雑記:文或と近代もろもろ、146


2月27日めも。


リアルタイムは5月11日、年末年始に掛けて比較的まともな記事を何本も打ち込んでいたんですが、最近またこう、まとまらない感じに戻っておりますが、これでこそです、これでこそここの場所の意義はあるんだよ!!
と思ってます。
ただ、どれがまともな記事だったのかは覚えているうちに一覧に載せておかないと…。
終わったー、ので、まあぐだぐだなのを引き続き書いていく所存なのですが。

とりあえずいるじゃないですか萩原朔太郎さん。
あの人ってあんまり頭が良くないように見えてるものですかね、なんというか言いたいことがちゃんとまとまっている様子がないとか。
奥さんに不倫を大推奨しておきながら実際に他所の男と仲良くなると死ぬほど落ち込んだりとかまあ社会不適合者的な側面はあるじゃないですか。
芸術家っぽいっちゃあ芸術家っぽい。
けど私、なんかこの人には頭でっかちの印象があるんだよね。
多分あれ、わかりやすいんじゃないのかと思うのが芥川が「自分と似てる」って言ってるところですかね、私、片山広子さんて人もこの口だったんじゃないかとも思ってるんですが、好きか嫌いかで言えば自己愛か同病相憐れむか、うんざりするかのどれかじゃないかと思うんですけども。
芥川ってそういう類の人じゃない? と正直思ってる。
それを一番感じたのが朔ちゃんが芥川を語る辺りかなぁ。
「彼は死ぬ死ぬ言ってるが本当には死なない」ってやつ。


2月28日めも。


この「死ぬ死ぬ言う人たち」というのは特に確か5年くらい前によく聞いていた話で、具体的に言うとボーダーラインは自殺しないっていうあれです。
鬱の人だと死ぬ死ぬ言わないってことですかね、知らんけど。
その後、ボーダーラインも自殺はするって方向に是正されてったんですけどね。
案件聞いてくとボーダーラインが自殺する理由ってどうも一つしかなさそうなんだよね、あれです、「死ぬ死ぬ連呼してる人は死なない」って言われて死んだ感じ。
大雑把に言うと見返してやるために死ぬみたいなの?
ボーダーラインは昔は鬱に分類されていたんじゃないのかなぁ、境界例障害ってのが確か正確な名前で、結構馬鹿にされがちな感じ。
カウンセリングも効かないし薬も特に有効ではない。
ぶっちゃけ他の精神病よりも知能って意味では高いんじゃないのかな全体的に、なんか、その状態になるまでに知能がいるみたいなところがあるので。

朔ちゃんは芥川にお前は死なないって連呼しまくってたら、自殺されたので本当の芸術家だった! ということで見直していたらしいんですが。
私はこれはどうも正直ボーダーラインに似てる、という結論になり。
朔ちゃんもボーダーラインなのかもしれないなー、と。
まあそんな感じの流れとなります。
ただ、これを抗弁するつもりとかは全くなく、正直なところ私が「これって似てる」と思ったところまでが伝われば満足かなぁ。
反論としてあり得るのが検証要素少なすぎない? 辺りが完璧ですね!


3月1日めも。


朔ちゃんと芥川の話多分あれこれ。
ていうか朔ちゃんの書いた芥川の随筆を読んでいると「詩集に感動し飛び込んで来た時は嬉しかったが、その時点で違和感がありあとからそれが大きくなり」「彼との関係が悪化したこともあって田端を離れた」と少し回りくどく書いてあるようにしか読めないんですが(朔ちゃんが田端文士村をすぐ離れたことは田端の記念館さんが言ってたので確定要因だとずっと認識してた)。
感動と共に違和感なく読む方たちもたくさんいるらしいことが、まあなんか、まあ、わかったような気もします。
ていうかこないだ感動と共に流れて来て、そこに「死なないって連呼してたら死んだので感動した」みたいなことと一緒に書かれてたんですけどね。
タイトルからして芥川の話ってわかる感じだったし、青空文庫のものだったので見ればわかるんじゃないでしょうか。
あの内容だと他に書いていても詳細くらいしかないだろうし。
(朔ちゃんと芥川はどうにも会うたんびに様子がおかしく、最終的には犀星に切られてその後芥川が自殺した、と。)

文アルユーザーの中には特別に親しい関係として認識して揺らがない人たちと、比較的初期から因縁はあったが朔ちゃんのほうから芥川を理解しようと頑張った、と捉えている人とがグラデーションのように混ざり合っている感じですかね。
この混ざり合いそのものはわりと好き。
田端からは朔ちゃんが即座に逃げたとだけ共有して欲しいけどね物理要因優先!


