伊東甲子太郎



「この国を真に救いうる時代の担い手は、桂小五郎でも勝海舟でも、
まして坂本龍馬でもない。この私───伊東甲子太郎武明である」



『双血の墓碑銘』の登場人物。
新選組参謀。常に理知的な物腰を漂わせつつも武人として一分の隙も見せぬ長身の美丈夫。
吸血種十二氏族といった諸外国の社会事情など古今東西の知識に通じ、
同時に他の新選組幹部にも劣らぬ剣腕と近藤土方に匹敵する統率力を有する文武両道を体現した存在。
隊内にも少なからぬ数の信奉者がおり、局長達からの信頼も厚い。

しかし実際の伊東という人物の心中には野望の炎が渦巻いており――各国吸血種の侵略とそれに揺れる幕府権力というかつてない動乱の時代を好機として遂に動き出す。
手始めに鳥羽・伏見の戦いにおいては密かに敵と内通、新選組が壊滅的な打撃を受け敗走するきっかけを生み、
その罪を隼人に擦り付け、彼の“侍”としての誇りを奪い“裏切者”という汚名を着せながら、自らは理想世界の実現のために邁進し始める。
柾隼人に“汚名を着せられたまま死ねない”という強烈な情念を抱かせた男であり、同時に彼にとって斃すべき最大の仇敵である


葬鬼刀・鉄姫ノ慟哭を得物とする


物語に本格的に姿を見せるのは第二巻から。
倒幕軍との再度の軍事衝突が迫る中、新選組も甲府城にて仏国の吸血種の力を得る事が決定される。
局長、副長を中心に、真実を見定めようとする沖田を加えた幹部達と共に、伊東も甲府城へ向かうが……
沖田が自分の意に添わぬ可能性を見た伊東は、藤堂平助ら自分の企てに賛同する隊士を刺客として放つ。
それらを退けた沖田は、新選組が吸血種の力を得るこの機に、伊東は何らかの動きを起こすと考え――単身甲府城へと乗り込んでいく。

柾隼人が因縁を担う本作のラスボスの一人。


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最終更新:2023年08月20日 10:09