召魔の森

概要

S1W2,S1W3,S2W2,S2W3の境に存在するキースの拠点となるポータル。345話にて設置
 キースのみが使用ができる設定である。(その後何人かの親しい者にも開放)…のはずが、後にドラゴン達の楽園と化してしまった。
 アークサモナー固有スキルのポータルガードによって複数の召喚モンスターが常駐している。
 召喚モンスター達の手によって常に設備や備蓄素材の充実が図られている。
 385話までに揃えてもらった柚子枇杷葡萄アンズトマト綿花リンゴキウイコーヒーパイナップルバナナゴーヤゴムの木の苗木を購入。家畜もそろえ、また、アイテム関係のも育てようと企てている。
 他のプレイヤーにとっては、その規模、モンスターともに規格外のものである。レムト周辺からみると3マス4マスの境界であるため、マップの適正Lv.の常識を徹底的に破壊する存在。
 799話の時点でキースも認識していなかった施設を含めて、様々な果樹園、田畑、竹林、広葉樹の森、牧場、チーズを保管する小屋なども備え、夕闇城よりも大きい。
 森のあちこちに竹で編んだ小屋もあって、間伐材も整理されている。原木でキノコの栽培もしていたりもする。立派な窯を備えた炭焼き小屋まである。
 ポータルガードの呪文の仕様により、【解体】スキル持ちがいなくても低確率であるがドロップアイテムを入手可能。(346話)
 ムレータ酒船の加入により巨大な土木工事ができるようになり、巨大闘技場への拡張が終わった。また、周辺が「帰らずの森」と呼ばれていることがわかった。(925話)
 拡張した外壁に新たに作られた城門は酒船のことを考慮したのか単純な観音開きの構造、門柱は完全に塔のようになっており、高さを気にしなくて良い形である。
 980話にて運営アバターからのおわびの印で闘技場u4と同じ鏡面環境を実装
 1122話では依頼していたオリハルコン製の工具5組が納入された。
 1164話では長年?のポータルガードのブートキャンプの合間での必死の努力のおかげで、神霊の桃破邪の桃冥府の白ポプラ黎明竹黎明の筍黄金の林檎が収穫されるようになっていたことが判明した。
 改めて1165話で見て回ると、未確認の栽培地や、施設もあり、黄金の林檎の生っている黄金の樹も果樹園にはあった。
 1204話での新規召喚によりアマルテイアの3頭の内2頭の常駐体制が整った。
 1226話での過去最大規模の強化と、土精霊以外の水、木精霊も参加した作業により、最外郭城壁がかなり大きめに新たに作られ、以前の濠が埋め立てられて、新しい位置に濠が掘られた。城館、塔、闘技場以外が移動し、緑も豊かに生まれ変わり、城館も蔦に覆われるなどかなり風景が変わることとなった。
 門などにも凝った彫刻が作られ、闘技場も拡張していったが、1236話で地脈操作を持つ酒船が異変を感じ取った。森の迷宮に出ると、異常にアンデットが徘徊していた。その後召喚したヴォルフも警戒を始めた。キュクロプス,ヘカトンケイル率いる軍勢がついに召魔の森に出現。どうやらゼウスがいるらしく、一方でそれを追ってプロメテウスらも駆けつけ、さらに多くの神々や魔神、ドラゴンなどが勢ぞろいするという大事件が起こった。

強化履歴

  • 345話において愚者の石版によって設置される。
  • 408話にて隠者の石版を使い、周辺に森の迷宮が出来た。420話において魔水晶2個を使い魔物強化がなされる。
  • 420話、427話、432話、461話で塔の石版を使用し、拠点を強化。
  • 432話において節制の石版を使い召魔の森外縁部、迷宮の一角に地下洞窟迷宮を設置。魔水晶を2個消費していきなり強化する。
  • 472話にて森の迷宮、地下洞窟迷宮ともに魔水晶をそれぞれ4個、4個使い魔物を強化した。(この時点で塔は3基が完成、4基めが建設途中であり、完成した4塔が必要な塔の石版の強化は保留。塔の強化が終わらねば、森の迷宮、地下洞窟迷宮の次の段階へのさらなる魔物強化(魔水晶各8個)ができないのでこれも保留)さらに各々魔水晶4個と2個を使い、森の迷宮、地下迷宮の規模強化を行う。
  • 484話において完成した4基の塔それぞれに魔水晶2個計8個を使い、塔の石版の強化を行う。これにより「尖塔」が建設中となる。そして新たに2枚の塔の石版を使用する。さらに472話にて保留していた、森の迷宮、地下迷宮の規模強化に魔水晶8個と4個、同魔物強化に魔水晶8個づつをそれぞれ使用する。 
  • 499話で魔水晶8個を使い地下迷宮をさらに規模強化する。この時点で尖塔4基塔が2基完成していた。
  • 505話で新たに2枚の塔の石版を使用する。
  • 518話の時点で尖塔4基と塔4基が完成状態となっている。4つの塔に対して、それぞれに魔水晶2個計8個を使い、塔の石版の強化を行う。
  • 530話では尖塔が全て完成。魔水晶8個を使い最外郭設置を行う。
  • 555話の段階で最外郭設置と節制の石版の範囲強化は終了していた。そこにさらに教皇の石版を設置し愚者の石版の範囲に作用させる。さらにそれぞれ魔結晶を消費して城館闘技場を設置。完成後の姿は577話にて記述されている。
  • 601話にて皇帝の石版を使用し、闘技場を強化した。オベリスクにアイテムを捧げることにより魔物を呼び出す強制転移の拡張設定が有効となる。
  • 660話にて地下洞窟迷宮の最深部に到達。そこで再度節制の石版を設置して更なる拡張をする。さらに即座に規模強化と魔物強化に魔水晶4個づつをそれぞれ使用する
  • 690話にて再度節制の石版の強化に魔水晶8個使用。明記はされていないがおそらく規模強化と魔物強化両方行ったと考えられる。
  • 731話にて再度節制の石版の規模強化と魔物強化に各々魔水晶8個使用。
  • 768話にて愚者の石版節制の石版を再設置
  • 768話にて再度節制の石版の規模強化と魔物強化に各々魔結晶4個使用。
  • 853話にて地下洞窟迷宮第8層の広間に到着。愚者の石版を使用して中継ポータルに。
  • 869話にて聖結晶4個使用し中継ポータルのさらなる強化をした。
  • 地下洞窟迷宮の聖結晶による強化が召魔の森全体に及んだのか889話では闘技場の敵が格段に強くなり、ヒョードルらが酷い目に会った。
  • 906話にて愚者の石版を設置してさらに中継ポータルを確保し、個数は不明だが魔結晶で強化した。
  • 921話にて愚者の石版を設置してさらに中継ポータルを確保し、個数は不明だが魔結晶で強化した。
  • 921話で戦車の石版を設置して相乗効果設定をデフォルトの50から最大の100にした。
  • 上記の設定後闘技場オベリスクの両脇にスフィンクススピンクスの座像が追加されていた。
  • 927話にて愚者の石版を設置してさらに中継ポータルを確保し、個数は不明だが魔結晶で強化した。
  • 980話にて運営アバターからのおわびの印である拠点強化メニューの拡大の実装を受け即時に使用している愚者の石版,隠者の石版,節制の石版,教皇の石版,皇帝の石版,戦車の石版,8つの塔の石版の強化に魔結晶各2個を使用した。
  • キースは全く無頓着だが、教皇の石版,戦車の石版を強化したのがこの場所のみとすると、生産職にとって最高の環境となっている。
  • 1025話にて強化後の4本の洞窟を全て踏破し、【修羅道への通行証】イベントをクリアするとさらに先に続く洞窟が現れた。その先にはまた中継ポータル候補地があり、愚者の石版,節制の石版を設置しさらに最大まで強化した所、これまでにない程の数の土属性の精霊たちが現れ、工事を始めた。この後キースは外の行動が重なりなかなか地下洞窟迷宮に来ることがなかったため、1090話で強化終了後のお出迎えするまで土精霊は健気に待ち続けることとなる。但し8層の中継ポータルから4本の洞窟、それぞれがかなり長く続いていて、さらに途中で強化もある上に全て踏破後にその1つからさらに進んだこの場所が一体何層に相当するかは不明。
  • 海魔の島審判の石版を設置すると磯の先端に新たに小さな灯台が出来上がった。召魔の森側は闘技場オベリスクとは反対側にやはり灯台が加わった。パーティ,ポータルガードも一斉転移が可能となる。(1123話)酒船ですらなぜか転移可能。(1140話)
  • 強化を繰り返す召魔の森には多くの魔力が流れ込んでいて、実は人知れず酒船地脈操作で整えていたらしい。(1049話)というよりも、地脈操作を持つポータルガードがいないまま好き勝手に強化していたら大変なことになっていた可能性もある。
  • 1049話では闘技場の敵も一段階強化された。どうやら地下洞窟迷宮の強化が終わったようで、転生煙晶竜によると、地脈は収束と拡散が同時により進んだらしい。
  • 1154話で辿りついた洞窟の奥底の広間に愚者の石版,節制の石版を設置し強化した所、またもや工事のために土精霊の皆さんが登場したが、これまたかつて無い程数が多かった。
  • 1207話で地下洞窟迷宮の工事中にお騒がせしたため、土精霊を怒らせてしまい、土結晶または星結晶+聖結晶をお詫びとして玄亀翁人数分差し出す。1213話ではさらに土結晶を購入しかき集め、1214話でさらにお詫びと激励として玄亀翁に手渡した。
  • 1214話にて縦穴最下層の広間にある2つの洞窟の1つに入って、その先に愚者の石版を設置してさらに中継ポータルを確保した。その後の闘技場はさらに強化された。
  • 1226話にて最深部に到着。節制の石版追加による迷宮拡張を行い、さらに戦車の石版の効果で愚者の石版による中継ポータル機能の強化が可能となった。ポータルガード枠の上限数追加と、愚者の石版,塔の石版,教皇の石版,皇帝の石版の強化メニューも各々更に一段階分魔結晶2つで可能になっていた。節制の石版戦車の石版についてのさらなる強化はなかった。
  • 1226話の強化は瞬時に適応されたのか、闘技場のモンスターも強化され手狭になってしまい、土精霊達が拡張工事に入った。今回の拡張工事はかなりの規模になるらしく、いつものストーンコロッサス以外にも他の属性の精霊であるエント,ドライアド,ウンディーネの姿も見られた。そして玄亀翁たちはポータルガードの人形組との綿密な打ち合わせに入った。実は最外殻の城壁も拡張工事が入っていたことや森の迷宮のモンスターも大幅に強化されたことが1227話で判明した。キースは半ば本気で、自分は間接的な原因でしかなく直接的には土精霊たちががんばりすぎたせいだと思い込んだ。
  • 1265話から邪結晶封印のための場所作成に入る。人間側の主な担当者はシルビオ。単純に言うなら、魔力を収束させる塔の効果を使ったほうが良さそうだが、共鳴してかえっておかしくなったりするらしいので、慎重に探すこととなった。が、キースには難しい内容で、唯一要望として闘技場(のオベリスク)の近くというものを出した。地上の封印の設備は、シルビオ,オレニューらにより構成された。最終的に地上の封印設備は一番外の外門の近くの井戸を拡張したものに、地下洞窟の封印設備はドラゴンが作った封印術式がある縦穴の底に繋がる洞窟の奥の小部屋に固定された。
  • 1270話で強化工事終了し、またもや土精霊整列での挨拶が為されたが、今回はさらにストーンコロッサス、木精霊のエント、水精霊のウンディーネ、木精霊のドライアドも揃っていた。
  • 1292話によるとその後も強化が進んでいるらしいが、土精霊達にはキースにいろいろ言いたいことがあるらしい。

