『裁定者』

テスタメント



BLO(ブラ)……OD(ッド)……』


そう……これ(・・)こそは、《伯爵》 の意思によって血族を選別し、裁定する御使い。
血族の新たな時代に生きる、その資格を裁く生ける聖典───裁定者(テスタメント)とでも呼ぶのが相応しかろう……


『Vermilion -bind of blood-』の用語。
『柩の娘』により噛まれ、リリスの血液によって縛血者(ブラインド)が変貌する異形の怪物。それが裁定者と呼ばれる存在である。
彼らは一様に元々有していた自我が喪失してしまっているが、その反面筋肉が異常なまでに盛り上がっており、
柩の娘や『王』の下、始祖の魂の欠片を感知し、それを宿すかつての同族を滅ぼすためだけに徘徊する。
膂力は強化され、体内の骨は槍のように伸ばしたり、長大で大質量の“杭”として射出することも可能である。
縛血者がこの杭や、爪牙によって傷を負えば、傷は治癒せず地獄のような痛みに苦しむとされる。

最大の特徴として、縛血者の持つ超常の力――「賜力(ギフト)」を受け付けないというのが大きい。
彼ら自身に「賜力」がなくなったのと同時に「忌呪(カース)」も消滅している。

また、本編中で繰り返し戦闘を行ったトシローは、裁定者の間でも能力の個体差が存在すると感じており、
彼は、おそらくその違いは変化前の縛血者の強さが反映されたが故であろう、と予想している。
アンヌ√でバイロンが変化した個体は他の変化した個体を遥かに凌駕する能力を有し、
強固な執念が影響したことにより、彼の持っていた狂人塔楼と固有の杭の能力が融合、影の中から無数の杭を生やすことが可能となった。


後に《伯爵》が語ったところによれば、彼らは完全に縛血者を狩り、魂を回収するためだけに存在させられており、
“母”への回帰の準備が整えば、その身は自動的に滅び去ると述べている。


『その魂の奥底に宿るのは憎悪……吸血鬼(おのれ)に対する破壊衝動と殺意……
ならばオマエも、オレたちの仲間だ……吸血鬼でありながら吸血鬼を殺すモノよ……』

『同じ血を持つ者をこそ、滅ぼすべし……
同族殺しこそが、我らを創造せし意思の望む処なのだから……』




  • リリスの目的は完全な状態で再誕することで、そのためにブラインドに散った魂を回収する必要があり、ブラインドを殺害するためにテスタメントがいる……ってことで合ってる? -- 名無しさん (2017-03-18 18:28:45)
  • ↑合ってる -- 名無しさん (2017-03-18 19:10:09)
  • ↑サンクス。 -- 名無しさん (2017-03-18 19:27:31)
  • サキュバス系狩人『彼氏もこれくらいがっついてくれたら……(襲い来るテスタメントを見ながら』 -- 名無しさん (2020-01-05 03:21:42)
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最終更新:2021年11月26日 23:59