タイトルリスト > アロンゾウ・タイパーの日記

別タイトル:アロンソ・タイパーの日記(クトゥルー 1)

作品情報


内容情報

  • 登場人物
☆アロンゾウ・ハスブルク・タイパー
アルスター郡の旧家の最後の生き残り
コロンビア大学とハイデルベルク大学で学んだ
オカルト領域の研究者で、1899年には1年近くイースター島で過ごした
1902年に心霊調査協会を脱会
1908年4月17日にホテル・リッチモンドからヴァン・デル・ハイル屋敷に向かうところが目撃されている。
同4月30日、”無名のもの”に連れ去られ失踪。当時53歳
日記帳は1935年11月16日にジョン・イーグルが所持しているのを発見された
自覚はなかったがヴァン・デル・ハイル家の末裔

ヴァン・デル・ハイル家の一族
1746年オールバニイからアティカ近郊に移住
近所付き合いをせず、英語を解さない黒人の召使を使っていた
子供は個人授業を受けさせた後、ヨーロッパの大学に行かせたが、邪教に関わってるという悪評が立った後姿を消した
1872年、召使含め全員失踪
∟ディアク・ヴァン・デル・ハイル
 ∟アバドゥン・コーリィ:ディアクの妻の父親。セイレムの人間
∟ジョーリース/ジョリス:1773年生まれ。全集ではディアクの末娘。クトゥルーではディアクの末娘の息子
∟トリンチェ・ヴァン・デル・ハイル・スライト:ディアクの孫でありコーリィの曾孫。タイパーの祖先
∟アードリアーン・スライト:トリンチェの夫
∟ライデンのコルネイリス:障壁を破った
∟☆クラース・ヴァン・デル・ハイル:1591年にイアン=ホーから禁断の知識を持ち帰った
∟ヘンドリク・ヴァン・デル・ハイル:古のものを求め1638年にニューネザーランドを訪れる

チャールズ・A・シールズ:バファロウ在住。競売で旧ヴァン・デル・ハイル屋敷と周辺の土地を取得した
∟オスカー・S・シールズ:チャールズの跡継ぎ

ジョン・イーグル:浅黒い類人猿じみた顔つきのインディアン風。コラズィンの村人。タイパーの日記を所持していた

ソロモン
  • 神話生物
    • 登場
☆ヴァン・デル・ハイルの一族
クラースが禁忌を犯したことで呪いを受け、朧げな姿で屋敷内を徘徊している。本人が描かれた肖像画と同時に見ることはできない
鱗がかった肌をしているが、”無名のもの”を喩える時に蛇がよく用いられることからそちらの関係か。深きものどもとは関係ない?

☆無名のもの/古のもの/古の戸口の守護者である彼の忘れされたもの
『秘められしことどもの書』に記されてる存在
屋敷地下室の扉を鍵で開け、アクロ語で記された三番目の呪文を唱えることにより変容し、実体化する
イアン=ホーを訪れたクラースに呪いをかけ、実体化の儀式を行うまで子孫にも”巻き付く”
恐ろしい言葉と7つの失われた恐怖の印で使役できる…とタイパーは考えていたが失敗してるあたりフェイクかも
以下全集より抜粋
忌まわしいずるずる滑る音がして、巨大な蛇か海獣がそのおぞましい体を床に擦り付けているようだった

烏賊めいたおぞましい生物の姿が描かれ、嘴と触腕が備わり、大きな黄色の目があって、その体形には忌まわしいほど人間じみたところがあった

前脚、後脚、頭部の触腕には奇妙な鉤爪があって―私の前で恐ろしくもうごめいた朦朧とした前脚を思い出させ―全体としての実体は、玉座めいた大きな台座に座っていて、台座にはどことなく中国の文字に似た未知の象形文字が刻み込まれていた
    • 言及のみ
ヴァルーシアの蛇人間
ヤディス
  • 地名
バテイヴィア:おそらくバテービア
∟ホテル・リッチモンド:タイパーが最後に目撃された場所
アティカ:おそらくアッティカ。ヴァン・デル・ハイル家の移住先
∟コラズィン:ヴァン・デル・ハイル家の屋敷周辺に成立した村落
∟☆ヴァン・デル・ハイル家の屋敷
1760頃に建てられた。木造で、妙な見かけの茨が生い茂る敷地の中心に建っている。1935年11月11日の強風で倒壊
原型を留めないほどに増築されているが、元は真四角の植民地時代様式で建てられたと思われる
一族失踪後住み着こうとしたものは、3人が不審死、5人失踪、4人発狂となった
競売にかけられ1890年頃から所有者となったシールズは近づいてはならないと警告し、土地全体を放置している
 ∟地下室
レンガ造りの堅固な作り。鉄の扉は彫刻の施された頑丈な錠前がかけられていたが調査のため爆破
壁は象形文字で埋め尽くされている
奥の巨大な円形の竪穴は崩落の瓦礫で塞がれていたが、幅1ヤードほどの悪臭を放つ真っ黒な物質が穴に向かって床にこびりついていた
 ∟環状列石:古代のもの。裏の丘にある。汚れた黄色の岩肌は蛇に妙に似ており、冷たく湿っぽい。一族失踪以前には特定の季節には異様な詠唱や叫びが聞こえた