3月2日めも。


朔ちゃんと芥川の話だらだら続き。
「なんかそれ、ボーダーラインみたい」と私が思ったのもAさんとBさんが特別に親しいかどうかってのもまああくまで精神の話でしかないわけだし、ぶっちゃければ「ちょっぱやで逃げたのにずっと田端在住扱いにされ、エピソードまで語られている」とか「BさんはAさんと毎日同じ建物の中にいた、たまに仕事の話をしていた、身内カウントで葬式に出ているのが実は関係がない!」みたいな案件に関しては怒りますが。
この書き方をした時点でなんで怒るのかは伝わっているかと思うし。
これでわからない人はもう異次元の住人だと思うから言葉連ねても無駄な気がする。

なんということでしょう物理的な関係を消し去り実は関係がないのです!!
みたいなやつは本当に似たやつを三回も見たのマジで遺憾、あ、全部文学ジャンルです、ぶっちゃけて特別に親しいってほどではなかったよ、という話だったら全く違和感がないのに記録ががっつり残ってる二人を「実は関係がない」っていう見解を述べることってなんか意味あるのか。
ど素人が適当に流し読みしてて見付けるものは研究者では探せないのか本当に。
あれだよね、親しいって扱いされてたけど実は別の時代の人たちだったわー、多分2年しか被ってないです、あははははww
みたいなのはもちろん全く別ですけども、これ以外で主張しなければならないと思ったのって一体なんだったんだろうな…。
あ、「特別親しくない」はまあうん、あの、多分誰かが暴れて特殊関係を樹立したあとだと思うので気にしないようにしてます…、たまぁに違和感ある言い回しががが。


3月3日めも。


激しく話がスピンアウトしていきましたが朔ちゃんと芥川の話リターンズ。
ところでこの二人が「特別に親密」って見解、実を言うと研究本や自伝の類でまだ見たことがないんいですよね、いやあの、なにぶん犀星と芥川がなにしろ証拠ががっつりあるせいもあるんじゃないかと思うんですけども、ピックアップされてる様子がない。
けど、なんかここ数年なのかにわかに勢力を伸ばしているような気もするし、それに従って朔ちゃんの住居地も田端に設定され直しているような気配がある。
ただ、そういう本でも朔ちゃんと芥川の特別な関係に関してを語ってるような感じではないですね、まあ、切り取ったところで…関係が良好に見えるものが一つしかないし、多少の注意力がある人だとそれを違和感があったってしっかりと語ってる朔ちゃんの随筆が残ってるわけだし。
どこで展開しているものなのか、本丸のようなところは拝見していない感じです。
ぶっちゃけて『月に吠えらんねぇ』でしたっけ、漫画は少し拝見したんですが、あそこでもまともな関係として成り立ってなかったしな大いに結構!

というか、その妙な角の突き合わせみたいなものが芸術家として特別って意味で捉えてるってことになるのかなぁ。
そういう意味で語ってくれている人がもしいたのならば、それには賛成したいような気もします、が、その元ネタとなるのだろう随筆を見ると「死ぬわけないと言ってたら本当に死んだので感動した」が思い出され、油ギッシュー。
丸齧りするには歳を取りすぎたので誰か噛み砕いて欲しいです。
ただ…まぁ、芥川の同類だとしたら、逃げたくはなるのかなぁこの世から。


