吉備津彦 裏取り特化型戦術

はじめに

本ページでは吉備津彦のアシスト構成『裏取り特化型』についての記述を行う
注※Ver.2.0での刻ノ門実装に伴い、手前拠点を無視して奥拠点を先に殴る戦法が不可能になりました。全面的に改訂予定です。

索引



裏取り特化とは

吉備津彦の「拠点攻撃性能が高い」「スキル無しでの兵士処理能力が群を抜いて高い」という他のキャラには無い特徴を最大限に生かした戦法。
DSでの兵士処理をほぼ捨て、回転の良いSSと消費MPこそ高いものの処理速度が非常に早い横鬼断ちによる一閃、拠点から足を動かさずとも敵兵士を待ち伏せ出来る岩砕の3つによって兵士をドンドン消しながら拠点を殴っていく。
ドローを重視した「アルティメットビルド」でも拠点殴りは有効に働く事も多いが、こちらの裏取り特化の立ち回りでは序盤から積極的に敵の手前拠点周辺で兵士の供給を断ち、
敵キャストが後退せざるを得ない状況を作り出してラインを上げていき、あわよくば強化された拠点攻撃力で城を攻撃し痛手を負わせる事を目的とする。

メリット

  • レーン戦で有利のつきにくい相手への対抗手段となりうる
吉備津彦はどちらかといえば開幕~序盤に敵手前拠点を追い落とすのに向く速攻型のファイターではあるが、
実際のところフック、メロウ、リン、シャリスなど他の速攻型ファイターと比べると大きな優位が付くほど圧倒的に突出しているわけではない。
しかし裏取りで兵士を枯らす事で敵の攻め手を封じて時間を稼ぐことにより、後半からの攻城力を生かした戦術を取る事が出来る。
  • 吉備津の得意な間合いでの戦いに持ち込みやすい
手前拠点で兵士を枯らしながら拠点殴りのプレッシャーをかけていくことで敵はそれを咎めるために必然的に吉備津へ接近せざるを得ない。
あるいは敵キャストが兵士処理に追われている隙に背後から忍び寄る事で得意の近距離戦に持ち込みキャストキルを狙うことも可能。
味方兵士と吉備津で敵キャストを挟み撃ちにするからこそのメリット。
  • 城凸の期待が高まる
開幕の早い段階で敵拠点を折る事により敵陣奥に切り込みやすくなり、敵に奥拠点を攻めるか城凸に向かうかの2択を迫る事が出来る。
攻城性能を高めるビルドを組んでいれば一度の城凸で試合を動かすことが出来るチャンスも秘めている他、
上手く立ち回る事が出来るのであれば敵キャストのヘイトを集めて他レーンを上げてもらうという戦術も可能に。

デメリット

  • 対キャストのプレイヤースキルが要求される
ver2.0より「追われたら奥拠点に逃げる」という戦法が不可能になってしまったため、対面キャストに咎めに来られた場合は基本的にショットで追い返すしか選択肢が無い。
裏取り戦術で有利をつけやすい相手がいるのは確かだが、それも相応のショットの技量を持つ者が仕掛けてこそである。
早い話が「真っ向勝負を仕掛けるのに不利な相手との相性をごまかす事の出来る」戦法では無くなってしまった。
  • 兵士の挙動を把握する必要がある
序盤から単身兵士弾に晒されることになるので兵士弾の避け方は重要。
拠点から出てきて整列中~整列完了の兵士をどのタイミングで警戒するか、どの程度の兵士弾なら食らっていいのか、などの知識が問われるだろう。
  • 敵味方の編成の影響を受けやすい
敵手前拠点近く(=森の出入り口の近く)で立ち回る関係上、横槍が通りやすい編成の場合は戦術の遂行が難しくなる。
また対面がアタッカーの場合には兵士列の前に出る事が逆に不利を招くことが多く厳しい戦いに。
更に仕様変更により試合前のビルド構築の段階で敵のビルドの確認が不可能になったこと・対面キャストの予測がしづらくなったことのあおりをモロに食らっており、
「有利な対面キャストを選択して裏取りビルドに変更する」という事が出来なくなっている事も向かい風。

解説の前に

ver2.0から刻の門が実装されたことにより奥拠点を絡めた裏取りが不可能になり開幕からの裏取りは難易度の高い戦術になっていたが、
ver2.04現在('17/05/08編集)、DS威力を盛らない裏取り特化型戦術は非常に厳しい状況にあると言わざるを得ない。

以前まではアタッカーの火力が一発で即死級というほど高かったわけではなく、高火力攻撃は総じて短射程だったなど
それ相応のリスクを背負う必要があったため、自衛に徹して敵アタッカーを釣るという戦法は比較的容易に成立していた。
しかし現在はロビンのジャストショットや深雪乃の氷刃抜刀などが登場したことからもはや自衛が上手い下手以前の問題であり
開幕から拠点際に一人立つという事自体が非常に危険な行動となっている。レーン戦無視で単身拠点を殴り倒す事は不可能だろう。

従って現環境では最初からDS威力やレーン戦を捨てたビルド、立ち回りを採用するのではなく
DS威力をしっかり盛ったうえである程度レーン戦をこなし、敵手前拠点を折るなどレーン戦がひと段落したところで
裏取りを仕掛けて敵を引っかき回す戦法がセオリーと言えるだろう。
こうすることで裏回りに失敗した際のフォローが容易になるし、裏取りの際にも鬼断ちに頼らず済むためMPが枯渇する心配も大幅に減る。

もちろん敵に高火力アタッカーが居ない編成ならば開幕から裏取りを仕掛け、
鶴織の着物などの強力なアシストが発動するまで時間を稼ぐという戦法は視野に入る。

裏取りを主体にした戦法は難しいが、編成や状況などを踏まえてその都度取るべき行動をしっかりと把握し
ピンポイントで確実に裏取りや城凸を決める事が出来れば味方の勝利に大きく貢献できる戦術のため、練習する価値は十二分にある。
また吉備津彦の最大の強みである「戦法の選択肢の多さ」を語るにあたって拠点付近での小回りを外すことは出来ない。

そして何より一発殴るだけで拠点ゲージ・城ゲージがゴリッと減る瞬間のあの快感は何事にも代えられない物である。
環境の変化に嘆くことなく、吉備津彦使い・あるいは吉備津彦を使おうとしている人には是非とも拠点付近の立ち回りの研鑽に励んでほしい。

