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*雑記:文アルとか近代芸術、105 ***1月3日めも。 またデータが飛びました、の2月16日、そろそろなんかしらのスマホとの共有ソフトなりアプリなりを使ったほうがいいかなと思ったものの、お勧めされていたシンプルな機能のテキスト共有アプリを、登録しようと思ったらエラーが出、正直なところそのままアンインストールしたままです。 あんまり複雑な機能が付いてるのも好きじゃないしなぁ。   とか打ち込んでる間にまた機能停止してくれたので、さすがに諦めて昔使っていたこともある「TaraPad」にしてみました、折り返しがウィンドウで決まるわけじゃない辺りはむしろありがたいし多分高性能だとは思うんだけど、なんか、ごてごてしてて落ち着かなかっていうか…。 しかしまあ許容範囲なので頑張ります。 ただ、テキスト打ち込む窓の部分どれでも満遍なく落ちることがあるのでそれもそれで心配なんだけどね、ついったのクライアントもちょいちょい落ちる…。 で、ええと、1月だと確か【文豪とアルケミスト】は新思潮イベントをやってましてこの頃に折り返しがあって、折り返しいつだっけ覚えてない。 まあ、あのいかにも思わせぶりな「?」の景品なんだろうねって思ってたらあれだでっっかいにゃんこソファだった頃ですね。 設置してみるまでサイズ感が全くわかんなかったあれな、あとあれ、折り返し前まではなにか芥川と久米さんの関係に多少の折り合いが付くのかなー、と思ってたら放置のまんまだったっていう。 別に元ネタさんでは揉めてないです、ただ久米さんの拗ねる気持ちもわかる。 ***1月4日めも。 昨日からの続き【久米正雄】さんについて。 そういや前にテレビでこの文アルやってる女の子が出てきまして、実に品のいい態度でこれのイベントに行くんですー、ということを言っていたんですがちょうど時期がこのイベントだったのかな。 久米さんが最近来て、と言ったら他の人らの名前がわかってた人が、彼に関してはわからないみたいなの。 ぶっちゃけ梶井さんはわかるんだよね、まあ本屋さんに行く人だと『檸檬』は多かれ少なかれ見たことあると思うし。 なんかこう、読書感想文に指定されるわけではないんだけども(多分あんまりやんない、だってあれ内容が)、夏の読みたい10冊とか指定されてると入ってる程度の感じの人なんですけども、じゃあ梶井さんが当時知られた存在だったかというと、名の知れた文士の知り合いもいました、で多分終了じゃないのかっていう。 いや、檸檬に関しては結構受けてたんだっけか。 あとあれ、『桜の樹の下で』もタイトルが有名だよね。 読んでびっくりしました、正直文学として有名ってわけではないんだなっていうか、なんかこう、新しく作られた伝説みたいな内容なんだよね。   あああれ、芥川の『蜘蛛の糸』みたいなものだと思えばいいのか近代説話。 あれも近代人が作ったわりに、なんかもう風格があるし、梶井さんの『桜』に関してもそういう意味だと言い伝える意味はありそうかも。 いやそうじゃなく、同時代で活躍してはないっていう…久米さんの話だよ。 ***1月5日めも。 久米さんは正直なところ、あまり現代知名度は高くないんじゃないかな。 ただなんというか、芥川や菊池さんと共に同時代を語る時には大抵出て来ていたし、それぞれが一系統を持っていたみたいな風情で、かなり顔も広いし社交好きで付き合いの場にもほいほい出てくっていう。 で、葬式の時も芥川は、菊池は、そして久米はっていうスピーチされてるわけですね、要するにこう、なんというか。 比べる相手がいくらなんでも悪いっていうか。 同時代で一番目立ってた芥川と一番稼いだ菊池さんっていうか。 幾つか言い回しがあるものの、この二人を時代の区切りとする場合も少なくないんだよね(なんか芥川に死後有名になった説とかあるみたいだけど、そんなこと言われても…、確かに何度か落ち目って噂されてたりはするけど)。   