ウィズダム・オブ・クロコダイル
『――焼かれて踊れよ、白木の杭!』
藍血貴ウィリアム・ギャラハッドの有する
賜力。
その実態は、
縛血者の持つ異能では珍しい、
暗示系の精神攻撃。
作中一回のみ見せた発動手続は、ライターを点火するという行為であったが、
ギャラハッドは、こうした
特定動作を起こしながら、自らの声を聞かせる事で、
精神の暗示力が肉体に変化を与える現象(聖痕)を相手に強制的に引き起こす。
これにより、彼が発した言葉に脳は踊らされ、銃創や刀傷、火傷などを発生させることができ、しかも一体の相手に限らず複数の相手を対象とする事も可能、一度声を聞いてしまえば逃れる術はない。
実際の効果は己と相手の力量差に左右されるが、彼自身が藍血貴という事もあり、
人間相手ならばその威力は絶大。
「戯けが」
本編ではただただ相手が悪かった。
先代
白木の杭という、
狂的なまでの人類愛を抱き、鋼の意思を以て闘う存在には、
他の相手だったならば、少なからぬ影響を及ぼせただろう精神攻撃も、不快な雑音程度としか感じられず……
人類が吸血鬼に劣る部分などないという妄執は、一切の
振動を受け付けはしなかった。
最終更新:2021年05月09日 00:22