アシストカード所感


+ サポートカード所感
武蔵坊の大薙刀
序盤から前に出る助けになる為、兵士弾の回避に不安が残る人にお奨め。
レベル5以降は鶴織の着物の方が有効に働く場面も多いが、それでも金剛と組み合わせれば9人兵士1列程度ならほぼ無視できるレベルになる。
有効なソウルが発動していないLV2の段階での拠点殴りの安定度も上がり、ツクヨミやメロウなど開幕接近戦を強いられる相手にもある程度対処しやすくなる。
開幕~序盤の流れが肝心なこの戦法では重要度が高く、おすすめのカード。
恋に燃えし兵隊の軍服
拠点攻撃力を上げる、裏取り特化ビルドには欠かせないカード。
実は吉備津は序盤のうちは拠点攻撃力そのものが低く、拠点殴りのプレッシャーを高める為には必須。
拠点攻撃速度が早い分その恩恵は乗算で増していく。また、後半からの攻城能力の伸びに大きく拍車がかかる。
冒険者のターバン
レベル3からの機動力を盛る事によって横槍からの生存率を上げる。帰城にかかる時間が減少する効果も吉備津と相性抜群。
SSヒットからの即帰城が非常にやりやすくなるため自衛力が大幅に上がり、復帰も早くなる。
奥拠点に逃げる事が得策でなくなった&アタッカーに一度寝かされればほぼ撤退確定という現状では有効性が上がっており、手堅い1枚。
輝かしき婚儀の首飾り
ターバンと同じくレベル3からの機動力アップ。だがこちらのメインはHPが3目盛り以下の場合に発動する回避距離の上昇。
回避でひらりはらりと攪乱する事によって敵アタッカーに横槍に来られてもステップで粘り強く生き残る事ができる。城凸の際にも役に立つ。
敵の横槍を警戒するのであればターバンか首飾りのどちらかは入れておくべきであろう。
ただし効果が発動するとステップの使用感が変わる為、兵士弾をかわしてからの即鬼断ちを狙おうとして目測を誤る事もままある。
使うなら修練などで予習必須。
鶴織の着物
レベル5発動という遅さはあるが、それを補って余りある防御力上昇が得られる、言わずと知れた強アシスト。
金剛の位と併用する事によって兵士弾を無視しながら拠点を殴る事が出来る為、城凸の際に27人の兵士をまとめてせき止めながら一心不乱にでぇやせぇやオラァする事が可能。
MPさえあれば岩砕も兵士弾の心配をすること無く撃てる。
敵キャストからのダメージも当然軽減されるため、デス前提での城凸では無敵時間を利用した城殴りにより猛威を奮う。
桃印の鉢金
スピードとHPを盛りつつレベルアップ時の拠点攻撃力上昇が得られるという一見裏取り吉備津に噛み合った性能に見えるが、鶴織の着物と同じく発動の遅さがネック。
しかし裏を返せばそれまでをごまかす事が出来れば非常に強力で、敵陣奥で発動した場合には無類の城攻め性能を発揮する。
薙刀・あるいは鶴織で兵士弾のダメージを軽減できれば更に強力さが増す。
鬼神の指輪
レベル5発動なのがネックだが、回避距離とスピードを分かりやすく強化する事で自衛力が上がり、城凸も行いやすくなる。
残り体力にかかわらず回避距離アップが発動するのは婚儀と比べた時の優位性である。
終盤の城・拠点際の駆け引きがかなり行いやすくなるため、効果の発動しない序盤~中盤をプレイヤースキルでカバーできるならお奨め。
宝下駄
レベル5からめっちゃ速くなる。レベル5発動という遅さの割に鬼神の指輪のように特殊効果があるわけでもないので
機動力アップ系アシストの中では優先度は低いが、鉢金・留玉臣あたりと組み合わせるとやめられないとまらない速さに。
これを履いたからにはやる事はレベル5になった段階で対面を置き去りにして城までダッシュである。
敵の編成にもよるので採用は慎重に。
蓬莱の玉の枝
獲得経験値を高め、経験値有利を作ってチーム全体を援護しながら拠点攻撃力の上昇を早める。
特殊効果が下方されたとはいえドロー強化値はレベル1アシストとしては優秀でまだまだ現役。
後述のアシストと合わせてLV3一確ビルドに組み込んでバランス型にする他、自分以外の味方に長射程キャラが多くチームとして経験値を拾いづらいと感じたなら候補に入るか。
英雄のクロスボウ、アップルシューター、手作りのピストル、夢に見た王子の笛
楽々森彦、蓬莱の玉の枝と併用する事でLV3一確ビルドにしつつ、1つ有る自由枠に軍服や薙刀や鶴織を入れる事によって拠点殴りもこなせるようにする、いわばバランス型。鬼断ちに頼らずショットだけで兵士処理出来るのは明確な強みである。
この構成の場合は裏取り特化というよりはむしろ、「裏取りもレーン戦もどちらも出来るぞ」と相手をゆさぶって有利を取る戦いになる。
どのような状況にも柔軟に対応できるようにはなるがその分どちらかに特化した構成には当然劣る事になるため総合力が試される。
また、全てMAX近辺(ドロー44目盛り必要)でなければ自由枠が作れないためカード資産のハードルが高いのもネック。
スピード、HP、MP、SS攻撃力のどれを削るかは悩ましい所だが、達成しやすさで言えばクロスボウ、他キャストでも使いまわしやすいのはシューターかピストル。
一番はSS切りが吉備津にとってほぼノーデメリットに等しい王子の笛。
使い込まれた糸切り鋏
レベル4からMPを犠牲にDS威力と足回りを強化する。
このアシストの強みは足回り強化はもちろんのこと、ヴォルフなどレベル5ソウルと合わせる事によりソウルとアシスト1枠のみでレベル5兵士一確を取れる点にある。
裏取り特化戦術でも少なからずレーン戦をしなければならない現環境において後半からの伸び悩みを解決してくれる非常に強力なカード。



スキルカード構成

+ スキル所感
鬼断ち
ドローを盛らないならばこれがないと序盤はともかく中盤以降まともに兵士処理が出来ない。
ドロー盛りビルドでも敵の硬直に重ねてキルを取っていく戦術が非常に有効なので採用率は高い。
(が、ドローだけでも兵士処理が出来るないしは岩砕で兵士処理を行っていくという事であれば鬼断ちが必須というわけでもない。)
また、巨人に隠れて油断している相手にぶち込むことで帰城に追い込めれば巨人処理が格段にラクになる。

