結局――結局これか、このザマか! 笑っちまうぜ、なんて道化だ!

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結局――結局これか、このザマか! 笑っちまうぜ、なんて道化だ!」(2021/05/06 (木) 22:46:54) の最新版変更点

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発言者:[[アイザック・フォレスト]] &size(21){&color(#260026){&bold(){「アイザック、シェリルを連れて下がれ。邪魔だ」}}} &size(23){&color(#260026){&bold(){「こいつは、俺が滅ぼす」}}} アリヤ√、アイザックは&ruby(ホワイトパイル){[[白木の杭>ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]]}に対する[[“復讐”>アンヌ・ポートマン]]の念により憧れの&bold(){&ruby(ヒーロー){[[過去>三本指]]}}に戻りつつある[[トシロー>トシロー・カシマ]]を前に、&bold(){絶頂寸前にまで昂っていた。} &size(15){&color(#cc0000){「──そうだ、やれよトシロー。やるんだ、殺れ。おまえが敗北するはずがない」}} &size(12){&color(#cc0000){おまえをずっと追い続けた&ruby(・・・・){俺だから}判る。}} &size(12){&color(#cc0000){[[想い傾けたもの>いいのだ……これで俺は、お前を生涯離さずにいられるのだから]]を[[喪失し>吸血鬼だと……化物だと…………許さん、許さんぞぉォ――――ッ!!]]、[[敵を求めたのだろう?>この三本指に賭けて誓おう……この世の全ての吸血鬼を墓の下に埋め尽くすと……]] 守りたがりのおまえにはそれが目覚めの&ruby(キー){鍵}なんだ。}} &size(12){&color(#cc0000){大義と個人に縛られ、自らの理性を遵守したがるトシロー・カシマを弾けさせる、絶対の&ruby(プロセス){過程}。}} &size(13){&color(#cc0000){この&ruby(ぞうお){報復}の先に、殺意と共に流離う―――真の&ruby(トライフィンガー){三本指}が舞い戻る……!}} &size(14){&color(#cc0000){その時こそが、[[俺が望む決着の時。>おまえは俺に……俺はおまえになるんだ。 俺たちは永遠に一緒だ。 血塗られた三つ指の伝説と共に……]]&ruby(ブラインド){縛血者}の血で染め上げた、闇の伝説に答えが出る瞬間なのだから……!}} ───だが、彼ら二人の決戦が予期せぬ&ruby(テスタメント){[[裁定者>『裁定者』]]}の乱入により中断した直後……トシローは遂に、[[銀の呪い>忌呪]]によって限界に達した。 &bold(){去っていく仇を追うどころか、満足に立つことすらできぬまま、無念の言葉を絞りだすことが精一杯の状態。} その姿に、アイザックは彼が初めからホワイト・パイルとの決着に、文字通り&bold(){己の全て}を賭け挑むつもりであったと…… &bold(){つまり、自分という存在はトシロー・カシマに最後の最後で&color(#84001A){“振られた”のだ}、と理解し──叫んだ。} &size(23){&color(#990707){&bold(){「ふざけんなよ、そんなのってあるか……勝ち逃げじゃねえかよォッ!?」}}} &bold(){憧れた男は、それでも血を吐きながら現実に抗おうとして……立ち上がることは出来なかった。} &size(20){&color(#040414){「ここで、こんな時に……終わりか。終わるのか、俺はっ!」}} &size(20){&color(#040414){「アンヌの仇も討てず、因縁にも打ち勝てず、俺は……&size(23){俺はッ―――}」}} そして、そんな動けぬ縛血者など、裁定者には格好の獲物でしかなく…… &size(16){&bold(){骨の杭を生やした巨腕が、唯一無二の目標目掛け。}} &size(18){&bold(){必死に手を伸ばそうとしたアイザックの目の前で、振り下ろされた。}} &size(27){&color(#84001A){&bold(){「トシローォォォオオオオオオ────!!」}}} &size(18){&bold(){瞬間――&color(#01160C){アイザック・フォレストにとって掛け替えのない“何か”が砕け散った。}}} &size(19){&color(#01160C){&bold(){ずっと追い求めてきたものが。成りたかったものが。}}} &size(20){&color(#01160C){&bold(){俺の&ruby(ヒーロー){幻想}が、破壊された。}}} &size(19){&color(#81698C){「そ、んな――ア、イザック……トシロー、が………」}} &size(23){&color(#84001A){&bold(){「────邪魔だ、どけよ、&ruby(・){女}」}}} &size(14){&color(#84001A){何か、うるさく喚いていた[[お荷物>シェリル・マクレガー]]は投げ捨てた。}} &size(14){&color(#84001A){迫りくる怪物達も、どうでもいい。