聖別



『双血の墓碑銘』の用語。
(一般的な認識としては)永きを生きた吸血種に訪れるという現象であり、真に不老不死へと至る為の試練。

洗礼を受け、常人とは異なる頑強な肉体を得た吸血種は、実はそのままでは完全なる不老不死というわけではない。
転化してから百年ほどの時間を経て、ようやく吸血を介して個々の眷属を増やすことができるようになる。
さらにそこから百年~二百年の期間を生きた頃、吸血種は、自己の再生能力を超える強大な負荷に晒されるのである。
これが《聖別》と呼ばれる現象であり、ヒコックの言によるとこれに直面して生き残れるのは四割にも満たないとされ、耐えられない者は直ちに灰と化し……永遠の死を迎える。

《聖別》の先――真なる永遠を得るためには、強靭なる肉体と精神、そして命よりも大切な、己にとっての“生きる理由”を見出さねばならない
そして、自己の死という試練を潜り抜けた存在は、他の吸血種とは一線を画する存在となり、魂に秘められた真理の発現───《墓碑銘(エピタフ)》を備えるようになる。



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最終更新:2021年12月19日 16:00