ヴァイス 基本戦術

はじめに

ここでは一般的なヴァイスの動きについて解説します。
端レーナーであったりgank特化であったりというものではないです。
開幕中央へ行き、敵に対して時間稼ぎ・裏取り・横釣りの3つを使い分け、味方全体に強化をかけつつも時にはレーン代理を行い、さらに機を見て敵のレーン担当の数を減らす。
これらがヴァイスの基本的な仕事です。

ビルド

スキルカード構成

ワンダースキル
ホワイトシャドウ
ノーマルスキル
ハートレスシザーズ
ラピッドブラスト
ステルスフード

アシストカード構成

ソウル
神酒orロードピスorアビルダ
ノーマル
白き影のダークブーツ
弁慶の大薙刀
自由枠

ソウルは立ち止まりを効果的に使うなら神酒、そうでないならロードピス。HP強化を行うならばアビルダをおすすめしておきます。
アビルダでない場合はレベル1で敵兵がSSで倒しきれないので注意が必要。相手に崩されないようにこらえつつ、ラピッドやシザーズでのレーン逆転が前提となります。
アシスト自由枠はHPか速度が欲しいです。照らされし旅人ローブがもっとも無難な選択。次点で千色コート。

専用装備であるダークブーツは、ヴァイス特有のキャンセル機動を実現するためには必須です。
回避即DSで他のキャストならば届かないような位置まで一気に突撃・逃亡が可能ですし、シザーズヒット後はラピッド中DSキャンセル回避を連打することで相手に読まれにくい鋭角的な高速移動が叶えられます。
(逆を言えばそうした動きをしないならばブーツは外すことができ、ビルドの自由枠を増やせます)


レベル毎の動き

レベル1

まずは敵兵を足止め。どうやっても全部は兵処理しきれないと思いますので、経験値の取りこぼしがないようにしながら、敵キャストが前進できないようにプレスします。
対面の敵がショット硬直で動けないことが明らかであるときに限り、DSでの奇襲が有効です。そうでない場合はSSで敵兵を止めつつ、じりじりと押していきます。奇襲を仕損じたら手痛い反撃を受ける前に逃亡しましょう。

レベル2~

ステルスラピッドを立て続けに使用してミニマップから姿を消します。その上で「有利そうな味方レーン」を押してください。
中央相方、もしくは端レーン担当の味方にラピッドをかけ、兵処理に余力があるようにして任せます。
相方が遊撃志向ならば逆に、自分が中央に居座り、敵の横や後ろに陣取りつつ敵兵が進めないようにし、敵の突破を妨げましょう。
この時、明らかに不利な味方拠点があるならばそこは早々に見捨てるという判断が必要です。無理はせず、こちらの拠点を敵に折らせて巨人を出しましょう。
無論、捨てる必要がないならば捨てず、じっくりと丁寧に全体をレーンプッシュします。
今この瞬間ではなく、両軍レベル5になるであろう数分後に味方がどれだけ有利を確保できているか……予測を立てながら行動しましょう。

レベル3~

シザーズ解禁によってレーンで変化球が使えるようになります。敵兵処理目的では横シザーズが有効です。レーン対面に敵キャストがいるならば、その硬直の隙をうかがい、斜め方向から敵兵を巻き込みつつキャストにもシザーズを当てていくのが効果的です。
横か正面か。この二択を迫りつつもさらに第三の選択肢として「ステルスでマップから消え、別のレーンや背後を攻撃する」ことをちらつかせておくと複数の相手へのプレッシャーになります。

レベル5~

ワンダースキル使用の機会を待ち、ここぞというときに使います。
使いどころは以下です。
  • WSでの自己火力上昇で敵キルが望めそうな時(WS中のヴァイスはスカ並みの火力になります。巨人処理もしやすい)
  • 味方WSの機動性でレーンを大きく進められそうな時(特にリンやアリスWSと相性が良い。ラピッド+WS回避連打なら走るよりも速くなる。また温羅や吉備津が攻城に向かう手助けもできます)
  • 味方のレーン戦線が崩壊しそうだが、一度逃げれば逆転が可能な時(敵WSなど敵の進軍の兆しを見て潰し、反撃。味方巨人予告を見て発動も良い)

レベル7~

細腕で非力なヴァイスといえどもこのレベルになると攻城力もアップしています。僅差で勝敗が決しそうであるなら、ステルス攻城も視野に入れましょう。
城を殴りつつ敵兵をシザーズで始末していくと後続の味方が非常に楽になります。
しかし味方拠点が危うい場合は敵城殴りは後回しにしたほうが安全です。敵の戦略を妨害することを優先してください。
守って勝てそうな状況であれば、敵の進軍をひたすら邪魔して時間を稼ぎます。
チームゲージが負けている場合でも「敵の兵士列複数をシザーズ1回でまとめて一掃、さらに敵キャストも転ばせる」「攻城に向かう味方が素早く前に進めるよう、敵の大兵士を倒しておいたり、敵キャストをあらかじめ転倒させておく」といった工夫で逆転のきっかけを作ることができます。