他プレイヤーなどとの交流関係

  • この地点はPK職一同も拠点の設置場所として有望視していたが、キースに先を越された。ポータル部は他のプレイヤーには入れないよう設定されており、キース以外にはただの空き地に見えるため、彼らは先を越されたことに気づいていない。愚者の石版が設置できないことから調査を行ったが、幾度も壊滅的被害を出した。382話では3パーティーがキース自らの手で瞬殺され、サブリナ菅生の2パーティーも壊滅させられた。
  • PKK職はこの森そのものよりもPK職の活発な動きから注目した。
  • PKK職は455話で森の迷宮から誰かの設置した拠点ではないかと勘ぐり始めている。
  • PKK職ゼータからの情報で「あの方」の領域であることを察知する。
  • ブラックサモナーらの証言により、ここが「あの方」の領域であることが明らかとなる。その後はこの領域の魔物によるレベルアップとドロップさらにはこの森を訪れる「あの方」以外のプレイヤーへと興味が移る。
  • 569話においてゼータと共に狩りの途中で立ち寄る。ゼータは他プレイヤーの中での入城一番乗りとなる。
  • サモナー交流会に呼ばれなかったキースはついに614話にてアデルイリーナ此花春菜ゼータ駿河野々村ヒョードルヘラクレイオス紅蓮の集団を招待し、客室で一泊してもらった。これにより各自は自分の拠点作りの決心をした。かれらには拠点の使用許可を与えた。
  • 799話においてフィーナサキマルグリッドミオレイナリックヘルガ優香を招待し、拠点の使用許可を与えた。この後、与作東雲ハンネスレン=レン篠原にも与えた可能性あり。
  • 935話においてジルドレカヤに今更ではあるが、拠点の使用許可を与えた。その後、直接謝罪した模様。この時、不動にも与えた可能性あり。
  • 1012話においてアデル春菜ポータルガードを配備し、結果的に促成栽培となった。
  • 1021話ではチーズミオ,優香に納めていて、さらにその他の生産物のハンネスへの出荷も視野に入れている。
  • 1068話においてアデル春菜ポータルガードを本格的に配備するようになった。おそらく強化したとはいえ交流の場である獣魔の森はすでにレベルアップさせるには温すぎると同時にようやく召魔の森周辺でも放流できるレベルに達したことも原因の1つと考えられる。但し際限なしに強化している召魔の森で思惑通りになるかは不明。本人達にしてみるとレベルアップのためでなく単に公平に毛並みを愛でていたいだけのようだ。(1072話)
  • 1090話においてアデル春菜ポータルガードを引き上げた。
  • 1118話の掲示板回で第八回闘技大会の出場資格を得るために挑んだ者たちから俗称『死の森』と呼ばれていた。
  • 1118話の掲示板回情報では現在半径20kmを少し超えてるらしいが拡大速度は鈍くなっている模様。
  • 1118話の掲示板回情報ではポータルガードがプレイヤーを助けている場合があるらしい。戦争時に貯め込んだ主のカルマを下げて闇落ちを防いでいるのかもしれない。
  • 1149話では黒曜竜,翠玉竜らも押しかけてきた。周囲の魔物たちの強さもドラゴン達にとっては歯ごたえのある好ましいものらしく、そして翠玉竜にとっては森のあり方そのものも居心地が良いようで、大層気に入っていた。狩りをするドラゴン達に対して、自らはかつて蒼玉竜に怒られたことを忘れたかのように「出来れば狩り尽くさないで頂きたいのですけど」と釘を刺していた。
  • 周辺の森の難易度が気に入ったのか複数の名持ちドラゴンが入れ替わり立ち代り訪れるようになるようだ。転生煙晶竜によると、その結果さらに魔物が強化されるらしい。それぞれの巣は育成のためか結界によりそれほど強力な魔物が来ないようにしているらしい。(1151話)
  • どうやら名持ちドラゴンとその眷属のドラゴン達はいつの間にか出入り自由になっているようだ。1158話では称号のせいかとキースは推測している。転生煙晶竜によると、本来は拠点の結界があるのだが、称号のせいでそれを越えてドラゴン系には感知され易いらしい。
  • 1169話の頃には塔の上がドラゴン達の居場所、闘技場ドラゴン達の休憩所となってしまっていた。ドラゴンパピー育成のために通常の竜の巣周辺の難易度を押さえているためか、中堅以上のドラゴンにとって魅力的な狩場として認識されているらしい。
  • 名持ちドラゴンの中では召魔の森使用時に流行っているのか翠玉竜,黄晶竜,水晶竜はもれなく頭にゴールドシープ系を載せていた。(1169話)
  • 海魔の島では転生煙晶竜ポータルガードを連れまわしているのと同様に、召魔の森ポータルガード水晶竜などに連れまわされている。(1182話)
  • キースに称号百眼巨神の瞳を与えてある意味監視をしていたアンタイオス,アルゴスが1199話に来訪。S1W15での運営アバターとの遭遇は監視の目も見えなくなったらしく、そのことで主アポロンからの伝言を届けに来た。アポロンからは「神殺し」の依頼を出された。

+ アポロンとの会話
  • アポロンとの会話
『やあ。久し振り』
「ども。直接来てくれてもいいんですが」
『いや。傍に怖いのがいるんでね。今は哀れな籠の鳥だよ』
「アルテミス女神様に内緒で何でしょう?」
『うん、実はねってああっ!』
「気になさらずに。続きをどうぞ」
『あ、ああ。ビックリした! 他でもないんだが君は【神殺し】の称号を得ていると聞く』
『実はね、頼みがあるんだよ』
「頼みとは?」
『殺して欲しい神がいる』

 アポロン神の表情から軽薄な印象が消えた。
 真剣だ。
 えっと。
 アポロン神は太陽神だと思うが、それ程の存在がオレ如きに頼むってどういう事なの?

「それって一体?」
『我が主神様さ。全知全能の神の座に居座っていてね』
「え?」
『名前を言う訳にも行かないんでね。言霊だけで察知される』
「化身であれば戦っているんですが」
『アレは力の残滓に過ぎない。その上、いいように利用されているような存在だよ』
「何故、殺さねばならないんです?」
『それはね』
『神々の間に、そして世界そのものにも相克を生んでいる元凶だからだよ』
「えっと。意味が分かりませんが」
『様々な世界が混ざり合って既に手の下しようは無い。その元凶と言い換えてもいい』
「私には無理では?」
『それはどうかな? 実際に君は太陽神の座を占める神々を屠って見せた』
「でも」
『我等のように神ではダメなのだよ。相克がある故に、殺せない。でも人間であれば可能だよ』
『人間であればこそ、でしょうな。無為であると知っても尚、抗う神もいる』
「えっと」
『それに我が主神様も慎重な方でね。滅びの預言から逃れようと必死で居場所を誤魔化してる』
『他の世界の神々もまた同様であろう。相克故に歪みを根本より正す事が出来ないのだ』
『プロメテウス、そしてエピメテウス。彼等もまた相克がある故に主神を殺す事は出来ぬ』
「神が神を殺す事例はあるのでは?」
『だが、ここでは通用しないのだよ』
『何もかも、歪んでいるからね』

 アポロン神の表情がどこか悲しげに見える。
 また、歪みか。
 だが歪みとは何でしたっけ?
 世界を支え、同時に破滅させる力と聞くけど。
 どうもまだオレには理解し難い領域があるらしいぞ?

『私は自ら身を退く事で歪みの拡大を防ぐ事にある程度は成功した。でもね、限界もあるんだ』
「そうなのですか」
『何だったら私を殺してみるがいいよ。もっと酷い事になる。その点だけは保証するよ』
「本気で言ってます?」
『まさか』




+ 1237話からの乱戦
  • 1237話からの乱戦
『どこかにいる筈だ! 探せ!』
『我がやろう。防御は任せる!』
『応ッ!』

『ここは我等に任せよ!』
『好き勝手に世界を手遊びにしおって! その報いを受けるがいい!』
『案ずるな、ここは汝の拠点であるのだろう?』
『我等が好きなようにさせん。安心するがいい』
「ヴェッ?」
『こ、これ! 無茶をするでない!』
『いるぞ! だが場所が特定出来ぬ!』
『捕捉出来るかの?』
『分からぬ。間に合うかもしれんが間に合わないかもしれぬ』
『ふむ。では我が結界を敷く。逃げられるにしても、追えるようにしておこう』
『頼む!』

『どうだ?』
『場所は分からぬ。だが、いる。間違いなく』
『ならば探しましょう! 兄上?』
『待て。無闇に動いても時間を無駄にするだけ。熟慮せよ』
『しかし時を与えてしまっては好機を失いますぞ?』
『焦るな。必ず、見付かると信じよ』
「一体、何がいるんです?」
『神だよ。但しこの世界を改変し続ける神であるが』
『我等を封じし存在でもあるな』
『調和を敢えて崩し、己の思うがままに世界を弄んだ罪は重い』
『償って貰わねばならん』
『何よりもその真意を問い質さねばならぬ』
「何の神なんです?」
『神々を束ねる主神とも言える者達だよ。かつては我が主として君臨していたのだがな』

 プロメテウスの言葉をそのまま咀嚼すると?
 あのゼウスがここにいるって事になる!

