予兆を告げる時の音

昏式・高濱作品 @ ウィキ内検索 / 「予兆を告げる時の音」で検索した結果

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  • BGM/Zero Infinity -Devil of Maxwell-
    ...史を刻む針 10.予兆を告げる時の音 11.赤き悪魔 12.正しきものを探して 13.邂逅する魂 14.昔を思えば 15.其は高く聳え睥睨す 16.二人っきりで 17.甘い囁きを紡いで 18.心の叫びを鋼に変えて 19.鋼と鋼が奏でるリズム 20.決意をこの拳に乗せて 21.ぶ厚き鋼の塊 22.舞い降りる絶望の報せ 23.我が拳は我が心の赴くままに 24.世界の刻、我が掌に 25.天頂の星を目指して 26.たまにはお楽しみあそばせ OP:鋼のZero Infinity ED:明日への翼 名前 コメ...
  • 賛辞を送るよ、勝利者諸君。我が同属と清き弱者──久方ぶりに、高潔な反逆を見れて満足だ
    発言者:アポルオン 対象者:秋月 凌駕、青砥 美汐 『さあ、これで願い通り(・・・・)なのだろう?』 破壊された母艦の上で……不可解な言葉を告げて美汐の心臓へ一撃を加えた《預言者》。 その光景を見た凌駕は、これ以上美汐から奪うのかと……怒りと共に飛び掛からんとしていたが…… 大切な恋人は目を覚ました、のみならず機人の証たるあの永久機関の針の音が全く鳴っておらず。 「凌駕……私の、永久機関(しんぞう)……」 「───ああ、止まってる。だから美汐は、もう」 心臓(生)の鼓動のみを宿す、ただの人間に戻っていた。 あまりに不可解な事態を前に困惑する少年少女。それに対し、《預言者》は薄笑いを浮かべながら答を告げる 『言ったろう? 褒美だよ。そこの彼女が心から求めていた結末だ。市井の民へと戻るがいい、君の役はもはや無い。 真理にこそ至らなか...
  • ……言ってみなさい。愚痴くらいなら聞いてあげるわ。どうせ、ずっと昔の思い出に浸って、今と比べたり煩悶したりしてるんでしょ、違う?
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ 互いに抱えた理想に縛られる主従。 そんな中、ようやく弱みを見せてくれた朴念仁の従者に、主である少女が電話越しに告げた言葉。 裁定者討伐の任務の後、会話の中で僅かな隙を見せたトシローに向けて、 「話してみなさい」と、張り詰めた余裕のない雰囲気ではなく…… 傷に震えた自分を不器用なりに気遣ってくれた彼のように、ニナは微笑と共に告げるのだった。 余りに的確に内心を見抜かれていた事に驚きつつも、同じく「理想通りに生きられない」己に悩む主に促されるまま、男は重い口を開いた。 「俺は……恥知らずだ」 「君は俺を忠義の騎士だと言ってくれた。信ずるに足る者だと言ってくれた。だが俺は────」 今まで、ニナ・オルロックを利用していた。過去に喪った自分の理想(みれん)を取り戻すために。 棄てた...
  • さよなら、オルフィレウス。さよなら、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー 。さよなら、もう一人の秋月凌駕
    発言者:秋月 凌駕 対象者:オルフィレウス かつてオルフィレウスと同属であった秋月凌駕が孤高なる強者へと告げた哀悼の意。 目の前の相手こそ、大切な誰かを慮り、合わせることもなく自分の中にある真理のみを抱いて突き進み続けた場合の在り得た自分のもう一つの未来だった それを思った彼が自らの合わせ鏡へと告げた別れの言葉である。 決着と共に自らの合わせ鏡に凌駕は別れの言葉を告げる 「さよなら、オルフィレウス」 「さよなら、ヨハン・エルンスト・エリアス・ベスラー」 「さよなら、もう一人の秋月凌駕」 そんな別れの言葉と自らの終りを前にして 「ああ、まだ。まだだ……」 「永遠に終わらない、車輪を、回し、て……」 「永久に続く、科学の探求を―――」 「あの日の時計を……ずっと、ずっと」 どこまでも見果てぬ明日と前進を夢見な...
  • なんて、綺麗な────朝陽
    発言者:シェリル・マクレガー 闇夜に潜んだ吸血鬼達の物語、その終焉を告げる言葉。 人間の少女達が、幻想の光を遠くにして……穏やかに現実に帰る道を選び。 破滅の結末に抗い続けたシェリル達の眼前で、裁定者の肉体は崩れ灰となり……流星のような光を放って消えてゆく。 その無数の光が、流星のように集うのはカルパチアの上空。 そして、その神秘的な変化が訪れたのは、異形の怪物に対してだけではなく…… 「いいえ、違うわシェリル。……どうやら、私達も(・・・)みたいよ」 共に肩を並べ戦った銀の髪の少女の言葉に、己の身体を目を向ければ─── 「………暖かい。何これ」 熱を持たないはずの縛血者(ブラインド)の肉体もまた、淡い輝きを放つ。 怪物に抵抗していた血族は皆、自らから生じる光の輝きに困惑の表情を浮かべる。 「抜け落ちて────ううん、離れて...
  • 私ね………あなたが、好き
    発言者:古雅 幸 対象者:神代 直 「今日の放課後……屋上に来てくれる?」 「神代くんに干渉するのは、もうこれっきりにするから。 最後に、私の話を一度だけ聞いてほしいの」 そう告げて、「空気の読めない」“お節介焼き”の先輩である彼女は、直の教室から去っていった。 ………夕陽が美しく照らす約束の場所で、古雅幸は彼がやって来る瞬間を待つ。 その姿は、「学校の皆」が個々に抱く先入観や風聞に彩られた、完璧な存在(アイドル)ではなく…… 先程自覚した衝動のままに先走ってしまったことに不安がり、 この先の己の行いで“彼”から自己自身を否定されるかもしれないことへの恐怖を抱えた、儚げな一人の少女のそれだった。 ―――好きになった年下の男の子に、告白する…… 始まりはいつからだったのか──── 怪我を負い、短距離走者として再起は困難だ...
