念動力

サイコキネシス


「いつも思う───私に部下達のような力があればと」

「多芸な彼らに比べて、私に使える能力はただこれだけ(・・・・)だ」


「ザ・シックス」の隊長、キニスンが操る超能力(サイオニクス)
物理的手段を介さずに、精神の力を以て対象に物理的破壊を齎すという、シンプルな能力。
(対象を攻撃する他に、自身の周辺に念力で不可視の防壁を形成する(真空のような極限の環境の影響も遮断して、空気の持つ数分以内であれば行動可能)、
または自身の運動を加速させる事にも使用可能の模様)

念力による物体の破壊や防壁形成に関しては、作中の超能力者(サイオニクサー)の一部も使用可能だが、キニスンの持つ潜在能力(ポテンシャル)は、“人類最強”と称される程に強大。
作中ではその強さゆえか、彼の能力は“念動膂力”とも呼称される。
曰く「何百もの核兵器とそのスイッチを一人の人間の肉体に宿しているようなもの」
防壁ですら、加護のバロックである火球を跡形もなく消し去ることができ、一度対象となった人間にその力が向けられれば、一瞬で原子レベルから破壊、塵も残さずに消え去るしかない
だがその威力は、彼が僅かに気を緩めれば嵐のように荒れ狂い、彼自身どころか都市の一つを軽く消し飛ばしてしまう程に操縦が困難。
一部ルートでこれを受けた直も、常人ならばその力の巨きさに発狂してもおかしくないだろう重圧を受けている事だろうと予想している。

ゆえに、本人の項目でも触れられている事だが、最も脅威と考えるべきは軍人として超能力者として磨き上げられた、キニスン自身の冷徹な判断力不動の集中力であろう。
軍務に背いたナドレックとの闘いでは、同じ超能力者であり距離を無視できる相手から確実に勝利を得るため、自分はナドレックを狙うと、彼の意思を釘付けにしてから、ナドレックが守ろうとした背後の虎一を消滅させ、感情が乱れ見る影もなく弱体化した彼を撃破するといった戦術を取っている。
別の場面においては部下達を屠った異能力者(バルバロイ)に対しても身柄確保という任務を達成すべく冷静に対処、意識を刈り取るまでに威力を減退させ、僅かな抵抗も許さずに対象を捕えてみせている。
人類最大の名をキニスンに与える力の通り、作中において人類種がこれを破った描写はなく、
唯一敗北したのも人という種が抗えるか否かという次元にいない外宇宙からの自律行動天体生命体のみであった

心を昂らせ力を生み出すのではなく、天衣無縫の技術と鍛錬によって力を完璧に制御下に置く存在(もの)。人間を超えた人間、圧倒的エネルギーを従える人型の神威。
彼こそが、超能力者(サイオニクサー)として至るべき究極形だと言えるかもしれない。




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最終更新:2021年12月19日 13:02