消化管・腹壁・腹膜

更新日時  2012-05-21 16:31:12 (Mon)

問題1

潰瘍性大腸炎に特徴的な下部消化菅内視鏡所見はどれか。2つ選べ。

①偽膜

②敷石像

③輪状潰瘍

④連続性炎症

⑤血管透見像消失

引用文1

引用文2

...

問題2

次の文を読み, 31, 32の問いに答えよ.

55歳の男性.腹痛を主訴に来院した.

現病歴:2週前に右下腹部に違和感を覚えた.歩行すると足のつけ根が腫れ,精巣が引きつるように

なった.横になると痛みは軽減する.全身状態は良好である.

既往歴:45歳時から糖尿病.

生活歴:公務員.

家族歴:母親が大腸癌.

現 症:意識は清明.身長165cm.体重65kg.体温36.6℃;.脈拍60/分,整.血圧112/72mmHg.腹部は平坦,

軟で,圧痛を認めない.肝・脾を触知しない.

検査所見:尿所見:蛋白(-),糖(-).血液所見:赤血球450万, Hb 14.5g/dl, Ht 45%.白血球6,500,

血小板22万.血液生化学所見:血糖135mg/dl, HbA1C 6.3%,総蛋白7.0g/dl,アルブミン4.5g/dl,

尿素窒素18mg/dl、クレアチニン0.9mg/dl,尿酸7.0mg/dl,総コレステロール220mg/dl,

トリグリセリド140mg/dl総ビリルビン0.9mg/dl, AST 30IU/l, ALT 25IU/l, LD 200IU/l (基準176~353),

ALP 200IU/l (基準115~359), Na 140mEq/l, K4.5mEq/l, Cl 105mEq/l. CRP 0.3mg/dl.

H31 診察に有用な体位はどれか.                           

   a 立 位   b 坐 位   c 半坐位   d 側臥位   e 砕石位  

H32 治療方針の決定に有用なのはどれか.

   a 身体診察       b 心電図        c 腹部X線写真

   d 腹部CT        e 腹部MRI

出典:104H31,32

...

問題3

問:○×で答えよ。

急性虫垂炎では右下腹部痛が生じる

...

問題4

潰瘍性大腸炎の合併症で正しいものはどれか?全て選べ。

①大腸癌 ②中毒性巨大結腸症 ③壊疽性膿皮症 ④原発性硬化性胆管炎 ⑤口腔内アフタ

...

問題5

緊急上部消化管内視鏡について正しいのはどれか。3つ選べ。

①体位はSims位で行う。

②医原性穿孔はBoerhaave症候群と同一部位に好発する。

③Mallory-Weiss症候群では胃小彎側後壁に縦走する裂創を認める事が多い。

④食道内に停滞したボタン型電池が内視鏡的に摘出困難な時は胃内に押し出す。

⑤食道静脈瘤の硬化療法後、尿が赤くなることがある。

...

問題6

68歳、男性。飲酒後、嘔吐、腹痛、腹直筋の痙攣が持続し来院。下腹部に圧痛・筋性防御があり右鼠径部に腫瘤を認めた。

胸部レントゲン:左肺の透過性低下(+)。腹部CT:右陰嚢内に腸管の嵌頓像(+)。下部胸部CT:下部食道周囲にわずかな液体貯留と気腫を認める。

右鼠径ヘルニアと診断し、ヘルニア根治術を施行した。術中より経鼻胃管より赤褐色の排液を認めていたが、Mallory Weis syndromeと考え経過観察した。

翌日の胸部レントゲンで左胸腔の液体貯留を認め、左胸腔のドレナージを施行したところ、胃管と同様の排液を認めた。

診断はなにか。1つ選べ。

①Boerhaave症候群 ②急性心筋梗塞 ③Mallory-Weiss症候群 ④十二指腸潰瘍穿孔 ⑤急性膵炎

...