  • なら、心当たりが一人おる。坂本龍馬直柔───ワシ自身ぜよ
    発言者:坂本龍馬 対象者:ジョン万次郎 今後の方針について語り合う龍馬と万次郎。“博打打ち”としての龍馬の思考に対し、理解が及ばない万次郎は、 龍馬にとっては利用する駒としてグラバー商会もフェレイラも“敵”たり得ないのかもしれないが…… 実際にその敵対者達と対峙する隼人や柩たちにとっては、かなり厳しい局面になるだろうと、不安を告げる。 特にフェレイラの陣営には、彼により吸血種と化した新選組の猛者達が随行しており、沖田総司が味方にいるといっても形勢は圧倒的にこちらの不利。 万が一にでも、隼人に惹かれつつある柩の《心》が、彼の死によって砕け散ってしまう事態となれば、 彼女の内面が変化する事により、その内なる《真祖》の血を覚醒させようとする龍馬の目論見もそこで終わりになってしまうだろうと。 そこで何とか、龍馬の伝手で助っ人を呼び出せないものか、例えば河上彦斎の...
  • 崩れず朽ちず砕けず怯まず、前を光を未来を明日を、求め願って邁進した日々……屈する道理がどこに在ろうかッ
    発言者:オルフィレウス 対象者:秋月 凌駕 絆という強さでもって自分へと立ち向かってきた凌駕と最後の決着を前にオルフィレウスが言い放った言葉。 絶対なる自負の込められた唯一無二の王者の不遜である。 誰かの助けとなって共に歩んで生きたいという願いを抱く少女の真理の力によって擬似的に真理段階へと押し上げられ、思いを同じくした者達が攻撃を叩き込んでいく 『お前の影を払拭する。少しでも彼らの力になりたいから』 『いい歳こいて科学記号しか(・・・・・・)愛せないようなつまんねぇ男なんてお呼びじゃない』 『兵の事情を配慮しない研究職(ホワイトカラー)の支配者なんて、害悪以外の何者でもない』 そう、己が決意とお前は駄目だという言葉と共に。 そうして受ける全力の攻撃に対してもオルフィレウスは崩れない。 それを成したジュンの力を心の底から素晴らしい素晴らしいと讃...
  • 俺にあなたの剣を受け継がせてもらえないでしょうか
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:クロウ・ムラサメ 時代遅れの遺物、鈍らなどと自嘲して燻っていたクロウ・ムラサメに対して「貴方の剣技を新時代へと繋げてみせる」と告げるアシュレイ・ホライゾンの宣誓。 クロウ・ムラサメにとってその素晴らしさを天下に謳い上げたくてたまらない三千世界に並ぶ物なき最高の後継者が出来る事となった言葉である。 白兵戦技によって身体能力であれば星辰奏者(エスペラント)である自分たち三人をはるかに下回りながらも圧倒したムラサメ大尉。 そうして自分たちの長所と短所を告げていく様子に感動が抑えきれないといった様子でその素晴らしさを讃えるアッシュ。 しかし、そんな賞賛に対してムラサメ大尉は自嘲しながら告げる「こんなものに意味はない、なぜならば星光を使われればこんなもの実戦では意味をなくすからだ」と。 なお、精鋭特務部隊裁剣天秤(ライブラ)副隊長の...
  • 人違いだ。俺は、ただの弱者(にんげん)だよ、アイザック
    対象者:トシロー・カシマ 対象者:アイザック・フォレスト ニナ√終盤、自らの破滅を恐れず、どこまでも信じた目標(ヒーロー)を求めた親友(影)に対し、トシローが粛かに告げた断絶の言葉。 信じる事で、満たされぬ渇望に自己を没入させる事で、どんな地平にでも行けるのだと――― 己は無敵そのものだった“あの日”のおまえの姿から、それを教えられたのだと――― そう告げるようなアイザックの飛翔(墜落)を前に、それでもトシローは、かつてのように妄執に縋るのではなく、 信じられる主を、帰るべき場所を護り、この地で流された数多の血に贖う道を歩むため、友を斬り捨てるのだった。 刀を鞘に納めながら、剣士トシロー・カシマは胸に去来する数多の想いを噛み締め……友に二度目にして真なる死を告げた。 本編より 「人違いだ。俺は、ただの弱者(にんげん)だよ、アイザック」 「超越者(ヴ...
  • 彼女のことを支えてあげて。男の子なんだから。そして教えてあげてほしいの、あなたはいつだって一人なんかじゃないってこと……
    発言者:カレン・キリシマ 対象者:秋月 凌駕 夢の中――しかし同時に不思議と現実感のある再会。 アポルオンとの激闘を経て、意識を闇に落とした凌駕は、大切な人だったカレンと再び言葉を交わしていた。 彼女らしい大胆な発言から始まり、やがて話の中心はジュンの影装覚醒……それに伴う傷の重さ深さへと移る。 凌駕との接触、内的存在となったカレンとの同調深化をきっかけに、ジュンは新たな位階へと昇った、が。 「今、ジュンの心にはその反動で大きな傷が生じている…… 本来、こんな簡単に次の段階へ到達できる器じゃないのよ。彼女も、そして私も」 「礼の苦しみ様を見たでしょ? 君やジュンよりかなり早く刻鋼人機と化していた彼でさえ、 その入り口に立つだけで制御に神経を削られていた。あれが普通で……いいえ、それでもきっとまだ早いんでしょうね」 「実際、到達方法を知った今でも...
  • そういうこう、完璧な因果応報とかいうの?私はやだな、面白みがない
    発言者:ミステル・バレンタイン 対象者:アシュレイ・ホライゾン 誰もが正しい道を歩んで報われる世界を希求していたアッシュに対して告げる波乱万丈な人生を送ってその中で得た自分なりの考えを告げるミステルの言葉。 この時の本人は全く意図はしていなかったのだろうが、審判者が抱く幼稚な理想郷を否定する言葉でもある。 稀代の殺人鬼が生まれたことで転落した名家であるバレンタイン家。そうして復権のためにアドラーの機密へと手を伸ばしたが、そこで偶然彼女はかけがえの無い友人達と出会うことが出来て しかしそんな友人達の優しく暖かな日々も英雄の粛清によって終りを告げ、総てを失い孤児院へと入る事となったミステル。 そうして入った孤児院だったが、奇特な慈善家の援助によって虐待や貧困などとは無縁の温かな環境でそこで満たされる日々を送ることとなった。 そんな満たされた温かな日々の中で今度は星辰...
  • 内藤隼人
    ないとうはやと 『Vermilion -Bind of blood-』特典VFB収録SS「明治元年のヴァンパイア」に登場する人物。 トシローと美影が一時的に身を寄せた甲陽鎮撫隊の人間で、侍としてのトシローの在り方に興味を抱き彼に一人接触する。 その真の名は土方歳三。佐幕派武闘集団・新撰組の副長であり、その眼差しは味方であろうとも咎ある者を許さぬ粛清者――同族殺しとしての鋭さを宿す。 「成り上がって成り上がって、ようやくそれなりの形を掴めたと思やあ……ははッ、これだ」 「まるで始まったかと思った途端、芝居の幕がブッツリ下ろされちまったみたいで……悪い酒酔いン中にいるみたいだ……」 鳥羽伏見において「剣士の地獄」を見たと語り、剣士としての己にどうしようもない無力感を抱えてしまった土方。 そんな中出会った、同じくひたむきに剣の道に打ち込んできたであろ...
