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消化管・腹壁・腹膜3」(2014/04/25 (金) 15:09:09) の最新版変更点

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<div> </div> <div>問題38</div> <div>下記の消化管に関する症候群のうち</div> <div>(1)疾患と症状の関係が間違っているものはどれか。2つ選べ</div> <div><span style="line-height:1.6em;">(2)遺伝性疾患のうち遺伝形式に仲間はずれが1つある。どれか。</span></div> <div><span style="line-height:1.6em;">a Boerhaave症候群-食道胃接合部付近の粘膜下層までに縦走する裂創</span></div> <div><span style="line-height:1.6em;">b Cronkhite-Canada症候群-低蛋白血漿・難治性下痢</span></div> <div>c Gardner症候群-大腸癌、骨・軟部腫瘍</div> <div>d Lemmel症候群-Vater乳頭部近傍の十二指腸憩室による閉塞が起こす胆石、胆汁うっ滞<br /> e Peutz-Jeghers症候群-過誤腫、口唇などに色素斑<br /> f Turcot症候群-大腸癌、中枢神経腫瘍<br /> g Zollinger-Ellison症候群-回腸潰瘍、慢性便秘</div> <div>     <br /> 解答<br /> 正解:(1)ag(2)f<br /> 解説<br /> (1)<br /> ×a Boerhaave症候群(特発性食道破裂)-食道下部左側の食道破裂である。<br /> 嘔吐(多くは飲酒後)などにより食道内圧が急激に上昇,横隔膜直上の下部食道が長軸・線状に破裂しておこる。左側壁,中年男性に多い。<br /> (食道胃接合部付近の粘膜下層までに縦走する裂創はMallory-Weiss syndrome)<br /> ×g Zollinger-Ellison症候群ガストリン産生腫瘍(ガストリノーマ)により胃酸分泌亢進をきたし,難治性の消化性潰瘍が出現する症候群である。<br /> ①難治性消化性潰瘍,②胃酸の過剰分泌,③非β細胞由来の膵島腫瘍が3主徴である。</div> <div>(2)f<br /> 大腸腺腫症症候群<br /> 遺伝性の消化管ポリポーシスの一群で,組織学的には腺腫であり肉眼的にポリープ(多発)の形態をとる。家族性大腸腺腫症,ガードナー症候群,ターコット症候群,ツァンカ症候群などが挙げられる。家族性腫瘍性ポリポーシスの2/3の症例が遺伝的家系をもち常染色体優性遺伝をし,その浸透率は高く遺伝子を有する家系に属するもののうち80~90%が本症に罹患する。<br /> ○b Cronkhite-Canada症候群:遺伝性がなく消化管ポリポーシスに脱毛,爪甲異常,全身の色素沈着など外胚葉性病変を伴う.<br /> ○c Gardner症候群-大腸癌、骨・軟部腫瘍(常染色体性優性遺伝:癌抑制遺伝子のAPC遺伝子の異常)<br /> ×f Turcot症候群-大腸癌、中枢神経腫瘍(常染色体性劣性遺伝:癌抑制遺伝子のAPC遺伝子の異常)<br /> ○e Peutz-Jeghers症候群-過誤腫、口唇などに色素斑(常染色体優性遺伝:LKB1遺伝子変異)<br /> ○g Zollinger-Ellison症候群ガストリン産生腫瘍(ガストリノーマ)により胃酸分泌亢進をきたし,難治性の消化性潰瘍が出現する症候群である.</div> <div>レンメル症候群Lemmel syndrome<br /> 十二指腸ファーター乳頭部近傍に発生した憩室が,胆汁うっ滞の原因となり閉塞性黄疸が発症した病態。後天性。機序として,①憩室内に胆管が開口している場合は,憩室の炎症がファーター乳頭に慢性的炎症を与え,<br /> 乳頭炎を起こして線維化を来し,開口部の狭窄を引き起こす,<br /> ②憩室が膨張して下部胆管を圧迫する,<br /> ③憩室のため乳頭部機能不全に陥る,などが考えられている。<br /> 胆道造影などにより診断が確定すれば,乳頭形成,憩室切除などを組み合わせた外科的治療を行う。<br /> 問題39<br /> (98回改) 35歳の男性.血便を主訴に来院した.数年前から下顎の違和感と腫脹とを認めていた.<br /> 同じころから血便を繰り返していたが,数日前から血便の程度が強くなった.血液所見:<br /> 赤血球320万,Hb 11.5g/dl,血小板17万.注腸造影写真(A)とパノラマ撮影による顎骨<br /> のX線写真(B)とを次に示す.今後出現が予測されるのはどれか.3つ選べ.<br /> (A)(B)(CTRLキーを押しながらクリックすると別窓で立ち上がるので便利)<br /> http://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201207121857590000.jpg<br /> http://s.cyrill.lilect.net/uploader/files/201207121857590001.jpg<br /> a 中枢神経腫瘍<br /> b 類表皮嚢胞<br /> c 蛋白漏出性胃腸症<br /> d 大腸癌<br /> e 軟部腫瘍</div> <div>         <br /> 解答<br /> 正解:bde<br /> 解説<br /> 診断:ガードナー症候群<br /> 消化管造影と下顎骨のXPより。<br /> 下顎骨のXP像でX線では類円形ないしびまん性のX線不透過像として描出される.<br /> 本症の骨腫には基本的には浸潤性はない.</div> <div>ガードナーだろ<br /> 「顎ガード」で覚えとけ</div> <div>大腸腺腫症のうち、<br /> 骨腫や軟部腫瘍(類表皮嚢胞,線維腫)を合併したものをガードナー症候群,<br /> 中枢神経腫瘍を合併したものをターコット症候群と呼ぶ。<br /> 本症は放置すれば100%大腸癌を合併するといわれ,外科的に大腸切除が原則である。<br /> 5歳までに癌の合併が数%あり15~20歳で30%以上の癌化の報告がなされている。</div> <div>ちなみにだけど、家族性ポリポーシスに骨軟部腫瘍がガードナーね。常優<br /> ターコットは常劣で中枢神経腫瘍合併。タコチュウで感じるで覚えとけ<br /> ポイツイエーガーは常優。これは過誤腫だから癌化少ない<br /> こんくらいは最低覚えとけ<br /> あとは、最近出たやつだと遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC)ね、<br /> これは若年と書いてあるが40代くらいだから注意。<br /> 右側結腸優位で大腸癌できることと、子宮卵巣胃癌の合併あること、比較的予後がいいこと<br /> これは一応チェックしとけ</div>

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