「もしかして、ゼウス?」
『迂闊にその名を口にしてはならん! 言霊だけで場所を悟られかねんぞ!』
『いや、待て。信仰に根差した言葉ではないのだ。この者であれば平気であろう』
『それに神殺しでもある。どうにかしたくとも逡巡するのが道理』
『確かに。これでは近寄って来る事もせぬであろうかな?』
『膠着するのは好ましくない。捕捉は出来ぬのか?』
『無理だ。動いてくれたら追えるとは思うが』
『向こうが動けば、分かるか?』
『うむ。だがここは森だ。派手な手を使うのは好ましくない』
『そうだな。この者が難儀するであろうしな』
「えっと、確認したいのですが。派手な手があると?」
『ある。だが、この森を大いに破壊する事になるであろうな。例えばこれだ』

 プロメテウスが大剣とは別に何かを持っている。
 何かの植物の茎のようなのだが。

「それは?」
『原初の火を運ぶのに使った物だ。一度、燃え始めたら神であっても消すのは容易ではない』
『ここの森が焼け野原になるであろうな』
『だが結界も永遠に続ける訳にも行くまい。何か手立てはあるか?』
『少し、待て。手があるやもしれぬ』

 カーリー マトリカス登場

『多少、乱暴であるが揺さぶってみるといい』
『どうやって?』
『それは我がやろう。これを機に楔を打ち込むべきであろう』
『或いは枷を嵌める事だな』
『然りだ。不滅の神の身である事を呪うようにせねばならぬ』
『兄上が受けた苦痛を幾層倍にしてやる!』
『マトリカスが森の外縁から包囲の輪を狭めて行く事になる。逃げ道は無い』
『どう動くか、予見出来るか?』
『相手もまた神、何らかの反応を示す事であろうな』
『抵抗するであろうか?』
『恐らくは。だがそれが狙いでもある。居場所を示す事になる』

 センス・マジックで見ても魔力の欠片すら感じ取れない。

「一体、何を?」
『多重に結界を敷いているのだ』
『マトリカス達は我の分身も同様、個々で見ればその力に欠ける所は多い』
『だが互いの力を組み直す事で多様な力を発揮する』
『今は相克をも利用し結界と為している』
『見るがいい、その兆候は既に現れている』

 森の木々が風に揺れてザワザワと騒がしくなっていた。

『どうかな?』
『いる。もう少し、続けてくれ。場所を特定しよう』
『確実に、いる! ああ、我が夫にして主よ! 今、血を啜りに行きましょう!』
『不死なる身に幸いあれ。信仰を一身に受ける祝福を呪いとしましょう』
「そもそも何故、貴方達のような神々が相争うのです?」
『意図して歪みを生じさせるか否か。争点はそこに集約されるであろうな』
『考えてもみよ。我等が如き者には各々、役目がある。それは世界の中で調和すべきなのだが』
『異なる世界同士が重なって存在する為にそもそも調和する事など有り得ない』
『どうしても歪みが生じるのだ! しかもそれは余りにも巨大で神ですら抑制するのは難しい』
『例えば太陽だ』
『その太陽を司る神々が集うとどうなると思う?』
「えっと」
「あの、ホルス神はどうされたので?」
『我等とは決別している』
『太陽を司る神の一翼が欠けたが故に』
『そして別の太陽神との間に新たな相克を生んでいる。その神の名を汝は知っているであろう?』
「え?」
『我を排除する事でこの世界を歪みから正そうとした女神。我にとっては主神でもある』
「あ!」

 思兼神にとっての主神、そして女神。
 天照大神か!

『構図は異なるが、相克を避ける事で歪みに一定の流れを作ろうとした者もいたな』
『見ているな? 太陽神アポロン!』
「え?」
『盗み聞きに覗きとはな。主神の悪しき面を継ぐつもりか!』
『弾劾でもするつもりかな?』
『それはアポロン、汝次第だ』
『弁解するつもりは無いけどね。私まで太陽神としての役目を担っていたらどうなってたと思う?』
『分かっている。汝の判断は正しかったであろう』
『でも別の神が新たな相克を生んでしまったか。新たな歪みも溢れ出してしまったみたいだねえ』
『思惑は外れたようだな』
『まあね。でもそう悪い結果でもないさ』
「あの、これって?」
『時空を超越して話をするのも味気ない。ここに来るがいい』
『嫌だなあ! 本気で弾劾する気でしょ?』
『それこそ汝次第だ。心配であれば護衛も連れて来るがいい』
『では、お言葉に甘えて』

 アポロン登場

『汝の思惑は透けて見えている。どういうつもりだ?』
『分かっている癖に。貴方は先を見通し過ぎる。だから酷い目に遭うんだ!』
『主神の座を望むか』
『それそれ! 何で皆、そう疑うかな? 太陽神でも過分だってのに全能神なんて!』
『過分ではあるまい。能力ならば、ある。だがそれこそが罪と考えるであろうな』
『ご明察。だから距離を置くのは自然でしょ?』
『それはどうかな? 神殺しの存在をどう使うつもりであったか!』
『やっぱり弾劾するんじゃないか!』
『当たり前だ! 汝の意図する所は世界の破滅を望むのと同義なのだぞ!』
『それ、違うと思うけどなあ』
『破壊と創造は表裏一体。そうじゃないかな?』
『そして汝は新たな世界で主神として君臨するか』
『そんな面倒な役目を担ってどうするの? それに単に破壊するだけじゃ芸が無いでしょ?』
『汝の思惑は透けて見えると言わなかったか? 相克を断ってみた所で何も変わらん』
『変わるさ。それに世界を支える根源は主神の存在じゃない。知ってるでしょ?』
『大地母神か』
『話はそこまでだ。いたぞ!』
『森を抜けようとしている。逃げるつもりか?』
『結界を破るつもりか? だが、逃がさん!』

『全く、騒々しいねえ』
『どうなさいますか? 我等も助勢する事は出来ますが』
『新たな相克を生むだけだって。それよりも後始末の方を心配すべきじゃないかな?』
『後始末ですか。我等だけで手が足りますかな?』
『それこそどうなるか、予測出来ないって。それに手段ならあるさ!』
『やはりご自分で面倒事はなさいませんか』
『神にだって向き不向きがある。彼女なら適任さ』
『心配しなくていい。君の森だけど、荒れたとしても元の姿に戻せるから』
『安請け合いするのは感心しないわね!』
『でも、やるんでしょ?』
『やるわよ! やるけど、手伝いなさいよね?』
『話が分かるね!』
『でもいいのかしら? 本当なら彼等にこそ神殺しの力が要るんじゃない?』
『いいのさ。それにどうやら手遅れのようだし』
『良くないわ! 収拾するつもりはあるの?』
『なるようになるさ。介入してみても更に面倒な事になるだけだよ』
『嫌な預言ね』
『預言じゃなくて事実だよ』
『では相克を断つように扇動したのは何故?』
『なるようになるかな、と思ったんだけどなあ』
『適当過ぎよ!』
『もう、何なの!』
『どう? やっぱり荒れてる?』
『酷いものだわ。結界を破るのに相克を利用したみたいね。無茶な事を!』
『歪みはどうだい?』
『放置してたら大変だわ。キース、だったわね? 邪結晶はあるかしら?』
「えっと、ありますが」
『1つあればいいわ。このまま森を修復するにしても歪みを放置したままじゃダメみたい』
『制御出来るかい?』
『やるしかないわ。代わってもいいのよ?』
『任せるよ。適任じゃないってのは自覚してる』
『では、始めるわ。貴女達は周囲をお願い』

 森の中には突如としてクレーターが出現していた。
 木々が徐々に枯れている!
 召喚モンスター達も近寄ろうとしない。
 それだけ危険なのだ。
 オレの体も思うように動かせない。

「これって一体?」 
『歪みの影響だよ。このまま放っておいたら森が死滅だねえ』

 下手したら拠点の召魔の森が消滅するかどうかの瀬戸際じゃないの!

「どうにかなりそうですか?」
『任せなさい!』
「お、お願いします!」
『我等も備えるとするか』
『ああ、そうだな』
『あら?』
「な、何か問題でも?」
『歪みはいいんだけど。地脈はどう?』
『僅かに遮断されている場所があるようです!』
『精霊達はどうかしら?』
『騒いでおります。近寄る気配がありません!』
『困ったわね。精霊が宿らない森じゃ意味が無いわ』
『もしかして、失敗した?』
『ちょっと黙ってて。大事な所なんだし』
『いや、多分だけどこれは違うようだね』
『じゃあ何?』
『すぐに分かるよ』
「何があるんです?」
『精霊達が騒ぐ理由さ。死霊が潜んでいるようだね』
「死霊?」
『死霊ですって?』
『感知出来なかったのも相応の理由がある。こんな形で相克を利用するなんてね』
『キース、迎撃の用意を。どうやら思っていた以上に事態は深刻だ』
「え?」
『困った方だ。魔神とも手を組むか!』
『辺獄で何を得て、何を失って来た!』
『神殺しに加担するか、太陽神!』
『死者の王たる神よ、では問おうか。魔神などに加担する意味が分からないな』
『分からぬか? 我等は神の領域をも超越する存在となるのだ』
『そして滅んだ世界で君臨でもするのかな? しかも信仰する者もいない世界で!』
『さて、それはどうかの?』

 オシリスの周囲にいたマミー達から包帯が解けて落ちる。
 現れたのは?
 神々だ!
 シヴァ、須佐之男命、フレイ。
 そしてゼウス。
 そう、ゼウスがいる!

『ありゃ、いたんだ』
『いたとも』
『貴方の事だ。神殺しの前に出て来るとは思わなかったね!』
『我もまた、神の領域をも超越するのだ。即ち神殺しの力も及ばぬ事を意味する』
『神の尊厳を捨ててでも、かな?』
『預言の子よ。汝が企図する事もまた同義ではないかね?』
『何の事かな?』
『隠しても無駄だ。我が大地母神の資格を備えた女神達にどう振る舞ったのか、知っていように』

 アポロン神の表情が激変していた。
 明らかな怒りの表情。

『ガイアの再来など、不要。如何なる大地母神も無用だ』
『そうやって全能神に固執する意味が分からないな』
『分からずとも良い。いや、我の立場にならねば分かるまいよ』

 ゼウスの視線は何故か、アポロン神から外れる。
 恐らくだけど、アルテミス女神を見ているようなのだが。
 それが何を示唆するのか?
 オレにだって予想出来るぞ!

『この人間は我に任せよ! 手を出すなよ?』
『承知した』
『時間はあるようで無いぞ? 急いだ方がいい』

 どうやらオレの相手は須佐之男命になりそうだ。

『グッ?』
『これは?』
『まさか、カタストロフィ!』
『一体、誰の仕業だ!』
「シャァァァァァァァァァァーーーーーーッ!」
『ッ?』
『貴様の仕業か!』
『死ね!』

『妙な事になっているようだな』
「お前は!」
『久しいな。だが今は挨拶をしている暇は無い』

 オレの目の前にいたのは筋肉バカの魔神だった。

「後で話がある」
『奇遇だな。我にも話があるのだが』
「拳で語らせて貰うぞ?」
『承知だ。だがキースよ、お前はこの場を戦い抜いて生き残れるか?』
「そっちこそ!」
『またお前か!』
『そうだ。そしてまた、辺獄に送り返してやろう』

 ルーズリーフの魔神は何やら悪態を吐きつつ森の中へと後退する。
 それを追う筋肉バカの魔神。

『一体、何? 魔神同士でも争いがあるの?』
「ええ! 複雑な事情があるようで」
「あっちへ!」
『何よ! 暴れさせなさい!』
「私の配下がいます! 護衛をしてくれませんか?」
『貴方がやりなさい!』

ドラゴン一行合流

『来たぞ! 小さき者よ!』
『何じゃ、この有様は!』
『琥珀竜! 雲母竜! 無闇に森を焼くでない!』
『翠玉竜か!』
『汝の指示に従う義理などこっちには無い!』
『傍迷惑な奴等め! 何だったら汝等から先に拘束してくれようか?』
『そこを動くなっ!』
『フンッ!』

 折角、オレを襲いに来ていた須佐之男命に筋肉バカの魔神が蹴りをいれてやがる!