  • 俺の大切な宝物だよ
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:ヘリオス 仲間との絆という自分には持てない強さを持つ己の比翼、その在り方を賞賛するヘリオスの言葉を受けて、自らの仲間達を誇るアシュレイ・ホライゾンの言葉。 「俺が君たちを守り抜く」などと言う強がりから解放され、レインに告げたように只人として救世主の激突を前にアヤとミステルの二人へと助けを求めるアッシュ。 そんなアッシュの手を貸してほしいという求めにアヤとミステルも振り払う気など毛頭なく、むしろよくぞ自分を呼んでくれたと感謝の気持ちさえ見せながらそれに応じる。 そうして己の親友であるキュクロプスから授けられた激震の三叉槍により、海洋王(ネプトゥヌス)はついにかつての絆を携え救世主と邂逅し、己が半身へと言葉を告げる 「是非もない。おまえを止めるよ、ヘリオス」 「それが、共に天駆翔(ハイペリオン)と呼ばれていた俺の役目だ」...
  • 生きていて、ほしいんだ……救われたんだよ、心から
    発言者:緋文字礼 公園でほんの少しの間自分と言葉を交わし、共に笑い、遊んだ。 そんな理由で緋文字礼を文字通り命を賭けて庇い、その命を散した秋月凌駕。 この時点で漂う圧倒的ボーイミーツガール物の主人公&ヒロイン臭 そんな彼に生きていて欲しいと願い、エゴである事も、偽善である事も、安らかに逝くことのできた彼を絶望的な闘争に巻き込むことになるという事もそれら全て覚悟した上での、緋文字礼の咆哮。 この後彼は凌駕を生き返らせる為に一切の躊躇い無く己の心臓である刻鋼式心装永久機関を抉り取ろうとする。 そんな彼の鬼気迫る様子には後に彼の恋人となる草笛切も「男の友情って女より怖いもんだね」という最終ルートでの展開を予期したかのような感想を述べるのだった。 「頼む……僕は絶対に、彼を死なせる訳にはいかないんだ!」 「その少年は既に死んでいる(・・・・・)。人間としての命...
  • 凌駕が、いつかあいつの手で……本当にどこまでも、どこまでも、遠い場所まで駆け抜けてしまうんじゃないかって
    発言者:青砥 美汐 対象者:秋月 凌駕 美汐√、重い犠牲を払い、多くの謎を残しながらもギアーズを撤退に追いやった凌駕と美汐。 争いのない日常へと帰れると安堵する凌駕に対し、ただの人間に戻った美汐が吐露した、彼との未来に感じた少なからぬ不安。 一時はギアーズに確保されたネイムレスだったが、それが突如暴走したことをきっかけとしてマレーネ一派・ギアーズ両陣営は多くの犠牲を払った。 それでも、凌駕と美汐は互いに影装を纏い、死闘の末……ギアーズ側の拠点であり新兵器等の実験データが蓄積されているであろう空母、および彼らの第一目標であるネイムレスの撃破を成し遂げ、 脱出していたアレクサンドル、そして謎の存在・アポルオンと対面するも、彼らは交戦の意思を見せずに撤退していくのであった……。 沈んでゆく空母の甲板から、美汐を抱えながら脱出する凌駕。二人は機構とアポルオン、 ...
  • 何処かで……誰かを……知らぬ間に、私は救えていたのかもしれないのか……ただ、この手を伸ばそうと……無様に、駆けずり回るだけで……
    発言者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ 対象者:秋月高嶺 あなたの事は何も知らない……けれど、勝手を言うのを許してください。 あなたの今までの人生で、失敗と感じる事も幾つかあったのかもしれません……けれど、だからと言って、ご自分が為し遂げた価値あるものまで一緒に否定はしないでください……! だいたい、そういうの卑怯だと思いますっ。自分を責めて、何かを呪って、それで無責任に希望だけを押し付けて消えるだなんて…… あなたを許していた人だって、きっといっぱい居るんです。救われなくても、そう思ってくれただけで心は凄く暖かくなるものだって。わたし、知ってるんですから…… 数多の嘆きにも、悲しみにも気づかず取りこぼし、それどころか歯車となることでそんな幾多の嘆きを自ら生み出した愚者だと己を断じて 結果的に、現実的に救うことが出来ていなければ何の意味...
  • さあ、貴方のしたいようにして頂戴。私を可愛がって……ね?
    発言者:ニナ・オルロック 対象者:トシロー・カシマ そんな、優しく……いえ、もっと、強く、荒々しく……… 乱暴に犯しても……蹂躙しても構わないの……よ? ホテル・カルパチアから、“主”の求めに応じその身柄を奪い去ったトシロー。 ……やがて、『ノーマ・ジーン』で目覚めたニナは、 かつて知ることの出来なかったトシローという武士(サムライ)の過去、 そして、迷いを振り切った彼が今一度捧げると誓う“忠義”の重みを、確りと受け止めようとしていた。 そうして、決心を固めた彼女は、12年間踏み込めなかったあの一夜の“先”へと自ら踏み込む――― 「……判ったわ。主従。君臣。私たちが、そういう関係になったという事は」 「──では、それ以外(・・・・)は……?」 少女の面影を残す躯が男に触れ合い、細い腕が背中に回される。 見つめるその瞳の...
  • ああ……いい戦場だったろ、なァ?
    発言者:イヴァン・ストリゴイ 対象者:緋文字礼 ジュン√、ついに待ち望んだ“戦友”の影装(かげ)と対峙したイヴァン。 自らの戦場(棲家)での強敵の覚醒に昂る彼と、 戦場(此処)ではなく仲間達との日常こそ自分が求める居場所だと宣言する礼─── 男二人の激突の果て、イヴァンが“本物”の輝きを見せてくれた礼に遺した、最期の言葉。 支配者が天空より見守る中、イヴァンはあくまで自分自身の任務を果たすために、礼と対峙する。 そこで彼は自己の信念を礼へと語った上で、人造機獣(キメラ)としての醜悪な姿を晒し、 未だ全貌を見せぬ彼の本質を見極めるため、絶体絶命の窮地へとその身を叩き込んだ。 その結果……緋文字礼は立ち上がった。 認められぬ自分の影を背負い、それでも生きて親友や仲間達と共に生きる未来を勝ち取るという意志を見せて。 敵手が新たに纏った漆黒の鎧、それが示...
