結城友奈 |
ど…どうして、どうして、私たちが? |
乃木園子 |
いつの時代だって、神様に見初められて供物となったのは、無垢な少女だから。 |
乃木園子 |
汚れなき身だからこそ、大いなる力を宿せる。 |
乃木園子 |
その力の代償として、体の一部を神樹様に供物として捧げていく。 |
乃木園子 |
それが勇者システム。 |
東郷美森 |
私たちが、供物? |
乃木園子 |
大人たちは神樹様の力を宿すことができないから、私たちがやるしかないとはいえ、ひどい話だよね。 |
東郷美森 |
それじゃあ、私たちはこれから、体の機能を失い続けて…。 |
結城友奈 |
でも、12体のバーテックスは倒したんだから、大丈夫だよ東郷さん。 |
東郷美森 |
友奈ちゃん。 |
乃木園子 |
倒したのはすごいよね。 |
乃木園子 |
私たちのときは追い返すのが精一杯だったから。 |
結城友奈 |
そうなんですよ! |
結城友奈 |
もう戦わなくていいはずなんです。 |
乃木園子 |
…そうだといいね。 |
結城友奈 |
そ…それで、失った部分は、ずっとこのままなんですか? |
結城友奈 |
みんなは、治らないんですか? |
乃木園子 |
治りたいよね…。 |
乃木園子 |
私も治りたいよ。 |
乃木園子 |
歩いて、友達を抱き締めに行きたいよ。 |