3月4日めも。


ところで朔ちゃんの本はまだちゃんとしたものを読んでいないんですが一冊も(朔ちゃんと芥川の関係が特別視されてるものがないってのは芥川サイドからの話)、とりあえず一つはピックアップ中、ただ背景によく出てくるので見慣れてはいます。
まあ、作家サイドだとちょくちょくシリーズ見てて読んだことない人から順番に見てることもあるんですけどねー、詩人の本は別シリーズっぽいからなぁ。
とりあえず朔ちゃんが犀星の前とか白秋さんの前以外で頼りない言動ということはないのだよねー、みたいな証言は見たことあるんだけど本当なんだろうか。
こっちはまあともかくとして(多少近い傾向があったらしいことはなんとなく聞いてる、そこまで明確だったかどうかが微妙かなー、と、特定の人の前で甘えることってのはまあ多少なら誰にだってあるしねぇ…)、飲み会なんかがあるとふらふら現れてまともに入ろうとはせずに去っていくというのはあれ、うん。
孤独を愛する人とは真逆の。
混ざりたくても上手くいかない感じの、で、そういう時に大層気取った感じの態度を取っていたのだということはまああんまり疑ってはないです、というか、それ以外の態度でそのふらふらをやられると傷が広がるというか。
せめても「興味が薄い振り」は必要だと思うんだよねお互いのために!!

で、ここで芥川を思い出すとめっちゃ早口で場の中心になるんだけど実はそれが全然嬉しくなくて、誰かに引っ付いて黙っていられるならいたい、大して親しくなくても出来れば投げたいっていうメンタルの持ち主だったのだろうことを思い出し。
朔ちゃんを見て似てるー! と思ったことは素直な気持ちだったと思いたい。


3月5日めも。


朔ちゃんと芥川の話ようやっと本題に近づいたのではないかでも半分(記事全部で10日分、現在これが6日め)過ぎてる。
芥川から見て朔ちゃんというのは、正直いろんな編集さんやら親友勢との関係を見ているとだいぶ似てるような気もするんだよね、親しい人といる時ほど大人しいし、たまに喋る時はまともに伝わるように言語構成出来ないので聞く側が大変みたいなの。
(正直頼るための人数をなるべく増やしそれでも愛情がないと多分付き合っては貰えない、いつか関係が途切れてしまうのではないかという心配もわかるよ…心配してないと正直見捨てられかねない…うんわかる…。)

が、朔ちゃんの側から見るとどうかなー、長身美形の天才作家。
場の中心になることが当たり前で神聖視されることもまあ普通、多分当人も実際に慣れている、芥川目当てで文士村まで出来たっていう感じの人だしなぁ。
なんとなく見たらわかる朔ちゃんと違って、ここの関係とこの関係とこことここの関係がなんかおかしいなこの人…、みたいな段階を踏まないと違和感は覚えないだろう芥川を果たして同類だなんて思えたかなぁ。
朔ちゃん、芥川が詩人として本物ではないという話をしていたようですが。
朔ちゃんは誰それを詩人として認めるとか認めないとかそういう話を普段からしていたんでしょうかね、そんな評論家みたいなことする度胸があるなら、普通に人付き合いするほうが先なんじゃないのかなぁ、と正直思うんだよね。
普通に、親しい相手とか自分に師事するって寄って来た相手くらいとしかしなくない? 当時でも正直そんな感じ…、まあ朔ちゃんは平均的な距離感とか知らないか…。


3月6日めも。


芥川と朔ちゃんの話、なんか順序が逆転したななんでかな。
ええとあれ、なんで朔ちゃんが芥川を「詩人として認めるか否か」という話をしたのが違和感があるみたいな話なんですけどね、親しいとか性格的な面以外で。
芥川にとって朔ちゃんが似てるって言ったのだとしたらこう。
どう考えても表面的な人付き合いの距離の取り方めっちゃ下手、みたいな部分じゃないかと思うんだよね、似てるし、本当に似てるし、寂しがり屋なのがまたなんとも言えないですよね、しかして相手に負担を与えたくない辺り不器用なりに優しい。
朔ちゃんがそういう意味で寄って来た芥川を全く理解していなかったからこそ、そういう反応になったんじゃないのかなーって。
で、お互いに、回る頭と高い創作能力でそれっぽく取り繕って芸術性バトルみたいなものを会うたびに繰り広げていたんだけども。
個人的にこう、芥川の創作のモチーフってあんまり深い意味とかなくてわりと直喩じゃないかと思うんですよね、朔ちゃんはわからんけど理論展開してく人だし。