  • 馬鹿言わないの、それは都合が良い女でしょ?
    発言者:ヴェンデッタ 対象者:ゼファー・コールレイン 常になくはしゃぐヴェンデッタの様子を見てのゼファーの素直じゃない褒め言葉を聞いてのヴェンデッタの発言。 おそらく書いているライター自身が一番心を抉られている発言 二次元(ファンタジー)はどこまでも二次元(別の世界)だからこそ至高なのです ドレスで着飾り、まるで夢のようとはしゃぎながら踊るヴェンデッタというどこかのドMロリコンが昇天しそうな光景 そんな様子を見てゼファーもどこか照れくさそうに伝える。 今のお前はいつもより良い女だと認めるのもやぶさかではない、いつもそんな調子だったら俺も助かると。 そんなゼファーの言葉を受けてヴェンデッタは手のかかるわが子を嗜めるかのように告げる 「馬鹿言わないの、それは都合が良い女でしょ?」 「楽しい、素敵よ、あなたが大好き。だから絶対傷つけないわ」 「大好...
  • お待ちを、お待ちを、《伯爵》 どうか私を……あああ行かないで行かないで行かないでッ!
    発言者:ジョージ・ゴードン・バイロン ニナ√、主だった対立者は排除され、鉄の家令は真の三本指(トライフィンガー)に敗れ、傍らには《伯爵》からの贈り物と。 思いあがったあの小娘が守ろうと願うもの、この鎖輪(はこにわ)を穢し砕く企ては順調に進んでいる。 あとは、自分に刃向かうと告げた小娘とその騎士を滅ぼし、その後じっくり、父の手掛かりにして真なる絆の証(・・・)であるもう一体の柩の娘を手に入れればよい―― そう自身の成功を信じて疑わなかったバイロンは、自らの血で制御下に置いていたはずの『裁定者』の暴走に愕然とした。 それは、暴力により従えた配下の者達が滅ぼされることや、小娘より奪い取ったこの城が崩れ去ることに対してなどではなく─── マジェンタが、父からの贈り物が、己を捨てた(・・・・・)という受け入れがたい現実に対するものであった。 『やはり、お前はそちら...
  • 交わした情けの分だけ、激しく……今度は殺し合いましょう、凌駕
    発言者:エリザベータ・イシュトヴァーン 対象者:秋月 凌駕 甘い、甘い、男女の睦み合いの時間――― だがそれは、ネイムレスの再起動と、機兵により閉ざされた地下に脱出口(・・・)が穿たれた事で終わりを告げた。 まるで、舞台装置の書割(はりぼて)が突然倒れ、劇に見入っていた観客が一瞬にして興醒めしてしまったかのように…… これまで閉ざされていた二人だけの理想郷は、現実の一穴により呆気なくも破壊されていた。 外へと出てしまえば、後は元の関係性に戻るしかない――殺し殺され合う敵同士という関係に。 「―――お別れね、凌駕」 切り開かれた夜空に、蒼く輝く月の光の下で、エリザベータは静かに少年へ別れを告げる。 彼女の表情は、ただ仕方がないのだと、そう物語っていた。 その突きつけられた現実(・・)に対し、凌駕は心地よかったあの時間が奪い去られることに、必死...
  • 言ったろ? 俺は、トシロー・カシマの大ファンなんだよ。俺もヒーローの力になりたい……なあ、何もおかしい部分はないじゃないか?
    発言者:アイザック・フォレスト 対象者:シェリル・マクレガー 二つの影が交わる度に舞い散る血風と皮膚、肉、脂。 「シェリルを殺ってあいつの視線を独り占め?ハッ……させるか、下がれ人間(ヒューマン)。図に乗るな」 「添い遂げるのは──この俺だッ!」 斬り、避け、激突し、離脱しては再び交差。 「ならば、私も言わせてもらいましょう……囀るなよ臆病者(ヴァンパイア)、頽るがいい!」 「彼こそが……私の花婿。乙女の初恋、見くびるなァッ──!」 研鑽した技術(アリヤ)に追いすがり、絶叫し続ける妄執(アイザック)。 「ちょっと、冗談じゃないっての……」 シェリルはその二人を目で追えない。いや、目で追いたいと思わない(・・・・・・・・・・・)。 血統と年月に左右される縛血者(ブラインド)の戦いとはまるで違う、異形...
  • ずっと、二人を見ているのが好きだったから。この世で一番幸せそうな二人だったから……
    発言者:ジャハーナーラ・ベーグム 対象者:神代直 『最終章・ふたり』より、ついに明かされる神代直とナーラの接点。 ただ磨り減っていくだけだった幼い少女が、こんな風に救われたいと願った優しい日々の光景。 ―――真実は明かされる。神代直は、震災直前に本物の古雅幸を自らの手で殺していた。 やり場のない怒りと悲憤に苦しむ直は、ナーラの言葉により自分は一度震災に巻き込まれた後、再生させられたのだと知る。 それに対し彼は、「なぜ生き返らせた、なぜ死なせたままにしてくれなかったのか」と激しい怒号を浴びせるも――― 知性群体の巫女となった褐色の少女は、表情一つ変える事無く、ひどく穏やかな声でその答えを告げる。 『ナオとサチに、人類のお手本になって欲しかったからだよ』 『ずっと、二人を見ているのが好きだったから。この世で一番、幸せそうな二人だったから……...
  • 死んでもいい……違う、生きたい。どちらも違わず本心だよ
    発言者:クロウ・ムラサメ 対象者:アシュレイ・ホライゾン その命を終えようとしている刹那、クロウ・ムラサメが三千世界に並ぶ物なき最高の後継者へと告げた 一つの道を果断に貫くという自分の理想とはかけ離れた自分の姿をそれでいい、こんなものでいいんだとようやく思えるようになったというたとえ迷いがはれずとも人は歩んでいけると教える、心の秘奥である最後のムラサメ。 自分が理想どおりに生きねば満足できない潔癖症だったと気づいて、どう生きようと結局自分は苦しむのだろうと燻ってそんな中で出会えた優しい太陽との日々に救われ、彼に己が全てを托すことが出来れば死んでも構わないと思ったら、今度は尽きぬ未練が襲い出す。 そんな結局何もかも定まりきることがなくそれでもその曖昧さこそが人間だと長い時間をかけてようやく認めることが出来るようになったクロウ・ムラサメ。 そうして彼は続けていく...