}} &size(14){&color(#84001A){こんな惨めな&ruby(負け犬){己自身}も、どうでもいい。}} &size(15){&color(#84001A){&bold(){全て}――&bold(){そう&ruby(・・){全て}が、もうどうでもいい。}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){「ははははははは! 結局これか、このザマか! }}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){笑っちまうぜ、なんて道化だ! くははははははは!」}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){「所詮、偽物の高望みなんてこの程度ってことかよ、なぁ!}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){ケツを追っかけまわした[[紛い物>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1152.html]]には、奪われるのが相応しいとでも言うのか!」}}} &size(20){&color(#84001A){「なんて滑稽、まるで風車だ。}}&size(20){&color(#84001A){強風になびいて、空回りして、からからと……ただ回るだけ」}} &size(15){その結末が&ruby(・・){これ}だ。} &size(16){憧れて、追いかけ続けて、行き着いたのは喪失の苦痛。} &size(15){何より──アイザックが打ちのめされたのは。} &size(16){&bold(){トシロー・カシマが死に選んだのは、&ruby(己){三本指}ではなく&ruby(ホワイト・パイル){[[白木の杭>白い杭]]}という他者であったということ。}} &size(14){&bold(){心を占めていた情熱は既に消え失せ。}} &size(14){&bold(){[[全てを懸けるに値する>だから、俺の薔薇を受け取ってくれ……俺を、全てを失くしたあの怪物にさせないでくれ]]道を永久に失い……空虚な自分の裡を覗き込んだ男は、吐き捨てた。}} &size(19){&color(#84001A){「ハッ&size(18){&italic(){───}}惨めだよ。踊ってくれるのは、おまえらみたいな不細工だけか」}} &size(20){&color(#84001A){「……泣けてくる」}} &size(14){&bold(){反応して次の瞬間には襲い来るであろう獣に対し、彼は嘲るように告げる。}} &size(19){&color(#84001A){「そら、来い。退場の時間だ」}} &size(20){&color(#84001A){「俺とあいつの物語は終わった。だから、なぁ&size(21){&italic(){───}}」}} &size(15){最後に……[[三本指の名を賭けて戦う。>この瞬間が、ずっと欲しかった。ずっと、ずっと、求めていた……この時だけを、本物の三本指と出会う瞬間を求め、走ってきた]]} &size(16){そんな &bold(){“&ruby(もしも){IF}”} を想像して。} &size(29){&color(#84001A){&bold(){『&tt(){───貴様ら端役も、ここで逝け} 』}}} &size(16){……そして、願い敗れた男は、その命の薔薇を散らす。} &size(16){看取る者もなく、血と死を振り撒きながら、二度と現世へと還ることはなかった……} &size(18){[[しかし──三本指の物語は、まだ終焉を迎えては>美影とは誰なのか────あとできっちり喋ってもらいますので]][[いなかったのである。>違う。もはや俺は、そんな名前ではない]]} ---- - 失恋かよ -- 名無しさん (2018-03-27 20:32:49) - 失恋でしょ -- 名無しさん (2018-03-27 22:26:14) - ウッソっだろお前w笑っちゃうぜ〜w -- 名無しさん (2018-03-27 22:27:36) - これほどに登場人物達に想われるとはトシローさんも罪な男だぜ -- 名無しさん (2018-03-27 23:53:26) - 同じシチュエーションでも糞眼鏡や邪竜おじさんはそのまま突っ走りそうなあたり、個人への思いという点で原初のホモは格が違ったな -- 名無しさん (2018-03-28 00:23:27) - 要はおまえ、白木の杭に三本指を寝取られたんだな。 -- 名無しさん (2018-03-29 00:41:57) - ↑実際、元カノさんの「嘘よぉぉぉぉぉぉ!」に相当する台詞だよな、アイザックさんのこれ・・・・・・。 -- 名無しさん (2018-03-29 01:33:40) - ↑元カノさんよりは現実を受け止めてるし、あっちは単なる嘆きだけどアイザックさんは自分に対する侮蔑と後悔の念だけでしょ。 -- 名無しさん (2018-03-29 14:19:09) - アリヤルートは好きだけどこのルートではアイザックの想いが届かないんだよなぁ… -- 名無しさん (2018-03-29 19:36:39) - 唯一アイザックの想いが成就しなかったのがアリヤ√って象徴的だよなあw -- 名無しさん (2018-12-27 01:25:00) - ↑「そうか、お前、女に男を取られたんだな」 あれ、間違ってないはずなのに何かおかしいぞw -- 名無しさん (2018-12-27 01:46:55) #comment