やり取りそのものが全部不毛だったんじゃないのかなっていう見解なんですけどね、要するに芥川はなんで朔ちゃんと自分が似てるのかってのを芸術性無関係に示すべきだったんじゃないかと思うし、朔ちゃんは相手が芸術の話をしようとしてるわけではないんだっていう部分を気付くべきだったんじゃないのかなー、と。
いやね最終的に「死ぬ死ぬ言ってるけど死なない!」っていうところに収束される話なんて最初からなんにも噛み合ってなかったとしか思えないだけなんだけどね。
不器用度具合合戦だったと考えると一番しっくり来るわけですよ、なんか。


3月7日めも。


朔ちゃんと芥川の話、あらまたなんか順序が変わったな。
(私は打ち込む文章は音読してる感じで打ち込んでます、喋る速度よりちょっとだけ早い感じだけど。)
ただ、この二人の関係の大前提に犀星がおり、朔ちゃんにとっては多分数少ないきちんと向き合える友人であり、芥川にとってもなかなかの生命線の一つだったということを考え合わせると…うーん?
えーと、犀星が小説を書くことを朔ちゃんが怖がっていたということを考えると、芥川に対して犀星との関係を距離取らせたいという言動、なんじゃないかなと捉えるのが良いような…いや待って、犀星に小説を書いて欲しくなくて芥川のことを「詩人じゃない」と突き放す? のもなんかがおかしいなともなる感じなんですが。
ぶっちゃけて犀星の関係に口出ししようとしたら少なくともしばらく距離置かれるってことはわかってるんだよね朔ちゃん(芥川がされてたみたいなやつ)。
で、芥川が詩人になりたいって言ったとは思えないんだよね書いてないならないんだと思う、そんな特異なことは書くよ普通、だったら「詩人じゃない」ってなんなの一体。
詩を読むのは詩人でないとならないなんていうのはさすがに選民意識であって、そんなことさすがにまともな詩人なら言わないよね、褒められた時点では嬉しいって言っていたわけだし。

「詩人じゃない」ってなんなのかあれ。
いや芥川は白秋さんは好きだけど、彼とも付き合いあるし、その後輩で瀕死寸前売れなかったらもう廃業みたいな朔ちゃんがそれを芥川に言う必要って? となるんだよね。


3月8日めも。


芥川と朔ちゃんの話、結論出なかったなー、としか。
結局のところ情報源として朔ちゃんの普段の振舞いと、芥川に関しての随筆しかなかったからだろうと思うんですけども、あれ読んだ時点でわかっていても良かったね、芥川の側から「詩人になりたい」って語ったっていうことがないままで出てくる「お前は詩人じゃない、その証拠に死ねないはず」みたいなあれ。
ぶっちゃけて詩の話はしたと思うんだよね、朔ちゃんが詩の理論を扱う感じの人だからそれに対しての見解なんて誰がやったっていいはずって芥川が認識したほうが自然だと思う、それに対しての詩人じゃない?
昔っからすごく好きで彼にちなんだ名前を名乗って創作していたことを知った上で、白秋さんとも良好な関係を築いていることに対してのお前なんか詩人じゃない?
意味わからん。
というか青空文庫を見てみたら私の勘違いで朔ちゃんの文章は芥川の俳句に関してしかなかったんですが、あー、こりゃ酷い…理性がかけらも残されない感じに粉砕されてるわ、これが曲がりなりにも芸術家の書く文章かよって感じ。
あと、詩人目指してたってまた書かれてたんですけども。
どこかで語っていたのを聞いたんでしょうか、なんで当人の言葉で一切書かれてないんだろうなぁ、この見解。

ううん…、これ、断片的な情報でどうこう結論付けていいような気もしないな。
異常なほど興奮し、死ぬ以外の方法の一切で認めないほどの嫌悪感があったっていう結論にしかならなかった、しかもそれが相手の未熟さを指摘する形って…ないなぁ…。

(文或と近代もろもろ、146)
最終更新:2019年05月12日 00:40