三ノ輪銀とは私が小学生時代からの友人だった
私が中学生に上がった頃、友達だと言って連れてきた乃木園子と鷲尾須美を見た時は
正直、良く友達になる気が起きたねと。2人に疑問をぶつけそうだった
彼女達は活発な銀とは反対側の落ち着いた性格だったからだ
彼女たちは次第に仲良くなっていき
それはとても嬉しいことだと、喜んでいた
反する性格の子供達が仲良くしていることは微笑ましい
ずっとこのまま仲良くいられますようにと私は神樹様に願った
このときは知らなかった
自分よりも年下のこの3人が を にして戦っていることなんて、夢にも思わなかった
ある時、三ノ輪銀が怪我をして帰ってきたのを見た
彼女は姿を見られた事をとても悲しそうに、辛そうに、苦しそうにしていた
だから私は何も聞かないと告げた
ただちょっと頑張りすぎたと苦笑する彼女は嘘を言っているようには思えなかったからだ
それはある意味で真実だった
彼女は のために と戦い、傷ついていたのだから
三ノ輪銀が亡くなったと、突然知らされた
元気な彼女を見てきた私としては、到底信じられるはずもなかった
でも、彼女の葬儀に参列してそれが事実であると認識せざるを得なかった
けれどなぜか を は貰えなかった
なぜなのか、どうしてなのかと暴れる私をお兄ちゃんが止めてくれたとこまでしか覚えていない
三ノ輪銀はたった11歳だった
なのになぜ、死ななければいけなかったのか
あの子が死ななければいけないほど、悪い人間だったのか
やり場のない怒りを にぶつけた
それは何も語ってはくれない。ただ、 しているだけ
冷めた私は改めて祈った
彼女の友達が、健やかに生きていけることを
失った友達の分も、楽しく、幸せな人生が歩めますように。と
なんかに意味はなかった
乃木園子も鷲尾須美も私の前から姿を消した
もう会うことは出来ないと、大赦の人に言われた
なぜ出てくるのが大赦の人間なのか
この時の私には考える余裕もなかった
でも、ただ一つ確信していたことがあった
は でもなんでもない
その に などない。 う意味などない
私は を って生きると決めた