幸先輩に……これ以上生きていて欲しくないと思ったからだ

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発言者:[[神代直]] 対象者:[[ジャハーナーラ・ベーグム]] &bold(){『終章}・&bold(){ひとり』}において、[[幸>古雅幸]]との&bold(){真実の記憶}を取り戻した直。 そんな彼と[[優理>日下部優理]]に&ruby(バロック){[[拡散因子>バロック]]}の持つ[[意>"敵"]][[味>融合知性群体]]を明かしたナーラは、地球人類が&bold(){“かくあるべき”存在}と認識し、 [[“多くの人を殺めた者であっても、その痛みを分かち合い守ろうとする姿”>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/770.html]] [[“大切な者を守るためならば、自らの手を他者の血で穢してでも立ち向かう姿”>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/769.html]] 平行世界において、常に“誰か”のために行動し続けた直に対し…… &bold(){同化}の最終判定確定の為、彼が[[傷ついた幸>―――なんだ……これ?]]に対し[[「最期に」行った行為>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/924.html]]、&bold(){その動機の説明を求める}。 &color(#545772){&bold(){それに対し、&ruby(にんげん){神代直}が下した、最後の&ruby(せんたく){答え}。}} ――直は&bold(){真相}を言葉には決して出すことなく、その胸の中で思う。 &color(#545772){&bold(){そう、幸先輩が伝えた意思を受け取り、自らの手で生命維持装置を切ったその時。}} &color(#545772){&bold(){心の奥で聞こえた、「これ以上、こんな姿の幸先輩を見ていたくなかった、だから都合よく彼女の言葉を都合よく捻じ曲げ、その命を奪った」}} &color(#545772){&bold(){そんな&ruby(あくま){己自身}の囁きとは、彼女の命を奪った事に対する罪悪感、己の&ruby(・・){孤独}に耐えられない弱さが形を成したものに過ぎなかった……}} ナーラの続く&color(#2E007F){「ナオにとって、それは善なの?」}という問いに、 最愛の人の死を受け入れられず、罰を求め狂ったように自己犠牲と救済へ奔った自分ではなく…… &bold(){ただの、矮小な一人の人間として――} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){「いや……“悪”だ」}}}} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){「&ruby(・・・・){俺自身の}気持ちから出た、}}}} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){ごく打算的で、常識的で人間として……&ruby(・・・・・・・){当たり前の考え}だ」}}}} &size(24){&color(#545772){&bold(){&tt(){「俺は、ああなってしまった幸先輩がこれ以上生きるべきじゃないと思った。}}}} &size(24){&color(#545772){&bold(){&tt(){それは、誰も幸せにはしないから」}}}} &size(15){&color(#545772){彼女と過ごしていた時間……この思いを&ruby(・・・){欠片も}感じたことがないなど、それこそ偽善だと。}} &size(23){&tt(){&color(#545772){&bold(){「彼女自身も、彼女の家族も}──&bold(){&size(25){そして、この俺も}」}}}} &size(15){&color(#545772){故に、今こうして語っている言葉は全くの&ruby(・・・・・){嘘じゃない}。}} &size(15){&color(#545772){何より、その行為を実行したのは紛れもなく自分個人の意思と判断にのみよるもので&br()正当化するつもりはないし、する資格もないと。}} &size(15){&color(#545772){[[現実を歪め、誤魔化し続けてきた>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/805.html]]ヒトとしての己の弱さを、隠すことなく吐き出す。}} &size(14){&color(#545772){&bold(){……彼女の最期の願い、その真実を独り胸に抱え続けたまま。}}} &size(14){&color(#545772){&bold(){神代直は来訪者を欺くため、心を抉る痛みを隠しながら、&ruby(・・・・・・){本心とは違う}言葉を紡ぐのだった。}}} &bold(){―――結果。} &size(19){&bold(){&color(indigo){『最終演算、照合失敗&size(18){───}過去の観測結果との誤差、発生』}}} &size(19){&bold(){&color(indigo){『当該文明圏における融合・同化を解除するべく自己審議を開始』}}} &bold(){突如[[“お手本”>本当の人間ってのはこんなもんじゃない]]として観測し続けてきた人間が示した「&ruby(・・){ズレ}」に対し。} &bold(){ナーラの瞳から星の光は消え、彼女に繋がる知性群体は――最終決定の為に、動きを止めた。} &color(#545772){&bold(){自分の目論見は何とか通るかもしれない───}} そう思った直の背に、&bold(){現実の声}と&bold(){バロックの共感覚}を通じて激しく&bold(){怒りの感情}を訴えたのは…… &size(25){&color(#dd0000){&tt(){「――待てよ、違うだろ……?」