『魔神如きが邪魔するか!』
『その魔神と組んだ神の言葉ではないな!』

「ガゥッ!」
『ええい、邪魔するな!』

 ヴォルフと獅子吼に追い立てられているようだ。
 何とゼウスだ!

『ッ!』
「やあ」
『何?』
『グォッ?』
「オラァッ!」
「イソシアネート! ムレータ!」

 梱包し終えたらゼウスの身は氷の城に確保だ。

「ッ?」
『何だ? 何が起きた?』
『ええい、邪魔だ!』

 プロメテウスら登場

『奴等め! 相克を強引に反転させたのだ!』
『そのような事が可能であるのか?』
『分からぬ。全能神故に可能であるやもしれぬが、世界の理を全否定せねばならん筈だ!』
『世界を統べる神にそのような事は出来るのか?』
『出来るであろうな。多大な犠牲を支払う事になろうが』
『何者かが加担しておるかもしれんぞ? 神に弓引く者達は?』
『悪魔達か。だが連中もまた世界の理に縛られておる』
『神の理に縛られぬ者達はどうだ? 自ら神を僭称するだけに侮れんが』
『魔神か。理の外に身を置くが故に可能ではあろう』
『無事であったか?』
「ええ。どうにか」
『この有様は、何だ? 事情が分からぬ!』
『ドラゴン達か! それに魔神共までおる!』
『優先すべきは分かっているな?』
「あのー、ちょっといいですか? ゼウスなら拘束して確保済みですが」

 神々の動きが止まる。

『『『『『『本当か?』』』』』』
「ええ、まあ」
『『『『『『信じられぬ!』』』』』』
『その前にこの混乱を収拾せねばなるまい』
『然りだ』
「ドラゴン達には手出しは無用です。アンデッドは別ですが」
『しかし森を焼いている奴もいる。放置して良いとは思えんが』
「出来れば、放置でお願いします。あ、ゼウスの身柄はこの氷の城の中です」
『ふむ。ならばここを堅守で良いであろうな』
『堅陣を敷け!』

 一旦戦闘終了

『ムッ?』
『どうした!』
『追加が来たようだ。仕掛けて来るぞ!』

 オーディンら合流

『我等が兄弟はどうなっている?』
「さて。どうしたかな? 死んでいるんじゃないの?」
『神殺しよ。神を殺せるからといって自惚れるな。神に偽りを告げる罪は消えぬぞ』
『天界の破壊者よ。天を堕とす事は出来ても不滅なる存在もあると知る事だ』
「悪い。理解出来ないんですがね」
『汝はそうやって、考えるのを止める性質であるようだな』
『汝の場合は理解出来ないのではない。端から理解するつもりがないだけだ』
「ご明察。でもね、どうなっているかは目で見て欲しい。こっちは口下手なのでね」
『うむ』
『これ、神殺しよ!』
『何という事を! これでは殺すよりも酷い!』
「そうかな? では質問。あそこにいるプロメテウスにこのゼウスは何をしたんだっけ?」
『むむっ?』
『罪人に罰を与えるのは当然の事。我等が兄弟の権限のうちだ』
「そうかい。なら追加で質問。最高権力者の罪には誰が罰を与えるんだろうね?」
『クッ!』
『己の罪は己で裁く、その厳しさが肝要であろうな。それでこそ全能の神として相応しい』

 ハデスはポセイドンよりも冷徹であるらしい。
 酒船がその手に吊しているゼウスだ。
 流れのままに梱包したんだが、偶然にも逆海老の姿で縛り上げられていた。

『神殺しよ。何故殺そうとしない?』
「そんな暇が無かったよ」
『違うな。汝は意図があって殺す事を躊躇っている』
「そう思うかい?」
『聞こう。汝の望みを叶えてやっても良い。何だったら汝も神の列に加えても良いのだ』
『汝は魔神となる誘いを断っていると聞くが。我等であれば他にも色々と与える事も出来るぞ?』
「例えば?」
『あらゆる欲を満たしてみせよう。酒も、食事も、女も、何もかもをだ!』
「では、戦いはどうだ? 1対1で存分に戦える相手が欲しい」
『聞きしに勝るとはこの事だな』
『望んで修羅道に落ちるか?』
「須佐之男命でもトールでもいいよ。理想の相手ならあそこにいる魔神だけどね」

 オレの指し示す先には筋肉バカの魔神がいる。

『無茶を言う!』
「そこは嘘でもいいから承諾する所じゃないのか?」
『我等もまた神。制約と誓約は守るとも』
『キースよ、下がれ!』
『何者だ?』
『待て、害意は感じ取れぬ』
『何だ? 地脈の流れがおかしい!』


+ 女神の仲裁
  • 女神の仲裁
『争いの時間はここまで。それとも妾達も敵に回すおつもりですか?』
『去れ! 汝等の役目はここでは無用であろうに!』
『それはどうでしょう?』
『むむっ?』
『それは!』

 転生煙晶竜、そしてエルダードラゴンの長老様が反応している。

『歪みもまた世界を支える力の一旦、加減を間違えると世界が滅び去るぞ!』
『良くご存じで、賢き竜よ』
『そして辺獄に対してもこの力は及びます』
『ここは互いに退く事です。誰にも益はありませんよ?』

 デメテルがポセイドンに右手を掲げたまま歩み寄る。

『な、何だ!』
『ポセイドン。貴方の存在理由を消し去って差し上げても良いのですよ?』
『ひ、退け!』

 魔神やゼウスの勢力の神々が撤退

『貴方はどうなのです? まつろわぬ魔神よ』
『我は何も変わらぬよ、恐ろしき女神達。そして我の望みを満たすには都合が悪いようだな』
『ええ。その通りですわね』
『いずれその望みは果たされるでありましょう。でも今ではありません』
『それでも尚、ここに留まりますか?』
『脅迫するのか?』
『必要とあれば』
『どうやら用件を済ませるには日が悪いようだ。ここは退かせて貰う』
「何? 逃げるのか?」
『戦いたくともこれでは戦えぬ。邪魔な存在が多過ぎるのでな』
『雲母竜! それに琥珀竜! 何故に魔神などに与するのか?』
『紫晶竜、貴方には分からぬよ』
『制約と誓約は既に無い。だが我等は我等の意思で動く。貴方には関係無い』

 筋肉バカの魔神が撤退、雲母竜琥珀竜長老様には目礼をしていた。

『貴方はどうします、太陽神?』
『後始末があるからなあ。ここを放っておいたら立場が無い』
『貴方がそれを気にしますか? 相変わらず怠惰な。お仕置きは効いていますか?』
『効いているように思えません!』
『そうでしょうね。ご褒美になってしまいそうですし』
『この役目、代わって頂けません?』
『貴女だからこそ適任なのです。私は太陽神の子まで設けるつもりはありませんよ?』
『見境がありませんものね』
『ええ。それは全能神たる立場の方も同様。直る見込みは無いですね』

 デメテルの視線が梱包され酒船に吊られたままのゼウスを射抜く。

『私が引き取ろうかと思いましたが、止めておきましょう』
『良いのかな、大地母神を継ぐ筈だった女神よ』
『プロメテウス、貴方に任せます。魔神に与した事を後悔させて差し上げて?』
『冷たい態度だな』
『当然でしょう? 愛する娘の父神ではありますが、それは庇う理由になりません』
『大地母神の資格を奪われたからか』
『その点は感謝しているのよ? 意外に思うかもしれませんが』
『分かっていようが大地母神の位置は空位のままだ。それが歪みの本質でもある』
『その通りですよ、賢き竜よ』
『確かに世界を支える事は出来よう。だが、実害も大きい』
『ええ。だからこそ私達は動き続ける事になりましょう』
『その考えは正しい。だが実践は至難。介入されるであろうに』
『ええ。実際に封印されたり、存在理由を消されそうになったりしましたものね』

 エルダードラゴンの長老様が前へと進み出る。
 女神様達はまるで動じない。
 いや、長老様もまた女神様達を前に動じていない。

『手にしているのが何であるのか、理解はしていような?』
『ええ、勿論』
『そして古き竜よ。貴方もまた私達と同じ役目を果たそうとしていませんか?』
『どうかな。我は不滅の存在ではない。神ではないのだから適任ではあるまい』
『それはどうでしょうね?』
『私達は私達にしか出来ない事を為す。そして貴方は貴方でしか出来ない事を為すでしょう』
『預言はお断りなのだがな』
『預言ではありません。事実を言ったまでの事です』
『さて、この森の有様ですがアルテミス。貴女に任せて良いですか?』
『勿論ですわ、叔母上!』
『プロメテウス。全能神たる方はお任せすると申しましたが、注意すべき事もあります』
『分かっている。殺しはしないし、出来ない。益無き事はしないとも』
『魔神と与した事で失った力がある事でしょう。ですが何かを得てもいる筈。熟慮を求めます』
『そうするとしよう。それこそが我の本分でもある』
『プロメテウス、鳥達のお世話もお願いしますね?』
『世話になるのはこっちになりそうだ』
『我等は大地を通じて歪みを追い、収拾し続ける事になりましょう』
『叔母上も難儀な方だ。自ら苦難を背負うなんてねえ』
『太陽神よ。貴方の選択もまた苦難を背負う事になるでしょう』
『嫌な預言、しないで貰えますかね?』
『預言ではありませんよ? 事実を申したまで』

 女神様達が揃ってオレを見た。

『傍迷惑な事でしたね、キース』
『汝の望みは承知していた。それを断つ結果となった事は慚愧に堪えません』
『この地に関してであるが、妾達も出来るだけ配慮する事になりましょう』
『キースよ、汝の進む先に幸多からん事を』
『全能神を拘束するとは! お見事でした』
「は、はあ」

《称号【女神の祝福】を得ました!》

『では、我等も一旦移動するか』
『兄上、この鳥も一緒に連れて行くので?』
『無論だ。それに慎重に扱うように。この鳥は歪みを体内に集約させて邪結晶を生む』
『何と!』
『しかも極めて高い密度になる筈だ』
『この通りだ。頭上にこの鳥がいる限り如何なる力も使えぬ。全て吸い上げてしまうが故に』
『ほう』
『残念だったな、神々の王。何か言う事はあるか?』
『こ、これは何じゃ!』
『知らぬか。だがいずれ、知る事になる。その御身でだ!』
『こ、こんな事が許されると思うのか!』
『許しを乞うつもりはありませんな』

 絶句するゼウス。

『神殺しめ! 汝の罪は消えぬぞ!』
『無駄な事だ。呪詛もまたこの鳥が吸い上げる』
『移動するか?』
『そうだな。新たに結界を用意しよう』
『迎撃の準備も要る』
『当然だな。奪い返す事を諦めるとは思えん』

