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齎されたのは、悲劇と因子の刻印

 

 ――2400年、世界規模の大戦である『星屑戦争』が勃発した。
 某国が宇宙物質の入手に成功し、その未知のエネルギーを用いた兵器を開発、使用して甚大な被害を齎した。
 開戦から終戦まで約20年を要し、疲弊しきった人類がようやく活力を取り戻した頃だった。

 

 『特異能力所持者』なる存在の出現と、それに伴う研究が進められる。
 彼らは人間では到底有り得ない特別な力を所持していたが、その数は世界的に見ても圧倒的に少数だった。
 彼らの血液からはあの大戦で使用された宇宙物質兵器と同じ成分が発見され、兵器による放射能が人体へ起こした遺伝子異常だと結論が出た。
 それは直接大戦の時代を生きていた者にも、後に大戦を経験した者から生まれた者にも見られた。

 

 これらの力は多種多様で、非常に強力なものであったが、
 制限や無闇な使用に対する罰則、抑止するための手段が様々設けられ、社会に大きな影響を及ぼすことはなかった。
 

愚鈍な葬列に参ずるは、選ばれし暴威の幽鬼

 

 ――2426年、日本国・東京区画
 大戦の影響が薄かった日本国は、首都東京区画の発展に力を注いでいた。
 そんな排気と高層ビル、人ごみに包まれた都市の一角で事件は起きた。

 

 猟奇的な連続殺人、その全ての遺体が凄惨な姿となっており、都市全体を恐慌させた事件だった。
 その被害者は年齢も性別も多様で、互いの関連性も見出せず、目的は全くもって不明だった。
 しかし、唯一の共通点が判明した。それは、全てが『特異能力所持者』であったことだった。

 

暗中に煌く、微かな星屑の探索。

 

 相次ぐ『特異能力所持者』の殺害に疑問を抱いた警察機関は、特異能力所持者を募った特殊部課、『SDS(Star Dust Seeker)』を結成した。
 しかし、圧倒的な人材不足に悩まされた機関は、スカウトも含めて全てを「石動 悠鎖(いするぎ ゆうさ)」巡査へ丸投げした。
 まだ若く、経験も浅い彼の元へ集まった特異能力を持った協力者たちの中には、銃の撃ち方も知らないような未成年も存在した。

 

 ――不条理と、身を投じなければいけない闇の中に苦悩する彼らの物語は、静かに幕を開ける。
 そして彼らは、星屑の残光を求めて歩み始める。