兵士弾をかわして兵士列の横から鬼断ちを撃ち一掃するのは必須テクなので必ず身に着けておきたい。
兵士弾をかわすコツは「ギリギリまで引きつけて兵士が弾を撃ってきた瞬間に回避する」事。
回避のタイミングを身体に覚え込ませよう。


金剛の位
必須スキル。
このスキルが無ければ城攻めを得意とする吉備津の出来る仕事がレーン戦だけになってしまい、勿体ない事この上ない。
完全にレーン戦に特化するのであれば抜いてしまってもいいのだが、それでも城攻めを選択肢に入れない吉備津は全ての状況を兵士戦で解決していく必要があり、
試合に貢献する難易度がとてつもなく高くなることに気を付けよう。

このスキルが解禁されるレベル4からは吉備津の戦い方の幅が非常に広がってくる。
城攻めにおいて重要なスキルであることは言うまでもなく、加えて鶴織の着物を装備している場合にはレベル5から驚異的な防御力を発揮できるようになる。
兵士弾を無視して一心不乱に拠点を殴るもよし、敵キャストと拠点周りで追いかけっこして時間を稼いでもよし。キャストから受けるダメージに対する耐久力も凄まじい物になるので、
状況にもよるが後半からは「城前で敵キャストを釣って時間を稼ぎ味方にレーンを上げてもらう」という戦法への期待が非常に高まる。


共鳴の位
レーン戦においては非常に強力なスキルであるが、レーン戦をそもそも考慮しない裏取り型戦術では優先度は低め。
しかし吉備津はレーン戦ビルドで裏取りを行うという状況も割と頻繁にあるので、「このスキルを入れているから裏取りはしない」という考えはもったいない。
兵士を強化し、敵キャストが処理に手間取っている間に裏取りへ向かうという戦術も考えられるので工夫次第で使いどころは十分にある。

注意すべきはメロウやリンなど、共鳴兵士を一掃する手段を持つキャスト。
下手を打つとこのスキル自体が腐りかねないので敵の編成を見て入れるべきかどうかを判断したい。


岩砕の太刀
敵キャストに見られてさえいなければ兵士処理に絶大な威力を発揮するスキル。
鬼断ちと拠点を殴っている際の9人列処理で足を動かす必要がないのでタイムロスが少なく、拠点ダメージのおまけもついてくる。
9人兵士列と微妙に離れて小兵士列が流れてきているような状況でもスキル1発で両方を処理できるのは鬼断ちには無い利点。
城凸の際に決められれば3レーン分の兵士を一気に枯らす事も可能である。
消費MPの重さと発動の遅さから癖が強い分非常に強力なスキルであるため、使いこなしていきたい。

大兵士数が変更されたver2.0以降では鬼断ち、岩砕の価値が高まっている。
一長一短なので編成や自分の好みに合わせてどちらを採用するか決めよう。

9人列の兵士弾をかわした直後に岩砕を撃つというのも必須テクなので是非身に着けておきたい。
だがこちらは兵士弾の回避のタイミングがかなりシビアであり、鬼断ちと違って兵士弾を撃たれてから回避していては間に合わない。
最初は横鬼断ちで兵士弾の回避のタイミングをしっかりつかんでおこう。


不撓不屈の位
レーン戦専用のスキルなので裏取りビルドで入れる事はまず無い…と思われがちだが、
HP回復による戦場への居座りや巨人処理など裏取り戦術においても有効な状況が多々あるためこのスキルを採用するのも案外アリな選択肢。
特に巨人処理における恩恵が大きく、巨人処理の不得手な裏取りビルドの弱点を大幅に補強できる。

問題点はそもそも裏取りをしている状況というのは多くの場合兵士無しの単騎行動なわけで、発動が難しい点。
また、巨人処理という限定的な状況の為だけにこのスキルを採用するべきか否かは考える必要がある。
もちろんそれ相応の価値はあるのだが、使用のタイミングをよく考えていく必要がある点で熟練者向け。



ビルド例

※あくまでビルドに悩んでいる方へ向けた例であり、実際には敵キャストの構成や自分のプレイスタイルに合わせて入れ替えていくのが望ましい。
素のスペックが優秀なので短所を補う必要が無く、自身の好きな場所を伸ばしていけるのが吉備津彦の利点。
自分なりの吉備津彦像を見出してみよう。

※※追記修正大歓迎です

+ 裏取り特化戦術向けのビルド例一覧

LV3一確バランス型

ソウル
楽々森彦
サポート
武蔵坊の大薙刀
英雄のクロスボウ
夢に見た王子の笛

レベル3一確ビルドに薙刀を採用する事で兵士弾ダメージを軽減し、自軍兵士の前に出ての立ち回りを得意とする型。
楽々森彦のドロー強化と停止HP回復を両方生かせる型であり、兵士戦・対面キル・巨人退治・裏取り・城凸なんでもござれ。
メジャーな鶴織ではなく発動の早い薙刀を採用する事により終盤からの粘り強さでは一歩劣るものの、序盤から多少強引に前進していけるのが強み。
反面足回りやHPが強化されていないため自衛力や対面キャストとの駆け引きに関してはやや抑えめになってしまう。
後半は空きレーン押し上げはまだしも対キャストや不利レーン防衛は流石に厳しいので積極的に裏を取って拠点攻撃や城凸を狙っていきたいところ。

また、兵士弾ダメージは回避の技術を磨くことによってカバーが可能なため、腕前が上がるにつれて薙刀は必要なくなってくるはず。
吉備津彦初心者向けビルドとも言えるだろう。慣れてきたら別のアシストを試してみよう。

アシストのドロー強化枠はレベル3一確の達成しやすさを考えてクロスボウと王子の笛を採用しているが、
カード資産があり、強化値が足りるのであればどちらかを蓬莱の玉の枝にするのがベター。


LV5一確バランス型

ソウル
ヴォルフ
サポート
使い込まれた糸切り鋏
鶴織の着物
飛将の赤兎馬

レベル5一確を確保しつつ、赤兎馬によってレベル1から足回りを強化することで序盤を裏取りで凌ぎやすくする事を狙いとした型。
吉備津に必要な箇所をバランスよく強化する非常に安定した型であり、DSによる兵士処理や足回りと鶴織を生かした城凸も自在。
不撓不屈の位と合わせてのレーン戦もお任せあれ。
しかしいくら赤兎馬で足回りを伸ばしているからといって序盤を裏取りでうまく凌ぐプレイヤースキルが無ければ完成前に2抜きされてしまう。
慣れていない人はまずレベル3一確ビルドから始めよう。