二人で新時代を築いたって言い回しも嫌いではありませんが、芥川を「前時代最後の文士」として菊池さんが新時代を切り開いたってほうが個人的には好きです。 あとあれ、芥川で好きなのは「最後の純文学作家」ってやつ。 え、ちょっと待って、と思う人もいると思うんだけどそうやって区切るのもありっちゃあありなんだよね、というより、菊池さんが商業作家の時代というものを切り開いてしまい、それこそ純文学作家はマイナーに伍すしかなかったっていう。 ただ、それ以前は純文学でも稼げたって言われたら、いやそんなこともないだろとしか言い様がないんだけどね、ぽんぼん稼ぐ別種の作家たちを眺める時代にはなりました、恨んでもいいけどあんまり感心はしないかなー? ***1月6日めも。 久米さんってのはもともと有名だった一高(第一高等学校、ナンバースクールの最初の一つで事実上の東京帝大に入るための学校)(まずここから選ばれる節があったって言うからねー)の『新思潮』の第3次にて戯曲作家として世に出て。 で、第4次では小説家として認められることになりました、みたいな人です。 というかぶっちゃけ、第4次の評を何個か読んだことがあるんだけどなんだこりゃっていうか、異様にレベルが高いというか、成瀬さん菊池さん、松岡さんは世に出なかったんですが、ぶっちゃけ離れて雑誌への持ち込みなりしたら普通に通ったんじゃないのかなぁ、レベルが全体的に高すぎて感覚が狂う。 私はこれから最初に見てしまったせいかずっと感覚狂っててさぁ。 ただ、次に読んだのが明治末期だったので、まず、文章を、整えましょう!! みたいな感じで結構あれ、私が思ったんじゃなくて同時代の人たちが頑張ってるので馬鹿にしてるとかではないです、教育の進歩ですねありがとう。 (二次創作と比べても基礎技術は高いよ普通に、後世に残った作品とかだとわりと出来が良いとは思うけどものすごい選別されたものだあれらは。)   が、その選別された並のものが新思潮4次にはごろごろしてました。 これもいいけどこれもいいね、みたいな漱石さんが結構ほくほくと評価してたけど、多分楽しかったろうなぁ、なんであんなにレベル高いんだか知らんけど。 芥川が漱石さんに絶賛されたってのはあれ、3作目です、習作なし、1作目はちょこっと発禁になったけど(いや同じ同人誌の他の作品が)、次にどっかに載せてた気がします、3作目で世に出たっていう、小説は初めてだったらしいんだよなぁ、彼。 ***1月7日めも。 久米さんが芥川に嫉妬してたんだよ、というのはわりと知られてたんだけども(私が聞いたのは最初の単行本の出版パーティ、帝大の先輩が創作仲間とか頑張って集めて来たけど既存作家呼べなかった! て悔しがってた)、ぶっちゃけ、芥川に嫉妬なぞ述べる人は他におらんかったので「どっちかというと健全じゃね?」と思ったまま。 なんとなく付かず離れずで遊んでたっぽいよね、彼ら。 松岡さんがこう、久米さんが結婚申し込んでいたお嬢さんから逆に求愛されてしまったらしく、それがきっかけで身内から離れてしまったりはしたんだけどね。 なのでまあ、嫉妬ってのはある、あるんだ元ネタは。 ただ、芥川に向かうもんなのかなってのは、正直なんとも言えない。 とはいえ、それが批判かっていうとそんなこともなく、彼の人生を見ていると要するに失恋題材の作品で世に受け、何作も何作も同じような作品を書き続け、どうも通俗作家と見られるのは嫌っていたような面があり(少なくとも彼の一連の失恋作品は中間文学だと思うけどねー、純文学としては扱われてない感じ)、彼が率いてる一系統ってのもなんとなく漠然とした傾向のまま。 わりと生涯、ナチュラルに菊池さんや芥川と比べられ続けたっていう。   嫉妬も二人に向けてもいいんだけどね、多分、展開としてはあり。 しかし、寂しがり屋でわりとストレートに「構って!!」と言うも同然の性格として表現されている以上、まあ、芥川に向けてむしろ菊池さんとは良好なくらいのほうが収まりはいいかなって気がしないでもない。 というか、富や権力って意味だとそれこそ彼も普通に手に入れてるからなー。 ***1月8日めも。 