力を持ち、現界の雨や河川、海の管理をする。
住処である水竜宮は水で満たされ、建物の床や壁は透明なガラスのようなもので出来ている。
ただしガラスではなくあくまで違う物質だとか。視る角度により違った色を見せる。
・炎竜 炎に耐える固い耳と、褐色の肌を持つ。体の色は赤系が多いが、まぁ例外も。
とにかく熱いところが好きで、褐色の肌も効率よく熱を集めるためのもの。
そのため、肌を露出させた格好をするのが彼らにとっての普通である。
炎を操る力を持ち、現界の日照量や気温の管理をする。
炎竜宮はとても熱く、普通に溶岩とかが流れてる(彼らにとっては小川みたいなもの)
そのため、他の竜が炎竜宮に立ち入る場合は暑さ対策が必要になる。
・風竜 羽のような耳と、羽毛に覆われた翼を持つ。体の色は皆淡い色合い。
全体的にふわふわした性格が多く、平和主義。
結種による差はあるが、割と筋肉質だったりするらしい。
風を操る力を持ち、現界の大気の管理をしている。
更に竜宮での食物生産は大体この竜宮で行われている。というか他の所じゃろくに育たない。
土地同士が陸続きでは無いので、翼が無いとまともに移動できない一見さんお断りな場所。
・地竜 木の幹のような耳と、固い鱗を持つ。体の色合いは地味目…と思われそうだがカラフルな奴もいる。
みんな軍服で揃えて軍国家?という感じだがそうでもないらしい。揃えてるだけ。
結種がは虫類~節足動物、と多彩なため、あまり統一感が無いとか言われる。だから軍服で揃えてるのか。
ただし軍服を着ているのはお城の人達だけなので、外に出ると色んな人が居る。
大地を操る力を持ち、現界の食料生産量やらなんやらを管理している。
だったら竜宮のもここでやれば…?と思うが、地竜宮は地下にあるので作物が育たないんだとか。
その辺の関係で、風竜宮のトップとここのトップは大体とても仲良し。
・闇竜 髪の毛と融合した真っ黒な羽と、欠損した体を持つ。
みんな必ず体の何処かを失っている。失っている部分は謎の黒い綿で埋められている。
無口な人が多く、闇竜宮自体も谷の底にあるので暗い。
夜を縄張りとして、皆が寝静まる夜中を守っている。
無口だから冷たいのか、というとそうではなく、ただしゃべらないだけなのでそれ以外は普通らしい。
ゴスファッションが流行。
・光竜 ポンポンのついた羽のような耳と、淡く発光する体を持つ。
体の色は全体的に黄色だったりそれに準ずる色だったり。例外もいるが。
明るい竜宮に住んでいるので、多分目が強い。まぶしさに負けない。
闇竜が休む昼を司り、生き物の活動を見守っている。
背中を預ける関係だからか、意外に闇竜達と仲良し。
人間の姿をとっているとたまに竜力が滞るのか、体から竜力が結晶化して生えてきてしまうことがあるらしい。
人間でいうニキビ。ずいぶん綺麗なニキビだことで。