問題7

内痔核の治療法として正しいものを二つ選びなさい。

a.Swenson

b.Ramsted

c.ALTA

d.Miles

e.Milligan-Morgan

出典:スレ20 222氏

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問題8

ピロリ菌除菌が有効な疾患をすべて選べ

a,ITP

b,TTP

c,MALTリンパ腫

d,十二指腸潰瘍

e,hodgkinリンパ腫

出典:スレ24 974氏

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問題9

胃がんの手術で切離出来ない血管はどれか?すべて選べ。

a,胃十二指腸動脈

b,腹腔動脈

c,門脈

d,脾静脈

e,左胃動脈

出典:スレ24 984氏

...

問題10

50歳の男性.心窩部痛のため搬入された.

多量の飲酒後に激しく嘔吐し痛みが出現した.

胸部X線写真で中等量の左胸水貯留を認めた.

ドレナージにて混濁した胸水を認める.

最も考えられるのはどれか.

a 急性心筋梗塞

b Mallory-Weiss症候群

c Boerhaave症候群

d 十二指腸潰瘍穿孔

e 急性膵炎

出典:103D56

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問題11

53歳の男性。昨夜大量に飲酒した。今朝、数回嘔吐した直後から激しい心窩部痛が出現したため来院した。

体温37.8℃。呼吸数35/分。脈拍110/分、整。血圧96/60mmHg。腹部は平坦、軟で肝・脾は触知しない。

血液所見:赤血球520万、Ht45%、白血球12,000、血小板32万。上部消化管造影写真を以下に示す。

この患者にみられるのはどれか。

(造影写真で、食道下部から左肺に造影剤が漏れている)

(1) 皮下出血

(2) 頚部皮下気腫

(3) 左肺呼吸音減弱

(4) 左声音震盪減弱

(5) 腸雑音亢進

a. (1)(2)(3)

b. (1)(2)(5)

c. (1)(4)(5)

d. (2)(3)(4)

e. (3)(4)(5)

出典:96A32

...

問題12

十二指腸潰瘍穿孔が疑われた場合の検査として適切なのはどれか.

a 上部消化管バリウム造影

b 排泄性胆道造影

c 内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉

d 腹部造影CT

e 超音波内視鏡

出典:103I16

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問題13

誤っているのはどれか。

a 食道は左主気管支の前方を下降する

b 食道粘膜は重層扁平上皮である

c 食道の筋層は2層からなる

d 安静時食道内圧は胸腔内圧にほぼひとしい

e 噴門部は逆流防止に重要である

出典:96B-14

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問題14

組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a :Lanz圧痛点…………………虫垂炎

b: Murphy徴候…………………急性膵炎

c :Blumberg徴候………………腹膜炎

d :McBurney圧痛点……………虚血性大腸炎

e :Courvoisier徴候………………激症肝炎

出典:103I22

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問題15

22歳の男性.

今朝から悪心嘔吐,腹痛および頻回の水様性下痢が出現したので来院した.

便に血液の混入はない.昨日の朝食に生卵を食べた.

体温37.7℃.脈拍94/分,整.血圧130/70mmHg.

腸雑音は亢進しており,左下腹部に軽度の圧痛を認めるが反跳痛はない.

血液所見:赤血球450万,Hb 13.0g/dl,白血球9,800,血小板40万.

血清生化学所見:総蛋白7.0g/dl,アルブミン4.2g/dl,

尿素窒素28mg/dl,クレアチニン1.4mg/dl,CRP 6.0mg/dl.

便中白血球(-).

誤っている処置はどれか.

a 制吐薬投与

b 抗コリン薬投与

c 止痢薬投与

d 乳酸菌製剤投与

e 経口補液

出典:94F17

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問題16

漿膜を欠くまたは、一部欠くのはどれか?2つ選べ

a 胃

b 胆嚢

c 食道

d 十二指腸

e 空腸

出典:スレ106 408コクシマン氏 459氏

...

問題17

急性膵炎で上昇するのはどれか。全てえらべ

a,ACCR

b,血糖値

c,コレステロール

d,ホスホリパーゼA2

e,Ht

出典:スレ106 447氏

...

問題18

急性膵炎の原因として考えられないのはどれか。ひとつえらべ

a,ERCP

b,ムンプス

c,高脂血症

d,利尿薬

e,副甲状腺機能低下症

出典:スレ106 447氏

...