レベル5一確攻城特化型

ソウル
ヴォルフ
サポート
使い込まれた糸切り鋏
恋に燃えし兵隊の軍服
桃印の鉢金

レベル5までを軍服を生かした裏取りを絡めてなあなあで済ませ、
レベル5から軽い足取りとDSでの素早い兵士処理、軍服と鉢金を併用する事による高い拠点攻撃力で荒らしまわる型。
攻城特化型と銘打ってはいるが腐ってもレベル5一確ビルドのため、レーン戦も最低限こなす事ができる。

尖った型なのでそれなりに相手は選ぶ必要があり、F1編成ではよほど敵アタッカーを上手くいなせなければ強みを発揮しにくい。
逆に高火力アタッカーのいないF2~F3編成では非常にプレッシャーの強いビルドである。


攻城特化型

ソウル
ヘイヤ
サポート
鶴織の着物
恋に燃えし兵隊の軍服
桃印の鉢金

コンセプトは単純明快、序盤を鬼断ちと岩砕でしのいで後半から足回りと耐久力に物を言わせて拠点と城をぶっ壊す。
立ち回りの難易度がかなり高いのは言うまでもなく、高火力アタッカーが居る試合、そうでなくても裏取りが決められなければ戦犯一直線である。
多くの場合ヴォルフ型一確に軍服・鉢金・鶴織などを採用しておけば後半からの裏取りには十分な事が多いため、
記載しておいてなんだが普通に戦うならヴォルフ型一確の方が絶対良いと断言する。
が、開幕アシスト無しで手前拠点を折って戦局を安定させられるならばあとは兵士を延々枯らしながらの城凸で敵のゲージを強引に減らしていける。
舞闘会などでよほど裏取りがしやすい環境になった場合や敵キャスト4人が全員低火力キャストだった場合などには選択肢に入るかもしれない。



立ち回り

※工事中
  • レベル1
まず最初に誤解のないように書いておくが、ver2.0以降における裏取り戦術は序盤から拠点を単身殴り倒して破壊する戦術ではない。
あくまで勝ち筋はラインを上げて兵士を敵拠点に流し込むことであるという事を覚えておこう。

開幕の立ち回りとしては、敵キャストの横を取っていくことが基本。
敵キャストが吉備津の接近を嫌って距離を取ってくるようであれば自然と理想的な立ち位置に到達できるだろう。
開幕2列の兵士列をいい感じに処理出来たら敵の手前拠点に向かう。

また、レベル1までに敵キャストがどのような立ち回りをしてくるのかを探っておくことが重要。
裏取りさせるまいと警戒しているキャストは吉備津とつかず離れずの距離を保ちながら裏回りをブロッキングしてくる。
自分が味方兵士列の外に居る際にこちらのSSが届かない距離をうろうろされると裏取り吉備津にとってはお願い殺意DSを撃つしかなく、
序盤の被ダメが致命的となりうる裏取り戦法においてはかなりリスキーになる。

従って、裏回りにこだわりすぎるのは好ましくない。幸い素のステータスで高いHPとDS威力を持っている吉備津ならDS威力を盛っていなくても
レベル3に到達する前にダウンを取って兵士列を押し込むなり相討ちドローで敵キャストを追い返すなりでいくらでも手の打ちようがある。
無抵抗で敵の攻撃を受けながらひたすら裏取りを狙うのが一番やってはいけないパターンなので、敵の動きを見極めて柔軟に戦術をスイッチする事。
もちろん読み勝ってショットを命中させることが出来ればそのまま裏回りに進んでしまってオーケー。

ネズミの嫁衣装がファイターの中で幅を利かせている現環境では対面キルを狙った相討ちドロー戦術は非常に厳しい状況にある。
対面キルを狙うならば全力で殺し切る必要があるし、無理なら無駄な被弾を避けつつレベル2以降はなんとか鬼断ちで誤魔化そう。

  • レベル2
鬼断ち解禁、本格的に裏回りを開始する。これ以降兵士処理においてDSはほぼ使わない。

首尾よく裏回りが出来ているのならレベル2の時点で既に敵の手前拠点にたどり着いているはず。森からの不意打ちを受けないような立ち位置で仕事に取り掛かること。
手前拠点で行う事は「手前拠点から出てくる兵士をSSで倒す」「城から流れてくる兵士を鬼断ちで一掃する」「邪魔者がいなければ拠点を殴る」の3つ。
すべての敵兵士の供給を止める事によって相手はこちらの拠点を破壊する事がほぼ不可能になり、
敵からすれば吉備津の裏取りを警戒しながら兵士処理を行わなければならない上、更に多くのファイターとの対決において兵士無しの勝負では吉備津に分がある。

当然ながら敵キャストは止めに来るわけだが、その場合は追いつかれないよう早め早めに手前拠点から離れて奥拠点方面まで逃げ、城からの9人列を鬼断ちで一掃する。
近づかれてしまった場合にはうまく読み勝ってSSを当てて寝かすか、手前拠点周辺をなぞるようなDSを描いてみるといい。
どちらにせよ敵キャストが寝ている間に兵士処理を行う事で、フリーとなった自軍兵士が勝手にラインを上げていってくれるだろう。

注意すべきはドルミールやメロウ、フックのような長距離ドロー持ち。
いずれも接近せずとも吉備津にちょっかいをかけられるキャストであり、加えて兵士処理と殺意ドローを同時に行えるキャストでもあるので
回避できない場合には相手の殺意ドローに対して常に相討ち以上を取って行かないと押し負けてしまう。
(フックに至っては相討ちを取っていても無理。しっかりと距離をとって回避するか、先制攻撃で寝かせる必要がある)

  • レベル3
岩砕の太刀解禁。拠点から足を動かさずとも兵士を一掃できるようになる。

基本的にやる事はレベル2の時と変わらないが、敵キャストによってはこの時点で強力なアシストやスキルが発動する。
敵も強気にこちらへちょっかいをかけてくることが予想されるので、レベル2の時以上に敵の動きに用心せよ!

