H2・882-883

「すぅ……すぅ……」

親友の愛らしい寝顔を見ていると
早く穢してしまいたいという衝動にかられて
私の胸の内が激しく暴れ始める

「ダメ」

胸元に手を押し付けて
目を瞑って深呼吸して、静止
訪れる静寂と並行させて宥めていく

「慎重に、よ」

もはや罪の意識などありはせず
無垢な体が火照り、昂り
露を滴らせ、卑しく快楽を求め始めるのを見たいという欲しかない

「すぅ……っ……」

人差し指の先で恥丘の隙間をなぞると
早くも友奈ちゃんの体は反応する
くすぐったいからでも、嫌だからでもない

「そう……今日もよ」

友奈ちゃんの体は私を……ううん違う
私が与える『何か』を待っていた
そう言うかのように足が僅かに動いて
友奈ちゃんの秘所はより無防備になる

「……素直な友奈ちゃんにご褒美」

いつもは電源を入れる為だけの陰核を
押すのではなく、下から舐め上げるように刺激する

「っ……ぁ……」

友奈ちゃんの体が果てには程遠い快楽の一端に震えて
また、寝息を立て始める
けれどやはり……吐息は熱っぽさを帯び
体が温まり始めているのだと示す

「えっちな友奈ちゃん」

そうしたのは私なのに
侮蔑するように言い捨てて秘所を愛撫し
ゆっくりと、慎重に指先を友奈ちゃんの蜜壺へて侵入させていく

「っ、ん……ふ……ぁ……」

友奈ちゃんの体は頬まで紅くなり
快感に揺れてぴくぴくと初な反応を見せながらも
蜜壺からは露が漏れ始め、恥丘が潤う

「………………」

心は無垢なまま、体だけが婬猥なものとなっていく
それを知った時、友奈ちゃんはどんな顔をするのだろう
困惑? 恐怖? それとも快楽に溺れた笑顔?
それとも……

「っ、んっ……はぁ……ぁ……ふ……」

友奈ちゃんの吐息が艶かしさを増し、
だんだんと荒っぽくなって
体が達する手前の硬直感を出し始めたのを感じて
私は手を止めて、友奈ちゃんへの教育を止める

「……ん」

下着越しに触っていたはずなのに
私の指先はべっとりと露に濡れている
少し、やり過ぎてしまった
集中力を切らした自分に呆れながら
濡れた指を友奈ちゃんの口腔へと差し込んで、舌に触れる

「美味しい?」

寝ているから当たり前だけれど
友奈ちゃんはなにも言わない
ただ上気した熱っぽい寝顔を浮かべているだけ

「いつか、教えてね」

そう呟いて
いつも通りに唇を重ね合わせて
友奈ちゃんの唾液にまみれた指を舐める
何故か、塩っぽい味がした


「友奈ちゃん、朝だよ」

そうやっていつものように起こすと
友奈ちゃんはゆっくりと瞼を開ける

「ん……東郷……さん?」

友奈ちゃんのいつもの寝起きの声が伸びて
友奈ちゃんの可愛らしい小さな手が私の頬に触れる

「どうして……泣いてるの?」

友奈ちゃんの疑問に困惑して
自分の手で頬に触れると何かが伝っていったのを感じた
でも、だからといって
私にはもうどうしようもない

「友奈ちゃんが良い寝顔だったから、欠伸しちゃったの」

嘘をつくと
友奈ちゃんはそっか。と、安心したように答えてすぐ
下半身の異変に気付いて

「じ、じゃあ着替えていくから居間で待ってて!」

真っ赤な顔で言う友奈ちゃんに
解ったわと笑みとともに返して部屋を出ていく

「助けて……誰か、助けて……」

私の心が完全に壊れる前に、誰か助けてください
その願いは誰にも届かない
私の心に芽生えた黒い華は罪の意識だけでなく
自分の心の願いさえも、吸い付くしてしまうからだ

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最終更新:2015年06月09日 10:33