}}} &size(15){強さを演じ続けてきた頃の彼に救われ、一個の人間として認めてくれた、} &size(15){真っ直ぐに好感を伝えてくれた、憧れの“直にいちゃん”を。} &size(16){&bold(){他ならぬ直自身が否定することを認められない、幼き日のままの想いを抱き続ける優理であった。}} ---- - もうこの、誰も間違ってないし悪くないっていうのが・・・あああ -- 名無しさん (2018-12-08 22:25:20) - ひたすら巡り合わせと間が悪いだけってのがなぁ…… -- 名無しさん (2018-12-11 10:38:18) - 優理にとってはリアルに10年待った再会の上に時間で思い出が美化されまくってるから仕方ないよな。実はこうだったと言われて納得できるわけがない -- 名無しさん (2018-12-11 16:22:51) - ↑直本人の真実がどうであろうと優里にとってはマジのヒーローだからね…それを否定はできないだろう -- 名無しさん (2018-12-15 22:55:32) - この対立は避けられないものだったとしてもこんな状況じゃなきゃまだ救いのある結末だったんだろうけどねぇ -- 名無しさん (2018-12-16 16:31:55) - ラストバトルを優理視点からみたら「ハードボイルドな燃えゲーの最終√のラストバトル」に相応しいのがなんともね。優理も言っているようにドン底から閣下の如く異能力使って颯爽と現れて助けてくれて、それどころか無条件に自分を認めてくれた兄貴分との思い出を抱いて地獄を10年耐えての再開で、何やかんやで最終局面で所謂「貴方は自分の行動が偽りだったと言うけれど、俺にとっては紛れもない真実なんだ」展開で兄貴分がラスボスとして戦い、窮地に陥るなかで優理ではなく兄貴分の足跡が駆けつけて後押しし、其を元に能力覚醒が「憧れを憧れのまま、『心を救うため』に超越する」というライターの腕次第で一級品になるプロットの代物なのが... -- 名無しさん (2018-12-22 21:19:43) - ↑そこまでシチュエーションのお膳立てが整ってるのを見せられると「そうやれば燃えるのはわかってるけどあえてやらない」っていう確固たる意思を感じるよな -- 名無しさん (2018-12-23 00:35:31) - なんかそういうの聞いてるとバロックやってみたくなるけど、鬱とかグロとか凄い苦手なんだよな……バロックってその鬱とグロがストーリーの根幹に関わってるっぽいから全年齢版が出れば、とかも無理だろうしなんとも悩む。 -- 名無しさん (2018-12-23 01:03:28) - やっぱり直てハードボイルドものの悲惨な過去を背負った男キャラの過去編っぽいよな次回作で師匠とか先輩キャラとしてでても驚かんぞ -- 名無しさん (2018-12-25 09:01:10) - 全年齢で幸先輩のアレ規制されるんか? -- 名無しさん (2019-06-03 09:50:04) - 直にいちゃんがどう思おうが、直にいちゃんがそんなこと言うかどうかは俺が決めることにするよ -- 名無しさん (2022-06-09 13:44:25) #comment
発言者:[[神代直]] 対象者:[[ジャハーナーラ・ベーグム]] &bold(){『終章}・&bold(){ひとり』}において、[[幸>古雅幸]]との&bold(){真実の記憶}を取り戻した直。 そんな彼と[[優理>日下部優理]]に&ruby(バロック){[[拡散因子>バロック]]}の持つ[[意>"敵"]][[味>融合知性群体]]を明かしたナーラは、地球人類が&bold(){“かくあるべき”存在}と認識し、 [[“多くの人を殺めた者であっても、その痛みを分かち合い守ろうとする姿”>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/770.html]] [[“大切な者を守るためならば、自らの手を他者の血で穢してでも立ち向かう姿”>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/769.html]] 平行世界において、常に“誰か”のために行動し続けた直に対し…… &bold(){同化}の最終判定確定の為、彼が傷ついた幸に対し[[「最期に」行った行為>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/924.html]]、&bold(){その動機の説明を求める}。 &color(#545772){&bold(){それに対し、&ruby(にんげん){神代直}が下した、最後の&ruby(せんたく){答え}。}} ――直は&bold(){真相}を言葉には決して出すことなく、その胸の中で思う。 &color(#545772){&bold(){そう、幸先輩が伝えた意思を受け取り、自らの手で生命維持装置を切ったその時。}} &color(#545772){&bold(){心の奥で聞こえた、「これ以上、こんな姿の幸先輩を見ていたくなかった、だから都合よく彼女の言葉を都合よく捻じ曲げ、その命を奪った」}} &color(#545772){&bold(){そんな&ruby(あくま){己自身}の囁きとは、彼女の命を奪った事に対する罪悪感、己の&ruby(・・){孤独}に耐えられない弱さが形を成したものに過ぎなかった……}} ナーラの続く&color(#2E007F){「ナオにとって、それは善なの?」}という問いに、 最愛の人の死を受け入れられず、罰を求め狂ったように自己犠牲と救済へ奔った自分ではなく…… &bold(){ただの、矮小な一人の人間として――} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){「いや……“悪”だ」}}}} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){「&ruby(・・・・){俺自身の}気持ちから出た、}}}} &size(23){&color(#545772){&bold(){&tt(){ごく打算的で、常識的で人間として……&ruby(・・・・・・・){当たり前の考え}だ」}}}} &size(24){&color(#545772){&bold(){&tt(){「俺は、[[ああなってしまった>―――なんだ……これ?]]