  • ああ、そうだニナ────俺は、君のために、死んでいい。君のために、死にたいのだ
    発言者:トシロー・カシマ 対象者:ニナ・オルロック 相棒に背を押され……ホテル・カルパチアの主の下へと参上(・・)したトシロー。 そうやって、掟を、領分を犯してまで訪れた彼に対し、 少女は必死に、傷ついた素顔を“公子”という今やボロボロとなった仮面で覆い隠し、毅然と対応しようとする。 「っ……何を、告げに来たのですか? このような騒ぎまで起こして、馳せ参じたなどと。戯言を」 「去りなさい、トシロー。返答次第によっては、あなたは――」 ニナがそうして今も、公子として“強く、誇り高く在ろう”と諦めずもがく姿に、 トシローは自分のこの選択に間違いはなかったと、目の前の主への信を一層深め…… 今回の鎖輪の混乱、その中心にいる“三本指”の真実を彼女に届けようとする。 「……明かそう、この俺が何者であるのかを。 先の凶事を担った贋作ではない。我こ...
  • 退がれイシュトヴァーン───私が制圧する
    発言者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ 共通√終盤、PV3でも描かれたギアーズ指揮官にして時計機構最強の戦士、アレクサンドル・ラスコーリニコフの出陣を告げる台詞。 体験版2の時点で既に、凌駕と戦ったイヴァンの口から『少佐』――すなわちアレクサンドルが相当な力を持つ刻鋼人機(イマジネイター)だという事は示唆されていたが、 果たしてその実力は如何なるものなのか、物語の中における初の相手、ネイムレスとの激突でその一端が明らかとなる。 彼の輝装の全貌が明らかとなるのはまだ先の話であるのだが、 単純に力に関する能力値上では大きくアレクサンドルを引き離す無名の機兵(しかも強化の余地アリ)を、ネイムレス側の学習が完全ではないとは言え、たった二発で行動不能に陥らせるというのは、やはり膨大な戦闘経験(データベース)を積み上げた『英雄』たる彼の殺戮技巧が成せる神業とみるべきだろ...
  • 所詮、叶わぬ片思いだってのも分かっていたさ。だから、振られた俺が闘争を挑むべき相手はあんたじゃねえ―――
    発言者:イヴァン・ストリゴイ 対象者:アレクサンドル・ラスコーリニコフ マレーネ√……刻鋼式心装永久機関、そして刻鋼人機の真実を明かし、今回の実験の最終段階として、無差別に人機同士で“殺し合え”と告げたオルフィレウス。 そして、彼の操るネイムレス、アポルオンにより、 機械神の嫌悪する乱丸、そして確固たる芯を持たないエリザベータの二人は、その戦場から離脱させられていった……。 『さて、君たちに関しては期待している。よって、このアポルオンを用いるまでもないと判断した』 『何故ならば、君たちこそは生粋の戦士であるのだから。闘争の何たるかに掛けては、門外漢の私などよりよほど深くその本質を理解している事だろう』 『───では、真理の頂にて待っているよ。済まぬが私には、先約があるのでね』 そんな事を告げ、仮面の代行者はイヴァン、アレクサンドル両名を残し...
  • ああ、初めて俺は…… “人間” を知れたような気がしたから
    発言者:秋月 凌駕 対象者:マレーネ・フランケンシュタイン マレーネルート後半、鵺乱丸に暴かれた秋月凌駕の異常性。 お前の正しさには誰も付いてこれない、のみならず、それは近しい人を追い詰めてさえいるのだという指摘。 己こそが異端なのではと、自分には「普通」など何一つ見えていなかったのではないかと、かつてないほど揺らぐ凌駕。 そんな状況の彼を自室で待っていたのは、数刻前に非情な現実に傷を抉られたばかりのマレーネだった。 「待っていたぞ、凌駕。改めて、今後の方針を話し合っておきたいと思ってな」 淡々と、いつもと何一つ変わる事のない様子で作戦を告げていく。 そんな彼女が、しかし心の奥では哭いていることが、今の自分には分かってしまったから。 彼女を抱きしめ、凌駕は告げる。 無理して強がる必要なんてない、痛みが消えなければ泣いたっていいじゃないか、誰にも...
  • 最悪の絶望を与えてくれ────オレならばその程度超えられるはずだ
    発言者:アポルオン、傲慢な天才 緋文字礼、かつて傲慢極まる天才だった彼が己に対する傲慢極まりない信頼と共に懇願した言葉。 マレーネ√、緋文字礼は未だ見えざる自分の過去に対する恐怖を抱きつつも、 その全てを知っていると言うアポルオン、いやその背後にいる支配者に向かって問いを投げる。 「おまえ、が――僕の過去を奪った……のか……?」 その言葉に対し、素晴らしいと――アポルオンの主は掛け値なしの賞賛を送る。 だが、その賞賛の中に無視できない言葉がある事に、礼は気づいてしまった。 ――今回(・・)……? 疑念の霧が彼の心中を覆い始める中、アポルオンは教え子を導くように語り始める…… 『さて。ここに何も書かれていない、まっさらな白紙のノートがあるとする。 それを前にした時、果たして人間は何を感じるものだろうか? 不安と背中合わせの、...
  • 汝、希望の殉教者よ――我が心臓に牙を立て“神殺し”を完遂せよ
    発言者:葬想月華(ツクヨミ) 対象者:希望の殉教者 『シルヴァリオ ラグナロク』のディザームービーに登場した言葉であり、ミサキ・クジョウの星辰光(アステリズム)の起動詠唱(ランゲージ)の一節。 本編公開前は彼女を磔刑にして剣を心臓に突き立てる光景と相まって、いずれ彼女を犠牲にする状況が発生することを示唆している文面ではないかと予想されていた。 事実、本人のルート以外ではいずれも自身を犠牲にする結末が起きており、ミサキルートでも寿命と引き換えに眷属への力の譲渡を行うなど、同様の結末が起きるのではとプレイするユーザーを心配させたと思われる。 そして、明かされた真実から彼らは神殺しを成せば、どちらも生存することは不可能であり、いずれにしても二人の終焉は運命づけられており、希望などどこにもなかったが―――。 その運命は彼らと共に歩む大切な絆達によって大...
  • 変わらずにいてくれて、ありがとう……アッシュ君
    発言者:ミステル・バレンタイン 対象者:アシュレイ・ホライゾン 「何も、何一つ、終わってなんかいないんだから……バカ」 自らの真実を取り戻し、無力さに打ちひしがれるアッシュを救うミステルの言葉。 誓いを果たすことの出来なかった無力な自分を変えたくて、 強くなりたくて必死に足掻いたアッシュ。しかし、どれだけ必死に足掻いても結果はせいぜいそこそこ止まりで、 気持ちだけが空回りして挙句に、そんな後悔と光への焦がれを利用され、光の生贄へと変えられた。 そんな自分が情けなくてたまらない、自分を信じてくれたみんなに合わせる顔がないと告げるアッシュ。その懺悔を聞いてミステルも言葉を叩きつける 「だからこそ、しっかりしなさい男の子!」 「そんなことが一体どうした。私は全然構わないッ!」 そうして厳しくも優しさを確かに感じる言葉をミステルは続け...