発言者:[[アイザック・フォレスト]] &size(21){&color(#260026){&bold(){「アイザック、シェリルを連れて下がれ。邪魔だ」}}} &size(23){&color(#260026){&bold(){「こいつは、俺が滅ぼす」}}} アリヤ√、アイザックは&ruby(ホワイトパイル){[[白木の杭>ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス]]}に対する[[“復讐”>アンヌ・ポートマン]]の念により憧れの&bold(){&ruby(ヒーロー){[[過去>三本指]]}}に戻りつつある[[トシロー>トシロー・カシマ]]を前に、&bold(){絶頂寸前にまで昂っていた。} &size(15){&color(#cc0000){「──そうだ、やれよトシロー。やるんだ、殺れ。おまえが敗北するはずがない」}} &size(12){&color(#cc0000){おまえをずっと追い続けた&ruby(・・・・){俺だから}判る。}} &size(12){&color(#cc0000){[[想い傾けたもの>いいのだ……これで俺は、お前を生涯離さずにいられるのだから]]を[[喪失し>吸血鬼だと……化物だと…………許さん、許さんぞぉォ――――ッ!!]]、[[敵を求めたのだろう?>この三本指に賭けて誓おう……この世の全ての吸血鬼を墓の下に埋め尽くすと……]] 守りたがりのおまえにはそれが目覚めの&ruby(キー){鍵}なんだ。}} &size(12){&color(#cc0000){大義と個人に縛られ、自らの理性を遵守したがるトシロー・カシマを弾けさせる、絶対の&ruby(プロセス){過程}。}} &size(13){&color(#cc0000){この&ruby(ぞうお){報復}の先に、殺意と共に流離う――真の&ruby(トライフィンガー){三本指}が舞い戻る……!}} &size(14){&color(#cc0000){その時こそが、[[俺が望む決着の時。>おまえは俺に……俺はおまえになるんだ。 俺たちは永遠に一緒だ。 血塗られた三つ指の伝説と共に……]]&ruby(ブラインド){縛血者}の血で染め上げた、闇の伝説に答えが出る瞬間なのだから……!}} ───だが、彼ら二人の決戦が予期せぬ&ruby(テスタメント){[[裁定者>『裁定者』]]}の乱入により中断した直後……トシローは遂に、[[銀の呪い>忌呪]]によって限界に達した。 &bold(){去っていく仇を追うどころか、満足に立つことすらできぬまま、無念の言葉を絞りだすことが精一杯の状態。} その姿に、アイザックは彼が初めからホワイト・パイルとの決着に、文字通り&bold(){己の全て}を賭け挑むつもりであったと…… &bold(){つまり、自分という存在はトシロー・カシマに最後の最後で&color(#84001A){“振られた”のだ}、と理解し──叫んだ。} &size(23){&color(#990707){&bold(){「ふざけんなよ、そんなのってあるか……勝ち逃げじゃねえかよォッ!?」}}} &bold(){憧れた男は、それでも血を吐きながら現実に抗おうとして……立ち上がることは出来なかった。} &size(20){&color(#040414){「ここで、こんな時に……終わりか。終わるのか、俺はっ!」}} &size(20){&color(#040414){「アンヌの仇も討てず、因縁にも打ち勝てず、俺は……&size(23){俺はッ―――}」}} そして、そんな動けぬ縛血者など、裁定者には格好の獲物でしかなく…… &size(16){&bold(){骨の杭を生やした巨腕が、唯一無二の目標目掛け。}} &size(18){&bold(){必死に手を伸ばそうとしたアイザックの目の前で、振り下ろされた。}} &size(27){&color(#84001A){&bold(){「トシローォォォオオオオオオ────!!」}}} &size(18){&bold(){瞬間――&color(#01160C){アイザック・フォレストにとって掛け替えのない“何か”が砕け散った。}}} &size(19){&color(#01160C){&bold(){ずっと追い求めてきたものが。成りたかったものが。}}} &size(20){&color(#01160C){&bold(){俺の&ruby(ヒーロー){幻想}が、破壊された。}}} &size(19){&color(#81698C){「そ、んな――ア、イザック……トシロー、が………」}} &size(23){&color(#84001A){&bold(){「────邪魔だ、どけよ、&ruby(・){女}」}}} &size(14){&color(#84001A){何か、うるさく喚いていた[[お荷物>シェリル・マクレガー]]は投げ捨てた。}} &size(14){&color(#84001A){迫りくる怪物達も、どうでもいい。}} &size(14){&color(#84001A){こんな惨めな&ruby(負け犬){己自身}も、どうでもいい。}} &size(15){&color(#84001A){&bold(){全て}――&bold(){そう&ruby(・・){全て}が、もうどうでもいい。