幸先輩がこれ以上生きるべきじゃないと思った。}}}} &size(24){&color(#545772){&bold(){&tt(){それは、誰も幸せにはしないから」}}}} &size(15){&color(#545772){彼女と過ごしていた時間……この思いを&ruby(・・・){欠片も}感じたことがないなど、それこそ偽善だと。}} &size(23){&tt(){&color(#545772){&bold(){「彼女自身も、彼女の家族も}──&bold(){&size(25){そして、この俺も}」}}}} &size(15){&color(#545772){故に、今こうして語っている言葉は全くの&ruby(・・・・・){嘘じゃない}。}} &size(15){&color(#545772){何より、その行為を実行したのは紛れもなく自分個人の意思と判断にのみよるもので&br()正当化するつもりはないし、する資格もないと。}} &size(15){&color(#545772){[[現実を歪め、誤魔化し続けてきた>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/805.html]]ヒトとしての己の弱さを、隠すことなく吐き出す。}} &size(14){&color(#545772){&bold(){……彼女の最期の願い、その真実を独り胸に抱え続けたまま。}}} &size(14){&color(#545772){&bold(){神代直は来訪者を欺くため、心を抉る痛みを隠しながら、&ruby(・・・・・・){本心とは違う}言葉を紡ぐのだった。}}} &bold(){―――結果。} &size(19){&bold(){&color(indigo){『最終演算、照合失敗&size(18){───}過去の観測結果との誤差、発生』}}} &size(19){&bold(){&color(indigo){『当該文明圏における融合・同化を解除するべく自己審議を開始』}}} &bold(){突如[[“お手本”>本当の人間ってのはこんなもんじゃない]]として観測し続けてきた人間が示した「&ruby(・・){ズレ}」に対し。} &bold(){ナーラの瞳から星の光は消え、彼女に繋がる知性群体は――最終決定の為に、動きを止めた。} &color(#545772){&bold(){自分の目論見は何とか通るかもしれない───}} そう思った直の背に、&bold(){現実の声}と&bold(){バロックの共感覚}を通じて激しく&bold(){怒りの感情}を訴えたのは…… &size(25){&color(#dd0000){&tt(){「――待てよ、違うだろ……?」}}} &size(15){強さを演じ続けてきた頃の彼に救われ、一個の人間として認めてくれた、} &size(15){真っ直ぐに好感を伝えてくれた、憧れの“直にいちゃん”を。} &size(16){&bold(){他ならぬ直自身が否定することを認められない、幼き日のままの想いを抱き続ける優理であった。}} ---- - もうこの、誰も間違ってないし悪くないっていうのが・・・あああ -- 名無しさん (2018-12-08 22:25:20) - ひたすら巡り合わせと間が悪いだけってのがなぁ…… -- 名無しさん (2018-12-11 10:38:18) - 優理にとってはリアルに10年待った再会の上に時間で思い出が美化されまくってるから仕方ないよな。実はこうだったと言われて納得できるわけがない -- 名無しさん (2018-12-11 16:22:51) - ↑直本人の真実がどうであろうと優里にとってはマジのヒーローだからね…それを否定はできないだろう -- 名無しさん (2018-12-15 22:55:32) - この対立は避けられないものだったとしてもこんな状況じゃなきゃまだ救いのある結末だったんだろうけどねぇ -- 名無しさん (2018-12-16 16:31:55) - ラストバトルを優理視点からみたら「ハードボイルドな燃えゲーの最終√のラストバトル」に相応しいのがなんともね。優理も言っているようにドン底から閣下の如く異能力使って颯爽と現れて助けてくれて、それどころか無条件に自分を認めてくれた兄貴分との思い出を抱いて地獄を10年耐えての再開で、何やかんやで最終局面で所謂「貴方は自分の行動が偽りだったと言うけれど、俺にとっては紛れもない真実なんだ」展開で兄貴分がラスボスとして戦い、窮地に陥るなかで優理ではなく兄貴分の足跡が駆けつけて後押しし、其を元に能力覚醒が「憧れを憧れのまま、『心を救うため』に超越する」というライターの腕次第で一級品になるプロットの代物なのが... -- 名無しさん (2018-12-22 21:19:43) - ↑そこまでシチュエーションのお膳立てが整ってるのを見せられると「そうやれば燃えるのはわかってるけどあえてやらない」っていう確固たる意思を感じるよな -- 名無しさん (2018-12-23 00:35:31) - なんかそういうの聞いてるとバロックやってみたくなるけど、鬱とかグロとか凄い苦手なんだよな……バロックってその鬱とグロがストーリーの根幹に関わってるっぽいから全年齢版が出れば、とかも無理だろうしなんとも悩む。 -- 名無しさん (2018-12-23 01:03:28) - やっぱり直てハードボイルドものの悲惨な過去を背負った男キャラの過去編っぽいよな次回作で師匠とか先輩キャラとしてでても驚かんぞ -- 名無しさん (2018-12-25 09:01:10) - 全年齢で幸先輩のアレ規制されるんか? -- 名無しさん (2019-06-03 09:50:04) - 直にいちゃんがどう思おうが、直にいちゃんがそんなこと言うかどうかは俺が決めることにするよ -- 名無しさん (2022-06-09 13:44:25) #comment

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