10月※3週目

■非日常編(勇者編)



■日常編(妊婦編)
1日目
 8月に妊娠してから早くも二ヶ月。妖怪と穢れの力で急速に成長する双子の胎児によってお腹が膨らみ、
 より身重な妊婦となった天乃は穢れによって高まる性的欲求を東郷に慰めて貰うなど、
 不安を和らげるために夏凜達に甘えることを決める
 その一方で、戦いから退いた勇者たちの代替、調査隊として作り出された芽吹達防人が動き出した話を聞く
2日目
 なんとか登校するも、体調の問題もあって早退を余儀なくされる天乃
 西暦勇者であり、天乃の精霊の一人として呼び出されている若葉は
 戦いを終えた勇者たちの今後、この世界の未来に自分たちは不要であるのではないか。と相談する
 過去の英霊であり安らぎを得るべき魂であるという意見、友人を失いたくないと言う意見
 若葉達西暦勇者の扱いに、友奈たちの意見は大きく二分される
3日目
 前日の話し合いを聞いていた千景はその思いを受けて
 若葉が話さなかった不要の理由「戦いの象徴なのではないか」というものを勇者部の面々に話す
 登校するも体調を崩し、早退することになった天乃の付き添いとなった樹は、
 西暦勇者達の言う「過去の戦いの象徴」という言葉そのものを否定し「平和の象徴」だと持論を述べる
 答えの見出せない西暦組の今後と並走する問題である体の治り。
 一番重度である園子は少しずつ治っている気はする。と、曖昧なもので
 勇者達の体が治っていく一方、治るそぶりを全く見せない天乃の体
 園子からの進言もあって訊ねた九尾から聞かされたのは、
 西暦勇者たちの望みを叶える事こそが治る可能性である。というものだった
 そして、九尾と対をなすように存在していた死神から作られた千景だけはその可能性を知っていると言うが……
4日目
 天乃の精霊の一人として存在している藤森水都は、その力の一環として樹海の被害を抑えることが出来るが
 その代償として、自身に穢れと同様の力を背負うことになる
 天乃はそんな水都の身を案じていたが、
 同じく精霊として存在している歌野とともに解消策―性的な行為―に手を出していると知り、
 その話を聞き出そうとするが、情欲を煽られた水都に欲求を煽られてしまうのだった
 昼、勇者部のみんなが学校に行っている間
 園子と天乃のことを見ておく担当として、若葉が残ることになったが
 西暦組の今後のこともあって気まずさを覚えてしまう天乃は、若葉との会話を避けて園子に声をかける
 若葉に聞かれてはいけないと席を外すよう求め、
 園子だけに、園子達の体、天乃の体。
 それが治るのかどうなるのか。九尾から聞かされた話を伝える
 天乃は子供達の為に自分の体を治すか、それとも治さずに西暦の勇者達の存在を選ぶか悩んでいることを園子に話す
 子供を身籠った経験のない園子は「簡単には分からない」と前置きをしたうえで大事に思う気持ちは分かると言う
 西暦勇者たちの犠牲を除き、唯一体を動かすことのできる手段である九尾の力を借りると言う方法もあると打ち明けた天乃は
 園子の伺う言葉に
 子供たちを大事に思う一方、西暦の勇者達への想いも捨てきれない天乃は「妥協案だとは思う」と口にする
 自分の行動や言葉がどちらに向けたものであれ、その対象を悲しませてしまうのではないかと悩みを訴える天乃に対して
 園子は母親を想う気持ちは風と樹が参考になるのではないかと助言をする
 夕方になり、病室に訪れた担任は今まで非日常に生きてきた天乃が本来歩むはずだった【日常】としての進路を訊ねる
 余裕のない天乃は保留を求め、担任はこれを了承する―2月現在未提出
 天乃が担任から受け取った進路希望調査票を見て興奮していた歌野は若葉の意見の賛否を問われ
 自身は中立であったことを伝えた上で、勇者と言う肩書はバーテックスとの戦いに結びついてしまうことに理解もあることを話す
 友奈たちの想いにも気づいている歌野に天乃は友奈たちが必要としていることを伝えるが、それでもと断られてしまった