しかし敵が兵士処理そっちのけになるほど強気に吉備津にちょっかいをかけてくるようであれば逆にチャンスで、
攻撃を食らわないように気を付けながら奥拠点方面に向かって逃げ、9人兵士列を消していけばオーケー。
敵が兵士処理を行っていない分兵士有利はこちらにあるので、レーン戦を行う事無く手前拠点が折れるのである。

ただ、被弾がかさんでデスが間近だったり横槍の危険があったりするのであれば話は別。
城からの9人列を鬼断ちで消して時間を稼ぎ、速やかに帰城して仕切り直そう。SS即帰城も使いこなしていきたい。

  • レベル4

  • レベル5以降

状況別ガイド

(工事中)
  • 巨人処理
ドローを盛っていないビルドの場合は巨人処理がやや滞るので、援護を要請するか味方に任せてしまった方が無難。
…と言いたいところだが、4対4である以上頼めばいつでも援護が来る訳ではないし、高威力ドローを持っている吉備津を使っているという時点で巨人処理を期待されるのも事実。
援護が期待できない場合には一旦拠点攻めを諦めて巨人処理に専念した方が無難である。
城凸の際のプレッシャーが無くなってしまうのでWSを吐くかどうかは悩むところだが巨人処理が間に合わずに結果として2抜きされるくらいなら迷わず吐くべき。
巨人をさっさと処理して兵士処理を再開した方が結果として攻めが捗ることが多いのである。

  • 横槍に来られたら
基本的には兵士列の後ろに下がれば逃げ切れるが、単騎駆けを主体とするムーブではそうもいかない。
厳しい事を言うようだがいくら吉備津が高い自衛力を持つとはいえ現環境でファイターがアタッカーに絡まれれば殆ど諦めて死ぬしか選択肢が無いので、
注意チャットに気を配る、俊足アタッカーが来そうなら単騎駆けを諦める、普通のビルドと同じように兵士で森からの斜線を切るなど事前の対策でどうにかするしかない。
敵陣奥で絡まれた場合には金剛を使用したうえで城凸を行い2発以上城を殴れれば(キルダメアップ系の相手以外なら)デスしてもおつりが来るので一応対抗が可能。
もしくは冒険者のターバンを装備していればSS即帰城が有効なので生存率が上がる他、三蔵などでHPを盛っていれば多少なりとも時間が稼げる。

キャスト個別対策

※工事中

+ 対サンドリヨン
レベル4以降のドローの強さが持ち味だがそれ以前は平均やや下程度のドロー性能のサンドリヨン。
序盤に特化していないビルドの場合は裏取りせずとも序盤のうちに有利を作る事でその有利を引っ張ったまま戦う戦法が使えるが、
吉備津を対面に引いたサンドリヨンは序盤に特化したアルティメット構成にすることによってメタを張ろうとしてくる。
そういったサンドリヨンに対して裏取りが視野に入るだろう。

アシスト・スキル無しのサンドリヨンのショットはかなり貧弱なので比較的裏取り戦術が有効な相手と言える。
DSは1発程度なら食らっても大丈夫だが、注意すべきは非ダウン属性のSSを何度も食らってカスダメを重ねてしまうこと。
開幕はサンドのSSの射程の外をキープする事を意識し、そのまま裏へと進んでしまうと良い。

負け筋としては横軸をひたすら合わせられ、SSでつつかれ続けてHPを削られてしまうパターン。
抵抗しなければHP不利を作られたままサンドの専用アシストが発動してしまい、もはや兵士戦や対面キルに持ち込もうとしても手遅れ…といった具合である。
その際は無理にSSの差し合いに持ち込むのではなく、
対キャスト戦を仕掛けると見せかけるための牽制SSを振りながら寝かされないように注意しつつ兵士処理を優先すると良い。
先に兵士処理を行ってしまえばレーン維持のためにサンド側も同じく兵士処理を行わざるを得ないので、
裏に回ったりこちらのショットを刺し込むための隙が必然的に生まれる。
そこですかさず距離を取って手前拠点に走っていこう。

また稀ではあるがアッシュヒールではなくクリスタルブーツを積んでいるサンドリヨンが居る場合には
LV3以降追いかけ回される可能性があるので、拠点を遮蔽物にした立ち回りとSSを上手く使って寝かせよう。


+ 対吉備津彦
相手のビルドがレーン戦重視か裏取り重視かを必ず確認。
レーン戦重視の相手の場合、吉備津の優秀なショットによる通せんぼをいかにして潜り抜けるかがキーポイントになるだろう。
ショットの読み合いに勝ち、寝かせてそのまま裏に回る事が出来れば理想だが、
同キャラ対戦であるという事もあり純粋なショットの練度が試される。

傾向としてはレベル1~2の間は裏取りが上手く決まれば裏取り吉備津側が有利、
レベル3まで裏に回れずに粘られてしまった場合は兵士処理速度とMPの差で徐々にレーン戦吉備津に押されていく印象である。
裏を取るのであれば速攻を意識。自信がないのならレーン戦型の方がローリスクなのでビルドを変えよう。

裏取り型どうしの戦いではほぼ間違いなく9人列を適当に寝かしてからの裏取りタイムアタックになる。
兵士の挙動をどちらがより熟知しているかが勝負の行方を握る。

吉備津ミラーに限った話ではないのだが、裏取りを仕掛ける場合はプレイヤースキルの差はもちろん、中央2人の編成・技量も重要となってくる。
敵の中央アタッカーがデスフックなど遊撃性能の低いアタッカーの場合は有利となるが、熟練したスカーレットなどが相手の場合は非常に厳しい。
たとえ裏取りに自信があっても編成次第ではレーン戦重視のビルドにして敵の吉備津を咎めるムーブにした方が良い事も。


+ 対大聖
流転による超強化を咎める事が出来なくなる上、少数の兵士でも拠点を折れる断罪があるので基本的に裏取りビルドは御法度。
普通にレーン戦をした方が無難である。
LV3一確ビルドで序盤のうちに拠点を折って有利を作り、その有利をキープする戦いを心がけよう。
開幕からドンドン押していき、相討ちドローでキルに持っていければ理想的。

だがver2.0から奥拠点から兵士が流れてこなくなった関係上、理論上手前拠点と城からの兵士を全て消していけば断罪を無力化出来る。
大聖の流転が完成する前に速攻で手前拠点を折ってしまえば、あとは奥拠点に向かってひたすら兵士を消していき
最終的には奥拠点を攻めるか城凸に向かうかの2択を迫るという戦略が成立するため、以前と比べれば大聖相手の裏取り戦術は現実的になったと言える。
が、序盤に有利を作れなかった時点で勝ちの目が潰れてしまうため依然としてリスキーな選択肢。
大聖は足回りも近接戦闘能力も優秀なのでしっかりとした立ち回りで有利を取っていく必要がある。
あくまでベストな戦い方はドローでの正面対決であることをお忘れなく。