シチュエーション毎の動き

レベルとは別にレーン状況によってヴァイスのやることは変わってきます。

味方がレーン攻勢中

できるだけ手伝ってください。ただし味方と同じ方向から敵を押し込まず、敵が森や横や後ろを警戒しなくてはならないよう、仕向けましょう。
敵に見つかったら、同じ場所に留まらず、ステルスや森越えDSで行方をくらませてください。敵が索敵に手間取っている時間を長くすればするほど、レーンの味方は有利になります。

味方が帰城したい

敵に横槍一発入れるなどして機会を作ってあげてください。
味方を守るためなら意図的にステルスを解いて敵に見つかる、という手すらもあり得ます。
自分も帰城したい場合は「味方を先に返して自分は逃げつつ持ちこたえる」「あえてこの場は見捨て、あとでふたりがかりで逆転する」といった判断を要します。

味方の復帰待ち中

レーンの代行をします。敵兵処理はステルス中に兵士列に割って入ってSS、またはステルス解除中に敵兵に弾を撃たせてからの横シザーズが楽です。
また、咄嗟の時はDSで散らしておけば敵兵が整列しなおすまで少し猶予ができます。
敵兵を全滅できない場合は「あとで巨人や味方のスキルで一掃できるよう、敵兵を一か所に固めておく」ことを意識しておきましょう。
万が一味方拠点に大量の敵兵が突っ込んできても、拠点折りで余った兵士は消えるため、分散させておくよりも固めてしまったほうが良いです。
自城から戦線に向かっている味方にラピッドをかけてあげるのも〇。

敵が押してきている

森越えDSを生かして裏を取るなどして、敵に余所見をさせましょう。どうしても裏に回れない時は、敵の硬直を狙ってシザーズを差し込みます。
その場をひとりで支えきれない時はとにかく戦線を停滞させておき、好転のきっかけができるまで時間を稼ぎます。
さすがに敵複数に囲まれると成す術もなくなるので、そうなる前に味方の手を遠慮なく借りてください。
味方それぞれが得意を発揮できるように配慮するのも、ヴァイスの仕事のひとつでしょう。

敵が敵城から出てきた

自分が敵陣側の森にいて敵を発見したなら、敵がレーンに出られないようにしておくと味方が楽になります。転ばせて妨害しましょう。
この場合、敵を仕留めきる必要はないです。むしろ敵の増援が来る前に逃げましょう。
せっかく味方が有利に押してくれているレーンに敵がワラワラ寄ってきてしまっては勿体ないので、別の場所での陽動を試みましょう。

自城側から敵城側に向かって押すのではなく、相手の後ろや横から攻撃し、反撃を受けそうになったらすぐに別方向に逃げる、というムーブをしたほうが敵の進軍を阻害できます。
ただし味方兵を大量に運搬したい場合は、レーン正面を見据えての、その味方兵士への護衛が必要です。
敵の出方をよく見て、相手のしたいことができないように妨害します。
たとえばレーンの兵士を一掃するスキルを持つシレネッタやミクサが敵にいる場合は、先んじて森に行き、自由に動けなくしておきます。
ドローが強い敵ファイターに対しては、できるだけ兵処理とキャスト対応が同時に出来ないよう、レーンの横や後ろから攻撃しましょう。
敵アタッカーが自陣に入り込んでしまっているときは、なるべくレーンから引きはがして注意をこちらへ向けます。森で足止めすることで味方の安全が確保できるならば、そうしましょう。さもなければ前進しようとする敵レーン担当を転倒させつつ、アタッカーの追撃からはひたすら逃げ続ける、という二役を同時にこなす必要も出てきます。


繰り返しになりますが、
有利を取っていくにはただ攻撃を仕掛けるだけでなく、「敵を振り向かせ、前面のこちらの兵士に集中できなくする」「敵に余所見をさせ、本題に取り組めなくする」ことが重要です。
レーンでは対面の相手に斜めや横からシザーズを当て、さらに敵の横や後ろへ陣取りながら、兵処理を続ける。
これによって、敵兵を減らしつつ敵キャストの侵攻を妨げることが可能。
もしくは森からレーン上の経験値を回収しつつ、敵がレーンに出られないように転ばせ続け、味方のレーンプッシャーの進軍を助ける、というのもひとつの手段です。
レーンで敵の注意を引いて戦局と無関係な場所まで逃げ、深追いしてきた追っ手を返り討ちにする、というのもなかなか有効でしょう。

「敵の邪魔をする」ことと「味方を危険に晒さない」こと、両者のバランスが大切。
ひとつの行動で同時に両方を叶えていければ理想的。
盤面全体で何が起こっていて、『味方が楽をするには自分が何をしたらいいのか』を考えると、より良いムーブを発見できると思います。


さいごに

ヴァイスはできることが多く、行動に単一の正解がないため、非常に説明が難しいキャストです。
機動性はダントツながらも、パワーは低く(ラピッドがないとろくに兵士も倒せない)、また盤面操作は得意ではあるものの、試合動向はレーンの味方依存の部分も少なくありません。
しかしそのぶん、立ち回りの極め甲斐があります。
ひとりでできることはひとりできちんとやり、けれど頼るべき味方は頼もしく信頼し、活動を助け、持ち場をしっかりと任せ、その成功を称える。
サポーターとしてバックアップを最大限行えば、結果はきっとついてきます。
チームワークを生かして、勝利をもぎ取りましょう!
最終更新:2017年01月26日 13:09