というか、芥川に関しては菊池さんとの関係もなんだけど、ある時期から(ある時期まではかなりはっきりしてる)の久米さんとの交流もなんともよくわからず、少なくとも文字として書くことがほとんどなくなってるんだよね。 ただ芥川ってのはそういうのがあまり少なくなく、なんだろ、相手のほうが書いてくれないとなんともわからないことが多い。 私あれ、死ぬまでしがみ付いていた小穴さんとの関係、小穴さん自身の文章読むまで結構誤解してたよ、思いっきり力いっぱい引き摺り廻してるがな…。 (腰巾着みたいに勘違いされてることもあるとは思うけど、いい人です、なんか扱われ方があんまりにも、あんまりにも…私は芥川の愛人って呼んでるよ、語弊くらいあっても我慢しなさいっていうか付き合いに語弊があるのよ!!!) あそこまでべったりと執着されている以上、芥川の周囲への悪口とやらも、芥川が思っていたことというほうが良さそう…(べらっべら、下手すると寝所に引き摺り込んでなんでも語るっていうか、小穴さん付き合わなくていいから逃げて)(これは奥さんの文さんの親友と自殺未遂がどうのとかいう騒ぎを起こした直後)。   なんで小穴さんの話をしたかというと、なんでか小穴さんが久米さんの家にお世話になっていたことがあるからです、震災直後。 なんで、久米さんところなの、小穴さんもともと文士とあんまり付き合いない。 というかこの小穴さん、なんでかあんまり菊池さんとの面識がなかったみたいなんだよね、あのね、菊池さんが多分田端にいたんだわ、震災直後(家があったの)。 芥川が会わせたくなかったのかなって、いや、そんなネタが…他であってね。 ***1月9日めも。 ええとあれです、故意にゲームを無視したかったわけではなく、それぞれが有名になってくるとなんとなく付き合いが不透明になってくる、学生時代についてはなんだろうなあれ、久米さんの評価が菊池さんだけ違うんだよね。 というかゲームで使われてた『受験生の手記』がすでにもう、下級生の親族の話だそうで、これを小説化した時も結構…いや、身元なんかはバレることなくても気分悪いよね、どうも周囲の人のネタをなんでもかんでも持って行ってしまうようで、これは一高時代の親友だった松岡さんが書いてます。 (あれ、漱石さんの長女と結婚した人です、で、久米さんが求婚してたお嬢さん、繰り返しになるけど、そんな狭い範囲でなにしてんだって感じで覚えにくい。) 松岡さんさー、特にそうは言ってないんだけどさー。 菊池さんが絡んでた時だけ謝りに来たんだよね、久米さん…。 松岡さんはなんにも言ってないです、前後になにがあったのか、だけ触れてます、松岡さんがネタを振って、菊池さんがアイルランド戯曲だか伝承だかの例を引いて、それを久米さんがいつものようにパクり。 あとから謝りに来た、というだけ。   これだけなら別にどうということもない、しかし、菊池さんから見る久米さんはなんの問題行動も起こしていない、というか私は菊池さんサイドから久米さんに関わったので正直結構な度量のある人物だと思い込んでました。 あの齟齬が、なんだったのか私にはよくわからない。 芥川から見ると悪辣コンビみたいな、変な会話ばっかりしてる…。 ***1月10日めも。 で、これは新思潮4次時代には大抵誰にでも言われてるんだけども、久米さんてかなり尊大な態度の方だったようです、それから少しあとも、創作仲間の後輩たちからは「気が弱い??」とか不思議がられてる。 これは当時菊池さんが書いた久米さんの話があったからですね、えーと神…あった『神の如く弱し』か、なんか本当は気弱なんだよって作品らしい。 で、後輩がこそこそ話してたらそうだよ気が弱いんだって、なんか笑って認めてたりしてるんだけどね、久米さん。 これもこう、かなり安定してる、ように見えるよね? 尊大に振る舞っているけど社交的で、気が弱いことを指摘する友人もいるし笑って認めることも出来るし、みたいなの。 なんだろう、なんか全体的に破綻してねーかこの人っていう。 