  • お教えしましょう――吸血鬼(ヴァンパイア)ならばここにいると
    発言者:ジョージ・ゴードン・バイロン 対象者:《伯爵》 「何故なのですか、《伯爵》。まだ足りませぬか……それほどまでに私も似非だと仰るか。 あなたと同じ怪物にあらじと、そう言われぬまでに成りました。これ以上を求めるというのなら、どれほど装いを新たにせよと?」 「おまえこそ、何を言っているのだ」 その問いに、心底不思議そうに《伯爵》は首を傾げた。 これは何を言っているのか?睥睨する眼光がそう語っている。 「吸血鬼(ヴァンパイア)とは、この世に始祖一人のみ。おまえはどこまで肥大しようと、血に縛られし縛血者(ブラインド)。 幻想の破片が、現実へと希釈されただけの劣化品(・・・)だ」 だから、なあ。何を言っているのだと。追いつこうと走る子の意思を前に、無表情で告げる。 「ならば……あなたはどうなのですか、《伯爵》!その姿と力を以て...
  • あ、ちなみに次から、わたしもアッシュ君の護衛官(オンナ)にされる予定だから。
    発言者:アリス・L・ミラー 対象者:アシュレイ・ホライゾン、レイン・ペルセフォネ 「末永~くディープな付き合い、シ・ま・しょ?」 「え、待って何それ私聞いてない」 あれ、おかしいな? 仲良し姉妹が何やら不穏な空気を纏い始めてきたんですけど? 『誰かのために/Hero s』において、大切な「約束」を誓うアッシュとうにゃうにゃ甘えるレインに齎された、突然の新展開を告げる義姉の言葉。 駄狼「知らなかったのか?“勝利”からは逃げられない」 総代騎士の来訪という新たな事態に際し、三国の状況を整理し自分達の方針を定めようとするアッシュ。 レインとアリスからは、アンタルヤの動向について確認を取り、 終焉吼竜(ニーズホッグ)と呼ばれる傭兵の存在など、僅かに気になる事項はあったものの、 情報を総合したところでは、現状商国として聖教国に何かしら仕...
  • ゼファー、もう止めよう――贖うなんて大嘘は。似合ってないぜ? 君、ヘタレなんだしさ。いいから全部丸ごとぶちまけちゃいなよ
    発言者:ルシード・グランセニック 対象者:ゼファー・コールレイン 同調した内面世界の中ヴェンデッタの真実を知ってなお、胸に秘め続けた本当の想いを吐露出来ずに、躊躇い続けるゼファー。 そんな、同じ負け犬同士である恋敵(しんゆう)の複雑な内面を察した上で、悲しみ続ける最愛の女神のために吟遊詩人(オルフェウス)へと送る、錬金術師(アルケミスト)最後の助言と願い。 勃発した聖戦において、自身が想定し自身が救うべきと決め付けた“誰か”のために、魔星と“一人”で戦い続ける鋼の英雄。 そんな彼のご立派な光の覇道から、自身にとってどちらも大切な女神と親友を奪い返すべく、 自己の魂にこびりついた英雄に対する恐怖に抗いながら、錬金術師(アルケミスト)ルシード・グランセニックは、自身の命を賭けてヴァルゼライドと対決する。 魔星としての特性により、英雄の星光を抑え込めたものの、英...
  • ───友情の救出劇の始まりだ
    発言者:イヴァン・ストリゴイ 対象者:緋文字礼、万里也 ジュン、青砥 美汐 エリザベータ√……イヴァンの戦士としての“格”をうかがわせる登場シーン。 (なお対となる美汐√では、エリザベータと乱丸の操る兵器群が現れている) 囚われた凌駕救出の為の『作戦』を携えて……礼と美汐、そして輝装に覚醒したばかりのジュンを加えた3人は、実働部隊の拠点があると推定された八紘市の臨海工業地帯(コンビナート)に出撃する。 「ふん、ビビっちゃって情けないわね。あの時あれだけ大口叩いた癖に」 「ビビってないもん」 「いーや、ビビってる」 「ビビってないもん!」 いがみ合う二人の少女の姿に苦笑を浮かべる礼。その強化された感覚が、立ち塞がる“敵”の姿を捉えた。 ジュンと美汐、二人も同じくその存在を確認し、視線を向けると…… 常軌を逸した念を見せつけて現れたのは、獰...
  • でもね……それでも、夢を見れた意味は、あったと思う。
    発言者:アンヌ・ポートマン 対象者:ケイトリン・ワインハウス、アリヤ・タカジョウ ――朱銀の幻想に幕が下り、全ての決着はついた。 その中で三人の少女たちは、いつしか生まれていた、大地の全てからカルパチア上層へと集う無数の光の輝きに目を奪われていた。 天空に遡る流星群か――はたまた、収束する炎であろうか。 ただ一点だけを目指し、空を翔ける様は例えようもなく美しかったが…… 「……でも、なんでだろう───せつない(・・・・)」 どうしてか、心が痛い。美しい光景だと思う。 けれど、何故かとても寂しく感じられてしまうのは、何故なのか。 アンヌのその小さな呟きに、答えるのはケイトリン。 「……十二時の魔法が解けてるんだよ、きっと」 「シンデレラが願った夢の時間は、もうおしまい。魔法は全部解けるから……当然、ガラスの靴も残らないんだ」 ...
  • 今の俺が負け犬なら────力を貸せよ、闇の冥狼!吟遊詩人の詩をくれッ
    発言者:アシュレイ・ホライゾン 対象者:ケルベロス 己の比翼である煌翼(ヘリオス)を失い、定められた末路へと堕ちていく蝋翼(イカロス)の逆襲を告げる言葉。 己が比翼であるヘリオスを止める事も出来ず、守りたいと誓った少女が己のために戦い劣勢となっているのをもはやただ眺めていることしか出来なくなったアッシュ。 ケルベロスの助力を得てレインがアッシュのために自らの身さえ犠牲にして対抗しようとするものの、相手は光の亡者であるヘリオス、ギルベルト、ダインスレイフの三人。 如何にレインが自分以外の誰か(アッシュ)のためにと覚醒を遂げようとも、それに対抗して覚醒してくるのが光の亡者共。 一対一ならともかく滅奏の相性差を有効に使えない状況では劣勢は如何ともし難く、せめて後一人ほんの少し誰かの力が必要だとケルベロスが祈った刹那 溶け堕ちていく定めだった蝋翼が再起を果たす。ま...
