それがレディの願いなら、仕方ないな。ではもう少しだけ意地を張ってみるとしますか……



チトセ√のエピローグ、ゼファーの回想において、
愛しの女神からの最期の言葉を知らされたルシードが“親友”に告げた誓いの言葉。

ヴァルゼライドとの死闘を制したチトセとゼファーは、その後彼から引き継いだ“勝者”の義務を貫くべく、総統の刃を受けながらも“なぜか”一命を取り留めていたアルバートらと協力して、新体制を敷いたアドラーを支え続けていた。
その激動の日々を思い返しながら、ゼファーは友人であるルシードのことについて触れていく。

帝都中央塔の地下に消えたヴェンデッタ。
彼女が姿を消したことで、彼女に愛を向け続けたルシードはそれ以後、酒浸りの生活を続け覇気をまったく失ってしまっていた。
そんな親友に対して、ゼファーは彼女が遺してくれた言葉を伝える


───友達を、家族を大事になさい。


その最愛の女神からの言葉をゆっくりと噛み締め、ルシードは淋しげな微笑を浮かべて、


「……僕は、君の友達かい?」


と問いかける。それに対し、ゼファーははっきりと答える……


―――当たり前だ。俺とおまえが馬鹿やってないと、あいつ笑ってくれねえぞ。と………


その答に親友(ルシード)が内心で何を思い、何を感じたのかは分からなかったが──
ただ、儚い笑顔でゼファーに向き合い、


「それがレディの願いなら、仕方ないな。ではもう少しだけ意地を張ってみるとしますか……」

「はは、柄じゃないけどね」


そう言ってルシードは酒に溺れるのを止め、完全に元の状態に戻ったわけではないにせよ、精神の均衡を保てるようになっていった。
今現在では帝国側の人間として商国をつなぐ重要なパイプ役等を果たすとともに、友人としての意味においても、公私にわたってゼファーと緊密な関係を築けているとする。

そしてゼファーは、ルシードの内面をすべて察せずとも、去ってしまったあの少女との思い出が、今でも自分とルシードを確かに結びつけてくれているのだと感じるのであった……



  • 結局なにも決断できず、変わることも出来ないまま気が付けば全てが終わっていた、というルシードにとってはある意味最も辛いルート。それでもなんとか虚勢をはって、あるいは酒に逃げたり他人に寄りかかったりしながら、少しずつ時間と共に折り合いをつけていく、というのが英雄ならざる弱い人間の生き方なのだなぁ。 -- 名無しさん (2017-04-02 23:46:34)
  • このルートを最初にやったから、ほかルートのルシードの立ち向かう姿がすごくかっこよく見えたなあ -- 名無しさん (2017-04-03 00:27:50)
  • チトセ√ではルシードもヴェンデッタも本音を隠し続けた印象。「大丈夫」じゃねえ癖に揃いも揃ってへっちゃらなフリしやがってよ……。 -- 名無しさん (2017-04-03 00:45:34)
  • このルートでは糞メガネどうしてるんだろうな。至高を倒した存在がいるからおとなしくしてるんだろうか。チトセと組んでたとは言え、ゼファーも糞メガネ敵には出自は最悪なはずだし -- 名無しさん (2017-04-04 07:30:01)
  • ↑おとなしく従うと思う。何故なら、彼らが総統に勝利したから。トリニティでの行動を行った理由は自分を繋ぎ止める勝者がどこにもいなかったからと、地の文で言われてたはず。 -- 名無しさん (2017-04-04 10:12:58)
  • 上か下か……というあの人の価値観に忠実にということですかね -- 名無しさん (2017-04-04 10:14:49)
  • 総統自身もチトセルートだと素直に己が敗北を受け入れているしな。チトセとゼファーが明確な勝者である以上糞眼鏡は忠実に従うだろうね。勝者の義務を怠ればヴァルゼライドに挑んだようにチトセにも挑むかもしれんが -- 名無しさん (2017-04-04 10:19:55)
  • ただスフィア関連での暴走が起こらないとはいえ、正しさの奴隷な糞眼鏡とチトセネキたちじゃいずれ決裂することになるだろうなって感じはする -- 名無しさん (2017-04-04 15:21:22)
  • ↑ギルベルトは勝者に絶対服従だから決裂はあり得るの? -- 名無しさん (2018-02-03 14:29:50)
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最終更新:2020年06月28日 21:04