芥川とくすくす悪辣なことを話してたことを前提に考えると、いかにもな気弱げな青年として現れて、芥川には嫉妬を、菊池さんには比較的ニュートラルな友情を、というのはなんとなくこう、取捨選択をそうしたのですね? 以外の認識ってあんまり正しくないと思うんだわ。 その取捨選択が気に入るか気に入らないかはもちろん個人の自由だけど。   個人的にはこの人のトピックつらつらと並べながら(多分物言いで伝わると思うけど、この人に関してはまとまった本読んでません、てか読める環境にありません、皆ないから知ってるよねー!!)、フィクションだと編集さんが駄目だよって止めてるよね。 まあ、人間だから仕方ないよねー、キャラだと削られるのも仕方ないよねー。 ***1月11日めも。 ところで私は芥川と菊池さんの関係がよくわからんかったので、久米さんがいっそゲームに来てくれないかなぁ、そしたら絨毯爆撃的に資料が探されてということをもものまんじゅうに愚痴っていたことがありまして。 現代知名度低いから無理かもー、とか言ってたら、あとから同時代を虫食い的に読んでる牛から「業績なら十分じゃない?」って言われまして、そうなの、なんかのまとめ役とかしてるんでかなり残ってるんだよね記録。 牛が一時期芥川の知名度に関して疑問視してたのも、ほとんど表に出てこないからなんだけども、あれは病弱って建前で『文藝春秋』にしか載ってないんだからそんなに不思議はないんだよね、というか、私は文藝春秋がメインの一つなので、それが名を知られた理由の一つとして芥川が当たり前のように挙げられており、そういうことを言われると困る、ただ、爪痕って意味では久米さんのほうが芥川が生きてる時代に関しても多いかもしれない、まあ菊池さんのが多いけど。 ていうか、ここ比較するの止めたほうがいいかな頂上決戦だし?!   そして久米さん実装が決まってもなんとなく気持ちが上がらず、松岡さん(久米さんの親友)の話でなんやかやと入れ違って牛とかなり大喧嘩をすることになったのですが、そのほとんど直後くらいに始まったゲームで松岡さんの名前が出ており。 キャラなの、え、これ今までのパターンだとキャラだよな…。 でもあの人、久米さんの失恋で10年くらい業界から身を引いてるよ、ただその間にベストセラー出してるよ引退ってなによ一体、みたいな、そんな諸々があり。 そんな話を樋口一葉さんとこ行きながらレコード並みに繰り返し語ったよ!! ***1月12日めも。 とりあえず、新思潮イベントの感想らしい感想を述べてなかったんですが、すげえ大胆だけどありだと思います理論的に。 とはいえ、この怒涛の情報の小出しは一体なんなのこのイベント続くの?! というのは歴然としてあり、私は正直なところ新思潮4次が本命ユニットなので(アイドルゲームを真似てみた)、いいんだけど私、優遇されるの…慣れてるんですけどね、あんまり責められたこともないな、君の趣味ならいいじゃんとか、マニアックだよねとか、良かったねとかそんな感じで。   芥川の2Pは少しでいいからカラー変えて欲しかったなぁ、背景に霞がとかそんな方向でいいからさ、見分けとかはないでもいいからさ、並べる時だけなんかさぁ!! とか、菊池さんは相変わらずの鋼鉄メンタルだなぁ、でもこの人、元ネタでもそんな感じだよね、なんだかんだと自分が弱ってたことや気になってたことを暴露するのであんまり長いこと溜め込まないというか。 菊池さんだけが知ってる芥川の「秘密」ってなんだろう、これはさすがに全く元ネタないんだよね、だとか、いつの話なんだろうとか。 芥川と並んだ「お兄さんですか、軍人かなんかですか」というごつっとした久米さんのお姿の記憶のため、あの華麗な姿形に複雑な気持ちにならざるをえなかったとか、菊池さんは慣れたんだよ菊池さんは、でもあの人、ちびでぶ潰れ顔(吉川さんが言ったんだよ!!)の方で、あの方がしゅっとしたイケメンだと喜ぶだろうものの…。 あの逞しいお身体はそれはそれでありだったのではないかとか、なんかこう、とか思ってたら18歳までは美青年だったって言ってたらしく、ならいっかー! (文アルとか近代芸術、105) #list_by_tag(文アルとか近代芸術,100,sort=pagename)
