凌駕が、いつかあいつの手で……本当にどこまでも、どこまでも、遠い場所まで駆け抜けてしまうんじゃないかって

発言者:青砥 美汐
対象者:秋月 凌駕


美汐√、重い犠牲を払い、多くの謎を残しながらもギアーズを撤退に追いやった凌駕と美汐。
争いのない日常へと帰れると安堵する凌駕に対し、ただの人間に戻った美汐が吐露した、彼との未来に感じた少なからぬ不安。


一時はギアーズに確保されたネイムレスだったが、それが突如暴走したことをきっかけとしてマレーネ一派・ギアーズ両陣営は多くの犠牲を払った。
それでも、凌駕と美汐は互いに影装を纏い、死闘の末……ギアーズ側の拠点であり新兵器等の実験データが蓄積されているであろう空母、および彼らの第一目標であるネイムレスの撃破を成し遂げ、
脱出していたアレクサンドル、そして謎の存在・アポルオンと対面するも、彼らは交戦の意思を見せずに撤退していくのであった……。

沈んでゆく空母の甲板から、美汐を抱えながら脱出する凌駕。二人は機構とアポルオン、
いやその背後にあってネイムレスを操り、美汐と自分に接触してきた謎の強大な存在について思いをめぐらす。
しかし、凌駕はそうした想像をひとまず止め、これから先狙われることはなくなったであろう美汐へ向けて

「これで帰れるよ───日常に、俺達にとって当たり前の日々に」

そう言葉を掛ける。だが、腕の中の美汐は晴れない表情で、大切な彼の未来に対して懸念を告げる


「……私はまだ心配よ。凌駕」

あいつ(・・・)……あなたに目を付けてた様なこと言ってた。また会うって────

アポルオンから伝えられた意思……
そこに感じ取ってしまった目の前の大切な人との近しい雰囲気、そしてその凌駕に対する揺るぎ無い信頼の念
それを恐れながら、

「否定したいけど、何となく私にも分かったの。
あいつは想像を絶する域で、何かをずっと求めてる。信じられないくらいの情念で」


「それが怖いの……凌駕が、いつかあいつの手で」

「……本当にどこまでも、どこまでも、遠い場所まで駆け抜けてしまうんじゃないかって」

そんな言葉に、謎の意思の発言に気がかりを抱きつつも……
凌駕は、彼女を安心させるべく


「大丈夫だよ、俺は───どこにも行かない」

「美汐の傍にいて、共に過ごし、泣いて、笑い合う。
何かあったら、俺の全てを賭けて守り抜く。そう決めたんだ」


かけがえのない仲間を失った悲しみの中でも、自分が得ることのできたこれ以上ない生き方の指針。
それを標として、温かい明日を守りたいと告げる。

そして美汐もまた、心優しい少女としての温かな笑顔を浮かべて、

───そうね」

「私も、凌駕の傍にいるわ───これからずっと、いつまでも」

「それにね……今は、たくさんやってみたいことがあるの。
今までの分と、ジュンの分、いっぱい使って尽くしてあげたい」


「未来に向かって一歩一歩、やってみたいことが……」


そうして二人は、失くしてしまった仲間達に誇れるよう少しづつ歩んでいこう、そう静かに誓うのであった………



  • 凌駕さんは本気になればどこにでもいけるけど、ヒロイン確定すれば後ろを振り向くことと立ち止まることできるから大丈夫なんだよな -- 名無しさん (2017-05-05 08:34:38)
  • ↑問題はオルフィレウスが凌駕にそれを許さないであろうこと -- 名無しさん (2017-05-05 08:47:46)
  • ゼロイン2(仮)によれば最後は幸せな日常が続くらしいからへーきへーき -- 名無しさん (2017-05-06 19:45:40)
  • ↑幸せな日常つレインルートの笑顔 -- 名無しさん (2017-05-07 00:26:28)
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最終更新:2021年03月03日 00:52