『キース、であったな。次の機会があるようなら、妾の夫を拘束してくれると嬉しい』
「は、はあ」
『さすれば汝の望みを叶える為、我等が助力を惜しむ事もあるまい』

 カーリー女神の言葉をドゥルガー女神が継ぐ。
 ゼウスを捕らえたままプロメテウスらも去った。

『優雅じゃないわー』
『何を言う! 生命が溢れるこの様、魔物をも許容する森とはこういうものだ!』
『違うわよ! 精霊達が宿る美しい森こそが理想じゃないの!』
『汝の価値感をキースに押し付けるつもりか? まるで分かっておらぬ!』
『あら、やる気なのかしら?』
『必要とあれば』
「あ、あの。や、止めませんか?」
『ねえ、キース。貴方はどう思う?』
『問うまでも無い。より強い魔物が棲む森が好ましいに決まっている!』
「え、えっと」
「わ、私としては狩りが優先なので。強い魔物が棲んでくれる方が好ましいですかね?」
『そうであろうな!』
『キースーぅ?』
「あ、あの。落ち着いて!」
『称号を与えられているからって贔屓した? そうなの? そうなんでしょ!』
「いや、どっちの森もいい出来だと思いますよ?」
『何が気に入らないのよ! 貴方の美的センスは、おかしい!』
「ッ?」
『あー、楽しんでいる所を申し訳ないけど、いいかな?』
『楽しくないっ!』
『そろそろお暇するよー』
『待ちなさいっ! 納得出来ないわっ!』
『申し訳ない。大丈夫ですか?』
「ま、まあどうにか」
『太陽神よ。汝が意図する事は頓挫したのではないかな?』
『別にいいんだ。より良い選択肢が実現出来るならそれに越した事はないんだし』
『だが神殺しを教唆した事実は消えない。我には看過出来んぞ』
『剣呑だねえ、ドラゴンの王。でもそれでいい。ドラゴンは世界の武威を体現すべきだ』
『その武威が汝に向かうとは思わんのか?』
『さて、どうかな?』

 アポロンら退場

『キースよ、汝にとっては大変な夜になったようだな』
「ええ、本当に」

  • 1253話の話ではN4E28での最後の黒い球体の封印時、こちらにも襲撃があったようだが、ドラゴン達に撃退されたらしい。
  • 1256話では、地下洞窟迷宮へとつながる縦穴のことでついに翠玉竜から注意を受ける。森の迷宮に来ているプレイヤーのことを心配しつつも、歪みが生じることを一番に懸念していた。特にアンデッドが溜まるのが問題らしく、すでに縦穴の底までの掃除をしていたらしい。狩場を独占したいキースの気持ちも分かった上で、数日置きの掃討を提案する。しかし一方で、ちょっと歯応えが有りすぎるが、竜の巣にぴったりというアピールもされてしまった。しばらくは紫晶竜には黙っていてくれるらしい。
  • 1259話では、予想以上にアンデッドが地下洞窟迷宮に跋扈している状況により、本格的に長老様から転生煙晶竜を主とする巣を構えることを提案されてしまう。
  • 1261話で名持ちドラゴンたちはキースの現状に危惧を持ち、称号を盟約に上げて絆を強くした上でこれからどうするかの会議をした。話し合いの結果転生煙晶竜地下洞窟迷宮の番人としての役目の白羽の矢が立ったが、自由がなくなるという事で拒否、次点の長老様もそんな転生煙晶竜が放っておけないと拒否、結局各巣からエルダードラゴンが持ち回りで派遣されることとなった。それに応じて早速縦穴からの新たな洞窟の掘削が始まってしまったらしい。さらに邪結晶についてはジュナ,オレニューらの協力も得て、収集する方策を採る事になった。(1262話)
  • 1264話での話し合いでも結論は召魔の森邪結晶を封印するための場所を設置することとなり、封印が得意な黒曜竜が遣わされることとなったが、それと同時に師匠連中についに拠点がばれてしまいついに案内することとなった。地脈案安定しているが、魔物が強力すぎることと、歪みに懸念が表され、オレニューからはやりすぎとのお叱りを受けた。
  • 1272話で翠玉竜黒曜竜に後を託し、自らの巣に戻っていった。

付属施設

闘技場

 レールガン,マイクロ・ブラックホール,クェーサーすらほとんど破壊できない不思議仕様
 強化を重ね、クォーク酒船すら自由に参加できるほどの広さに。
 片隅にオベリスクと、海魔の島への灯台がある。
 1269話では強化後初めての星結晶投入。英霊は8組に増えていた。クリエイト・アンデッドのために生身の英霊を探していたジュナにとっては待ちに待ったものであり、結局撃破。その後、クリエイト・アンデッド用にジュナが単身で計3度挑んだが、戦いには勝利するものの、英霊のクリエイト・アンデッドは失敗した。転生煙晶竜らが
言うには英霊のアンデッド化は現世の理に外れるらしく成功はしないし、仮に成功したらそれは魔神にも通じる歪みであり、逆に看過できないとの事である。(1270話)

+ 他の場所で未見のモンスター
 黄竜(617話)
 ウルサミノールガーディアン(618話)
 白澤(799話)
 スケルトングリンブルスティ(800話)
 ニーズヘッグの亡霊(800話)
 帝釈天(802話)
 祝融の化身(815話)
 祝融の従者(815話)
 ヘパイストスの化身(827話)
 ヘパイストスの従者(827話)
 キュクロプスの分身(827話)
 ヘカトンケイルの分身(877話)
 913話で世界樹蛇鶏の羽を捧げた場合(未見以外も含めて。)
 フレイの化身,スキールニルの化身,グリンブルスティフレイヤの化身,オーズの化身,ヒルディスヴィーニ,オーディンの化身,スレイプニル
 トールの化身,タングリスニ,タングニョースト,ノートの化身,フリームファクシ,ダグの化身,スキンファクシ
 ソールの化身,テュールの化身,アールヴァク,アルスヴィズ,マーニの化身,ヘイムダルの化身,スクルドの化身,ヴェルダンディの化身,ウルドの化身
 スコルの分身,ハティの分身,オーディンガード,ニーズヘッグの分身,ファフニール,ラタトスク,グリンカムビ,フィアラル,ブラギの化身,イズンの化身
 幻海蜃将(918話)
 アマルテイア,トライコーン(922話)
 932話で世界樹蛇鶏の羽を捧げた場合(未見以外も含めて。)
 スルトの影,ヘルズムスペル,ムスペル,ロキの化身,シギュンの化身,フェンリル
 ヘルの化身,エーリューズニルセンチネル,ヘルヘイムヒーロー,ヘルガーディアン,ヘルスナイパー,ヘルシャーマン
 1226話で色々強化した結果なのか新たなモンスターが出現
 牛頭絶将,馬頭絶将(獄鬼系,刀の魔竜,剣の魔竜,弓の魔竜,盾の魔竜,妖刀の亡者,刀の魔王,剣の魔王,弓の魔王,盾の魔王と共に出現。)

森の迷宮

+ 主な出現モンスター
   ・日中
    エント バオバブエント
    ※472話調査時
    針トンボ 槍トンボ
    キメラ フラッシュキメラ ダークキメラ パイロキメラ ラーヴァキメラ エルダーキメラ
    殺戮カバ
    シュトルムティーガー 白帝虎 白霊虎
    魔豪蜂女王 魔豪蜂
    リザードマン リザードマンソルジャー リザードシャーマン リザードマンハンター
    レッサーバジリスク
    ディアナオウル
    ※強化三回目後しばらくしての主に掲示板などからの情報
    スプライト 精霊
    スプリガン スプリガン・センチネル
    レッドオーガ
    ヒルトロール
    レッサードラゴン・スノウ スノウドラゴン グレータースノウドラゴン
    スノーワイバーン アイスワイバーン フロストワイバーン
    ファイアジャイアント フロストジャイアント
    ファイアリザード
    バシュム
    ムシュフシュ
    ムシュマッフ
    エルダーマンティコア
    クサリク
    ラーヴァスラッグ
    ギルタブルル
    外法蛇亀 キムクイ キムクイガード
    ウガルル
    ウリディンム
    ワイアーム
    バジリスク
    パピルサグ
    デモンズスコルピオン ホーリースコルピオン
    エキドナ ラミア
    計都
    アプサラス
    ハヌマーン
    ギルマン ギルマンロード ジャイアントギルマン
    ハンマーヘッドドラゴン
    ※聖結晶による強化終了後
    不動明王 降三世明王 軍荼利明王 大威徳明王 金剛夜叉明王 孔雀明王
    ※1118話掲示板回の情報
    アマルテイア ラダマンテュスの化身 アイアコスの化身 ミノスの化身 イアソンの化身 オルフェウスの化身 ミノタウロス レウケーの化身
    ゴールドシープ エルダーキメラ ケルベロス トライコーン
    マスティマ アラバスタードラゴン ユニバーサルドラゴン
    キムクイガーディアン
    1226話の大幅強化後
    スグリーヴァ 英雄王ルガルバンダ 冥界王ギルガメシュ エンキドゥ達 ムシュフシュキング ムシュマッフキング
    パールヴァティーの化身 シヴァの影 アルダナーリーシュヴァラの影 ヴリトラの写身 テュポーンの写身