*雑記:文アルとか近代芸術、105 ***1月3日めも。 またデータが飛びました、の2月16日、そろそろなんかしらのスマホとの共有ソフトなりアプリなりを使ったほうがいいかなと思ったものの、お勧めされていたシンプルな機能のテキスト共有アプリを、登録しようと思ったらエラーが出、正直なところそのままアンインストールしたままです。 あんまり複雑な機能が付いてるのも好きじゃないしなぁ。   とか打ち込んでる間にまた機能停止してくれたので、さすがに諦めて昔使っていたこともある「TaraPad」にしてみました、折り返しがウィンドウで決まるわけじゃない辺りはむしろありがたいし多分高性能だとは思うんだけど、なんか、ごてごてしてて落ち着かなかっていうか…。 しかしまあ許容範囲なので頑張ります。 ただ、テキスト打ち込む窓の部分どれでも満遍なく落ちることがあるのでそれもそれで心配なんだけどね、ついったのクライアントもちょいちょい落ちる…。 で、ええと、1月だと確か【文豪とアルケミスト】は新思潮イベントをやってましてこの頃に折り返しがあって、折り返しいつだっけ覚えてない。 まあ、あのいかにも思わせぶりな「?」の景品なんだろうねって思ってたらあれだでっっかいにゃんこソファだった頃ですね。 設置してみるまでサイズ感が全くわかんなかったあれな、あとあれ、折り返し前まではなにか芥川と久米さんの関係に多少の折り合いが付くのかなー、と思ってたら放置のまんまだったっていう。 別に元ネタさんでは揉めてないです、ただ久米さんの拗ねる気持ちもわかる。 ***1月4日めも。 昨日からの続き【久米正雄】さんについて。 そういや前にテレビでこの文アルやってる女の子が出てきまして、実に品のいい態度でこれのイベントに行くんですー、ということを言っていたんですがちょうど時期がこのイベントだったのかな。 久米さんが最近来て、と言ったら他の人らの名前がわかってた人が、彼に関してはわからないみたいなの。 ぶっちゃけ梶井さんはわかるんだよね、まあ本屋さんに行く人だと『檸檬』は多かれ少なかれ見たことあると思うし。 なんかこう、読書感想文に指定されるわけではないんだけども(多分あんまりやんない、だってあれ内容が)、夏の読みたい10冊とか指定されてると入ってる程度の感じの人なんですけども、じゃあ梶井さんが当時知られた存在だったかというと、名の知れた文士の知り合いもいました、で多分終了じゃないのかっていう。 いや、檸檬に関しては結構受けてたんだっけか。 あとあれ、『桜の樹の下で』もタイトルが有名だよね。 読んでびっくりしました、正直文学として有名ってわけではないんだなっていうか、なんかこう、新しく作られた伝説みたいな内容なんだよね。   あああれ、芥川の『蜘蛛の糸』みたいなものだと思えばいいのか近代説話。 あれも近代人が作ったわりに、なんかもう風格があるし、梶井さんの『桜』に関してもそういう意味だと言い伝える意味はありそうかも。 いやそうじゃなく、同時代で活躍してはないっていう…久米さんの話だよ。 ***1月5日めも。 久米さんは正直なところ、あまり現代知名度は高くないんじゃないかな。 ただなんというか、芥川や菊池さんと共に同時代を語る時には大抵出て来ていたし、それぞれが一系統を持っていたみたいな風情で、かなり顔も広いし社交好きで付き合いの場にもほいほい出てくっていう。 で、葬式の時も芥川は、菊池は、そして久米はっていうスピーチされてるわけですね、要するにこう、なんというか。 比べる相手がいくらなんでも悪いっていうか。 同時代で一番目立ってた芥川と一番稼いだ菊池さんっていうか。 幾つか言い回しがあるものの、この二人を時代の区切りとする場合も少なくないんだよね(なんか芥川に死後有名になった説とかあるみたいだけど、そんなこと言われても…、確かに何度か落ち目って噂されてたりはするけど)。   二人で新時代を築いたって言い回しも嫌いではありませんが、芥川を「前時代最後の文士」として菊池さんが新時代を切り開いたってほうが個人的には好きです。 