問題19

ピロリ菌除菌が保険適応である疾患を全て選べ

a 胃潰瘍

b 十二指潰瘍

c MALTリンパ腫

d ITP

e 早期胃癌ESD後

...

問題20

H.pylori除菌適応3つ

a.早期胃癌術前

b.MALTリンパ腫

c.腺腫性胃ポリープ

d.ITP

e.十二指腸潰瘍

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問題21

第103回 D50

42歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。10か月前に胃全摘術を受けた。皮膚はやや乾燥し蒼白である。

腹部は全体に膨隆し、上腹部正中に手術瘢痕を認める。

10か月前に摘出された胃の標本の肉眼像(別冊No.22A)、H-E染色標本(別冊No.22B)及び今回来院時の腹部単純CT(別冊No.22C)を別に示す。

考えられるのはどれか。(画像は下記:左腹腔内に大きく白い腫瘤陰影がうつっている。その回りには黒く大量の腹水貯溜所見が認められる。)

http://www.urso.jp/kokushi/exhibit/E103D022.JPG

a.虚血性大腸炎

b.癌性腹膜炎

c.後腹膜腫瘍

d.消化管穿孔

e.腹腔内膿瘍

出典106 10スレ 87氏

...

問題22

内視鏡的胆管結石截石術に適した体位はどれか。

a仰臥位

b腹臥位

c砕石位

d右側臥位

e左側臥位

出典106スレ11 252氏

...

問題23

97E40  必修

輸液が速やかに必要なのはどれか.

a 急性肝炎

b 急性腎炎

c 腸閉塞

d 尿毒症

e うっ血性心不全

出典106スレ12 496氏

...

問題24

胃巨大皺襞を来す疾患4つあげよ。

出典106スレ12 861氏

...

問題25

内因子を産生するのはどれか.

a 胃血管内皮細胞

b 胃壁細胞

c 胃副細胞

d 胃網内系細胞

e 十二指腸K細胞

出典106スレ14 607氏

...

問題26

80C-43 先天性胆管拡張症について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.男児に多い。

b.膵胆管合流異常がみられる。

c.胆管空腸吻合術が治療として第一選択である。

d.胆汁中のアミラーゼ値が高い。

a.Vater乳頭切除術が有効であることもある。

出典106スレ14 888氏

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問題27

急性胃粘膜病変(AGML)の病因でないものは?

a アルコール過飲

b NSAID

c 精神的、肉体的ストレス

d 閉塞性黄疸

e ビタミンE剤

出典106スレ15 ??氏

...

問題28

Hirschsprung病の乳児に対して注腸造影したときに、

典型的に見られるcaliber changeという所見は

どのような所見か知っている人いたら教えてもらえますか?

出典106スレ15 ??氏

...

問題29

101F-30 胃全摘術後に来しやすいのはどれか。2つ選べ。 (正答率61%)

a.ペラグラ

b.胆石症

c.巨赤芽球性貧血

d.血小板増多症

e.高尿酸血症

出典106スレ16 16氏

...

問題30

胃切除後にみられる貧血に合致する検査所見は?2つ

a 血清エリスロポエチン 測定感度以下

b 平均赤血球容積 112fl

c 血清ビリルビン 6.2mg/dl

d Ham試験 陽性

e 平均赤血球ヘモグロビン濃度 25%

出典106スレ16 ??氏

...

問題31

胆嚢炎にH2ブロッカー使う理由を教えてください。

出典106スレ16 ??氏

...

問題32

105B026 Q:胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下経静脈的静脈瘤閉塞〈BRTO〉でバルーンカテーテルを挿入する血管はどれか.正解:A:左腎静脈

これの左胃静脈に至るルートが不明なんだけど、誰かわかります?

出典106スレ19 ??氏

...

問題33

106回 胃癌の骨転移の疼痛除去について、オピオイドは骨の疼痛に有効か否か?

出典106スレ32 ??氏

...