前述の通り拠点を1本折ってしまえば後は奥拠点と城の兵士を消していくだけで断罪を封じる事が出来るため、
序盤に首尾よく押し込めた場合にはレーン戦重視ビルドだとしてもレベル4からレーン戦を避けてバックドアを仕掛けるのも視野に入るだろう。
ただしどこか1レーンでも自陣の拠点が2本折られている場合や明らかに敵アタッカーにバックドアが警戒されている場合には
流転が乗っている大聖が止まらずに数少ない兵士でも自城になだれ込まれる危険があるのでバックドアは考えた方が良い。
(味方アタッカーと協力してキルを取る、兵士をしっかりと消し切ってからバックドアに向かう…など)


+ 対リン
らいんふれあによる速効性が持ち味のリン。
らいんふれあの描画距離上方により制圧力にかなりの磨きがかかっているので、兵士を挟んでレーン戦をするメリットは何一つない。
リンの得意な距離で戦わせないことが重要である。

可能ならばHPとドロー威力での有利を生かして相討ちドローで序盤のうちからキルを狙っていきたい。
LV1の段階から相討ち以上を取っていけばらいんふれあが解禁されても引き続きダメージ交換をしていけば勝ちきる事が可能なので、
序盤からどんどん押していこう。

とはいえリンの方も吉備津が相討ちドローを狙ってくるという事は百も承知であり、そうそう吉備津の得意な距離で硬直は晒してくれない。
しかしそれは裏を返せばリンが吉備津との接近を嫌って距離を取ってくる傾向にあるという事でもあるので、それを利用して裏取りを行うチャンスである。
手前拠点にさえたどり着いてしまえばこちらのもので、リンが殺意らいんふれあを撃ってくるようであれば兵士処理が行われないのでラインが上がり、
咎めるために距離を詰めてくるようであれば相討ちドローでHP有利を作っていくという戦略が成立する。らいんふれあの硬直に鬼断ちを合わせるのもアリ。

殺意らいんふれあを一方的に当てられることだけは避けたい。
元から対面に相手キャストがいないときの兵士処理能力と継戦能力は全Fの中でもトップクラスなので
キルに追い込めないままこちらのHPが削られるとジリ貧になりかえって不利を背負ってしまう。
またこちらが撤退・帰城させられて手前拠点を折られた場合、
高い兵士処理能力と制圧力で押し切られて奥拠点付近まで一気にラインを上げられてしまう危険もある。
さらにLV5以降放置しておくと最悪の場合WSで一気に城まで駆け抜けられて兵士を枯らされる。
とにもかくにも殺意らいんふれあにどう対処するかが重要なキャストであり、それさえ気を付ければ有利に戦えるだろう。

また、ばーにんぐふれあでこちらの裏取りを咎めにくる事も考えられるので味方の注意チャットに気を配ろう。


+ 対メロウ
HPが低め、SSの回転が悪いなどの弱点を抱えているが、それを補って余りあるほど優秀な長射程DSを押し付けてくる難敵。
味方の横槍が来てくれればその限りではないものの、基本的に1対1でのレーン戦で勝ち目は無いと言っていい。
勝ち手としては相討ちドローや鬼断ちでキルを狙うか、裏取りでメロウの強みである「兵士処理と殺意ドローを同時に行える」という長所を潰していく事が考えられる。

開幕なるべく早い段階でメロウの横を取っていく事が基本。
メロウのDSをこちら側にそらして兵士処理を遅らせるか、メロウが兵士処理目的で撃ったDSで硬直している隙に行動を起こしていこう。
メロウはSSでの兵士処理がほぼ出来ず、開幕決定打となるスキルも持っていないため、必然的にDSの頻度が高くなる。
つまり他ファイターと比べ行動のパターンが読みやすいという事でもあるので、キル狙いの場合はメロウのDSに確実に鬼断ちを重ねていきたい。
最低でも鬼断ち1発+相討ちDS1発命中させた時点でメロウはほぼ撤退寸前なので、そのまま手前拠点破壊を狙う事が可能である。

裏取りの場合、長射程ドローで咎められてこちらがキルされるとなっては目も当てられないので、必ずしも手前拠点にべったり貼りつく必要は無い。
無理して拠点破壊を狙うのではなく、9人兵士列を枯らしつつHPでの有利を生かしてバックアタックによる撤退・キルを狙っていく戦術が有効である。
HP有利を崩さないよう、慎重かつ早め早めの行動を心がける事。

視点を変えて、裏取りで時間を稼いで味方アタッカーにメロウをキルしてもらう、ないしは敵中央のアタッカーを釣って
担当レーンの拠点と引き換えに中央を抜いてもらうという戦略も考えられなくはない。
中央の動き次第なのである種味方任せになってしまうが、メロウの「1対1では強いが4対4では弱い」という特徴を考慮すると
「無理矢理1対1ではない状況に持ちこんでしまう」という視点は状況によってはかなり重要である。
(最大の問題は全国対戦でどれだけ味方の理解を得られるか、という点であるが……)



+ 対シャドウ・アリス
非ダウンDSでカスダメを重ねつつウィークバルーンで前に出るのを咎めてくるなんともやりにくい相手。

シャリスのコンセプトとしては「開幕に有利を作りその有利をキープする」キャラであり、
裏を返せばDS兵士一確に届くLV3まで耐え切ってしまえば徐々に押し返すことが可能なので、
どちらかと言えばアルティメットビルドでのレーン戦でどっしりと構えた方が戦いやすい相手。
……だったのは昔の話。Ver2.00からシャドウスナッチ!が登場したおかげで中盤以降に圧倒的な有利を取れるというわけでもなくなった。
理想はやはりHPでの有利を生かして序盤からの相討ちドローや鬼断ちで帰城・キルに追い込む事。
発生・硬直が優秀なのでシャリスのDSにこちらのDSを重ねるには読み合いの技術が重要。
反面でSSの硬直は長めなので鬼断ちやDSを重ねるチャンスである。