}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){「ははははははは! 結局これか、このザマか! }}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){笑っちまうぜ、なんて道化だ! くははははははは!」}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){「所詮、偽物の高望みなんてこの程度ってことかよ、なぁ!}}} &size(22){&color(#84001A){&bold(){ケツを追っかけまわした[[紛い物>https://w.atwiki.jp/vermili/pages/1152.html]]には、奪われるのが相応しいとでも言うのか!」}}} &size(20){&color(#84001A){「なんて滑稽、まるで風車だ。}}&size(20){&color(#84001A){強風になびいて、空回りして、からからと……ただ回るだけ」}} &size(15){その結末が&ruby(・・){これ}だ。} &size(16){憧れて、追いかけ続けて、行き着いたのは喪失の苦痛。} &size(15){何より──アイザックが打ちのめされたのは。} &size(16){&bold(){トシロー・カシマが死に選んだのは、&ruby(己){三本指}ではなく&ruby(ホワイト・パイル){[[白木の杭>白い杭]]}という他者であったということ。}} &size(14){&bold(){心を占めていた情熱は既に消え失せ。}} &size(14){&bold(){[[全てを懸けるに値する>だから、俺の薔薇を受け取ってくれ……俺を、全てを失くしたあの怪物にさせないでくれ]]道を永久に失い……空虚な自分の裡を覗き込んだ男は、吐き捨てた。}} &size(19){&color(#84001A){「ハッ&size(18){&italic(){───}}惨めだよ。踊ってくれるのは、おまえらみたいな不細工だけか」}} &size(20){&color(#84001A){「……泣けてくる」}} &size(14){&bold(){反応して次の瞬間には襲い来るであろう獣に対し、彼は嘲るように告げる。}} &size(19){&color(#84001A){「そら、来い。退場の時間だ」}} &size(20){&color(#84001A){「俺とあいつの物語は終わった。だから、なぁ&size(21){&italic(){───}}」}} &size(15){最後に……[[三本指の名を賭けて戦う。>この瞬間が、ずっと欲しかった。ずっと、ずっと、求めていた……この時だけを、本物の三本指と出会う瞬間を求め、走ってきた]]} &size(16){そんな &bold(){“&ruby(もしも){IF}”} を想像して。} &size(29){&color(#84001A){&bold(){『&tt(){───貴様ら端役も、ここで逝け} 』}}} &size(16){……そして、願い敗れた男は、その命の薔薇を散らす。} &size(16){看取る者もなく、血と死を振り撒きながら、二度と現世へと還ることはなかった……} &size(18){[[しかし──三本指の物語は、まだ終焉を迎えては>美影とは誰なのか────あとできっちり喋ってもらいますので]][[いなかったのである。>違う。もはや俺は、そんな名前ではない]]} ---- - 失恋かよ -- 名無しさん (2018-03-27 20:32:49) - 失恋でしょ -- 名無しさん (2018-03-27 22:26:14) - ウッソっだろお前w笑っちゃうぜ〜w -- 名無しさん (2018-03-27 22:27:36) - これほどに登場人物達に想われるとはトシローさんも罪な男だぜ -- 名無しさん (2018-03-27 23:53:26) - 同じシチュエーションでも糞眼鏡や邪竜おじさんはそのまま突っ走りそうなあたり、個人への思いという点で原初のホモは格が違ったな -- 名無しさん (2018-03-28 00:23:27) - 要はおまえ、白木の杭に三本指を寝取られたんだな。 -- 名無しさん (2018-03-29 00:41:57) - ↑実際、元カノさんの「嘘よぉぉぉぉぉぉ!」に相当する台詞だよな、アイザックさんのこれ・・・・・・。 -- 名無しさん (2018-03-29 01:33:40) - ↑元カノさんよりは現実を受け止めてるし、あっちは単なる嘆きだけどアイザックさんは自分に対する侮蔑と後悔の念だけでしょ。 -- 名無しさん (2018-03-29 14:19:09) - アリヤルートは好きだけどこのルートではアイザックの想いが届かないんだよなぁ… -- 名無しさん (2018-03-29 19:36:39) - 唯一アイザックの想いが成就しなかったのがアリヤ√って象徴的だよなあw -- 名無しさん (2018-12-27 01:25:00) - ↑「そうか、お前、女に男を取られたんだな」 あれ、間違ってないはずなのに何かおかしいぞw -- 名無しさん (2018-12-27 01:46:55) #comment

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