問題34

以下のうち(1)嚥下障害をきたさないものと(2)嚥下障害はきたすが、その理由が間違っているものを

一つずつ選べ

a 強皮症は平滑筋障害が起こるため下部食道括約筋圧は低下し、食道が拡張するため嚥下障害をきたす。

b 重症筋無力症は神経筋接合部の異常により平滑筋の筋力低下が起こるため嚥下障害が出現する。

c 食道癌では隆起性病変によって内腔が狭窄するため嚥下障害が起こる。

d Sjogren(シェーグレン)症候群では唾液腺分泌機能の低下のために口腔相を中心とした嚥下障害をきたす。

e 食道静脈瘤では食道内腔が狭窄し、食道相における嚥下障害が起こる。

f 食道アカラシアでは食道蠕動運動の低下と下部食道括約筋の弛緩不全のため嚥下障害が生じる。

g Plummer-Vinson症候群では舌乳頭萎縮、輪状軟骨後部のヒダ形成による嚥下障害が生じる。

h Wallenberg症候群では疑核が障害され喉頭挙上、咽頭収縮、また食道入口部開大不全により嚥下障害をきたす。

...

問題35

便の性状について(1)誤っている組み合わせを2つ選べ

(2)また器質的疾患が存在しないものを1つ選べ

a 薬剤性大腸炎-トマトジュース様血便

b 赤痢アメーバ症-イチゴゼリー状便

c カンピロバクター腸炎-膿粘血便

d ロタウイルス-白色水様便

e WDHA症候群-水様性下痢

f 虚血性大腸炎-タール便

g コレラ-米のとぎ汁様下痢

h 大腸憩室出血-鮮血便

i 過敏性腸症候群-兎糞様便

j 総胆管胆石-灰白色便

...

問題36

52歳の男性、健康診断の上部消化管造影で異常を指摘され来院した。

上部消化管内視鏡写真(上)と生検組織のHE染色標本(下)を示す。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/GIST_2.jpg

http://blog-imgs-45-origin.fc2.com/p/a/t/patho1album/blog_import_4d27fd02ab908.jpg

(1)この写真の説明について誤っているものを2つ

(2)病態と治療について誤っているものを1つ選べ。

(1)

a 腫瘍の表面は滑らかで光沢が見える。

b 3時の方向にbridging foldを認める。

c 腫瘍は辺縁が整な周堤に囲まれている。

d 紡錘細胞の縦断像及び5時10時の中央に近い位置に紡錘細胞の横断像が見られる

e 8時の方向に密集した印鑑細胞を認める。 

f 写真中央部には大型の異型細胞が見られる。

(2)

a NSAIDs服用やアルコール多飲が誘因となる

b 悪性腫瘍の可能性があるため、外科的切除が推奨される。

c カハールの介在細胞由来の間葉系腫瘍である。

d 確定診断には生検組織の免疫染色が有効である。


...

問題37

26歳の男性、4ヶ月前から頻回の軟便があり、1ヶ月前から1日6・7回の粘血便が出現し来院した。

上腹部から左側腹分にかけて圧痛を認める。脈拍86回、整。体温36.7℃。血液所見:赤血球389万、Hb11.5g/dl、白血球9600

血小板39万。血清生化学初見:総蛋白7.0g/dl、アルブミン3.5g/dl、AST25単位、ALT22単位、LDH360単位(基準176~353)

CRP5.6mg/dl 注腸造影写真と下行結腸の内視鏡写真は以下のとおり

この疾患の説明で正しいものを2つ選べ。

http://shutoku.fc2web.com/digital_textbook/image_files/UC2.bmp

http://kokushinado.ame-zaiku.com/gastro/uc2.jpg

a 鉄、ビタミンAの吸収が障害される.

b 下痢の頻度や血便が重症度判定に利用される。

c Clostridium difficileが起炎菌のため、クロストリジウム抗原が陽性となる。

d この症例ではhaustraの消失、内視鏡像で全周性の発赤、出血、白苔を認める。

e この症例では副腎皮質ステロイドが第一選択薬となる。

...


問題

出典:

...

最終更新:2014年04月24日 19:12