※564話掲示板回の情報では初期に見られた低レベルのモンスターは姿を消し始めているらしい。


 初出 話

地下洞窟迷宮

  • 恐るべき規模となっており、強化後の初探索時にノッカー ノームが勢ぞろいして出迎えたのもむべなるかなという大迷宮である。ポータルガードを動員しレギオンといってもいい戦力でも一層は半日近く費やす。
  • 洞窟に入りしばらくすると第一層を大きく周回する通路へと出る。その通路の所々に下へと続く通路の分岐やモンスター部屋の扉がある。
  • 中継ポータル候補地が所々に存在し、そこでは擬似的なポータル開放戦のようなイベントが起きる。
  • 第二層には3箇所中継ポータルとなりえる場所があるが、その機能を有効にするには愚者の石版が必要。
  • 第三層になると洞窟内の支柱が増えたが、支柱の間隔は広いから大型の魔物が行動を阻害される事は無い。
  • 第三層の奥には扉がありその先には中央に祭壇のような土台がある広間がある。ここも中継ポータル候補地となっている。キースはここに愚者の石版を使用し、中継ポータルとした。(652話)その先には下の第四層への洞窟が続いている。
  • 第四層もかなり広いが、実は第三層からの道を真っ直ぐ進んで程無くの位置に隠し扉があり、その先は広間となる。その先に城門のような構造の大きな扉がある。その先は第五層へと続く。第四層には中継ポータル候補地は見つからなかった。
  • 第五層はシールド工法で掘削されたトンネルのような洞窟。同心円の4重の周回通路と中心から八方へと延びる放射状の通路がある。その南端が第四層に繋がっている。
  • 第五層中央部には扉を開けて入ることができる。そこは建設途中のように天井も壁もそして床面も荒々しく削られたような感じで、中央には人魂が浮かびすぐに消える。土精霊ノッカー ノーム スピリットモールがお出迎えをするその広間は迷宮最深部である。そこは愚者の石版を使用せずに中継ポータルとなる場所であり、再度節制の石版を使用することでさらなる拡張ができ、魔水晶を消費して、魔物強化と規模拡大も選択できる。
  • 再度節制の石版を設置し、一度目の強化後、第五層の放射状の行き止まりであった所に行くと、広間になっており、さらに洞窟が続いていた。広間には中ボスのようにモンスターが存在していた。このモンスターは短時間でリポップするらしく、昼食休憩でリポップした。
  • 広間の先はゆるやかな登り坂で、丁字路となる。その道も周回通路となっている。(北東、南東)広間の先が下っている所もあり(東)、それぞれ4.5層と5.5層に対応すると思われる。
  • 5.5層の広間の内、西、北、東からは6層へ下ることができる。東から降りていくと丁字路となり、また周回路となる。そこを進むと南の方向で広間にあたる。(785話)そこからは周回路の他に北の中心方向への道が下り坂で続いている。その先は7層のとても広い広場で、全ての堕天使の影とマスティマが待ち構えている。
  • 7層の広間を制圧すると、広間の壁の中からノッカーノームスピリットモールが出現。さらなる愚者の石版で中継ポータルとすることが可能となる。(786話)
  • 849話でついに拡張工事完了したらしく、地下駐車場入り口のようなスロープが口を開き、ノッカーノームスピリットモールが整列して出迎えた。
  • そのスロープの先は神仏エリアとなっていた。長く続く一本道で、大きく曲がりつつ、緩やかに下に向かっている。その先には中継ポータルにできる広間があり、そこから4つの洞窟が続く。(853話)
  • 一番右の穴の先は日本の神話の神エリア。ポータルガードを引き連れた蹂躙戦でも半日程を要する長い通路の先には注連縄つきの鳥居がある広間となる。その先には大国主神之化身が日本の神を引き連れて待ち構えていた。その戦闘後は注連縄が崩れ落ちた。期待を込めて直後に鳥居をもう一度くぐったが何も起きなかった。(865話)
  • 右から二番目の穴は中国の神様エリア。一番右と異なり、格闘しやすい大きさの敵は少なく、また、スクリーンショットを撮りたくなる巫女様もいないこともあるのか数時間で奥まで到達。小さな石塔があり、そこで中国の星神一行との戦いとなる。太歳神の化身,太陰神の化身によるエンドレスの復活あり。(866話)
  • 右から三番目の穴はメソポタミア神話関係のエリア。一番右の洞窟よりは短いが、二番目よりは長く、半日弱で行き止まりに。石版が存在する広間に出た。(867話)
  • 一番左の穴の先は黄金聖闘士黄道十二宮の英霊エリア。但し、始めはカプリコーンだけ出てこなかった。(868話)数時間で行き止まりの広間に到着。光る何かが掛けられた一本の樹があり、ギリシャ神話の神々の化身となる英霊が出現した。戦闘後に見ると樹に掛っていたのは黄金の皮であった。(869話)
  • 4つの洞窟全てを踏破すると、さらなる中継ポータルの強化が可能となった。それに対して早速聖結晶4個を投入した。(869話)
  • 強化が終わった890話では底の中継ポータルで土精霊たちが出迎えたが、その中に玄亀翁がいた。
  • 強化後は6層の堕天使がいた広間には、もともとの堕天使に加えて二体、計三対の堕天使の影とマスティマがいるなど、かなりの強化となっていた。最後に訪れたナヘモトの影の間では堕天使の影が勢ぞろいした。
  • 強化後の堕天使がいる広間の層では、百鬼夜行のイベントが起こるようになっていた。午前午後の2時ごろに鬼門の方角から裏鬼門の方角へ。(892話)
  • 905話の時点で天井も床も壁も黒い御影石のような滑る石で石組みに強化されていた。また、通常のモンスターのドロップにも聖結晶が混じるようになった。
  • ゴールドシープがいた一本の樹があった場所は石組みなど無くそのままだったが、樹が二本になっていた。(905話)さらには、その二本の間には若木が芽生えていた。(906話)
  • さらに奥に洞窟が続いていて、その先にはまた広間があり、さらに続く。その広間には中央には光り輝く樹木が1本生えていて、中継ポータル候補地であった。早速愚者の石版を設置し強化した。(906話)
  • 強化後の右から三番目の穴の先の石版があった広間は、石版が以前は所々が光っていたはずだが、斑模様になっていた。そして大将は英雄王ルガルバンダとなった。(920話)
  • さらに奥に洞窟が続いていて、その先にはまた広間があり、さらに続く。その広間には中央には光り輝く石版がある広間があり、中継ポータル候補地であった。早速愚者の石版を設置し強化した。(921話)
  • 右から二番目の穴の中国神話ゾーンも御影石のような物で強化され、序盤から蚩尤の化身,蚩尤の幻影,相柳をひきつれ星神が出るようになり、その先の星神達がいた小さな石塔があった広間にももう一つ石塔が追加されていて、二周目の追加の軍勢で強化され、さらに奥に洞窟が続いていた。(926話)
  • さらに奥に洞窟が続いていて、その先にはまた広間があり、さらに続く。その広間は中継ポータル候補地であった。早速愚者の石版を設置し強化した。(927話)
  • 一番右の穴の先の広間は鳥居が増えて向かい合っていた。その中央に行くとお出迎えが出てくる。さらに奥に洞窟が続いていて、他の3つの洞窟よりも長い道のりのその先にはまた広間があり、さらに続く。その広間は中継ポータル候補地であった。早速愚者の石版を設置し強化した。(937話)
  • 4つの新たな中継ポータルの先に関しては、右から三番目のメソポタミア神話ゾーンでは左右に魔法で封じられた巨大な扉がちらほら見え、その中は広間となっている。そしてたまにメソポタミア系やアンデッド系の魔物がいる。奥に進むにつれて、魔物がいる確率も上がっていった。その先には魔力が感じられる扉があり、その先に花畑がある広間がある。そこには対キース特化のナルシサス・モスカトスを含む植物系の敵が群れていた。行き止まりで何か気になるが、何も見つからなかった。(940話)
  • 980話の強化後、またもや土精霊さんが往来して作業しているのを見かけるようになる。
  • 強化後の4本の洞窟の日本神話ゾーンはさらに強力になるのと同時に支柱が増え、横に広くなっていた。途中で支柱に注連縄が巻かれているものが出始め、そのうちの幾つかは千切れていた。その先には行き止まりに闘技場のような広い空間があり、予想通りの鳥居の他に黄金に輝く樹木、小さな石塔、石版があり、その中央に如来座像があった。人魂は鳥居に存在していた。天之御中主神之幻影高御産巣日神之幻影神産巣日神之幻影2セットを中心に大規模戦闘となった。(994話)
  • 強化後の4本の洞窟の中国神話ゾーンも強化されていて、黄帝の末裔蚩尤の化身祝融の化身らが出現。通路も広くなりあちこちに石塔が出現するようになる。その先の広間は日本神話の洞窟の先と同じだが、人魂は石塔の上に浮かんでいた。(995話)997話で広間を制圧した。
  • 強化後の4本の洞窟のギリシャ神話ゾーンも強化されていた。通路も広くなりあちこちに神殿によくある縦に溝が刻まれている円柱が出現するようになる。その先の広間は日本神話の洞窟の先と同じだが、人魂は黄金の樹の上に浮かんでいた。ギリシャ神話の獣達やキメラ各種のほかクリュサオル,カムペー,ピュトン,ラドン・ゴールドガードらが出現した。(1007話)1008話で広間を制圧したが、スコーチが戦闘中死亡しリザレクションを使用した。
  • 強化後の4本の洞窟のメソポタミア神話ゾーンも強化されていた。英雄王ルガルバンダが通常モンスターとして出現。(1023話)通路も長く広くなり、途中で半壊状態の石版が支柱の間の所々に見えるようになった。その先の広間は日本神話の洞窟の先と同じだが、人魂は石版の上に浮かんでいた。そのまま広間を制圧したが、今までと異なり、鳥居、黄金に輝く樹木、小さな石塔、石版の中心の如来様の座像が組む印の上に新たな人魂が浮かんでいた。(1024話)その後【修羅道への通行証】イベント発生し、その後さらに新たな洞窟が現れた。
  • その先もさらに仏像シリーズ、計都星羅喉星といった強力な敵が出現する道が続く。途中支柱の幾つかに唐草文様が見え始め、最終的には中継ポータル候補の広間に出た。そこで愚者の石版,節制の石版を設置し、さらに最大まで強化した所、これまでにない程の数の土属性の精霊たちが現れ、工事を始めた。(1025話)
  • 工事終了後、土精霊一同は主人の再訪を勢ぞろいして整列して待ち続け、1090話でようやくお役御免となった。床は鏡のように磨き上げられ、天井壁も拡張し、きれいな彫刻が施されていた。広間の中央から下に向かって新たな洞窟が掘られていた。
  • その先は今までのモンスターが混在して襲ってくる通路が続く。床は凹凸はあるけど、基本的には平坦で所々は鏡面のよう。天井と壁の彫刻はある程度進むと見られなくなる。その先の広間の中央には白い岩が浮いていて、所々水が溜まっており古代中国がテーマの敵が出てきた。落雁,沈魚,閉月,羞花は凶悪な特殊能力をもっていたが、古代中国風の美女のためそんなことよりスクリーンショットのコレクションが増えることの方が重要であった。敵を倒すと水溜りが消え、その内2箇所がどうやら下へと続く洞窟となっていた。しかしその広間自体は中継ポータルではなかった。(1091話)
  • 次に広間に訪れると、白い岩は割れて落ちていた。そこから分岐する洞窟の1つにも中国四大美人がいた。まだ仕上げの最中なのか、時折土精霊たちが支柱の表面に紋様を刻んでいるか、床面を均すか磨いている。その先の広間は天井からは氷柱が幾つもぶら下がっていて、あちこちが光を受けて白く輝いていた。床にも氷筍がいくつかあった。そして広間の中央に小さな黒い岩が浮かんでいる。前と同様に触れると敵が現れる。今回のスクリーンショット対象はスノークイーンとなった。戦闘終了後は黒い岩2つに割れて落ちていた。まだ土精霊たちも仕上げの途中だと言うのに攻略をしてしまった。先に続く道は見つからず、ヴォルフも手首の辺りを軽く噛んでするいつもの合図をしなかったため、行き止まりらしい。キースの薄汚い下心のせいか、スノークイーンテロメアミョルニルで撲殺された。(1111話)
  • 1138話で白い岩の広間を再訪すると、白い岩が浮いて、黄帝の末裔率いる古代中国シリーズが再び出現し、さらに蚩尤の化身,窮奇が追加されていた。その結果白い岩はまた割れて地面に転がった。(1138話)そこから分岐するもう1つの洞窟の先には古代中国を主力にインド神話関連の面々だったり、古代バビロニアだったり、エジプトだったり色々登場。そしてまたもや仕上げの最中なのか、時折土精霊たちが壁に紋様を刻んでいるのに出会う。明らかに最近土精霊の出現が多い。『暇なの?』と暴言を吐きつつさらに進むと赤い岩が浮いている広間に出る。そこでは黄帝の分霊に率いられて古代中国のそれも著名な英霊達が出現した。戦闘後は赤い岩も2つに割れて地面に転がっていた。黒い岩の広間同様、ここも行き止まりで中継ポータル候補地でもなかった。(1139話)