あとあれ、芥川で好きなのは「最後の純文学作家」ってやつ。 え、ちょっと待って、と思う人もいると思うんだけどそうやって区切るのもありっちゃあありなんだよね、というより、菊池さんが商業作家の時代というものを切り開いてしまい、それこそ純文学作家はマイナーに伍すしかなかったっていう。 ただ、それ以前は純文学でも稼げたって言われたら、いやそんなこともないだろとしか言い様がないんだけどね、ぽんぼん稼ぐ別種の作家たちを眺める時代にはなりました、恨んでもいいけどあんまり感心はしないかなー? ***1月6日めも。 久米さんってのはもともと有名だった一高(第一高等学校、ナンバースクールの最初の一つで事実上の東京帝大に入るための学校)(まずここから選ばれる節があったって言うからねー)の『新思潮』の第3次にて戯曲作家として世に出て。 で、第4次では小説家として認められることになりました、みたいな人です。 というかぶっちゃけ、第4次の評を何個か読んだことがあるんだけどなんだこりゃっていうか、異様にレベルが高いというか、成瀬さん菊池さん、松岡さんは世に出なかったんですが、ぶっちゃけ離れて雑誌への持ち込みなりしたら普通に通ったんじゃないのかなぁ、レベルが全体的に高すぎて感覚が狂う。 私はこれから最初に見てしまったせいかずっと感覚狂っててさぁ。 ただ、次に読んだのが明治末期だったので、まず、文章を、整えましょう!! みたいな感じで結構あれ、私が思ったんじゃなくて同時代の人たちが頑張ってるので馬鹿にしてるとかではないです、教育の進歩ですねありがとう。 (二次創作と比べても基礎技術は高いよ普通に、後世に残った作品とかだとわりと出来が良いとは思うけどものすごい選別されたものだあれらは。)   が、その選別された並のものが新思潮4次にはごろごろしてました。 これもいいけどこれもいいね、みたいな漱石さんが結構ほくほくと評価してたけど、多分楽しかったろうなぁ、なんであんなにレベル高いんだか知らんけど。 芥川が漱石さんに絶賛されたってのはあれ、3作目です、習作なし、1作目はちょこっと発禁になったけど(いや同じ同人誌の他の作品が)、次にどっかに載せてた気がします、3作目で世に出たっていう、小説は初めてだったらしいんだよなぁ、彼。 ***1月7日めも。 久米さんが芥川に嫉妬してたんだよ、というのはわりと知られてたんだけども(私が聞いたのは最初の単行本の出版パーティ、帝大の先輩が創作仲間とか頑張って集めて来たけど既存作家呼べなかった! て悔しがってた)、ぶっちゃけ、芥川に嫉妬なぞ述べる人は他におらんかったので「どっちかというと健全じゃね?」と思ったまま。 なんとなく付かず離れずで遊んでたっぽいよね、彼ら。 松岡さんがこう、久米さんが結婚申し込んでいたお嬢さんから逆に求愛されてしまったらしく、それがきっかけで身内から離れてしまったりはしたんだけどね。 なのでまあ、嫉妬ってのはある、あるんだ元ネタは。 ただ、芥川に向かうもんなのかなってのは、正直なんとも言えない。 とはいえ、それが批判かっていうとそんなこともなく、彼の人生を見ていると要するに失恋題材の作品で世に受け、何作も何作も同じような作品を書き続け、どうも通俗作家と見られるのは嫌っていたような面があり(少なくとも彼の一連の失恋作品は中間文学だと思うけどねー、純文学としては扱われてない感じ)、彼が率いてる一系統ってのもなんとなく漠然とした傾向のまま。 わりと生涯、ナチュラルに菊池さんや芥川と比べられ続けたっていう。   嫉妬も二人に向けてもいいんだけどね、多分、展開としてはあり。 しかし、寂しがり屋でわりとストレートに「構って!!」と言うも同然の性格として表現されている以上、まあ、芥川に向けてむしろ菊池さんとは良好なくらいのほうが収まりはいいかなって気がしないでもない。 というか、富や権力って意味だとそれこそ彼も普通に手に入れてるからなー。 ***1月8日めも。 