  • こっちにはお前がいるんだ。負けるはずがあるものかよ
    発言者:アルバート・ロデオン 対象者:クリストファー・ヴァルゼライド 竹馬の友である親友クリスへと告げたアルバート・ロデオンの揺ぎ無き信頼の言葉。 ヴァルゼライドからその真意を告げられたアルバート。 そうして自分の真意を理解できたかと問いかけるヴァルゼライドに対してアルバートは答える 「ああ、お前の馬鹿が行き着くところまで行き着いたってことがな」 そうした上で問いかけていく、どうして自分にまで黙っていたのかと。他のやつなら賛否両論だったかもしれないが自分ならば手を貸したと。 何故ならば結局やろうとしていることは富国強兵政策の一環なのだから、そして何よりも…… 「こっちにはお前がいるんだ。負けるはずがあるものかよ」 そうして人間の強さとは血筋でも才能でもない、そう教えてくれた体現者である目の前の親友に対する熱い信頼を語る。 そんな親友...
  • 答えは最初から決まっていた――あの吸血鬼(かいぶつ)を斃す。やるべきことなど、それ以外になかった。
    発言者:アリヤ・タカジョウ 対象者:トシロー・カシマ 銀の呪いにより、死の涯てに追い込まれ、最愛の人の影に縋り無念と共に果てるはずが、 死を齎す原因を抜かれ、その救いの手を差し伸べた張本人――覚醒したはずのアリヤが、絞り取り弱った獲物(己)を前に、静かに語りかけてくる状況に、トシローは困惑する。 弱弱しく、「判らなくなった」と口にする少女は、違和感に硬直するトシローに、その答えを告げる。 「私は見ました、本当の怪物を。この街に現れた、あの怖気が走る非現実性の塊を」 「その怪物は言いました。『白木の杭よ、血族に滅びを齎せ』と」 語られた事実に、しかしトシローはあの絶対者ならば……と納得し、 そして自分達“血に縛られた人間(ブラインド)”はその怪物が強大となるための生贄に過ぎないという事を…… 同時に、信念を得たアリヤ――“狩人”も、同じカラクリに組...
  • 暴力に屈して、犯してもいない罪を懺悔するなんて!たとえ天地が引っ繰り返ろうとも、クイーングラスの誇りが許しませんッ
    発言者:被疑者 対象者:執行人 衆人環視の中、パトリシアはあられもない姿で拘束され、その身に苦痛と恥辱の責め苦を与え続けられていた。 「さあ、ごめんなさいは?背骨が先にギブアップする前に謝った方がいいと思うのだけれど」 懺悔しろと執行人は告げる。己の罪を悔いるならば情状酌量の余地はあると。その姿に観客は笑う。これはいい公開処刑(みせもの)だと。 「くぅ……ッ!で、できませんわ。暴力に屈して、犯してもいない罪を懺悔するなんて!たとえ天地が引っ繰り返ろうとも、クイーングラスの誇りが許しませんッ」 しかし、聖騎士たるパトリシアは脅迫には屈さず、毅然とした態度で拒絶する。どれだけ苦痛を与えられようと、どれだけ屈辱的な姿を晒そうと、その誇りと魂は挫ける事はないのだと。 だがその宣言は拘束する相手の嗜虐心を更に煽り、拘束を更にきつく締めあげていく。己...
  • ふざ、けんな……何だそりゃ、冗談じゃないんだよ……このっ、反則野郎……!
    発言者:青砥美汐 対象者:アポルオン 『撤退は不可能。後方支援(バックアップ)は不全。君達を救う要因は、今や君達自身の力にしか存在しない』 『よく言うであろう? 運命とは、自ら切り拓いてこそ価値があるのだと』 ジュン√、凌駕達3人は展開されたマンドレイクジャマーの中、《預言者》と名乗る仮面の機人に遭遇する。 その姿に司令官(マレーネ)が信じられないものを見たかのように狼狽し……連絡は途絶してしまっていた。 強大な素粒子の反応を放ち、半人半機の異形を備える謎の存在を前に、反逆者達は各々の輝装を武器に協力して立ち向かう。 だが、高速の蹴撃はその鋼の躰を僅かに揺らす事もできず、追撃する鋼の人形はたった一撫で(・・・・・・)されただけで装甲を砕かれた。 僅かな交錯の中で見せつけられる、圧倒的な性能差。それを理解した上で、少年は自らの拳の特性を用いて抵抗しよ...
  • だから……その賭けに勝つべく、僕は今日ここへ来たのさ
    発言者:藤堂 綾鷹 忍ルート、一方的に他プレイヤーへ傷を負わせられる悪意の『パッチ』── すなわちType-Cプログラムを探知システムの穴を掻い潜り、プレイヤー間に流通させていた内通者……佐伯をようやく捕捉した綾鷹。 だが余裕を崩さず、見る者に嫌悪感を呼び起こすような嗤いを浮かべ、佐伯は殺人兵器へとアームズを変貌させていく。 それに対し、若社長も同じくC型プログラムを実装した管理者側の切り札……マスターアームを構え、その武装を解放しようとするが。 芝居がかったように裏切者が指を鳴らすと、一瞬にして展開された最強のアームズは、デジタルの記号情報へと分解されてしまう。 その現象を成せたのは、ここまで事態を優位に運んできた《ラプター》と並ぶプロフェッショナルが佐伯のバックにいたからであり―― 「───ごめんね、綾鷹クン。愉しかったゲーム(・・・)の時間...
  • でも、一生に一度ぐらいなら卑怯者だって格好つけられるんじゃねーの?それこそ、一時の気の迷いってやつでさ……
    発言者:暮坂 照 対象者:天願 壮吉 照と天願の殴り合いは意図せぬ66の介入により照が天願の片腕を格闘技によりへし折るという形で中断となった。 それに対して照はナイフを天願へと放り投げ一回自分の身体を刺してハンデなしのチャラにしてほしいと告げる 「なんでそんな似合いもしないことをする?」「改心して生まれ変わったとでも言うつもりか?」 と驚く天願相手に照は答える 「な、わけねーじゃん……卑怯者はずっと卑怯者だし、クズはクズのまま。  染み付いた性根なんて、そう変わるもんじゃねーよ」 「でも、一生に一度ぐらいなら卑怯者(クズ)だって格好はつけられるんじゃねーの?  それこそ、一時の気の迷いってやつでさ……」 俺にとっての"気の迷い"…… それが何なのかは、今さら言うまでもない。嘘つきの天敵、正義の味方。 あいつが今...