  • 1150話で転生煙晶竜を連れて狭さに苦労しながら白い岩の広間を再訪すると、その途中の段階から強化を感じるほど一段と敵が強くなっていた。転生煙晶竜のように地脈を感じられる者にとって、広間は力が収束している場所らしい。黄帝の分霊が総大将となり、前回同様古代中国の著名な英霊達が出現した。未見はイケメンで有名な高長恭(蘭陵王)。楊大眼と格闘を堪能した。中国四大美人のスクリーンショットはテロメア吸血中という新バージョンが増えることととなった。広間での戦いを終えると、今までに比べて洞窟の穴が1つ増えていた。
  • 新たに穿たれた穴の先は足下に水溜りがあちこちにあり湿度が明らかに高い。塵魔法で強制乾燥はできる。一度出直し、もう一度白い岩の広間へ向かう所からスタート。改めて途中の紋様に土精霊の苦労を思いやった。土精霊の姿はないので、今回の工事は完了したとのことであろう。転生煙晶竜によると地脈から見ると清浄なる流れを呼び込んでいて、同時により強大な魔力の主を封じ、同時に呼び寄せる事にもなっているらしい。残念ながら白い岩の広間はまだ白い岩が割れたままで、その周りに8体もの玄亀翁がいて、白い岩は修復の真っ最中であった。再度新しい穴の先に突入。高い湿度で腐食の効果もあるらしく、金属製の装備に負担をかけていた。金属製の装備だけでなくタロスである岩鉄の被ダメージが多くなっていた。途中の段階でも黄帝の分霊が率いる大軍が出る難易度だが古代中国武将の面々はいないところが残念。洞窟の伸びる先には青い岩が浮かんだ広間があった。水蒸気で満たされ足下には熱水が流れており、サウナのような有様であった。出現した敵は白い岩同様古代中国シリーズだが、姜子牙が存在していた。転生煙晶竜とは食欲が赴くままという条件下での支援を要請していた。最後は呂布との一騎打ち、得物を片っ端から出し、相手にも選ばせた上という屈辱を与える方法をとった。戦闘後は青い岩は割れて地面に落ちていた。そして、広間から出る洞窟の口が2つ。1つは通ってきたもので、もう1つがさらに先に進むためのものとなる。
  • 1154話で青い岩の広間からの新しい洞窟に進んだ。今度の洞窟は青い岩の広間までとは逆に寒くなっている。出て来る敵は古代中国関係が中心だが、他の神話からも援軍がいる。転生煙晶竜は早くから先の終点が、妙に地脈が整った渦を巻いていて、外気が流れ込んでいることを察知していた。辿りついた広間は中継ポータル候補地であった。そこを中継ポータルとするための愚者の石版と、更なる洞窟の拡張のための節制の石版が必要であり、当然の如く即時設置し、できる強化は全てした。その広間の天井には大穴が空いていて、下にも上にも続く縦穴の先は見通せないが、外気はその上方向から来ていた。しかもその他にさらに洞窟の穴も2つあった。そして石版設置によるものか、黄色いマーカーをつけた凄い数の土精霊の皆さんが登場した。工事は壁に彫刻を施すことから始まった。大穴探索のためにパイリンに騎乗。一瞬であるなら今までも経験していたが、ついに本格的なモフモフライダーとなった。穴はS2W3マップの北東側の深い森に出口を開けていた。
  • 1169話で最下層の中継ポータルから伸びる未調査の2つの洞窟の1つに進入して行った所、前には行き止まりだった赤い岩の広間に続いていた。赤い岩は修復されており、またもや古代中国関係との戦闘を堪能することができた。武将は張飛薛仁貴張献忠徐達高長恭ら。
  • そこから白い岩の広間まで戻り、黄帝の分霊と戦闘。今回の中国武将で確認できたのは荊軻であった。(1170話)
  • 1189話で縦穴を降下すると、たくさんのモンスターが棲みついており襲われるようになっていた。転生煙晶竜は仏像シリーズまで喰っていた。中継ポータルを越えてさらに降下した穴の底では土精霊たちがまだ工事中であり、転生煙晶竜によると地脈といい精霊力の強さといい居心地の良い場所らしい。さらに洞窟が続いていてそこを進むと、ゴツゴツした岩が中央にある広間に出た。他の広間と異なり、壁はまるで城壁のようで支柱は幾つもある。転生煙晶竜によると地脈の流れが綺麗な渦を巻いているらしい。そこで出現したのは北欧神話関係のオールスター。転生煙晶竜にとっては食べ物という意味でも堪能した。(1190話)
  • 1206話ではさらに工事従事の土精霊の数が増えていた。とはいえ戦いに巻き込まれることも無く、戦闘が始まると即座に消えてしまう。とはいえ戦闘ではいつものようにキースは環境破壊をするため、さすがに起こったのか、使役するストーンコロッサスとともに現れ、玄亀翁たちがキースの頭を殴った。一応マーカーは黄色。1207話で土結晶または星結晶+聖結晶をお詫びとして玄亀翁人数分差し出し、手を打ってもらった。土精霊達は拡張工事、補修、清掃の各作業に戻っていった。
  • 縦穴の最下層の広間からの洞窟は2本ある。1214話でいつものように戦闘で環境破壊をしているとわかるが、この洞窟の岩盤はこれまでよりも強固であるようだ。しかも自動修復機能があった。1207話で土結晶をあげたせいかは不明。さらに進むと地脈操作所持の船岡が勝手に先頭に出た。その先には支柱が数多く立つ大きな広間に出た。その中央付近で振動が起こり、支柱が光り出してマスティマ,堕天使達,刀の魔王,盾の魔王,剣の魔王,弓の魔王が出現した。わざとナヘモトの写身を残してアンデッド化させておかわりも楽しんだ。この広間もすばやい自動修復が為されている。おそらく特別な地脈の関係らしい。さらに支柱が光り出し、土精霊らも現れた。玄亀翁たちはいつの間にか船岡の頭に集まっていた。おみやげの土結晶を渡すと戸惑っていたが恭しく礼もしてくれた。もともとは激励のためのものだったが、結局はまた破壊をくりかえしたので謝罪の意味も持ってしまった。最後に残った玄亀翁が指し示す先には新たな洞窟が続いていた。またもや強化された敵に歓喜しながら進むと、先から水音が聞こえてきた。その先にあったのはまたもや広間。壁には所々水晶が露出してあり、水も湧き出している。光る苔があり、水晶がその光を乱反射しているせいかせいで美しい風景である。支柱の数は少なくさらにそこから3つの洞窟が続いていた。そこは中継ポータル候補地であり、いつものように愚者の石版を設置し確保した。
  • 1218話で中継ポータルからの3つの洞窟の内の左側の1つに進入。洞窟の壁にも水晶が埋め込まれて、そこから魔物の援軍が追加される機能がある。しかも魔物は水晶に触れることによってHP,MP回復が可能。しかも水晶はカタストロフィ,マイクロ・ブラックホールの呪文でも砕けなかった。周囲の壁は砕けるのだが、どのような理屈かは不明であり、触ってみても普通の水晶と変わらない。そして水晶の発する色も刻々と変化している。先に進むに連れて洞窟の規模も大きくなり、水晶の数も増えていった。その先にある広間の手前では半ば以上が水晶に覆われ、広間は全てが水晶で覆われている。カットされているわけではないのに計算され尽くしたかのように美しい造形で、中央の水晶の塊の中にある光源からの光を反射し奔流としていた。それに触れると戦闘開始で、洞窟内にもかかわらず魔竜と、天使、堕天使、悪魔、魔王らが出現した。凄まじい戦力のはずだが、カタストロフィ,イベント・ホライズンのせいもあり、ブーステッド・モンスターズで切り抜けた。(1219話)行き止まりであったらしくここで中継ポータルに戻った。(1220話)
  • 1220話で中継ポータルからの3つの洞窟の内の真ん中の洞窟に進入。こちらの水晶は点滅していた。消灯中だと透明な水晶が黒水晶のように見え、洞窟の壁もツルツルしている。しかしスライムたちはそれを苦にはしなかった。HP,MP回復の効果はこちらにもあるらしい。こちらも進むに連れて水晶の比率が高くなっていった。左の洞窟が巨躯のモンスターが多かったのに対し、こちらの洞窟は格闘中心のモンスターが出現してくる。特に北欧神話の面々が多め。その先の広間は点滅する水晶に埋め尽くされていたが、床だけが異なり、加工された水晶で平滑な床面になっている。しかもお椀型になっていて、壁際はオーバルトラックのように傾斜角がある。お椀の底側は平坦でその中心には巨大な水晶が鎮座していて、点滅していた。これに触れることにより戦いが始まる。相手は騎乗するものが多く、エクストラ・サモニングパナールを追加し、騎馬戦となった。最後はわざと目の前で天照大神之写身を虐殺し、怒り狂わせた須佐之男命之写身との一騎打ちとなった。(1220話)戦闘後は水晶の点滅は無くなり、淡い光を放つのみとなった。広間は行き止まりであった。
  • 1225話で中継ポータルからの3つの洞窟の内の右側の洞窟に進入。こちらも水晶が埋め込まれているが、その光は多彩であり直視し続けていると目がチカチカしてしまう。HP,MP回復効果は同様である。また、洞窟の途中の段階から刀の魔王,剣の魔王,盾の魔王,弓の魔王のいずれかが堕天使を含めた軍勢を率いて登場している。目に厳しい洞窟を抜けて水晶に覆われた広間に到達すると、逆に光が乏しく僅かに燐光がある程度になった。光源と言えば中央の水晶の塊だけである。しかし完全に広間に入ると光が強くなり始め広間が光で満たされて行った。水晶の表面はカットされているようで、それぞれの面が鏡のようになり非常に戦いづらい状況である。敵は【英霊召喚】の英霊達であるようだ。戦闘後は中央の水晶の光は完全に消えた。先に続く道はなかったが、通ってきた洞窟から音がしてきた。奇襲のためインビジブル・ブラインドを使用して待ち構えることにした。うきうきしながら待ち構えていたが、1226話で登場したのは土精霊達工事担当者であり、戦車の石版による中継ポータル機能強化可能のお知らせであった。その他に節制の石版による更なる洞窟の拡張が可能となった。キースに対し含むものがあるのか、差し出した節制の石版ノッカーは奪い取るように受け取った。玄亀翁の集団は早速工事のための相談に入った。
  • 1256話では縦穴の存在が翠玉竜にばれていることが判明。歪みを生じる恐れもあるため、定期的に掃討することを助言された。1257で白い岩の広間を再訪すると、大将の黄帝の分霊以外がアンデッド化されていた。その他にもアンデッドが多く、歪みがそのような形となって現れていた。1259話で訪れた赤い岩の広間でも大将の黄帝の分霊以外がアンデッド化されていた。広間のアンデッド化もゾンビ化、スケルトン化と、微妙に強化されていた。2つの広間を掃討したことによるのか、地脈の流れが変わり、自浄採用が少し働いた。1260話で青い岩の広間にも訪れたが、案の定スペクター化とアンデッド化の段階も強化されていた。3つめの広間を攻略した所で長老らが地脈の流れの急激な変化を感知した。どうやら残る黒い岩の広間に歪みが集束していくらしい。気温も下がり始めた所でいよいよ黒い岩の広間に突入した。広間には半ば実体化した白い霧が立ち込め、黒い岩に触ると、ツィツィミトルを総大将にヘル.オシリス.伊耶那美.ハデス.ヤマら、死者や冥府、冥界、地獄、黄泉を管轄する神達が率いる勢力が戦いを仕掛けてきた。どうやらツィツィミトル神殺しを追いかけてきたらしい。辺獄で何かを失ったのか烏のように黒くなり、仮面も黒い中その奥に赤く眼光が炎のように灯っていた。もちろん長老らが地脈の流れの急激な変化を感知したや転生煙晶竜も本気モードとなった。ツィツィミトルも最期は仮面を剥がされ、美人の顔を晒して死んでいった。寒さの中でも戦いは勝利に終わった。楽しい戦いも、地上の拠点に戻ると名持ちドラゴンたちの尋問が待っており、キースを放ってはおけぬと誓約以下の竜たちは盟約の称号を与えて誓約と制約を強めることとなった。(1261話)
  • 1266話でついにジュナたち師匠連中がついてくることになってしまった。最下層にはさらに黄色のマーカーのドラゴン達も入り込んで封印のためのトンネルの工事をしていた。実際に邪結晶を封じる場所は、竜の巣の揺籠の地脈、魔力、精霊力の影響を利用し回復を早める仕掛けを使うことにしたらしい。その前段階のモンスターの間引きで訪れた水晶の広間ではまたもや敵はスペクター化していた。ジュナはもちろん戦い三昧のこの地下洞窟迷宮を気に入り、魔王魔竜クリエイト・アンデッドで配下にする算段などをしていた。その上機嫌のせいなのか、さらにはキースと組手の稽古をすることにもなった。キースが稽古している間に1267話でドラゴンたちが「小部屋」と呼ぶ広い封印のための部屋が完成。呪符も使い邪結晶を封じた所、うまく機能しているようで、封印場所が完成した。その後、広間を回りアンデッドの掃討をしていたが、師匠たちとの力の差を見せ付けられることとなった。(1267話)