というか、芥川に関しては菊池さんとの関係もなんだけど、ある時期から(ある時期まではかなりはっきりしてる)の久米さんとの交流もなんともよくわからず、少なくとも文字として書くことがほとんどなくなってるんだよね。 ただ芥川ってのはそういうのがあまり少なくなく、なんだろ、相手のほうが書いてくれないとなんともわからないことが多い。 私あれ、死ぬまでしがみ付いていた小穴さんとの関係、小穴さん自身の文章読むまで結構誤解してたよ、思いっきり力いっぱい引き摺り廻してるがな…。 (腰巾着みたいに勘違いされてることもあるとは思うけど、いい人です、なんか扱われ方があんまりにも、あんまりにも…私は芥川の愛人って呼んでるよ、語弊くらいあっても我慢しなさいっていうか付き合いに語弊があるのよ!!!) あそこまでべったりと執着されている以上、芥川の周囲への悪口とやらも、芥川が思っていたことというほうが良さそう…(べらっべら、下手すると寝所に引き摺り込んでなんでも語るっていうか、小穴さん付き合わなくていいから逃げて)(これは奥さんの文さんの親友と自殺未遂がどうのとかいう騒ぎを起こした直後)。   なんで小穴さんの話をしたかというと、なんでか小穴さんが久米さんの家にお世話になっていたことがあるからです、震災直後。 なんで、久米さんところなの、小穴さんもともと文士とあんまり付き合いない。 というかこの小穴さん、なんでかあんまり菊池さんとの面識がなかったみたいなんだよね、あのね、菊池さんが田端にいたんだわ、震災直後(田端に別宅があってな)。 芥川ってなんか、友人同士を会わせないように振る舞うよね…、いや、そんなネタが…他であってね。 ***1月9日めも。 ええとあれです、故意にゲームを無視したかったわけではなく、それぞれが有名になってくるとなんとなく付き合いが不透明になってくる、学生時代についてはなんだろうなあれ、久米さんの評価が菊池さんだけ違うんだよね。 というかゲームで使われてた『受験生の手記』がすでにもう、下級生の親族の話だそうで、これを小説化した時も結構…いや、身元なんかはバレることなくても気分悪いよね、どうも周囲の人のネタをなんでもかんでも持って行ってしまうようで、これは一高時代の親友だった松岡さんが書いてます。 (あれ、漱石さんの長女と結婚した人です、で、久米さんが求婚してたお嬢さん、繰り返しになるけど、そんな狭い範囲でなにしてんだって感じで覚えにくい。) 松岡さんさー、特にそうは言ってないんだけどさー。 菊池さんが絡んでた時だけ謝りに来たんだよね、久米さん…。 松岡さんはなんにも言ってないです、前後になにがあったのか、だけ触れてます、松岡さんがネタを振って、菊池さんがアイルランド戯曲だか伝承だかの例を引いて、それを久米さんがいつものようにパクり。 あとから謝りに来た、というだけ。   これだけなら別にどうということもない、しかし、菊池さんから見る久米さんはなんの問題行動も起こしていない、というか私は菊池さんサイドから久米さんに関わったので正直結構な度量のある人物だと思い込んでました。 あの齟齬が、なんだったのか私にはよくわからない。 芥川から見ると悪辣コンビみたいな、変な会話ばっかりしてる…。 ***1月10日めも。 で、これは新思潮4次時代には大抵誰にでも言われてるんだけども、久米さんてかなり尊大な態度の方だったようです、それから少しあとも、創作仲間の後輩たちからは「気が弱い??」とか不思議がられてる。 これは当時菊池さんが書いた久米さんの話があったからですね、えーと神…あった『神の如く弱し』か、なんか本当は気弱なんだよって作品らしい。 で、後輩がこそこそ話してたらそうだよ気が弱いんだって、なんか笑って認めてたりしてるんだけどね、久米さん。 これもこう、かなり安定してる、ように見えるよね? 尊大に振る舞っているけど社交的で、気が弱いことを指摘する友人もいるし笑って認めることも出来るし、みたいなの。 なんだろう、なんか全体的に破綻してねーかこの人っていう。 芥川とくすくす悪辣なことを話してたことを前提に考えると、いかにもな気弱げな青年として現れて、芥川には嫉妬を、菊池さんには比較的ニュートラルな友情を、というのはなんとなくこう、取捨選択をそうしたのですね? 