アブソリュート・ジャッジメント
「無駄だ───お前たちの全てを、もはや私は捉えている」
Status
Power:2
Hardness:3
Speed:2
Generate:3
Consumption:5
System:8(交戦対象のSpeedが5以下の場合、+1)
アレクサンドル・ラスコーリニコフの
輝装。
外見の変化は手甲と具足が備わっただけの簡素な変化にとどまり、その攻撃方法も拳打と蹴撃が主というシンプルなもの。
だが、この殲機の特徴は外部から確認することの出来ない
内部システムの強化にあり、
アレクサンドルの頭蓋の内側の聴覚神経は異常な領域で超強化されている。
この機能により、彼は両手足の手甲と具足から放たれる微弱な超音波を拾えるようになり、
常時、蝙蝠や海豚のような
超音波反響索敵を実行している状態となる(しかもその性能はそれらの動物とは比べ物にならないほどの精度)。
結果、脈拍から筋肉の動きに至るまで、ありとあらゆる環境情報が聴き取った反響音を起点に観測、把握される。
――破壊力の規模、堅牢な防御力などに関しては、この輝装の性能値は格別優れている訳ではない。
だが実戦においては、アレクサンドルという卓越した戦闘者の備える技量が、この殲機の索敵能力を最大限に引き出す。
聴覚より伝達される全情報は無駄なく正確に分析され、
敵手の攻撃を実行する意識の“隙”を縫い、彼は「後の先」とも言うべき完璧なカウンター、および回避運動を実現する。
アレクサンドル・ラスコーリニコフという刻鋼人機は、殲機自体の圧倒的知覚能力、それら環境情報を精密機械の如く分析出来る戦闘経験の蓄積、
そして能力の本質を悟らせない事を最大の強みとしており、侮れば瞬時に彼の拳により散華することとなるだろう。
実際、作中で描写された初戦闘シーンである共通√の
ネイムレスとの戦闘では、
凌駕達がまるで歯が立たなかった相手をあろうことか
初撃で上空まで殴り飛ばしその後の追撃で苦も無く制圧。
さらに続けての
反逆者との戦闘においても、
凌駕・
礼・
美汐の三人を、
たった一人で一切のダメージを負わず平然と一蹴し、彼らに絶望を植え付けている。
凌駕の輝装同様に遠距離攻撃は不得手なスペックなのだが、索敵能力を完璧に使いこなすアレクサンドルによって本来有効なはずの射撃武器でさえ苦も無く回避して反撃を叩き込んでくる。
その不条理さは凌駕いわく、
予知能力者の域。
また、マレーネ√で対峙した
アポルオンとの戦闘でも、
操手の攻撃意思を感知することで不可視かつ広範囲の
重力結界の呪縛の発動の瞬間を見切り攻撃を加えるなど、それまで同じ位階では誰もが相手にならなかった存在を前に、主導権を渡すことなく戦闘を続行させていた。
アレクサンドル自身の「命令という絶対的な方向性を完遂する」という秩序に殉じる生き様が体現したのがこの輝装。
音に対する異様なまでの超反応は「助けを求める者の声を聞き逃したくない」といった彼の深層心理も影響している。
───皮肉にもその信念を行使するたび、彼は自身の真なる願いから遠ざかっていくのだが。
詠唱
【起動】
「認証───汝が希求を問う」
我が名は絶対不滅の戒律なり
神に非ず
魔に非ず
然れど万象を司る権能なり
聖なる者も悪しき者も、我が手は遍く断罪する
「受諾───素粒子生成」
「輝装展開開始」
心装
輝装・絶戒鉄槌
- Power(攻撃力):2 Hardness(防御力):3 Speed(機動性):2 Generate(瞬間出力):3 Consumption(消費効率):5 System(特殊機能):8(+1) ※交戦対象のSpeedが5以下の場合、System+1 -- 名無しさん (2015-03-31 04:44:34)
- ジュンの初手不意打ちが効いた理由ってコレっぽいな。 -- 名無しさん (2015-03-31 04:46:47)
- アレクサンドル自身の「命令という絶対的な方向性を完遂する」という秩序に殉じる生き様が体現したのが、この輝装だったな。 -- 名無しさん (2015-03-31 04:51:09)
- こっ恥ずかしいことに輝装と影装の項目をずらして作成してました -- 名無しさん (2015-03-31 18:55:00)
- 罠とか仕掛けてもソナーで見抜いてきそう。テロ対策にも使えんじゃね? -- 名無しさん (2016-11-22 19:30:59)
- ↑ふと、外国の地雷撤去とかに役立ちそうとか思った -- 名無しさん (2017-04-29 00:44:56)
- ↑そういう人を助けることに使いたがってたんだよなぁこの人 -- 名無しさん (2017-06-08 18:39:35)
- 本当、人助けや救出に向いてるのが皮肉 -- 名無しさん (2017-12-03 05:49:52)
最終更新:2021年10月13日 17:23