  • いい……? 私に話があるときは、これぐらい傍に来てから言いなさい。あんたと違って……私は、はしたなく何処かへ駆け出して行ったりはしないんだから。
    発言者:青砥 美汐 対象者:万里也 ジュン ――互いに声を張り上げ、結果は相討ちとなった二人の少女の対決……… 「―――ずっとそこにいたのね……あんた(・・・)。二対一なんて、卑怯だわ……」 「そうだね……でも、じゃなきゃ美汐には追い付けなかったもの………」 「ま、二人がかりで負けたんなら……仕方ないわね」 抱えた想いを吐き出し切り、互いの光と影を知ることができたためだろうか。 両親を失って以後、周りと何より己を傷つけるような振る舞いしかできなかった美汐の心は、安らぎを取り戻していた。 「あたし……そろそろ限界かな」 「ちょっと、人のこと散々ぶちのめしておいて、勝手に寝るんじゃないわよ。 大体、あんた────」 ……極限の集中状態を続けた為か、襲ってくる疲労感に正直に限界を告げるジュン。 そんな彼女に文句を言い...
  • 狂い哭け、末路に墜ちた蝋翼よ・滅奏之型
    M k . v a n i s h K e r b e r o s 「今の俺が負け犬なら───力を貸せよ、闇の冥狼!吟遊詩人の詩をくれッ」 「みなまで言うな、お前の嘆きが必要だ!」 闇の祈りに応えるべく、火の抜け殻が飛び出した。 ヘリオスが覚醒し、役目を終えて無用となった蝋翼(イカロス)が地を駆ける。 極晃星(スフィア)の器たる特異点との接続用に作られた増幅装置(モルモット)が、敗亡の泥にまみれてこの手をつかめと手を伸ばす。 敗者と敗者、罪業(かこ)に束縛された運命への生け贄たちが呼応する。 くすんだ焔の抜け殻が、今再び正反対たる奈落の闇で満たされて─── 融合し、誕生したのは冥界賛歌を奏でる翼。 奈落の底で邪悪を謳う地獄鳥が、冥狼を誘うように轟く瘴気を増幅した。 能力は言わずもがな、《狂い哭け、呪わしき銀の冥狼よ》の派生・強化型。 ...
  • ねえ、産地偽装の巨人さん?少し商談をしたいのですが。私があれを無様な鉄屑にした場合、残骸はそちらの上司が幾らで買ってくださるかしら
    発言者:セシル・リベラーティ 対象者:ジェイス・ザ・オーバードライブ 大国主が操る環境改造型人造惑星(アメノクラト)と交戦するセシルとジェイス。 結晶樹の防御を突破し、一気呵成にアメノクラトを屠ろうとするも、周到に潜ませていた(・・・・・・)伊賦夜衆によりセシルは全身を串刺しにされてしまう。 戦闘特化型ではない兵器の弱点を重々理解した上で、それをあたかも隙であるかのように見せつけて友軍と共に運用する。そして見事罠にはまり、致命傷を負ったセシルへ念には念を入れて(・・・・・・・・)徹底的に刃を突き立てていく。 来世(つぎ)はもう少し注意深く生きなさい、と忠告を告げながら慎重に慎重を重ねて、徹底的に殺して殺して―― 「分かったように喋るな、愚神。間抜けはどちらか教えてあげる」 『―――何?』 そして始まる異常事態にスメラギは困惑の声を...
  • なら、あたしは……進む為に、立ち止まる!
    発言者:万里也 ジュン 狂い叫ぶ仲間が……自分に対して感じてきた憎悪と苛立ちを込めた、拒絶の叫び。 自分の、未来を信じ前だけを向いてきたその信念が、今彼女を泣かせ、苦しめてしまっているという事実。 そうして……ジュンは、傷つき軋む心のままに、意識を手放そうとしていたが―― “声”が、いつも寄り添ってくれていたあの人の“声”が少女の胸に響く。 友を傷付けてしまったことへの悔い。 そして、それでも、と。 あの子の涙を止めたい、後悔を飛び越えたいと願う思いに向き合い、少女は内なる声に語りかける。 「あたしのやり方じゃ、駆け抜けた先にあるものだけしか見えないのかもしれない。 逸る気持ちに囚われて、何の為に走るのか、それすらいつか見失ってしまう本末転倒なのかもしれない…… でも、走る。走った先が正解なのかどうかは判らない……けど! 今走りださなきゃ、きっと...
  • 信じているとも、君は必ず立ち上がる
    発言者:アポルオン 対象者:秋月 凌駕 敵であるアポルオン(正確にはその操者であるオルフィレウス)から、主人公である凌駕へとかけられた狂的なまでの期待と信頼の込められた言葉(猛毒)。 落伍者などに足を引かれておらずにさあいざ真理へ向かって飛翔するのだ。 君は凡俗共とは違う稀有な魂を持つ紛れも無い私の同属なのだからと凌駕へと告げるアポルオン。 そんなアポルオンに対して凌駕は告げる、 超越者に従い流されるのではなく己が意志を貫くこの行為こそが目の前の存在を喜ばせてしまうのだろうと半ば判りつつも 「誰がお前になど従うか、俺は俺の意志で敵を決めてそいつを砕く」と。 そうして戦いを開始して、性能差によって劣勢に陥る凌駕にアポルオンは告げる 後進を導く先達のように優しく、輝装段階ではどう足掻いてもこれには勝てないと。 そうしてさあならばどうすると期待を込めて言葉...
  • さらばだ友よ───いざ往かん。すべては新たな光を掴み、“勝利”の先を知るためにッ!
    発言者:ヘリオス 対象者:アシュレイ・ホライゾン グランド√において、自らの片翼のおかげで自身の未熟さと先人をなぞることの愚かさに気づき、自らが真にするべきことを自覚したヘリオスの友へと告げた別れの言葉。 英雄閣下という滅ぼされた光こそが人類の到達点であるという認識でもって 自分達天駆翔(ハイペリオン)は作られているが故にどう足掻いても手詰まりなのだ。結局は散々に周囲に迷惑をかけた上で同じ末路を晒すだけだと告げるアッシュ。 そんなアッシュの言葉を受けて、ヘリオスも熱く雄々しく動き出す『俺達は変わらなければならないのだ』と。 先人たちの模倣に終始するのではなく、勝利のその先へと至らんとする意志を掲げて。 そして、自分が救うべき“誰か”は、英雄や神星とは異なることを自覚してそのことを気づかせてくれたアッシュへの感謝と尊敬の言葉を告げていく 『ありがとう、片翼...
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