+ 主な出現モンスター
 ノッカー ノーム スピリットモール 玄亀翁
 ※472話時以下の定番とその上位種
 オーク
 ゴブリン
 コボルト
 スライム
 アントマン
 バット
 ミスト
 スケルトン
 ゾンビ
 ブロンズゴーレム
 ※強化三回目終了後
 メデューサ エキドナ キングバジリスク 白蛇姫
 スカルロード スカルアサシン スカルウィザード スケルトンガード スケルトンハーミット スケルトンセージ スペクターロード
 ファントム
 ゾンビロード
 ドラゴンゾンビロード ドラゴンスペクター スケルトンドラゴンロード
 蝦蟇地仙 尸解蛙仙
 デストード
 ジャイアントフロッグ
 牛頭獄将 馬頭獄将 牛頭神将 馬頭神将
 ニーズヘッグの分身
 ガルム
 バンパイアデューク バンパイアダッチェス
 ゴールデンバット デモンズバット
 闇鬼狼 銀月狼
 大国主神之幻影
 田心姫神之化身 湍津姫神之化身 市杵島姫神之化身 底筒男命之化身 中筒男命之化身 表筒男命之化身
 大雷之神 火雷之神 黒雷之神 若雷之神 土雷之神 裂雷之神 鳴雷之神 伏雷之神
 アヌビスの化身 セベクの化身 バステトの化身 トトの化身 クヌムの化身 セルケトの化身
 ラーの化身 セクメトの化身 ネフェルトゥムの化身 プタハの化身
 貪欲獄鬼 憤怒獄鬼 我執獄鬼 怠惰獄鬼 愚弄獄鬼 苛烈獄鬼
 不動明王 降三世明王 軍荼利明王 大威徳明王 金剛夜叉明王 孔雀明王
 十二神将 四天王 妙見菩薩
 金剛吼菩薩 雷電吼菩薩 竜王吼菩薩 無畏方吼菩薩 無量力吼菩薩
 漂泊のエンキドゥ
 オーガロード
 フォラスの化身 フォラスの幻影 フォラスガーディアン
 ヒュアキントス
 クロッカス
 クリュティエ
 オルキス
 ナルシサス・モスカトス
 酒呑童子の化身 茨木童子の化身 星熊童子の化身 熊童子の化身 虎熊童子の化身 金熊童子の化身
 三眼鬼 禿頭鬼 鬼女 怪腕鬼 怪脚鬼
 赫奕たるギルガメシュ
 思慮深きエンキドゥ
 ギルタブルル
 エンキの化身 エンキの神徒 エンキの従者
 ニンフルサグの化身 ニンフルサグの神徒 ニンフルサグの従者
 タロス ゴーレム・オブ・リキッドメタル ストーンコロッサス
 キングトロール
 冥王ネルガルの化身 女神エレシュキガルの化身 女神ティアマトの化身
 ネルガルガード
 アンラ・マンユの神徒 アカ・マナフの神徒 ザリチュの神徒 ドゥルジ・ナスの神徒 タルウィの神徒 サルワの神徒 タローマティの神徒
 ムシュフシュ ムシュマッフ
 八握剣
 迦具土神之化身 大禍津日神之化身 八十禍津日神之化身 禍津日神之化身 黄泉醜女 伊耶那美之化身
 アナンタの分身
 シェーシャの分身
 ヴィシュヌの影
 ハヌマーン
 玉兎 玄武
 ウトガルド・ロキの分身 フレイの化身 テュールの化身
 ラタトスク
 グリンブルスティ
 ゾディアック・ピスケス ゾディアック・スコルピオ ゾディアック・キャンサー ゾディアック・アリエス
 ゾディアック・タウラス ゾディアック・レオ ゾディアック・ジェミニ ゾディアック・ヴァーゴ
 ゾディアック・ライブラ ゾディアック・サジタリウス ゾディアック・アクエリアス
 ゾディアック・ガーディアン ゾディアック・ガード ゾディアック・ランサー ゾディアック・レンジャー ゾディアック・アーチャー ゾディアック・ソーサラー

  • 5層(4.5層)以下の堕天使

  • 8層中継ポータルボス
  • 8層中継ポータルからの一番右の洞窟の先の広間

  • 8層中継ポータルにある右から二番目の洞窟の先の広間

  • 8層中継ポータルにある右から三番目の洞窟の先の広間
 冥王ネルガルの化身,女神エレシュキガルの化身,女神ティアマトの化身,ネルガルガード,アンラ・マンユの神徒,アカ・マナフの神徒,ザリチュの神徒
 ドゥルジ・ナスの神徒,タルウィの神徒,サルワの神徒,タローマティの神徒,キリリ,サマナ
 二周目
 マルドゥクの化身,マルドゥクの神徒,クサリクロード,ナブーの化身,ナブーの神徒,ムシュフシュロード,イシュタルの化身,イシュタルの神徒
 エルダーバシュム,シンの化身,シンの神徒,ムシュマッフロード,シャマシュの化身,シャマシュの神徒,エルダーマンティコア
 英雄王ルガルバンダ,ギルタブルルロード,ウガルルロード,ウリディンムロード
 その先の広場
 マンイーター,レウケーの化身,アルラウネ,クロッカス,クリュティエ,オルキス,ナルシサス・モスカトス他不明あり

  • 8層中継ポータルからの一番左の洞窟の先の広間
 ヘパイストスの化身,アポロンの化身,アルテミスの化身,アレスの化身,ヘルメスの化身,アテナの化身,ヘラの化身
 アフロディテの化身,デメテルの化身,ヘスティアの化身,ゼウスの化身,ポセイドンの化身,ハデスの化身,ディオニュソスの化身
 ラドン・ゴールドガード,ゴールドシープ,マイナス,ゾディアック・ガーディアン
 ゾディアック・ガード,ゾディアック・ランサー,ゾディアック・レンジャー,ゾディアック・アーチャー,ゾディアック・ソーサラー
 二周目の追加 ミノタウロス,レウケーの化身,デュスノミアーの化身,ヘカテーの化身,ガランティスの化身,エリスの化身,ケールの化身


  • 1090話の強化終了後の通路の先の白い岩が浮かんでいる広間

  • 1111話、1090話の戦闘舞台である広間から続く2つの洞窟の内の1本目の先にある黒い岩が浮かんでいる広間

  • 1139話、1090話の戦闘舞台である広間から続く2つの洞窟の内の2本目の先にある赤い岩が浮かんでいる広間

  • 1139話、1090話の戦闘舞台である広間から続く3つの洞窟の内の3本目の先にある青い岩が浮かんでいる広間

  • 1189話縦穴の底の先の洞窟

  • 1190話縦穴の底の先の洞窟の先の広間
スクルドの写身,ヴェルダンディの写身,ウルドの写身,オーディンガード
オーディンの写身,スレイプニル,ウールヴヘジン
フレイヤの写身,オーズの写身,ヒルディスヴィーニ,フレイの写身,スキールニルの写身,グリンブルスティ
ニーズヘッグの写身,ファフニール,ラタトスク,グリンカムビ,フィアラル,スコルの写身,ハティの写身
トールの写身,タングリスニ,タングニョースト,ソールの写身,テュールの写身,マーニの写身,ヘイムダルの写身,アールヴァク,アルスヴィズ,ブラギの写身,イズンの写身
ノートの写身,フリームファクシ,ダグの写身,スキンファクシ
ロキの写身,シギュンの写身,フェンリル,ヘルの写身,エーリューズニルセンチネル,ヘルヘイムヒーロー,ヘルガーディアン,ヘルスナイパー,ヘルシャーマン

  • 1219話縦穴の底から進んだ中継ポータルにある3つの洞窟の内の左側の先の水晶の広間

  • 1220話縦穴の底から進んだ中継ポータルにある3つの洞窟の内の真ん中の先の水晶の広間

  • 1225話縦穴の底から進んだ中継ポータルにある3つの洞窟の内の右側の先の水晶の広間

  • 1260話でアンデッドが大量に湧き出す中到達した黒の岩の広間

 初出 472話強化後603話 節制の石版再設置作業終了後690話

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最終更新:2020年06月29日 14:21