5日目
 5日目の朝、夏凜達は文化祭が目前に迫っているために帰れないことを伝える
 天乃に関してはまじめな九尾が常に傍に居ることに安心と不安を覚えながら登校するが、昼になって天乃は体調を崩してしまう
 体調を崩さない方法を教わってはいたが、多忙な時期と言うこともあって控えていたことが裏目になったことに悪態をついていた
 九尾だが、動くことのできない園子と天乃自身に変わり、ため込んでしまった穢れの発散を行う
 九尾の助力の甲斐もあってか回復した天乃は文化祭の準備を抜けだして戻ってきた歌野に若葉達に関するみんなの反応を訊ねるが
 文化祭のこともあってかみんなは何も語らないと歌野は応える
 文化祭の準備もまだまだこれからと言うのに、天乃のことを気になって手が進みにくい勇者部の代わりに戻ってきた千景は
 かつて生きた時代に文化祭を楽しませてあげたかった人がいる悔しさがあるからこそ、天乃には全力で楽しんでもらいたいと言う
 それほど強い想いを抱いてくれている千景が若葉達に隠していた「後遺症の件」を天乃は問いかける
 聞かれるままに知っていたことを告白した千景はmその知識は媒体としていた死神の記憶にあったものであること
 死神自身が悪意で隠していたのではなく、その必要性を感じていなかっただけであることを告げ、
 若葉達に話さなかったことに関しては「若葉達が自身の考えを持たなくなるから」と答える
 それは天乃が若葉達を精霊としてではなく、人間として扱ってくれているからこそ、人間らしい考えを持たせたかっただった
 本心を語った千景はさらに、若葉の言葉を訂正すると前置きして
 天乃の残れという命令ではなく、天乃や友奈たちみんなの考えと想いが聞きたいと話した

6日目
 文化祭初日、調子のいい朝を迎え、体調を崩しやすかった昼時も乗り越えられた天乃は
 風の苦手なお化け屋敷に行くなど、風を連れて文化祭を満喫する
 久しぶりに体調が万全だったこともあって夏凜に要求をするが、「明日もあるから」と断られてしまう
7日目
 前日と違い、天乃は体調を崩してしまう
 すぐ傍に居たことで天乃の苦しみを受けてしまった夏凜は取り乱し、
 それぞれが劇を行うかどうかを悩み始める中、友奈の「久遠先輩が楽しみにしていたから」という思いを聞き
 内容を変えつつも勇者部としての劇を行うことを決める
 昼には目を覚ました天乃だが、話すことさえままならず文化祭への参加は断念することになる。
 何とか劇を成功させはしたものの天乃の体調はなかなか戻ることはなく、不安は続く
 そんな中、九尾は天乃が最も想いを寄せる夏凜に、体調のための協力を申し出た

8日目
夏凜達の気遣いもむなしく、天乃は体調を大きく崩してしまう
その惨状と、自分がいたときに起きるという悲劇が重なった夏凜は精神を病み、
友奈は無力さを痛感し、東郷は神樹様をも敵として討つ覚悟を決め始める
穢れの力の一端を担っている精霊、死神の力を借り受けていた千景は、
天乃を悩ませることになった若葉の【自分たちの消滅】について、
高いリスクがあることを若葉に告げて天乃を託し、郡千景として裏切りを決意する
勇者部が崩壊の一途を辿る中、樹は自身のタロット占いで【皇帝の正位置】を引き当て、
その意味を考えた樹は暴走しかけていた東郷を説得して味方につけ、
夏凜もまた、天乃の為にすべての裏切りを背負おうとしていた千景を阻み、殴り合うことにはなったものの説得することに成功し、
勇者部と世界が崩壊する危機を脱したのだった

9日目

10日目
11日目
12日目
13日目
14日目
最終更新:2019年11月26日 09:47