レベル4以降は注意。いくらDS威力を盛っていてもシャドウスナッチの乗った攻撃を受けると射程短縮のせいでDSがまともに機能しなくなる。
開幕と同じく鬼断ちで追い払ってみるか、それが出来ない場合は裏取りの一択である。
シャドウスナッチが乗るとシャリスのDSは対キャスト性能は上がるものの、兵士処理能力はむしろ下がる事が多い。
シャドウスナッチを食らおうがSSと鬼断ちは影響を受けないので、兵士を枯らしていく事には何ら問題はない。卑怯には卑怯で返してやろう。

開幕必ずしも裏取りをする必要は無い相手だが、裏取りする場合はとにもかくにも相手の攻撃に当たらない事を最優先に。
ウィークバルーンを食らってから兵士玉を浴びればひとたまりもないし、うそ泣きを食らったら拠点に走る事もままならない。
一撃の決定力が無い分一度裏に走ることが出来ればそれ以降楽な相手ではあるので、
格差マッチをやらされた際のいちかばちかの選択肢としては悪くない。ただし不意のびっくりには注意。


+ 対アイアン・フック
裏取り吉備津にとって最大のカモだったのはもう過去の話。今となっては裏取り吉備津にとって最大の難敵と言っても過言ではないだろう。
手前拠点に貼りつこうにも高威力・長射程DSで咎められ、兵士を枯らして兵士有利を作ろうにもフックは単体でも高い兵士処理能力を誇る。
そして何よりフック側は吉備津の9人列処理を1回でも咎めて兵士を流してしまえば
あとは気合の乗った兵士にレーン戦を任せて自分は吉備津の対処に専念するという戦略が成立してしまう。

それでも兵士を挟んだ正面対決では当然勝ち目がないので、どちらかと言えばまだ裏取りの方が戦いやすいだろう。
フックは序盤のDS性能においては全ファイター中屈指の強さを持っているので、こちらは「裏取りで時間を稼ぐ」事に専念したほうがいいのではないだろうか。

開幕はとにかくフックの横を取り、早い段階で敵側の森を確保することでフックにプレッシャーを与えることが出来る。
兵士を枯らしながら横から攻め立てつつ裏を取って拠点を殴り、レベル4までを凌ごう。

フックは吉備津以上の序盤型ファイターであり、中盤以降は巨人処理が苦手な点や自衛力が低い点が露呈し徐々に失速していく。
その為「裏取りで序盤を凌ぐ」という戦法を取るにあたってはレベル5一確ビルドなど後半型のビルドで挑んで巻き返しを狙うのがお勧め。
後半から攻城力を上げたビルドで裏取りを継続しても良いし、鶴織の着物と不撓不屈の位で正々堂々とキルを狙う戦いも良い。



+ 対ツクヨミ
インチキDSとインチキSSを持ち、接近できなければ勝ち目がないツクヨミ。
ならば吉備津のやる事は一つであり、「開幕からレーン戦など考えず距離を詰め最速でぶっ殺す」のが最適解。

ツクヨミは適正距離ならばレベル1から読み合いを拒否して一方的に対面キャストを殺しに行けるDSを持っているので
吉備津としては「レベル3から本気出す」などと悠長な事は言っていられず、遅くともレベル2の時点で勝負を決める必要がある。
故に対面ツクヨミの場合、レーン戦ビルドと裏取りビルドでそれほど難易度が変わる事は無い。
(強いて言うならば留玉臣でスピード強化・薙刀で兵士弾軽減が出来ていれば難易度が下がる)

対面ツクヨミが来ると読めた時点でとにかく開幕から前進することを意識し、1列目の兵士列を適当にコカしたら徹底的に前に出てツクヨミの横を取っていく。
そして兵士弾をかわしつつ、ツクヨミの硬直に合わせて敵兵士を巻き込みながらの殺意ドロー。
兵士弾の回避さえしっかり出来ていれば多少ツクヨミのDSを受けたところですぐには死なないので、
とにかくツクヨミの硬直に合わせてこちらもドローを撃っていくことが重要。
ツクヨミがこちらへ殺意を向け続けるなら引き続き相討ちドローを続ければHPとDS威力でツクヨミが先に倒れるし、
前進さえできていればこちらは兵士処理を行いながらの殺意ドローを撃つことが可能なのでラインも自然と上がっていく。
そしてもっと言えばこちらのドローがツクヨミに命中しなかったとしても兵士処理速度はこちらが勝っているのでツクヨミは後退せざるを得ない。
つまり接近に成功さえすればあとはどう転んでも吉備津には負ける理由がないのである。恐れず前進しよう。

注意すべきは敵中央が開幕にツクヨミを護衛に来る場合。開幕1発突っつかれるだけで吉備津にとっては致命的である。
敵アタッカーの動向に注意しよう…といっても無理な話かもしれないが、なるべく中央に寄りすぎないよう気を付けること。

ツクヨミ専用の立ち回りが求められるため他ファイターではツクヨミはやや厳しい相手とも言えるが、
近距離戦の優秀さゆえあたかもアタッカーのような立ち回りを押し付けられる吉備津は十分戦える部類。
開幕に如何に距離を詰められるかが重要な相手であるため、兵士弾の回避に自信が無ければ薙刀を持っていくと良い。


+ 対ドルミール
DS射程では吉備津と大差ないものの、描画距離で大幅に負けている。
DSの威力は大したことないとはいえ、前に前に出ていきたい吉備津にとってはかなりキツい相手である。

理想の立ち回りはもちろん裏取り。射程距離が長いというわけではないので、一度裏に回ってしまえば比較的ラク。
DSの性質上、ドルミールの正面に立っている状態で一度兵士を押し込まれてしまうと押し返すことが非常に困難なので、
可能な限り基本にのっとってドルミールの横を取るような立ち回りで。
吉備津と同様、守りはそれなりだが一度攻めに転じれば非常に強力、といったキャストなので、
一度寝かされて兵士を押し込まれてしまうと挽回が非常に難しくなる。
やはり開幕はDS威力とHPではこちらが有利なので、DSが避け切れないな、と思っても諦めずに最低限相討ちDSを仕掛けていきたい。

吉備津にとって正面切って戦うメリットが何一つないキャストなので一生裏取りしていればいい、といえばそうなのだが、
一つの例としては「共鳴入りLV3一確ビルドで裏取りを仕掛ける」という戦法が考えられる。
開幕のレーン戦をなあなあで済ませ、裏取りで兵士を枯らしながら敵拠点を削りレベル4まで時間を稼ぐ。
そしてレベル4になったら共鳴兵士でドルミールの兵士処理を滞らせつつ反撃していくといった具合である。
手前拠点を折ったら後は奥拠点を殴りに行くもよし、兵士をしっかり枯らしたうえで城凸に向かってもよし。
総じて「レーン戦では勝たなくてもいいので大負けしないようにする」ことを意識すれば上手く戦っていけるだろう。