オールバニイ:ヴァン・デル・ハイル家がもともと住んでた場所
ウェイルズ:タイパーがヴァルプルギスの魔宴を経験した場所
セイレム:ディアクの妻の出身地
シャムバラ:レムリア人によって5千万年前に築かれ、今なお東の砂漠で霊力の壁によって侵入を阻んでいる
イアン=ホー:失われて隠された都市
ニューネザーランド
  • 魔導書・魔道具
『無名祭祀書』?*1
『ナコト写本』
『エルドダウン粘土片』
『ネクロノミコン』:ギリシア語版
『エイボンの書』:ノルマン=フランス版
『妖蛆の秘密』:初版本
『ドジアンの書』:
『秘められしことどもの書』
☆クラース・ヴァン・デル・ハイルの覚書:1560年から80年にかけて中世ラテン語により執筆された。幾つかの副本を照らし合わせないと解読できないようになっている
☆鍵:未知の微妙に緑がかった光沢のない金属でできている。本体はやけに大きな棺型。握る部分には奇怪な像になっている。クラースがイアン=ホーで与えられた物
  • 呪文・文言
イア、シュブ=ニグラス。千匹の仔を孕みし山羊よ(全集)
いあ しゅぶ=にぐらす! 千匹の山羊を孕みし森の黒山羊!(クトゥルー)

  • その他
アクロ語:三番目の呪文が朧な存在に実体を与え、目に見えるものにするもの。詠唱文は本文に書かれてないため不明
イロクォイ族

タイムライン

1746年 ヴァン・デル・ハイル家移住
1760年頃 ヴァン・デル・ハイル屋敷が建てられる
1872年頃 ヴァン・デル・ハイル家失踪
1903年 屋敷を訪れた欧亜混血者、手足を切り取られ心神喪失状態で発見される
1908/4/17 正午 タイパー最後の目撃情報
同18時頃 タイパー、屋敷に到着
4/30 タイパー、連れ去られる
1935/11/12 屋敷倒壊
同16日 日記発見

表記ゆれ

分類 全集 クトゥルー 一般
人名 アロンゾウ・ハスブルク・タイパー アロンソ・ハスブラウチ・タイパー
アードリアーン・スライト アドリアン・スレート
ディアク・ヴァン・デル・ハイル ダーク・ヴァン・デル・ハイル
アバドゥン・コーリイ アバドン・コーリイ
ジョーリース ジョリス
トリンチェ・ヴァン・デル・ハイル・スライト トリンジェ・ヴァン・デル・ハイル・スレート
ライデンのコルネイリス レイデンのコルネリス
クラース・ヴァン・デル・ハイル クラエス・ヴァン・デル・ハイル
ルートヴィヒ・プリン ルドウィク・プリン ルドウィク・プリン
地名 バテイヴィア バタビア バテービア
アティカ アッティカ アッティカ
オールバニイ アルバニー オールバニ
コラズィン コラツィン
シャムバラ ジャンバリア
ニューネザーランド ニューネーデルランド ニューネーデルラント
その他 エルトダウン粘土片 エルトダウン・シャーズ
神話生物 古の戸口の守護者である彼の忘れ去られたもの <太古の戸口>のあの<忘れ去られた守護者であるもの>
秘められしことどもの書 隠蔽されしものの書

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W・ラムリー
最終更新:2016年10月13日 15:31

*1 ”V―がN―で語った~”という表現。フォン・ユンツト(von Junzt)と無名祭祀書(Nameless Cults)と推定。ただしクトゥルーでは”N―についてV―が話してくれた~”となっている