H2・861

おぼろげな意識の中、下腹部のむずむずした感覚に目を覚ました
ほっそりとした何かが私のナカを押し割って入ってくる
とてもて甘くて、痺れを感じさせる何か

(……あ、東郷……さん……今日も)

ここ数日ずっと続いている"それ"が東郷さんの指だと分かるのに時間はかからなかった

(……ん……ぁっ)

毎日毎日ほんの少しだけ私の大切なところに指を沈めて、一番敏感なところを弄っていく

最初に気づいた時は驚いたけど
嫌だとかそんなも気持ちは全然無くて
東郷さんの指だと思うと不思議と受け入れられた

「っ!」

私のお腹の奥からじゅっと湿ったものが溢れるのを感じると、思わず声を洩らしてしまう

それに気づいた東郷さんはそこで指を引き抜いてしまった

(あ……ここまでなんだ……)

ーーもっと欲しい
そう思ってしまった
もっと奥まで東郷さんが欲しい


「友奈ちゃん、朝だよ」

いつも通り私を起こして挨拶をしてくれる東郷さん

「おはーーっ!?」

なるべく平然を装おうとするけど、下腹部のぬめりに声が上擦ってしまう
そのまま部屋を出ていく東郷さんの背中をぼーっと見つめながら

ぺろっ、と唇をなめた


ーーきっと東郷さんは私が気づいていることを知らない

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最終更新:2015年06月06日 02:27