+ 対温羅
SS射程で負けている上、仮に読み勝ってダウンさせたとしてもかなり不利な読み合いを強要される相手。
硬質化や厄返しの構えを絡められると文字通りどうしようもないため、正面切って兵士戦を行うメリットは無に等しい。

開幕の兵士列を上手く転ばせたらさっさと裏回りを行ってしまうと良い。
追いつかれた時点で負けが確定すると言っても過言ではないため、拠点を殴るのはそこそこにしておき、
温羅が追ってきた場合には早めに奥拠点方面まで逃げて9人兵士列を消していこう。

レベル4まで耐える事に成功すれば拠点殴りや城攻めで優位を作る事が可能なので、まずは開幕を乗り切ることを最優先に立ち回ろう。
赤兎馬などで足回りを強化しておくと追いつかれるリスクを大きく軽減できる。


+ 対シュネーヴィッツェン
シュネーの最大の強みはレベル3以降の制圧力・兵士処理速度の高さ。
レベル3からはピュアホワイトスピア、レベル4からはセブンスピリッツによる広範囲DSを押し付けられ徐々にジリ貧に。
故に勝ち筋は開幕から裏取りなりなんなりで速攻で手前拠点を折ってしまうか、ショットが低威力な事につけこんでキルを狙うかのどちらかが有力。

幸いなことにシュネーはショット威力がサンドリヨン以上に貧弱であり、開幕の兵士処理速度では吉備津が圧倒的に上。
裏取りを狙うにしてもまずは最速での兵士処理を優先してシュネーに距離を取らせるべきであろう。
また射程が吉備津と比べて長いわけでもなくHPも平凡なので、上手いこと牽制ショットでビビらせることが出来れば動きやすくなる。

開幕必要以上にダウンを取る事にこだわる必要は無い。
シュネーは開幕が貧弱とは書いたものの、実のところショットの性能はSS、DS共に威力以外はかなり高性能。
特にSSの発生や吹き飛ばし距離も非常に優秀な点が大きく、時間を稼ぐ・序盤をしのぐ能力はかなり高い。
そしてシュネー側は吉備津のHPを少しずつでも削りつつレベル3まで持ちこたえてしまえばピュアホワイトスピアでいつでも吉備津をキル出来てしまうため
たとえ相討ちを取っていったとしてもむしろ裏取り吉備津にとって不利。ショット読み合いが結構リスキーなのである。
裏取りを仕掛けるならばてきぱきとしたムーブを心がけ、無理ならば早い段階でキルを狙う事を視野に入れよう。

手前拠点にたどり着けば割と楽な方で、兵士処理能力が低いシュネーの勝ち筋としては吉備津をキルしてしまう他ない。
ピュアホワイトスピアに注意を向け、接近されたら早め早めに奥拠点方向に逃げて9人列処理を行っていけばよい。


+ 対アタッカーorサポーター
基本的に裏取りせずにファイターとしての強みを押し付けるべき。特にアタッカー相手に裏取りは自殺行為である。
ただ、シレネッタやかぐやなど、長射程ドローを持つサポーター相手には裏取りした方が戦いやすい事も。自分の技量と要相談。
また特に対アタッカーにおいて必要に迫られた際の時間稼ぎとして岩砕あたりを抜いて共鳴を入れておくと相手の兵士処理を遅らせられるのでおすすめ。



まとめ

拠点殴りを卑怯侍と皆は言うが、むしろ拠点を破壊する事が目的のwlwで拠点を己の身1つで殴る事を正々堂々と言わずして何と言おうか。
裏取りを含めたあらゆる戦術には強い面と弱い面があり、敵の強い面を潰しながら自分の弱い面を補い、自分の強みを押し付けていくのが真の兵法なのである。
その戦術の強い所だけに注目して弱い所を無視し、「卑怯」呼ばわりする事こそが卑怯なのではないだろうか。
ファイターの中でも唯一無二の城攻めという選択肢を持つ吉備津彦。その選択肢の多さを無駄にすること無く、適切な兵法を選択して自軍を勝利へと導いてほしい。

(^卑^)<湧き起これ、俺に秘められし真の力よ!



  • 裏取り特化の戦術がありそでなかったのでサンドリヨンの戦術ページ参考に主観MAXで作りました 加筆修正お願いします - 名無しさん 2016-10-11 01:40:22
  • アシスト考察にターバンや婚儀を追加するのはどうでしょうか?横槍前提で考える方が精神的に楽だと思います。 - 名無しさん 2016-10-11 12:38:33
  • これはいけませんね… - サンドリヨン 2016-10-12 00:14:57
  • ↑アシスト案ありがとうございます。筆者自身もどんなアシストが考えられるかとかはまだそれほど知らないので、色々出して頂いて最終的には優先度とかどの組み合わせが良いかとかも記述できたら…いいなぁと思っています リン・フック加筆して下さった方もありがとうございます - 名無しさん 2016-10-12 01:29:02
  • WlWをスタートすると最初にサンドリヨンが、次に吉備津彦が解放される。二人に共通するのは味方を勝利に導く「carry」職であること。ただその道筋がサンドと吉備津では異なり、サンドは兵士プッシュによって、吉備津はバックドアによって勝つ。負けかけていても、巨人を隠れ蓑に自身が逆転要素となって捲ることができる。 - 名無しさん 2016-10-15 09:03:19
  • 分かりやすいし面白かった 乙です - 名無しさん 2016-10-28 13:10:00
  • 新バージョンで出てきた柄杓はないんですか?書いてもいいなら追記しますが - 名無しさん 2016-11-07 10:29:29
  • ありがとうございます 柄杓入れてる方居るのは見かけますが、わりとダメを受ける前提で立ち回る吉備津にはどうなんだろうと思っています ですが筆者の独断と偏見でしかないので柄杓に限らず有用と思われる情報はどんどん加筆して頂ければ嬉しいです - 名無しさん 2016-11-07 12:15:27
  • [ - 名無しさん 2017-01-19 16:23:39
  • 「兵処理中の相手を振り向かせて強制二択を迫る」という点では裏取りのメリットはまだあると思う - 名無しさん 2017-01-19 16:24:18
最終更新:2017年05月08日 09:33