トシロー・カシマ反撃の狼煙であり、敵の死亡フラグ。
「吸血鬼など何処にもいない。故に吸血鬼の存在を許さない。
幻想の怪物を謳うのならば、幻想のまま消えるがいい」
「俺は吸血鬼なる幻想を斬る異端の刃───縛血者トシロー・カシマ」
「そう、俺は何処までも小賢しく、人がましい業にて怪物を討つ」
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「あらゆるものは相対的だ」
「おまえは何かの壁を超えて、自由を手にしたと思っているが、それは錯覚だ。
───壁の向こうにはまた壁がある。それが世界というものだ」
「……おまえの夢見た吸血鬼など、この世のどこにもいやしない」
理想を失い、理不尽をねじ伏せるだけの力もなく、せめて心は一点に留めておきたいと願うものの、それさえ個々で異なり移ろい揺らいでゆく。
そんな自分を否定したい気持ちを、 夢幻の吸血鬼になったと驕る 縛血者達へトシローはぶつける。
「吸血鬼など何処にもいない」、と。
痛みと共に刻み込め───俺もお前も、夜を駆ける超人などではない。
闇に蠢き、潜むもの。人から零れ落ちただけの亜人。
あらゆる柵に囲われた……縛血者なのだ。
......事実、吸血鬼などいないのだろう。
トシローが心臓に銀の銃弾を埋め込まれたまま 三本指となり、幾多の 藍血貴を人がましい業にて葬り去ったのが良い例。
慚愧に濡れた烏の心は惑う人のそれであり──そのような"人間"を介してこの吸血鬼物語の観客は幾多の可能性を観劇する。
その中で、出てくる縛血者達は超常の異能を行使はするけれども、どの縛血者も元の人間の心に縛られている。
縛血者は吸血鬼ではない。超越者は存在しないのだ。
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- 何気にこの年は吸血鬼が人間に戻る話を二本もだしていたlight -- 名無しさん (2016-08-12 00:17:29)
- ↑そーいや兄様もある意味そうか -- 名無しさん (2016-08-15 14:20:29)
- ハードボイルドverのそげぶだよねこれ。 -- 名無しさん (2016-11-06 12:31:06)
- 幻想をぶち殺す！じゃなくて、幻想のまま死ね！なんで向こうより慈悲がない -- 名無しさん (2016-11-06 12:33:46)
- 目を覚まして現実に立ち向かえとかじゃなくてそんなに夢が見たいなら夢見たまま死ねや宣言だからな -- 名無しさん (2016-11-06 12:40:17)
- チトセ√のヴァルゼライドがこのセリフと被る。「俺は生きながら魔星となった異端の魔星──星辰奏者クリストファー・ヴァルゼライド」 -- 名無しさん (2016-11-06 21:40:57)
- ↑まだだ補正のある総統とトシローさんは結構毛色が違うような？ -- 名無しさん (2016-11-10 07:10:03)
- 夢見たまま死ねゴミとかトシローさん容赦なさすぎるわ -- 名無しさん (2017-03-18 15:16:27)
- エミヤ「理想を抱いて溺死しろ」 ←コレを思い浮かべた。 -- 名無しさん (2017-03-18 15:45:01)
- アレは自分に対する説教だから -- 名無しさん (2017-03-18 17:19:41)
- 本当はこの言葉に吸血鬼かどうかなど関係ない。俺は俺だって言えるようになりたいんだよね杜志郎は -- 名無しさん (2020-02-07 11:44:21)
最終更新：2023年09月18日 01:33
