Type-M
この呼び名は『Electro Arms』の登録者に配布される、スマホに似た形状の端末(身分証兼ゲーム起動・設定用機器)……
そこにダウンロードされている、モノリスにアクセスする為のアプリ『Electro Carrier』から取られたとされている。
キャリアー……感染者という呼び名に、ゲームのチュートリアルを受ける零示は、
物騒な物質化の権限を与えられたプレイヤーが「感染者」で、モノリスはその隔離施設かと苦笑を漏らしていたが……
物語中盤以降、実際にこのゲームのプレイヤーは皆とあるウィルスに罹った「感染者」であるという事実が明かされていく。
Igelは
リアライズのシステム解析を実行すべく、『EA』という外装を施し未知の領域を一般参加者の手で探索作業を進めるという形を整えた。
その際、管理者側は不必要な現実世界への影響を最小限にし、また社外からの不穏な影響を遮断する意味も持たせ……
認証されたEAプレイヤーは限られた範囲内でしかリアライズシステムを行使出来ない仕組みを作った。
―――プレイヤーはリンク内の『Electro Carrier』を通じ、かつてリアライズ研究過程で発見された人体に影響を及ぼすウィルス、
その改変型である
『Type-M』ウィルスに感染する事になり、これによって彼らは疑似的なソフトウェアCPU化―――
システムから発信された各プログラム……アームズ召喚の「リアライズ」ほかゲーム内での様々な活動を実行可能になるのだ。
あくまでこの一般用の『Type-M』はデータを受け取り、それを限られた範囲内で実行するという機能しか持たされていないのだが、
しかし、作中では運営が未だ探知に至らなかった
『Type-C』、そして確認を終えたはずの
『Type-0』という二種の特異なウィルスが出現した事で、俄かにリアライズを巡る状況は混沌としていく。
最終更新:2020年07月10日 16:02