……しかしそれはあくまで表向きの姿。
時空間を歪めた特異震災、その被災地の外縁部で発見された
ただ一人の生存者――
日下部優理がその身に宿していた
異能力について、将来的な人類発展の利益増進もしくは排除すべき脅威となりうる可能性を秘めたものとみなし、
能力の解析・
利用を進めるべく極秘裏に結成された超法規的な組織というのが、財団の真の姿である。
設立後、アメリカ政府の関知するところとなり、
キニスン率いる
ザ・シックスが送り込まれるなど、
震災後10年経過した現在では、世界各国の表舞台には姿を見せない権力者達の意向により、その活動は決定されている。
組織としては大規模だが、関与する国や部署によって様々な異なる思惑が入り乱れており、一枚岩ではない。
そのため、ある程度各部が矛盾した動きをすることもある。
異能力者達には
徹底的な監視・管理を行っており、初の生還者である優理に対し公的には「保護対象」という名目で身柄を預かりながら、
様々な人体実験を実施、脱走後も執拗に追跡を行っている。
また後に現れた
直らに対しても、名誉市民として歓待しつつ、
水面下で様々な罠を張り巡らし徐々に彼らを肉体的、精神的に追い詰めていく。
最終更新:2021年03月10日 12:43