以外の認識ってあんまり正しくないと思うんだわ。 その取捨選択が気に入るか気に入らないかはもちろん個人の自由だけど。   個人的にはこの人のトピックつらつらと並べながら(多分物言いで伝わると思うけど、この人に関してはまとまった本読んでません、てか読める環境にありません、皆ないから知ってるよねー!!)、フィクションだと編集さんが駄目だよって止めてるよね。 まあ、人間だから仕方ないよねー、キャラだと削られるのも仕方ないよねー。 ***1月11日めも。 ところで私は芥川と菊池さんの関係がよくわからんかったので、久米さんがいっそゲームに来てくれないかなぁ、そしたら絨毯爆撃的に資料が探されてということをもものまんじゅうに愚痴っていたことがありまして。 現代知名度低いから無理かもー、とか言ってたら、あとから同時代を虫食い的に読んでる牛から「業績なら十分じゃない?」って言われまして、そうなの、なんかのまとめ役とかしてるんでかなり残ってるんだよね記録。 牛が一時期芥川の知名度に関して疑問視してたのも、ほとんど表に出てこないからなんだけども、あれは病弱って建前で『文藝春秋』にしか載ってないんだからそんなに不思議はないんだよね、というか、私は文藝春秋がメインの一つなので、それが名を知られた理由の一つとして芥川が当たり前のように挙げられており、そういうことを言われると困る、ただ、爪痕って意味では久米さんのほうが芥川が生きてる時代に関しても多いかもしれない、まあ菊池さんのが多いけど。 ていうか、ここ比較するの止めたほうがいいかな頂上決戦だし?!   そして久米さん実装が決まってもなんとなく気持ちが上がらず、松岡さん(久米さんの親友)の話でなんやかやと入れ違って牛とかなり大喧嘩をすることになったのですが、そのほとんど直後くらいに始まったゲームで松岡さんの名前が出ており。 キャラなの、え、これ今までのパターンだとキャラだよな…。 でもあの人、久米さんの失恋で10年くらい業界から身を引いてるよ、ただその間にベストセラー出してるよ引退ってなによ一体、みたいな、そんな諸々があり。 そんな話を樋口一葉さんとこ行きながらレコード並みに繰り返し語ったよ!! ***1月12日めも。 とりあえず、新思潮イベントの感想らしい感想を述べてなかったんですが、すげえ大胆だけどありだと思います理論的に。 とはいえ、この怒涛の情報の小出しは一体なんなのこのイベント続くの?! というのは歴然としてあり、私は正直なところ新思潮4次が本命ユニットなので(アイドルゲームを真似てみた)、いいんだけど私、優遇されるの…慣れてるんですけどね、あんまり責められたこともないな、君の趣味ならいいじゃんとか、マニアックだよねとか、良かったねとかそんな感じで。   芥川の2Pは少しでいいからカラー変えて欲しかったなぁ、背景に霞がとかそんな方向でいいからさ、見分けとかはないでもいいからさ、並べる時だけなんかさぁ!! とか、菊池さんは相変わらずの鋼鉄メンタルだなぁ、でもこの人、元ネタでもそんな感じだよね、なんだかんだと自分が弱ってたことや気になってたことを暴露するのであんまり長いこと溜め込まないというか。 菊池さんだけが知ってる芥川の「秘密」ってなんだろう、これはさすがに全く元ネタないんだよね、だとか、いつの話なんだろうとか。 芥川と並んだ「お兄さんですか、軍人かなんかですか」というごつっとした久米さんのお姿の記憶のため、あの華麗な姿形に複雑な気持ちにならざるをえなかったとか、菊池さんは慣れたんだよ菊池さんは、でもあの人、ちびでぶ潰れ顔(吉川さんが言ったんだよ!!)の方で、あの方がしゅっとしたイケメンだと喜ぶだろうものの…。 あの逞しいお身体はそれはそれでありだったのではないかとか、なんかこう、とか思ってたら18歳までは美青年だったって言ってたらしく、ならいっかー! 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